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昨日の敵は今日の友の巻・其の参

 岡崎に移り住んでからというもの、情緒が安定しない日々を送っているドラえもん・零式に、さらに追い打ちをかける事件が起こったのは、この日の辰の刻(午前7時頃)のことであった。

ドラえもん・零式「・・・ギニャアアアアアアアアアアア!」

 ゴミ出しに出かけたドラえもん・零式が玄関先で悲鳴を上げたため、自室でくつろいでいた慶次は慌てて槍を手に取り、現場へと急行することになった。そしてそこで見たものは腰を抜かしてへたり込んでいるドラえもん・零式の姿と、

斜メ前田慶次「何て姿になりやがった・・・!」

 過日、慶次の暗殺を狙って失敗し捕まった挙げ句、無理矢理に鼻から酒を飲まされ、その後何だかんだで結局朝まで慶次と酒を酌み交わしたあの”???”の塩漬けにされた生首がそこにはあった。両眼がくり抜かれ、顔面はズタズタに斬り裂かれている。まさに残忍極まりない所業であった。

ドラえもん・零式「・・・けっ! けっ! けいっ・・・じっ!」
斜メ前田慶次「騒ぐな!」
ドラえもん・零式「・・・くっ、首だよ! ・・・ほっ、本物のっ・・・首!」
斜メ前田慶次「見りゃあわかる。ひとまず深呼吸して落ち着け」
ドラえもん・零式「誰がこんな・・・! 誰がこんなひどいことを・・・!」
斜メ前田慶次「さあな。何しろ、色んな人間から恨みを買っているからな」
ドラえもん・零式「そ、それに、その首・・・ひょっとして・・・まさか・・・!」
斜メ前田慶次「よく気付いたな。お前も知っているあの男だ」
ドラえもん・零式「・・・!」
斜メ前田慶次「名前は知らねえが、一緒に酒を酌み交わした仲だ。丁重に葬ってやらなきゃいかんな・・・」

 その数時間後。慶次は遠く三河湾を望む山中にひっそりと設けられた無縁墓地の中にいた。男の首の埋葬を済ませ、上から酒を浴びせたところで、ドラえもん・零式が「おーい、おーい」と慶次に呼びかけながら駆け寄ってきた。


2013051102.jpg

ドラえもん・零式「奉行所への届出は無事に済んだよ。重点的に警邏してくれるそうだ」
斜メ前田慶次「ご苦労だった。こっちも終わった」
ドラえもん・零式「それにしても、誰がこんな・・・こんなひどいことを・・・くそっ・・・!」

 ドラえもん・零式の両肩が小刻みに震えていた。とはいえ、たった一晩一緒に飲んだ仲でしかないため、さすがに悲しみの感情までは湧いてきていないようであった。正確には、悲しんでいいのかどうかわからない。しかしこんな惨い殺し方は許せない。絶対に。そんな複雑な感情に支配されていたのであった。

斜メ前田慶次「お前には暇を与える。家を借りてやるからしばらくの間はそこに住め」
ドラえもん・零式「暇だって!? どうして!」
斜メ前田慶次「この先、万が一のことがあるかもしれねえからだ。俺と一緒にいるのは危険だ」
ドラえもん・零式「確かに・・・君と一緒にいるのは危険かもしれない・・・」
斜メ前田慶次「心配するな。生活費は送ってやる。だから・・・」


2016100601.png

ドラえもん・零式「だが断る」
斜メ前田慶次「何だと!?」
ドラえもん・零式「このドラえもん・零式が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに”NO”と断ってやる事だ・・・」
斜メ前田慶次「何で急に岸辺露伴のモノマネを始めんだよ。いいから引っ越せ。悪いようにゃしねえからよ」
ドラえもん・零式「それが犯人の思うツボだからだよ」
斜メ前田慶次「言っている意味がわからねえが」
ドラえもん・零式「きっと犯人は、僕らが慌てふためいている姿を見て、どこかで笑っているよ。僕が君の家を出たら、もっと笑うだろう。それも得意げにね」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「犯人の思いどおりにはさせない。僕らは涼しい顔をして普段どおりの生活を送る。それが”NO”と断ってやることだと、僕は思う」
斜メ前田慶次「だが・・・」
ドラえもん・零式「心配するなよ。僕には22世紀の秘密道具がある。数十人の盗賊を秒殺した実績もあるんだ。決して足手まといにはならないよ」
斜メ前田慶次「そういや、そうだったな」
ドラえもん・零式「一緒に捕まえようよ、犯人を。彼の無念を晴らすためにも」

 つい先ほど慶次が立てた墓標を前にして、二人の間にしばしの間沈黙が流れた。そして・・・

ドラえもん・零式「・・・ところで彼、名前何て言ったっけ?」
斜メ前田慶次「知らん。聞いてなかった」
ドラえもん・零式「じゃあ、どうやってお墓を作ったんだよ」
斜メ前田慶次「とりあえず、名無しの権兵衛ってことで、名無之権兵衛之墓って刻んでおいた。今から、こいつの名前は権兵衛ってことにしよう」

 死してようやく名前の付けられた男は今頃、黄泉の世界で自分の名前についてどう思っているだろうか。それは誰にもわからない。

百道安「・・・ああもう! ぎゃあぎゃあうるさいな!」

 同じ頃、権兵衛殺害及び赤子略取の張本人である百道安は、岡崎の一画に設けられたアジトにて赤子の泣き声にイラついていた。一味の一人である太兵衛にやんわりと窘められたが、その怒りは収まる気配を見せなかった。

太兵衛「泣くのは仕方ねえでしょう。赤子なんだし」
百道安「黙らせろ! 何なら口を塞いでも構わん」
太兵衛「腹が減ってるんじゃねえですかね」
百道安「知るか! 殴ってでも黙らせろ。うるさくて構わん。私は赤子の泣き声が嫌いで仕方がないのだ」
太兵衛「何か、赤子に食べさせる物を買ってきましょう。きっとそれで泣きやみますよ」
百道安「どうせ、事が済んだらその赤子も殺すんだ。面倒なんか見なくていい。それより、酒を買ってこい、酒を」
太兵衛「・・・・・・」
百道安「見ていろ、斜メ前田。この赤子を抱いたときが貴様の最期だ。あの男のように、首を斬り落として、ズタズタに斬り刻んでくれるぞ」

続く
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Date: 2016.10.06
Category: 信on休止中
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