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昨日の敵は今日の友の巻・其の拾参

 右瞼を釣り上げる拷問が始まってから間もなく、道安は赤子を何処で攫ってきたのかを自供した。

斜メ前田慶次「頭の悪い男よ。素直に喋っていれば痛い目に遭うことはなかったものを」
百道安「うっ・・・ううっ・・・」

 道安は両肩を落とし、泣いていた。右瞼の痛みのせいもあるが、何より精神的苦痛に耐えられなかったのだ。

百道安「・・・これで・・・もう・・・!」
斜メ前田慶次「あ?」
百道安「帰して・・・くれるんだろう・・・!? 約束は・・・守ったからな・・・!」
斜メ前田慶次「お前は何を言っているんだ」
百道安「え!?」
斜メ前田慶次「俺はお前とそんな約束をした覚えはない」

 確かに、していなかった。何一つそんな言質は取っていなかった。取ろうとして失敗し、その直後に拷問が始まったことを道安はようやく思い出し、そして絶望のあまり全身を硬直させた。

斜メ前田慶次「これでお前を生かしておく理由は無くなった」
百道安「う・・・ぐぐ・・・!」
斜メ前田慶次「庭に出ろ」
百道安「に・・・庭・・・!? 庭で・・・何を・・・?」
斜メ前田慶次「決まっているだろう。お前の首を刎ねる」

 冗談で言っているわけではないことは、表情ですぐ判った。この男は本気で、自分を殺そうとしている。身近に死が迫り、道安はとうとう錯乱した。

百道安「・・・嫌だ! 嫌だぁーーーーーーーーーっ!」
斜メ前田慶次「うおっ! 失禁しやがった、こいつ! きったねえ!」
百道安「頼む! 頼むよ! 命だけは助けてくれ! 頼む!」
斜メ前田慶次「寄るな! 付くだろうが!」
ドラえもん・零式「見苦しいぞ! 最期ぐらい大人しくしろ!」
百道安「何でもする! 何でもするから! 命だけは、どうか命だけは!」
斜メ前田慶次「命乞いができる立場か、お前は!」
百道安「お願いだから・・・お願いだから・・・!」
斜メ前田慶次「もっと早くお前を殺しておくべきだったと、俺は後悔している」
百道安「死ぬのは嫌だ・・・死ぬのは・・・」
斜メ前田慶次「遊び半分で人を殺す。傷つける。金品を奪う。女を犯す。家屋に火を放つ。お前はそんなことを全国各地で繰り返してきたそうだな」
百道安「反省してる・・・反省してるから・・・!」
ドラえもん・零式「反省だけなら猿でもできるんだよ! 慶次君、早くやっちゃおうよ!」
斜メ前田慶次「死をもって償え。武士の情けで、首だけは清めて親父殿のもとに送ってやる」

 もはや死は免れないと、道安は覚った。しかしそれでも、道安は命乞いをやめなかった。この男は平気で人を殺すが、自分が殺されるのはどうしても耐えられないのだ。

百道安「・・・ひっ、ひっ、被害者には・・・いっ、命を賭けて償う! もちろん、貴様にも償う! だから!」
斜メ前田慶次「どう償うと言うんだ?」
百道安「何でもする! 金が欲しけりゃいくらでもやるし、本当に何でもする!」

 その金は親父殿の金だろう、と言いかけたが、やめた。虚しくなるだけだからだ。

斜メ前田慶次「本当に、何でもするんだな!?」
百道安「ああ! 何なりと言ってくれ! 命が助かるなら何でもするぞ!」
斜メ前田慶次「よし。じゃあ・・・」

 道安の喉元がゴクリと鳴った。

斜メ前田慶次「明朝、岡崎の両替前で自慰しろ」
百道安「・・・なっ!?」
斜メ前田慶次「何でもするって言っただろう」
百道安「そ、そんな! ひどすぎる! 嫌だ! 嫌だ嫌だ!」
斜メ前田慶次「ドラ、こいつに猿轡を噛ませて、納屋にぶち込んでおけ」
ドラえもん・零式「うん。さあ、来るんだ!」
百道安「嫌だああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!」

 道安がドラえもん・零式によって引きずられていき、部屋の中には慶次、ただ一人になった。

斜メ前田慶次「何か、全く同じ会話を以前にもしたような気がするが・・・これがデジャブというやつなのか・・・」

 煙管に火を点け、肺に深く入れた後に、慶次は感慨深げに呟いた。

斜メ前田慶次「思い起こせば四年前・・・金沢の両替前であいつに初めて自慰をさせたときには、まさか自慰の三都物語が本当に実現するとは思わなかったが・・・」

 そこに一仕事終えたドラえもん・零式が、額に汗を浮かべながら戻ってきた。

ドラえもん・零式「戻ったよ。いやぁ、滅茶苦茶暴れるから、骨が折れたよ」
斜メ前田慶次「長くやっていると、こういうこともあるんだな」
ドラえもん・零式「いきなり何を言い出すんだよ」
斜メ前田慶次「どうせ休止中だし、いいよな?」
ドラえもん・零式「おいおい、わかるように説明してくれよ」
斜メ前田慶次「・・・ドラよ」
ドラえもん・零式「何だい?」
斜メ前田慶次「このブログは一体、何のブログだ?」
ドラえもん・零式「決まっているじゃないか。信オンのブログだよ。それ以外の何物でもない。何を今さらそんなことを・・・」

 ・・・何故か拷問や失禁、自慰などの言葉が飛び交っていますが、当ブログはあくまで信オンのブログです。

続く
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Date: 2016.12.30
Category: 信on休止中
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昨日の敵は今日の友の巻・其の拾弐

百道安「・・・ああっ! あっ! あっ! あっ! イッ、イッ、イイッ!」
斜メ前田慶次「いいんかい」

 何故、「イイ」などと言ってしまったのか。今、こんな状況で新たな快感に目覚めてしまったことに道安は驚きと戸惑いを隠せなかったが、自問自答をする時間は無かった。慶次とドラえもん・零式がさらに畳み掛けてきたからだ。

ドラえもん・零式「この赤ちゃんを、どこから攫ってきたのか、答えてもらおう」

 道安から狙撃を受けた際に、身体をよじって慶次の命を救った赤子の両親の居所は、未だ掴めずにいた。

百道安「・・・・・・」
ドラえもん・零式「答えないか!」
百道安「・・・・・・」
ドラえもん・零式「こいつ! まだ蝋を浴びたりないようだな!」
百道安「・・・ひっ!」

 怯えながらも、道安は策を考えていた。この赤子を利用し、無傷でこの場から解放される策だ。

百道安「・・・条件が・・・ある・・・!」
ドラえもん・零式「条件だって!?」
百道安「その赤子をどこから攫ってきたのか、答えてやってもいい。その代わり、私を無傷で解放すると」

 約束しろと言いかけたところで、慶次に遮られた。道安の策は僅か数秒で崩れた。

斜メ前田慶次「お前は俺たちと取引できる立場にない。ドラ、あれをやれ」
百道安「私が言わない限り、その赤子は永遠に両親の元に帰れんぞ! 心が痛まないのか!」
斜メ前田慶次「攫ってきたお前が言うことか」

 まだ何か言いかけたところで、道安は右瞼に刺すような痛みを覚えた。いや、正確には「ような」ではない。実際に釣り針で刺されていたのだ。そしてそのまま道安の頭は真上に釣り上げられた。

2016122101.jpg

※画像はイメージです。

百道安「・・・ゥんがァァアアーーーアァッ!」

 ジョジョ好きな慶次の指示により、ドラえもん・零式はあくまで原作に忠実に道安の拷問を開始した。

ドラえもん・零式「踊りをもっと練習しておくべきだった」

 苦痛でのたうち回る道安を横目に、ドラえもん・零式はギャングダンスを踊り始めた。もちろん、ラジカセで音楽をかけることも忘れていない。

斜メ前田慶次「やってみたはいいが・・・結構エグいな、これ」

続く
Date: 2016.12.21
Category: 信on休止中
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昨日の敵は今日の友の巻・其の拾壱

 ここは、どこだ・・・!?

???「殺さなかったのは正解だ。君にしては良い判断だったね」
???「だから、何で上から目線なんだよ」

 私は・・・生きている・・・のか?

???「それにしても、色々やってるね、この男。おお、汚らわしい」
???「やってない犯罪を探すのが、逆に難しいくらいだな」

 あれから・・・どうなったんだ!?

???「徳川領内だけで、13件もやらかしてやがる」
???「じゅ、13件だって!? 本当にクズだな! 親の顔が見てみたいよ!」

 私の横で・・・話をしているのは・・・誰だろう・・・?

???「まあ、親は普通なんだけどな」
???「くそっ! いつまでものんびり寝てるんじゃあないぞ! この人間のクズめ! こうしてやる!」

 ん・・・? 何か妙な感覚がする・・・何か、背中が熱いような・・・!? 何だ一体・・・あ、熱い! 熱いぞ!

百道安「・・・熱っ! あつあつあつあつっ! あっつい! あっついーーーーーーっ!」

 慶次に気絶させられてから数時間後。百道安は慶次の部屋で熱さに身を悶えさせながら目を覚ました。手は後ろ手に縛られ、諸肌脱ぎにされている。まさにまな板の上の鯉と言えた。

ドラえもん・零式「ようやく目を覚ましたようだね」
百道安「・・・い、今! わ、私に何をした!? 一体何を!」
ドラえもん・零式「何って・・・そりゃあ、決まっているじゃあないか」


2016120901.jpg

百道安「・・・なっ・・・それは・・・!」
ドラえもん・零式「熱々の蝋を君の背中に垂らしたのさ。フ、フ、フ・・・」
百道安「・・・や、やめろ! やめてくれ! 私は、痛いのや熱いのは苦手なんだ!」
ドラえもん・零式「君の都合なんか関係ないよ。ほれ」

 道安の懇願を無視し、さらにロウを垂らすドラえもん・零式の表情は暗かったが、口元は確かに笑っていた。自称アイドルであるこの猫型ロボットは、間違いなくドSと言えた。

百道安「・・・あっつい! あっついーーーーーっ!」
ドラえもん・零式「フフフ。逃げられやしないよ」
百道安「やめてくれ! やめてくれェーーーーーッ!」
斜メ前田慶次「懐かしいな。志村けんの馬鹿殿様を思い出すよ」
ドラえもん・零式「全身に垂らして、蝋人形にしてやる」
斜メ前田慶次「俺にもやらせてくれよ。前からやってみたかったんだ」
百道安「・・・ハアッ・・・! ハアッ・・・!」

 懸命に床を這いずり、熱さから逃れようとする道安だったが、無情にも部屋の中央へ引き戻され、今度は慶次とドラえもん・零式の二人が垂らす蝋をその背中に受けることとなった。

百道安「・・・ああっ! あっ! あっ! あっ! イッ、イッ、イイッ!」
斜メ前田慶次「いいんかい」

続く
Date: 2016.12.09
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昨日の敵は今日の友の巻・其の拾

20161201.jpg

斜メ前田慶次「・・・遅い!」

 予告どおり、慶次は道安の放った二発目の弾丸を軽々とマトリックスでかわした。

百道安「・・・うわあああああーーーーーっ!」

 恐怖のあまり続けて三発目を放つ道安だったが、ここでさらに道安を驚愕させる事態が起こった。何と慶次がマトリックスでかわしながら、超スピードで喋り始めたのだ。

斜メ前田慶次「だから、遅いってんだよ! そんな弾丸、止まって見えるぞ! いい加減に観念したらどうだ! ええ!? 道安さんよお!」

 拳銃の弾丸の速度は、時速にすればおよそ1000キロと言われている。それをかわしながら、こんなに長々と喋れるはずがないだろうとお思いになった方もおられると思われるが、そもそも考えてもみてもらいたい。

 自分の身体より遥かに巨大な化け物を刀でガシガシ斬り刻んだり、空を飛んでエネルギー弾を放ったりするような人間がゴロゴロいる時代なのだ。そんな連中が急いで喋ったら一体どうなるか。

百道安「・・・ぐわっ! 耳が! 耳がァーーーーーーッ!」

 当然、常人に聞き取れるはずもなく、道安はただちに両耳に異常をきたした。道安のごとき者にとっては、まさに超音波以外の何物でもなかったのだ。幸い、鼓膜は無事だったようだが、道安の精神はさらに追い詰められることとなった。

斜メ前田慶次「どうあがいたところで、信長の野望オンライン・レベル70プレイヤーキャラクターであるこの俺に命中させることはできぬ」
百道安「ひっ・・・ひいっ・・・!」
斜メ前田慶次「何故なら、お前の器用が低すぎるからだ」
百道安「いやいやいやいや! おかしいだろ! 仮に、仮にだ! 仮に私が不器用だとしても、そもそもこれは拳銃! 誰が撃っても同じはずだ! 器用とか、そんなことが関係あるものか!」
斜メ前田慶次「それがあるんだよ。うちらの業界・・・もとい、この信長の野望オンラインの世界ではな」

 道安は言葉を失った。そして、とんでもないバケモノに喧嘩を売ってしまったことを、心の底から後悔した。

斜メ前田慶次「大人しくしていれば、楽に死なせてやる。それとも、その拳銃で自害するか?」
百道安「・・・・・・」
斜メ前田慶次「ほれ、さっさと選べ。俺も忙しいんだよ。ほれ」
百道安「・・・い・・・」
斜メ前田慶次「あ?」
百道安「・・・いや・・・だ・・・!」
斜メ前田慶次「聞こえねえよ。もっとはっきり喋れ」
百道安「・・・嫌だ! 死ぬのは嫌だ! 死にたくない! 頼む、助けてくれ!」

 慶次は、怒りを通り越して呆れた。ここまでのことをしておいて、自分が死ぬのは嫌だと言っているのだ。何という身勝手な男だろうか。

斜メ前田慶次「命乞いができる立場だと思っているのか。お前は、俺を殺そうとしたのだぞ」
百道安「わかっている! わかっているよ! でも、死ぬのは嫌だ! 怖い! 死ぬのは嫌だ! 嫌だ!」
斜メ前田慶次「見苦しいぞ。早く選べ」
百道安「・・・かっ、金ならある・・・! あるから・・・! どうか、命だけは、命だけは・・・!」
斜メ前田慶次「そうやって命乞いをした人間を、お前は今までに一体何人殺してきた! 聞いているぞ、お前の噂を! 俺の耳に入らなかったとでも思っているのか!」
百道安「・・・頼む・・・頼む・・・命だけは・・・命だけは・・・!」

 土下座をし、ひたすら詫びを入れ続ける道安に対し、慶次は手刀を放ち瞬時のうちに気絶させた。いつまでもその状態を続けていると、衝動的に殺してしまいかねないと思ったからだ。

斜メ前田慶次「まだ殺すわけにはいかねえ。訊きたいことがあるし、やってもらいたいこともあるからな。ひとまず、うちに来てもらうぞ」

続く
Date: 2016.12.01
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プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

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