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昨日の敵は今日の友の巻・其の四

 慶次と百道安が因縁の再会を果たしたのは、権兵衛埋葬から数日が経った、ある日の朝のことだった。

ドラえもん・零式「あのときのことは、一生根に持ってやるからな」
斜メ前田慶次「もうだいぶ経ってるじゃねえか。いつまでも根に持ってんじゃねえよ。下らねえ」
ドラえもん・零式「何が下らないんだ!」

 向かい合わせに座り、朝食の飯を頬張る二人の間には険悪な空気が流れていた。徳川家移籍の直前に、慶次が七人の男を雇い寝起きのドラえもん・零式をくすぐらせたときの話を、どうしたわけか急にドラえもん・零式が蒸し返したのだ。慶次はいかにも面倒くさそうな表情をしながら無言で味噌汁を啜った。

ドラえもん・零式「何とか言ったらどうだ!」
斜メ前田慶次「どうでもいいから早く食えよ」
ドラえもん・零式「どうしてあんなことをしたのか答えろ!」

 慶次には慶次なりの考えがあってのことで、それを口で説明することはそう難しいことではない。しかし、説明すべきではないと慶次は考えている。慶次がリスペクトする人物の一人であるキン肉アタル兄さんも「男というものはあまりしゃべるものではない。両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのだ」と仰っているし、

2016101401.jpg

 同じく、慶次がリスペクトする人物の一人であるプロシュート兄貴も、言葉ではなく覚悟を見せてペッシを覚醒させている。慶次はプロシュート兄貴とペッシの関係を理想としており、自身とドラえもん・零式の関係もそうあるべきだと考えている。理由を聞いてくるなど問題外。俺の心底についてはお前が一人で考えて、お前一人で結論を出せ。そして一回り、いや二回り成長しろ。このとき慶次はこう思っていた。

斜メ前田慶次「・・・おい」
ドラえもん・零式「何だ!」
斜メ前田慶次「今日の飯、少し硬えぞ。ちゃんと水の量、計ったのか?」
ドラえもん・零式「・・・米の硬さなんか、どうでもいい! ああもう、全く話にならないな! これだからイカレは困るんだ!」

 弾かれるように部屋を飛び出して行ったドラえもん・零式の表情は、慶次に対する憎悪で満ち満ちていた。あの日、延々とくすぐられ続け気が遠くなりかけたところで、慶次の合図とともに男たちは一斉に姿を消した。慶次もまた、合図を出した直後に部屋から姿を消し、一人残されたドラえもん・零式は屈辱のあまり布団の上で泣いた。肩を震わせ、声を上げて泣き続けた。

ドラえもん・零式「あのときの僕の気持がわかるか・・・!」

 私がまだ小学生の頃、クラスメイトの一人が何かのゲームで負け、罰ゲームとしてくすぐられた後に泣いていたのを見たことがある。ひたすら笑い続けた後に今度は激しく泣く。あの光景が何故か今でも脳裏に焼き付いている。ちなみに担任はブチ切れていた。一体どんな気分だったのだろう。

斜メ前田慶次「・・・くそっ!」

 慶次は湯飲み茶碗を壁に投げつけようとして、やめた。勿体ないからだ。

斜メ前田慶次「一体、いつになったら俺の心底を理解するんだ・・・」

 しかし、諦めるわけにはいかない。何としてでも、ドラえもん・零式を覚醒させなければならない。さもなければいずれタイムパトロールに捕まってしまう。奇妙な縁で知り合った仲ではあるが、ある種の友情は感じている。一人の友として、座してドラえもん・零式の死を待つわけにはいかないのだ。幸い、まだ引き出しはある。くすぐりの次は何にしようか・・・そう考えていたところで、またも玄関からドラえもん・零式の声が響いてきた。生首が置かれていたあの日の朝と同じように。

ドラえもん・零式「・・・慶次君! 慶次君!」
斜メ前田慶次「今度は何だ!?」

 何事かと、急ぎ玄関へ向かう慶次の耳に、何故か子供をあやすような声が入ってきた。近所の童が、菓子でもねだりに来たのか!? しかしそれならドラえもん・零式がわざわざ玄関先で喚くことはない。一体何事かと再度声を掛けるも、ドラえもん・零式からの返答はない。慶次はさらに急ぐことにした。

斜メ前田慶次「・・・おい! 何があったかって聞いてるだろうが!」
ドラえもん・零式「びっくりだよ、慶次君!」
斜メ前田慶次「だから、何だってんだよ!」
ドラえもん・零式「赤ちゃんだよ、赤ちゃん! この赤ちゃんが玄関先で泣いていたんだ」
斜メ前田慶次「赤子、だと!?」
ドラえもん・零式「あばばばばばばば。いや、かわいい顔をしているなぁ。どこから来たんでちゅか? 君は」

 慶次は、赤子をあやすドラえもん・零式に対し、怒りの頂点に達していた。赤子がいるのなら、何故そう言わないのかと。

ドラえもん・零式「ほら、君も抱いてごらんよ」
斜メ前田慶次「・・・近付くな!」
ドラえもん・零式「急に大きい声を出してどうしたんだい? 赤ちゃんがびっくりしちゃうじゃないか」
斜メ前田慶次「いいからそこを動くな! まだ、もう少しかかる・・・」
ドラえもん・零式「かかるって、何がだい?」
斜メ前田慶次「今、オーラを引っ込めているところだ。赤子にとって、オーラは刺激が強すぎるんだ。下手したら近付いただけで死んでしまう。だから待てと言っているんだ」

 慶次の言うとおり、レベル70プレイヤーキャラクターの放つオーラは、モブである一般市民にとっては刺激が強い。それも赤子となれば、最悪の場合命に関わることにもなりかねない。慶次は赤子のためにオーラを引っ込め、レベル1相当の強さになることに決めた。しかしレベル70ともなればそのオーラの量は膨大であり、時間がかかってしまう。慶次はそう言っているのである。

ドラえもん・零式「だから、オーラって何なんだよ」
斜メ前田慶次「例えば、陰陽師が放っている術。あれもオーラだ。俺たちが巨体の怪物に棍棒で殴られても死なないのは、オーラで身を守っているからだ」
ドラえもん・零式「わかりやすく言うと、ハンターハンターの”念”とかドラゴンボールの”気”とか、そういう感じかい?」
斜メ前田慶次「・・・よし、オーラは全て引っ込んだ。俺にも抱かせろ」

 慶次とて、子供は嫌いではない。慶次は目元を緩ませ、ドラえもん・零式から赤子を受け取った。

斜メ前田慶次「久々だな、赤子を抱くのは。おう、よしよし。ところで・・・」
ドラえもん・零式「何だい?」
斜メ前田慶次「誰が置いて行ったんだろうな。わざわざ、俺の家の玄関先に」

 その頃、慶次の屋敷から二百メートルほど離れた林の樹上に、二人の人影があった。そしてそのうちの一人である百道安が邪悪な笑みを浮かべながら、慶次に狙いを定めていた。

2016101402.jpg

百道安「やはりオーラを解除したな・・・! 必ず解除すると思っていたよ。いよいよ貴様の年貢の収めどきだ・・・!」

続く
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Date: 2016.10.14
Category: 信on休止中
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