今度こそさようなら、ドラえもん・零式の巻 序章

 七夕と聞いて、読者諸兄が頭の中に思い浮かべるものといえば、短冊であろう。

 甲斐国は甲府の民たちについてもそれは例外ではなく、数日前から両替所前の広場には大振りの竹が数本設置されており、庶民たちが代わる代わる願い事を記した色とりどりの短冊を飾り付けては、賑わいを見せていた。

※ゲーム内でこのようなイベントは実際には実施されておりません。悪しからず。

 齢三十を越え未だ真性童貞である斜メ前田家家臣、具田幸村にとって人生最大の不幸が訪れることとなってしまったのは、

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 慶次がこの日たまたま両替所に用があったからなのだが、それがもし明日であったなら・・・・両替所前から竹が撤去される明日であったならと思うと、彼への同情を禁じえない。

斜メ前田慶次「・・・真性童貞を捨てられますように、か! ハッハッハ! 必死だなこやつ!」

 たまたま目に付いた短冊を手に取り眺めた慶次はその願いごとの内容に、周囲の目を気にせず笑った。腹の底から笑った。子どもらが夢を託す短冊に一体何を書いているのだ、と。そして、この微笑ましい願い事の主を、心から応援してやりたくなった。

斜メ前田慶次「ふむう。名前こそ記されていないが、この筆跡は間違いなく幸村どののものに相違ない」

 実際に幸村が飾り付けた短冊かどうかは、今なおもって定かではない。しかし慶次は幸村のものであると確信し、慶次なりのやり方で彼をサポートすることに決めたのであった。

斜メ前田慶次「こういったもんには、名前を書かなきゃ意味が無えんだ。俺が書き足しておいてやろう」

 ご丁寧に名前だけでなく、幸村の自宅の住所まで書き添える慶次。確かに、短冊に願い事を託す際は名前と住所も書くのが最も良いとされているのだが、客観的に見てどうか? これが果たして幸村を助けることになるのだろうか? 人の道から外れてしまっていないか? しかし慶次はそこまで考えなかった。

斜メ前田慶次「それに、こんな目立たないところに飾ってちゃいかん。こんな場所じゃ織姫さんと彦星さんは見てくれねえぞ」

 名前と住所を書き足した挙げ句、最も人の目に留まりやすい場所へ短冊を移動した慶次は、心底「今日は良いことをした」と満足し悠々と両替所へ足を運んだのであった。

具田幸村「・・・通りすがる者が皆、俺の顔を見て笑う!? 何故だ? 一体何故だ!?」

 中には露骨に幸村を避けて通る婦女子もおり、幸村にとっては生活をする上で一番の苦悩の種となったのだが、原因がわからない以上どうしようもない。慶次は慶次なりに考えるところがあり、幸村本人に自らのしたことは伝えていない。「見えない親切・見えない気配りこそが、最大の美徳である」と慶次は考えるからだ。

具田幸村「・・・ちょっと、すみません! あの! 逃げないで下さい! 俺の顔に何か付いてますか!? あの! ちょっと!」

 幸村が逃げる町娘に必死に追いすがっているその頃・・・慶次は両替所でまたもドラえもん・零式による預金の不正引き出しの事実を知ることとなり、怒り心頭で自宅へと急行していた。

斜メ前田慶次「・・・ドラの野郎、またやりやがったな! 今回こそは許さねえぞ!」

続く
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Date: 2015.07.07
Category: 信on休止中
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