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今度こそさようなら、ドラえもん・零式の巻 其の拾壱

ドラえもん・零式「酒を酌み交わしてやってもいいかなって思ってる」

 ドラえもん・零式が好敵手と書いて”とも”と呼んだその男は・・・秋葉捨忍は・・・すでに帰らぬ人になっていることに、彼は気が付いていない。そしてまさかその死体が、自身の足元の雪の中に埋もれていることにも、当然ながら気が付いていない。

2013111803.jpg

茜「また会えるといいですね」
ドラえもん・零式「ははは。まあ、ちょっと照れ臭いけどね」

 間違いなく、再会は果たしている。ただ、相手が生きているか死んでいるかの違いだけだ。

ドラえもん・零式「今頃、どこで何をしているんだろうなあ。頑張ってるといいけどなあ」
茜「ドラえもん・零式さんも頑張らないといけませんね」
ドラえもん・零式「そうだ! 僕も忍者になりたい! なれるかな、忍者!?」
茜「今から、ですか? いや、ちょっとそれは・・・」
ドラえもん・零式「僕も四人くらいだったら楽々倒せるようになりたいんだよ」
茜「忍びの修業は、子供の頃から始めないと厳しいですよ」
ドラえもん・零式「そこを何とか、ご指南いただきたいんだよ。頼むよ」
茜「それに、何も忍者でなくても・・・」
ドラえもん・零式「ほら、例えばさ」
茜「はい?」
ドラえもん・零式「君なんか、エロ漫画だったら絶対に男たちに滅茶苦茶にされるタイプだろ? そんな君でもあんなに強くなれるんだ。僕はもう忍者の道しか考えられない。ねえ、頼むよ。頼むったら」

 ”えろまんが”が何のことだかよくわからないが、間違いなくろくなことを言われていないんだろうなと、茜は感じた。

 それから二刻(約四時間)ほど街道を南下したところで、またもドラえもん・零式がふと足を止めた。

茜「どうしました?」

2016012801.jpg

ドラえもん・零式「・・・そう、だよね・・・そりゃ、そうだ・・・着くよな・・・元来た道を引き返しているんだから・・・」
茜「この家が、どうかしたのですか?」
ドラえもん・零式「茜ちゃん」
茜「はい?」
ドラえもん・零式「・・・君は、ガチで人から裏切られたことがあるかい?」

2016012802.jpg

 ・・・ある日の夜。ドラえもん・零式は両肩を抱きながら、一歩一歩雪の中を進んでいた。

ドラえもん・零式「・・・くうぅぅぅっ・・・ふうぅぅぅっ・・・あぁっ・・・」

 風がないことが救いだったが、氷点下まで下がった気温の中、半袖で歩くことを余儀なくされているドラえもん・零式の両腕はすでに真っ赤になっていた。指先に至ってはとうの昔に感覚がなくなっていた。早く・・・早く・・・どこかの家の床下に入らなければ死んでしまう。このとき、ドラえもん・零式はそう感じていた。

ドラえもん・零式「ぐうあぁあっ!・・・・ふっふうぅぅうっ!」

 たまに風が吹くと、たまらず悲鳴を上げてしまった。歩くことでわずかながら温まった身体の熱を一瞬にして持っていかれてしまうからだ。寒くて震えが止まらない。震えで歯が噛み合わない。辛い。もう辛い。どこか家は・・・家はないのか・・・! もう、ずいぶん歩いているというのに・・・!

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ドラえもん・零式「・・・う・・・うううっ!・・・うっ・・・うっ・・・!」

 人気の全くない雪原を、月明りのみを頼りに半袖で歩き続ける心細さと辛さは、平成の世に生きる我々の想像を絶しているといえよう。それに加え、

2016012804.jpg

2016012805.jpg

 たまに響いてくる化け物どもの咆哮が、心細さをよりいっそう強めた。涙が止まらない。会いたい。慶次君に会いたい。夢でもいいから会いたい。会いたいよ、慶次君・・・!

ドラえもん・零式「・・・ハアッ・・・ハアッ・・・おっ・・・おっ!?」

2016012801.jpg

ドラえもん・零式「・・・家だ! 家だァッ!」

 雪原の中にぽつんと現れたその一軒家は、紛れもなく家であった。どこかの集落に属している様子は見られない。何かワケアリなのかもしれないが、今は詮索している余裕などない。まずは腹ごしらえだ。ドラえもん・零式は慣れた手つきで残飯を漁り始めた。

茜「いきなり残飯ですか・・・」
ドラえもん・零式「とにかく腹が減っていてね」
茜「助けは求めなかったのですか?」
ドラえもん・零式「助けを求めても無駄だからね」

 ここまでに、助けを求めて助けてくれた家は一軒たりとて無かったと、ドラえもん・零式は語った。断られるか居留守を使われるかのどちらかで、結果はやる前から見えているし、精神的にも傷つくからいつしか助けを求めるのをやめたらしい。

ドラえもん・零式「いいぞ・・・この家の残飯・・・バランスが取れている・・・!」

 まるで『孤独のグルメ』の主人公のようなセリフを吐きながら、残飯を貪るドラえもん・零式に、声を掛ける者があった。この家に住む老婆であった。

老婆「おやまあ、そんなものを食べて・・・さぞお困りでしょう。どうぞ、中へお入り下さいまし」

続く
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Date: 2016.01.28
Category: 信on休止中
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