朝まで飲るよ、の巻 其の弐

斜メ前田慶次「そうだ。俺たちの頭上にな」

 慶次がこの言葉を発した瞬間、天井裏で何かが動く気配があった。

ドラえもん・零式「ネズミ!?」
斜メ前田慶次「ネズミはネズミでも、でっけえ奴だ!」

 槍を片手に勢いよく庭へと飛び出して行く慶次。その姿を何かに例えるなら、まさに獲物を見つけたハンターと言えるだろう。

ドラえもん・零式「・・・慶次君!」

 慶次は振り返りもせず、ひたすら”ネズミ”の気配を追い、走り続けた。

???「・・・くそ! まさか気付かれるとは・・・!」

 慶次宅の天井裏に忍び込んでいたこの男は、紛れもなく忍びであった。

???「イカレだと聞いていたが・・・」

 この男の目的はこの時点では不明であった。もっとも、天井裏に忍び込んで気配を消している点ですでに慶次たちの味方ではなかったと言えるだろうが・・・

???「しばし様子を見るしかあるまい」

 男は脚の速さには自信があった。今までに追われたことは幾度もあったが、追いつかれたことは一度もなかった。慶次がこの男を追いかけるまでは。

斜メ前田慶次「・・・その必要はねえ!」
???「・・・何!?」
斜メ前田慶次「来てやったぞ、感謝しろ!」

 男は愕然とした。慶次に見つかったことも理由の一つだが、小声で呟いた独り言までも聞き取られていたからだ。まだ遥か後方を走っている慶次が何故、自身の独り言を聞き取ることができたのか、男にはどうしても理解できなかった。

???「・・・くっ!」

 徐々に距離を詰められていることを感じた男は、焦りに焦りながらも速度を上げ、なおも逃走を続けた。このままではいずれ息が上がってしまうがやむを得ない。とにかく慶次を撒かなければならない。

斜メ前田慶次「・・・無駄なあがきはやめろ!」

 慶次の声が近くなっていることに、男は恐怖を感じた。そんなはずはない。俺の脚に追いつける者などいるはずがない。まして、毎日酒を飲んではゴロ寝をしている慶次に追いつかれることなど、断じてあってはならないのだ。男の呼吸が、急に乱れ始めた。

斜メ前田慶次「・・・俺はレベル70プレイヤーキャラクターだ!」

 そんなことは、わかっている。だからこそ、踏みとどまって戦うわけにはいかないのだ。まともに戦えば万に一つも勝ち目はないからだ。しかし、すぐ背後に迫っている。斜メ前田慶次という名の化け物が、間近に迫ってきている。

斜メ前田慶次「こんばんは、徒党に入れて下さい」

 ドヤ顔で並走を始めた慶次の姿を確認した瞬間、男の中で何かが弾けた。

続く
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Date: 2016.05.18
Category: 信on休止中
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