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今度こそさようなら、ドラえもん・零式の巻 其の六

 屋敷の大掃除を終えた慶次とドラえもん・零式が、静かに酒を傾け始めたのはこの日の夕刻頃のことだった。

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    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「ところで今年の君ってさあ」
斜メ前田慶次「何だよ」
ドラえもん・零式「全然傾いてないよね。傾奇者のくせに」
斜メ前田慶次「はっ! 家出した挙げ句、泣きながら戻ってきたお前が言うな」
ドラえもん・零式「その話はもういいだろ!」

 およそ三ヶ月半前、民事訴訟の原告であったにも関わらず死刑を申し渡されたドラえもん・零式は、被告であった慶次の咄嗟の機転によって奉行所からの脱出に成功した。

斜メ前田慶次「・・・行ったか・・・それでいい・・・! じゃあ俺も・・・そろそろイクぞ・・・ドラ・・・達者でな・・・!」

 しかし、これから一体どこへ向かえば良いというのか。戦国の世に親戚はおろか知人すらいないドラえもん・零式にとっては、頼れる人間が皆無であった。その心細さにまたしても涙が溢れてきたが、

ドラえもん・零式「泣いている場合じゃない・・・! ひとまず国境を越えなければ」

 逃げなければ捕まってしまう。今はとにかく走らなければならない。どこかの国に落ち着いたら、慶次に仕送りを求める手紙を送ればいい。路銀は心許ないが、残飯漁りや物乞いでどうにか乗り切ろう。このときドラえもん・零式は楽観的にそう考えていた。

 そして甲信の国境を越えた時点で、ドラえもん・零式の計算は一挙に崩れた。

ドラえもん・零式「・・・馬鹿なァーーーーーーッ!! 今は九月だろ!!」


2015123001.jpg

 ・・・九月であるにも関わらず、一面雪景色の信濃国(本年九月、信濃某所にて撮影)

ドラえもん・零式「どうして! どうして雪が降っているんだ! どうしてこんなに寒いんだァーーーーーーッ!!」

 ・・・この信濃の異常気象は何の前触れもなく、戦国の世の始まりと同時に訪れたらしいが、詳細は定かではない。その後、戦国の世の終わりと共に、何故かこの異常気象はピタリと治まったそうだが・・・軽装で家を出て、そのまま信濃へ逃げ込んだドラえもん・零式にとっては、まさに生死のかかった問題であったと言えた。

 そしてさらに、厄介な問題があった。敵は気象だけではなかったのだ。

ドラえもん・零式「一体、この世界はどうなっているんだ! 九月なのに! 気持ちのいい旅になるはずなのに!」
???「・・・もし、そこな旅のお方」
ドラえもん・零式「な、何でしょうか!?」
屯所兵「拙者はこの近くの屯所に務める者ですが、大罪人が甲斐国から逃げ込んだという報せを受けましてな」
ドラえもん・零式「・・・!!」

 ・・・しまった! そういえば信濃は、武田家の領国だった・・・!

屯所兵「ちと、人相を検めさせていただいて、よろしいですかな?」

 言うことを聞いたら捕まってしまう。ドラえもん・零式は迷わず次の行動に移した。

屯所兵「・・・ぶぐぇっ!」

 渾身のビンタを屯所兵に叩き込み、さらに、

屯所兵「・・・だっふぁん!」

 股間を思い切り蹴り上げ身動きのできないようにした上で、彼を雪中に放置し、再び駆け出したのであった。

ドラえもん・零式「何てことだ・・・! このドラえもん・零式、一生の不覚・・・!」

 今後は寒さと雪に加え、追手のことも考えなければならない。果たして、生きて信濃を出ることができるのか!? 走りながらも、ドラえもん・零式は身震いを抑えることができなかった。

 そしてドラえもん・零式が甲斐から脱出してから十日余りが経過した頃・・・慶次は小岡越前から詮議を受けていた。

斜メ前田慶次「・・・だから、マジで、急にムラムラしちまったんだって!」
小岡越前守忠相「銅鑼右衛門と何やら小声で話していたという目撃情報もございます」 
斜メ前田慶次「俺が奴に逃走を促したとでも言いてえのか?」
小岡越前守忠相「もしそれが事実であれば、あなた様も死罪となります」
斜メ前田慶次「俺ぁ、逃げろなんて言ってねえよ。ただあの時は」
小岡越前守忠相「あの時は?」
斜メ前田慶次「お前の顔を見ながらイキてえから、ちょっとその場にいてくれって言っただけだ」
小岡越前守忠相「・・・ご、ご自分で何を仰っているのか、理解されておりますか!?」
斜メ前田慶次「いや、マジ興奮したわー。今でも思い出しながらオカズにしてんだよ」
小岡越前守忠相「・・・嗚呼、これだから、プレイヤーキャラは嫌いなんだ! 変態しかおらんではないか!」

 小岡越前が天を仰ぎながら信オンプレイヤーたちに怒りをぶつけたそのとき、ドラえもん・零式もまた越信の国境で天を仰いでいた。もっとも、まさに瀕死の状態で、関所兵に身体を抱えられながらの話であったが。

上杉家関所兵「・・・だから、こっち側(越後)で行き倒れるなっての。俺たちの仕事になっちまうんだよ」
ドラえもん・零式「ハアッ・・・! ハアッ・・・! た・・・助け・・・!」
上杉家関所兵「信濃に帰れ!」
ドラえもん・零式「・・・うぐぇっ!」

 信濃国に放り捨てられたドラえもん・零式は、もはや自らの力で立ち上がる力すらなかった。寒さと飢えで衰弱しきっていたのだ。

武田家関所兵「・・・だから、こっち側(信濃)で行き倒れるなっての。俺たちの仕事になっちまうんだよ」
ドラえもん・零式「・・・もういっそ・・・捕まえてくれ・・・! 頼むから・・・僕を・・・楽に・・・して・・・!」
武田家関所兵「面倒くせえから、さっさと出て行け!」
ドラえもん・零式「・・・ちょっ・・・! あぐっ! あっ!」

 何度も何度も、まるでサッカーボールのように蹴られながら瀕死のドラえもん・零式は再び越境した。仕事に熱心でないこの両家の関所兵によって、すでにドラえもん・零式は国境を八往復していた。

ドラえもん・零式「・・・慶次・・・君・・・助・・・け・・・」

 その後一刻(約二時間)にわたってその場に放置され、今にも息絶えようとしていた頃・・・一人のくのいちがたまたまこの場に通りかかったことで、ドラえもん・零式の運命は変わった。

続く
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Date: 2015.12.30
Category: 信on休止中
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