FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Date: --.--.--
Category: スポンサー広告

斜メ前田利家逝去の巻

斜メ前田慶次「平成の世で一時期、流れていたレノアのCMあったろ、CM」
ドラえもん・零式「ああ、あの犬の家族のCMかい」

2014112501.jpg

斜メ前田慶次「あの犬の夫婦、きっと夜になったらケモノに戻るんだろうな」
ドラえもん・零式「いきなり何を言い出すんだい。ここ、一応信オンのブログなんだろう? 少しは考えないと・・・」
斜メ前田慶次「旦那のほう、腰を振りまくってまた背中に汗ジミが出来ちまうんだろうな」
ドラえもん・零式「下らない話はここまでにして、さっさと食べてしまいたまえ。急がないと君の叔父さんが・・・」
斜メ前田慶次「わかった、わかった」

 慶次の義理の叔父・斜メ前田利家危篤の報が慶次のもとに届いたのは、昨晩遅くのことであった。面倒くさがる慶次に代わって旅支度を済ませ、朝餉の支度を終えた頃には既に夜が明けていた。そしていざ朝餉に手を付けたかと思えば、何の脈略もなくいきなりレノアのCMについて語り出す有り様である。ドラえもん・零式はほとほと困り果てた。

ドラえもん・零式「今まで憎み合ってきたみたいだけど、最期くらいは優しくしてあげなきゃ駄目だよ」
斜メ前田慶次「俺はあんな奴、憎んじゃいねえよ。あいつが勝手に俺を憎んでいるだけだ」
ドラえもん・零式「まさか、氷風呂に突き落としてやろうとか考えていないだろうね」
斜メ前田慶次「危篤の人間を氷風呂に突き落とすとか、どんだけ鬼畜だよ。やんねえから安心しろ」
ドラえもん・零式「どうだかなあ・・・」

 この時代に甲府から那古屋まで旅をすれば、常識的に考えて半月以上はかかるのだが、信長の野望オンライン・プレイヤーキャラクターである慶次は時速六十キロほどの速さで数時間の疾走が可能である。それも息を乱さずにだ。昼過ぎには早くも那古屋入りに成功していた。

斜メ前田慶次「・・・さて、ここからが面倒だがしょうがねえ」

 出奔し、今では敵陣営の武田家に仕えている慶次は尾張斜メ前田家にとっては裏切り者以外の何物でもなく、例え利家の義理の甥だからといってすんなりと屋敷に入ることはできない。むしろ押し包まれて捕らわれるか、斬られてしまう可能性が高い。そこで前回、利家の屋敷を訪れたときと同様、『魅了の睨み』を使って屋敷に潜入することにした。

斜メ前田慶次「魅了の睨みは大成功だが・・・使用人どもの乱交パーティーが始まっちまったな。許せ、叔父御」

 屋敷の中は目も当てられないほどの状況となってしまったが、今はそんなことを気にしている場合ではない。利家を見舞わなければならないからだ。慶次は足早に利家が伏している部屋へと向かった。

 ※ここから先、隆慶一郎著『一夢庵風流記』に流れが似ていますが、敢えて似せています。本物を読みたい方は、ぜひ『一夢庵風流記』をご一読下さい。文庫版も出ています。オススメです。

斜メ前田利家「・・・慶次か!?」

 利家の命運はすでに尽きかけていた。全身がガリガリに痩せこけており、声にも力がない。できることと言えばわずかに首を傾け、異常にギラついた目で慶次を見据えることだけであった。変わり果てた利家の姿を前に、慶次は思わず涙をこぼしそうになったが、悪態をつくことで気を紛らわすことに専念した。

斜メ前田慶次「この情けない姿は何だ。それでもいくさ人か」
斜メ前田利家「やかましい。そもそも裏切り者のお前なぞ呼んどらん。何をしに来た」
斜メ前田慶次「お主が危篤という報せが届いたから来たまでのことだ」
斜メ前田利家「誰がそんな余計なことを・・・迷惑極まりないな」
斜メ前田慶次「俺も好きで来たわけじゃない。義理を果たしたまでのことだ。迷惑なようだし帰るぞ」

 そう言って腰を浮かせかけたところで、利家が慌てて慶次を呼び止めた。

斜メ前田利家「待て! ワシに謝ることがあるだろう! 謝るまでは帰ることは許さん!」
斜メ前田慶次「俺がお主に謝ることなぞ全く無いな」
斜メ前田利家「お前に無くても、ワシにはあるんだ! いや、謝ったところで許せん。よくも今まで・・・!」
斜メ前田慶次「わかった、わかった。じゃあどうすりゃ許してくれるんだよ。恨まれたまま死なれて、枕元に立たれても困るからな」

 一呼吸置いてから、利家が口走った言葉に慶次は耳を疑った。

斜メ前田利家「し、信玄公を・・・」
斜メ前田慶次「あ?」
斜メ前田利家「信玄公を暗殺しろ。武田家家老のお前ならできるだろう。もしそれが出来たら、織田家に帰順できるよう取り計らってやる」
斜メ前田慶次「お主は、馬鹿か。出来るわけがないだろう。一体何を言い出すかと思えば、全く」
斜メ前田利家「信玄公さえ死ねば、武田家は衰退する。そうなれば我らの陣営が再び盛り返すことができるのだ。頼む、やってくれ」
斜メ前田慶次「やらないと、言っているだろう! 俺は暗殺はやらん! やらんのだ!」
斜メ前田利家「後生だ、頼む。やってくれ。このままでは死んでも死にきれん。お前という裏切り者を出し、肩身の狭い思いをしながら死ぬのは・・・」

 死に瀕しながらも、肩身だの世間体だのを口にする利家を見るに及び、慶次は哀れみを感じずにはいられなかった。

斜メ前田慶次「もし仮に、俺が信玄公にソロで取り付いたとしても・・・」
斜メ前田利家「おお」
斜メ前田慶次「1ターンで死ぬぞ。下手したら行動できずに死ぬ」
斜メ前田利家「何だ、たあん、てのは」
斜メ前田慶次「とにかく、無理なものは無理だ。そんなに汚名を晴らしたければ、お主が病気を治してやればいいだろう」
斜メ前田利家「そんなことができるわけがないだろう。ワシはもう長くはないのだ」
斜メ前田慶次「じゃあ、諦めろ。俺はもう帰るぞ。せいぜい、達者でな」
斜メ前田利家「待て、待ってくれ」

 必死の形相でしがみつく利家の口から、慶次の思いもよらない言葉が発せられたのはこの後間もなくのことであった。

斜メ前田利家「・・・荒子屋敷のことは悪かったな。あれはワシがどうしても欲しかったんだ。斜メ前田一族の土地なんだ」
斜メ前田慶次「いいさ、俺は所詮忍びあがりだ。土地に執着はない」
斜メ前田利家「それと、胸のしこりがもう一つある」
斜メ前田慶次「何だ」
斜メ前田利家「お前、おうめを抱いたか」

 おうめとは斜メ前田利家の妻であり、おまつのバッタモノであるのだが、この男どもとは異なり本物と良い関係を築いている。利家は慶次とおうめが不倫関係にあったのではないかと疑っているのだ。死にかけながらもこんなことを質問してくるあたり、慶次は絶句しかけたが即座に回答した。「抱いた」と。

斜メ前田うめ「抱かれてねえよ」

 実際に、おうめは慶次に抱かれたことはない。ここで何故か慶次が妙な見栄を張ったのである。障子の外で二人の会話を盗み聞きしていたおうめは思わず独り言を漏らしたが、利家が激高したためかき消された。

斜メ前田利家「この野郎!」

 半身を起こし、渾身の力を込めて慶次の頬にビンタを叩き込む利家であったが、もはや慶次にダメージを与えることは不可能であった。それほど利家の身体は弱り切っていたのである。頬を叩かれながら、慶次は悲しくなった。第一回目の記事で、自分を逆に氷風呂に叩き込もうとした精悍な利家は一体どこへ行ってしまったのか、と。慶次はよけることなく最後まで利家のビンタを両頬で受けきることに決めた。

斜メ前田利家「ハアッ・・・! ハアッ・・・!」

 往復ビンタを二往復しただけで、利家は息を切らせて布団の上に倒れ込んだ。

斜メ前田利家「・・・これで残らず終わったよ」
斜メ前田慶次「大丈夫か」
斜メ前田利家「聞くな! 全く気の利かない・・・だからお前はバッタモノなんだ」
斜メ前田慶次「お主も前田利家のバッタモノだろうが」
斜メ前田利家「それより・・・ほれ、飲め。尾張の銘酒だ」

 利家が震える手で満たした盃を、慶次は一気に飲み干した。

斜メ前田慶次「返杯だ」
斜メ前田利家「いや、ワシは・・・」
斜メ前田慶次「情けないことを申すな」
斜メ前田利家「そうか。それもそうだな」

 慶次によってたっぷりと満たされた杯を前に、利家は一瞬不安そうな顔をしたが、一気に飲み干した。

斜メ前田利家「うまい。やっぱりうまいよ、おい」
斜メ前田慶次「当たり前だろう」

 慶次は今度は自分で自分の杯を満たした。

斜メ前田うめ「・・・・・・」

 おうめが障子の外で声を押し隠すようにして泣いているのを、二人は知らない。そしてその日の深夜・・・

斜メ前田慶次「そうか」

 斜メ前田利家逝去の報せを、慶次は那古屋の旅籠で受け取った。これでもう、尾張に来ることはないだろう。裏切り者である以上、葬儀にも参加することはできないが・・・せめて利家の屋敷を目に焼き付けて帰ろうと、早朝に旅装で屋敷の門前に立ち寄ったところで、慶次は目を見張った。何と利家が庭に再ポップしていたのである。

斜メ前田利家「・・・ふゎ~あ。長いこと寝たきりだったから、身体がなまってしまったわい」
斜メ前田慶次「再ポップしてんじゃねーよ」

 再ポップした利家はまだ寝ぼけていたようで、慶次の存在には気が付いていなかった。そして慶次は何ごともなかったかのように、甲府へと旅立ったのであった。
スポンサーサイト
Date: 2014.11.25
Category: 信on
Comments (2)Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

鏡花の核弾頭

Date2014.11.26 (水) 20:42:07

今回はマンガ花の慶次でカットされた原作ネタですね。楽しく読ましてもらいました。
原作は読んだこと無いんですよ(^_^;)
ウィキで見たところによるとマンガでの琉球編は原作では明に行ってるみたいですし、お松との情事もマンガではカットされてるみたいですね。

でも僕は花の慶次の慶次とお松の関係が信憑性が無さすぎて不満なんですよね。
だって考えてみて下さいよ。お松は利家の子供を11人も産んでるんですよ?利家とはオシドリ夫婦じゃないかな?と思うんですよね~。腹ボテのお松と夜な夜な逢う慶次…(゜.゜)ホワワワ~ン

(о´∀`о)イイカモ!

斜メ前田慶次

Date2014.11.28 (金) 17:15:19

こんばんは、斜メ前田慶次の中の人です。
コメントありがとうございます!

原作も良いので是非読んでみて下さい。
漫画の琉球編は、原作では朝鮮が舞台なのですが、
やっぱりそのへんは、大人の事情でそうなったみたいですね。
お松との情事も同じく大人の事情なのでしょうが、
一応、慶次とお松との間に関係があったことは、
漫画でも匂わせていますね。

11人ですか・・・驚異的な数字ですね。
果たしてその中に何人、慶次の子供がいるのだろうか・・・

管理人のみ通知 :

トラックバック:


プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

にほんブログ村 ゲームブログ 信長の野望Onlineへ
にほんブログ村

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
11 | 2018/12 | 01
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
QRコード
QR
訪問者数
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。