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慶次の心底、の巻

 慶次は朝食を必ず食べる。食べなければその日一日、頭も身体も調子が悪くなるのである。であるからこそ、

斜メ前田慶次「あいつ、また朝寝坊しやがって。全くもってけしからん」

 ドラえもん・零式が朝食を作っていないと、途端に不機嫌になる。ドスドスと乱暴に足音を立てて廊下を歩き、ドラえもん・零式の部屋の前に立つやいなや、これまた乱暴に引き戸を引き開いた。

斜メ前田慶次「おい、起きろ。いつまで寝ているつもりだ」

 慶次の問いかけに対し、ドラえもん・零式は高いびきで返した。どうやらまだ目を覚ましていないようである。慶次の苛立ちはさらに募ることとなった。

斜メ前田慶次「全く、しょうがねえ野郎だ」

 枕元まで行き、肩を揺さぶって強引に目を覚まさせようとしたところで、慶次は目を見張った。眠っているドラえもん・零式の表情に対してである。

斜メ前田慶次「何て、疲れた顔をしてやがるんだ・・・」

 ふと、慶次の両眼に熱いものが込み上げてきた。思えばドラえもん・零式が戦国の世に遭難することになってから、丸二年が経過している。その間、彼は法に触れるような悪事を働くことはなく、我儘を言うこともなく、健気に生活を送ってきた。

 自業自得じゃないか、とお考えになられる方もおられるだろう。確かに、酒に酔った状態でタイムマシンを運転することは、22世紀の『航時法』という法律に反している。出来心とはいえ、彼は罪を犯してしまった。それは事実である。

斜メ前田慶次「けどよ・・・これじゃあいくら何でも・・・」

 と、慶次は思う。もう許してやってもいいんじゃないのか、と。タイムパトロールの影に怯え続け、戦国の世の不自由さに耐え続け、望郷の念にかられて枕を濡らすこともあっただろう。もう充分、罰は受けたはずだ。にも関わらず、救いの手は一向に差し伸べられる気配がない。

斜メ前田慶次「ちくしょう・・・この世には神も仏もいねえのか・・・」

 いつしか慶次は嗚咽していた。ドラえもん・零式が哀れでならないのである。慶次は涙を拭い、静かに退室することに決めた。朝飯が食えないことくらい何だ。せめて今だけは・・・今だけは寝かせておいてやろう。そう考えたのである。

 気配を消し、引き戸に手をかけたところで、慶次の心の中にとある疑問が生じた。それまでは完全にドラえもん・零式を休ませるつもりでいたのだが、先ほど涙が込み上げてきたときと同様に、ふと生じたのである。では一体それは何かというと、

「・・・このまま何もせず寝かせておいてやることが、果たして彼のためになるのか?」

 ということである。思えば彼と同居を始めてからというもの、幾度となく慶次は彼に対して警告を発してきた。危機感を持て。追われている立場であることを自覚しろと。慶次とて、彼が逮捕されて泣き叫ぶ姿を見たくはないのである。しかしそんな慶次の思いに対し、彼は決して生活態度を改めようとはしなかった。

 説教をしても、うるさそうに顔を背け、別の話題に転じてしまうのである。こんなことではいけない。今のままではいずれ捕まってしまう。もし仮に、先ほど部屋に入ってきたのが自分ではなく、タイムパトロール蝶野だったらどうするのだ。呑気に惰眠を貪っている場合ではないはずだ。

斜メ前田慶次「もしも俺がお前なら・・・」

 引き戸を開いた瞬間に手裏剣が飛んでくる仕掛けを部屋に施し、引き戸のそばにはマキビシを巻いておく。そして刀を懐に抱いて眠る。もちろん、いつ異変が起こっても良いように神経を研ぎ澄まして、だ。いざという時のために、逃走経路を確保しておくことも怠らない。

斜メ前田慶次「やはりこいつは、いくさ人にはなれないのか・・・」

 しかし、諦めるわけにはいかない。何だかんだで慶次は彼のことが好きなのである。絶対にタイムパトロールに逮捕させるわけにはいかない。言葉で言ってもわからないなら、行動に示すのみだ。「男というものは、あまりしゃべるものではない。両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのだ」とアタル兄さんも仰っている。行動あるのみである。

 慶次とて一端のいくさ人である。ここ数日、何か嫌な予感がしている。根拠はないが、追手が増えている気がしているのである。いくさ人の勘というものだろうか。タイムパトロール蝶野の存在だけでも厄介なのに、さらに増えてしまっては正直なところ、彼を守りきれる自信はない。今、どうしても彼の意識を一変させる必要がある。

ドラえもん・零式「Zzzzzz・・・ザギン・・・シースー・・・ギロッポン・・・Zzzzzzz」
斜メ前田慶次「何がザギンだ」

 ドラえもん・零式の寝言を聞き流しながら、慶次は懐からある物を取り出した。夏の間に使い切れなかった爆竹花火である。

斜メ前田慶次「シケッてなけりゃあいいが」

 音を立てないよう、細心の注意を払って火を起こす慶次。元は甲賀忍びの出である慶次は、こういったことに関しては器用に行う。起こした火を蝋燭に移したら、あとは点火するのみだ。二十束ほどに一斉に点火し、そっとドラえもん・零式の枕元に置いたところで、慶次は踵を返した。爆発する前に部屋を出たかったからだ。

 引き戸を閉め、廊下を歩き出したところで背後から爆竹花火の爆発音と、ドラえもん・零式の悲鳴が聞こえてきたが、もはや慶次にとってはどうでも良かった。彼の頭の中はすでに朝食のことで一杯になっていたのである。しかしそれにしても、枕元に点火された爆竹花火を置かれ、爆発音とともに目を覚ますというのは一体どんな気分なのだろうか。私には想像もつかない。

 想像力の乏しい私から、ただ一つだけ言えることがあるとすれば、「良い子は真似しないでね」ということである。下手したら火傷をしてしまうからだ。ひょっとしたら火事になることも・・・! いいか、絶対に真似しちゃ駄目だぞ! お兄さんとの約束だぞ!

ドラえもん・零式「・・・ごらあああああああああ!!」

 鬼の形相で、ドラえもん・零式が慶次の背中に向かって吠えることになったのは、それから間もなくのことであった。よく見ると顔が煤けており、熱で縮れたヒゲが二、三本ほど見受けられた。おそらく相当の修羅場だったのであろう。

斜メ前田慶次「よう、目が覚めたか」
ドラえもん・零式「・・・よう、じゃないだろう! よう、じゃないだろう!!」
斜メ前田慶次「何で二回言うんだよ」
ドラえもん・零式「・・・ばっ、爆竹とか! 爆竹とか! あり得ないだろう!! このっ! ・・・ゲホッ・・・ゲホッ・・・!」

 煙でむせたのかどうかはわからないが、ドラえもん・零式はその後しばらくの間、言葉を続けることができなかった。彼の咳が治まるのを見届けた慶次は、穏やかな表情で彼に対し、朝食の依頼をしたのであった。

斜メ前田慶次「そんなことより、早く朝飯を作ってくれ」
ドラえもん・零式「・・・何がそんなことだ!!」
斜メ前田慶次「今日は合戦に行けそうなんだ。時間が勿体ない。ほれ、早くしてくれ。目玉焼きはそうさな・・・サニーサイドアップで頼む。黄身を潰して白飯の上に乗せたいんでな」

 ・・・それから半刻ほど後、結局ドラえもん・零式は慶次のために朝食を用意したものの、その表情は憎悪に満ち満ちていたという。慶次の心底を理解してくれる日は、果たしてやってくるのであろうか。

 さて、何故かスクリーンショットが一枚も撮影できていなかったのですが、今日は一時間ほど合戦に参加することができました。武将とは戦えなかったものの、合戦の雰囲気は充分に楽しむことができました。天下分け目の戦いと、その後の展開に思いを馳せつつ、今日はこの辺で失礼します。では。
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Date: 2014.10.20
Category: 信on
Comments (2)Trackbacks (0)

この記事へのコメント:

鏡花の核弾頭

Date2014.10.21 (火) 10:05:42

この寝起きシリーズネタ好きですわw
もう前フリでウケてますもんw

慶次さんが「こいつ疲れた顔しやがって」と言っても「どうせアンタはやるんだろ?」って読みながらツッコミ入れてたら案の定wwww
もちろんウケましたw

ところで慶次さんは目玉焼きは何つけます?私はコショウのみです。

斜メ前田慶次

Date2014.10.23 (木) 16:37:11

こんばんは、斜メ前田慶次の中の人です。
コメントありがとうございます!

慶次にしてみれば、ドラに対する思いやりとして、
敢えてしていることなのですが、
ドラにとっては、もはや単なるDVでしかないのかもしれません(笑)
慶次としても歯がゆさは感じているところでしょうが・・・

目玉焼きは、やっぱり醤油とマヨネーズですね!
絶品です。

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