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さようなら、ドラえもん・零式の巻

 この日。慶次が躑躅ヶ埼城での公務を終え、帰宅したのは未の刻(午後一時頃)に入ってからのことであった。

ドラえもん・零式「慶次君、大ニュースだ!」
斜メ前田慶次「何だ、帰るなり騒々しい」

 ドラえもん・零式が息をせき切らせて玄関まで飛び出してきたことに、慶次は眉をしかめた。今まで再三にわたり「追われている者としての自覚を持て」「危機感を持て」と説教してきたつもりだったが、まだ理解できていないのかとうんざりしたのだ。

ドラえもん・零式「ようやく僕に、22世紀に帰れるチャンスがやってきたんだよ!」
斜メ前田慶次「そんな夢みたいなことがあるわけねえだろ」
ドラえもん・零式「それが、あるんだ! これを見てくれたまえ!」
斜メ前田慶次「ん? 何だこりゃ。手紙か?」
ドラえもん・零式「僕の妹の、ドラミ・零式がタイムマシンで明日ここに寄ってくれるそうだ!」

 ドラミ・零式とは・・・・彼の言うとおり、彼のたった一体の妹であり、駄目な成人女性ばかりを相手にしてきているせいか、性格が相当悪いと聞いている。それに加え、兄妹仲が相当悪いということも。

斜メ前田慶次「お前ら、仲悪いんじゃねえの?」
ドラえもん・零式「そうは言っても、やっぱり兄妹ってことさ。さすがは僕の妹。僕の居場所をよく突き止めた・・・!」
斜メ前田慶次「じゃあ明日、22世紀に帰るのか?」
ドラえもん・零式「うん。そしてもう二度と、この戦国の世に帰ることはないだろう」
斜メ前田慶次「そうかそうか。良かったじゃねえか。達者でな」

 慶次のリアクションが意外にあっさりしていることに、ドラえもん・零式はうろたえた。

ドラえもん・零式「・・・慶次君」
斜メ前田慶次「何だよ」
ドラえもん・零式「僕はもういなくなるんだよ。寂しくはないのかい?」
斜メ前田慶次「まあ、ちょっとは寂しくなるが、帰るってんじゃしょうがねえだろ」
ドラえもん・零式「ちょっと!? 僕がいなくなるというのに、ちょっとだって!?」
斜メ前田慶次「何なんだ、お前は。じゃあ帰らなきゃいいだろう」
ドラえもん・零式「いいや、帰るよ」
斜メ前田慶次「好きにしろよ」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「さて、一風呂浴びるかな」

 慶次が浴室に向かおうとしたところで、予想外の出来事が起こった。何と、ドラえもん・零式が背後から組みついてきたのだ。

斜メ前田慶次「・・・なっ、何をしやあがる!!」

 この奇襲により一瞬たじろいだ慶次であったがすぐに体勢を立て直し、激しい口論の末にもみ合いとなった。

斜メ前田慶次「・・・放せ、この野郎! 狂ったか!」
ドラえもん・零式「寂しがれ! 寂しがれよ!」
斜メ前田慶次「別に寂しくねえってんだよ! いいから、放せ!」
ドラえもん・零式「さようならドラえもんのっ・・・! のび太みたいにっ・・・!」
斜メ前田慶次「何がしてえんだ、テメエは!」
ドラえもん・零式「もっと寂しがるんだっ! 泣きわめいて、そしてジャイアンを倒すんだっ! やれ、慶次!」
斜メ前田慶次「意味がわからん! ジャイアンとか、いねえし! 戦国の世にジャイアンいねえし!」
ドラえもん・零式「いいや、いる! 君にとってのジャイアンはいる! 頼む、後生だからジャイアンに挑んでくれ!」
斜メ前田慶次「ああもう、わかった! やってやるから放せ! 放せってんだよ! マジうぜえ!」

 慶次がこの自らの発言に心底後悔したのは、それからおよそ九時間ほど後のことだった。

斜メ前田慶次「お前、ここ・・・」
ドラえもん・零式「そう。君がいつだったか夜這いに赴き、その結果汚い花火にされた楓ちゃんの家さ」
斜メ前田慶次「楓に勝てってのか!? そいつあ無理な話だ。俺が信オンを休止していることもあって、実力差はさらに広がっている」
ドラえもん・零式「夜這いをかけてきたまえ」
斜メ前田慶次「挑むってそういう意味か。お前、やっぱり頭おかしいだろ」
ドラえもん・零式「いいから、行ってくれよ! 君が夜這いを成功させない限り、僕は安心して22世紀に帰れないんだ!」
斜メ前田慶次「イカレてるとしか思えねえ! 何でこんな展開になるんだ!? きっと引いてる読者さんもいるぞ!」
ドラえもん・零式「・・・さあ! さあ早く! 早く行くんだ! 時間は待ってはくれないんだぞ!」

 半ば狂乱しているドラえもん・零式を大人しくさせるためには、形だけでも楓に夜這いをかけるしかない。慶次は意を決し、楓宅に忍び込んだ。

ドラえもん・零式「さて・・・この後ドラえもんは、のび太を必死に探し回るんだったけか。もっとも慶次君の居場所は知れているが・・・」

 ドラえもん・零式もまた、形だけ慶次の捜索に出かけることにしたのであった。

ドラえもん・零式「・・・30分くらいしたら戻って来ようかな。さて、と・・・お~い! お~い! 慶次くうん~」

 さて、楓宅に忍び込んだ慶次はその後どうなったかというと・・・

斜メ前田慶次「た・・・頼む・・・ヤラせてくれ・・・ハアッ・・・ハアッ・・・!」
楓「・・・身の程もわきまえずに、よくもまあ、また来たもんだね」

 案の定、圧倒的な実力差により慶次は早くも虫の息にさせられていた。まさにのび太とジャイアンの力関係と言っても差し支えない。

斜メ前田慶次「お・・・お前と[ピー]しねえと・・・ドラが安心して・・・」
楓「ああもう、何なの!? 意味わかんない! キモいから帰れ! 今すぐ! 今すぐ帰れ!」
斜メ前田慶次「・・・帰れねえんだ!」

 あくまで形だけ、のはずだった。はずだったのだが・・・どういうわけか今となってはガチの夜這いとなっていた。おそらく溜まっていてムラムラしてしまったのだろう。ボコボコに殴られても、踏みつけられてもなお、慶次の情欲は一向に収まる気配を見せなかった。この男、何だかんだで実はヤリたかったのだ。

楓「・・・知ったことか!!」

 もちろん、楓にとってドラだの何だのは知ったことではない。そんなことで、こんな男に身体を許すことはできない。乳房に伸ばされた慶次の右手を難なくかわした楓は・・・


2013120411.jpg

 情け容赦のない、威力MAXの龍爪墜牙(綺羅演舞・拾)を慶次の腹にぶち込み、

2013120412.jpg

 ウェイトの少ない攻撃技能で追い込みをかけた挙げ句、

2013120413.jpg

2013120414.jpg

2013120415.jpg

 またしても慶次を汚い花火として散らせてしまったのであった。キモ男・キモオヤジは徹底的に潰す。情けは一切かけない。それが楓の生き様なのである。

 さて、その後ドラえもん・零式がどうなったのかというと・・・

ドラえもん・零式「・・・慶次君! 慶次君! もうそろそろ出てきたまえ! お~い! 慶次く~ん!?」

 楓宅は春日山にある。当然、甲府の墓地へ飛んでしまった慶次を見つけられるはずもなく・・・夜通し探し回った末、泥のように眠りに落ちたという。ちなみに翌日、ドラミ・零式は彼を迎えに来ることはなかった。何故なら期待を持たせての嫌がらせ、言うなれば「迎えに来る来る詐欺」だったからである。何というエイプリル・フール。私はこんな家族は持ちたくない。それでは今日の日記はこの辺で。
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Date: 2015.04.01
Category: 信on休止中
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