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昨日の敵は今日の友の巻・其の六

百道安「・・・たっ・・・太兵衛・・・!」

 太兵衛はすでに慶次によって討ち果たされていた。

斜メ前田慶次「この男はムカついたから殺した」

 ムカついたから殺した。およそ物語の主人公らしからぬ言葉だが、このブログはそもそも勧善懲悪を目的としたものではないし、斜メ前田慶次という人物自体が元々マトモとイカレの境界線にいる男である。要するに慶次は「赤子を利用するような卑怯者は許さん」と言いたいのだが、誤解を避けるような言い回しもできない。所詮はそういう男なのである。

百道安「し・・・信じられんな」
斜メ前田慶次「やってみりゃわかるさ。思い知るだろうぜ。俺の強さをな」

 ここで何故、ドラゴンボールのベジータ対ザーボンの冒頭の流れになっているのか。理由は簡単である。私がドラゴンボール好きであり、かつ最近ベジータ対ザーボンの動画をYouTubeで見たからである。特に深い理由はない。

百道安「私も一昔前とは違うぞ」

 この期に及んでも、未だに百道安は勝機があると信じて疑っていなかった。戦闘経験が少なすぎるせいだろうか。慶次のオーラが戻った時点で、既に百道安は慶次の敵ではなかった。無残にも殺された太兵衛はその辺については敏感であったが、残念ながら逃げ切ることができなかった。

斜メ前田慶次「どう違うってんだよ。この自慰茶房が」
百道安「貴様ァッ・・・!」
斜メ前田慶次「ほれ、どう違うのか見せてみろよ」
百道安「その言葉を口にすることは、例え父上であっても許さぬぞ!!」

 憤怒した百道安が懐から取り出し、思い切り振りかぶって慶次に投げつけたものは何と、


2016102601.jpg


 どこでどうやって手に入れたのかは不明だが、間違いなくダイナマイトであった。いつの間にやら、しっかり点火もされている。あとは爆発するだけだ。

百道安「・・・南蛮渡来のダイナマイトだ! ぶっ飛べ! 斜メ前田ァッ!!」
斜メ前田慶次「やれやれ・・・どうやら徹底的に思い知らせなきゃならんようだな。信長の野望オンライン・レベル70プレイヤーキャラクターと、一般ピーポーとの差をな」

 ・・・時間がないので今日はこの辺で。
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Date: 2016.10.26
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昨日の敵は今日の友の巻・其の伍

百道安「やはりオーラを解除したな・・・! 必ず解除すると思っていたよ。いよいよ貴様の年貢の収めどきだ・・・!」
太兵衛「周囲に邪魔をする者はいません。さあ、お早く」

 過日、「???」を仕留めた狙撃銃の照準は確実に慶次の額に向けられており、あとは引き金を引きさえすれば、慶次は脳味噌をぶちまけてその場で絶命する。ここまでは百道安の計画通りに進んでいた。しかし、

太兵衛「これでようやく無念を晴らせますな」
百道安「黙っていろ。集中できん」

 どんなに完璧な計画を練ったつもりでも、ちょっとしたハプニングで全てが崩壊することは多々あるもので、こればかりは神の気まぐれとしか言いようがない。このとき、もしこの場に神が降臨していたとすれば、それはきっと、

百道安「・・・よし! 死ねい!」

 子ども好きな神が赤子にちょっかいを出したくなったのだろうと推測される。道安が引き金を引くほんの二秒ほど前・・・慶次が抱いていた赤子は激しく身をよじった。腕からこぼれ落ちんばかりの勢いで身をよじったのだ。

赤子「だあうっ」
斜メ前田慶次「ちょっ、おまっ」

 赤子を取り落とすまいと、慶次が身を屈めた瞬間のことだった。

斜メ前田慶次「・・・ぐおっ!」

 弾丸が慶次の右耳をかすめ、激しい衝撃とともに木戸に着弾した。もしこれが額に命中していれば確実に命は無かったところだが、幸いなことに右耳たぶの擦過傷のみで済み、結果的に慶次は赤子に命を救われたことになった。

ドラえもん・零式「・・・ひいっ!」
斜メ前田慶次「ドラ!」

 しかし百道安ごときに不覚をとったことには間違いない。慶次はこのときの不覚を晩年まで悔しがったと聞くが、もちろん今は悔しがっている場合ではない。慶次は赤子をドラえもん・零式に託し、急ぎ家の中に隠れているよう指示した。

ドラえもん・零式「・・・慶次君! 君はどうするんだ!?」
斜メ前田慶次「撃ってきた奴を追う! 赤子を頼むぞ!」
ドラえもん・零式「わかった! この子には指一本、触れさせないよ!」

 その頃、慶次を仕留めそこなった二人には大きな変化が現れていた。

百道安「・・・おい! 行くな! 戻ってこい! こら!」

 道安が外した瞬間のことだった。太兵衛は無言で木から飛び降り、逃走を開始したのであった。

百道安「お前がいないと、降りられないんだよ! おい、戻れ! 戻れったら!」

 運動神経の悪い百道安は、木を登る際にも太兵衛の力を借りていた。一人で登れないのなら当然、一人で降りることもできない。しかし太兵衛にとってそんなことはもはやどうでも良かった。勝機はすでにない。もたもたしていればレベル70プレイヤーキャラクターである慶次にあっという間に捕まってしまう。

百道安「まだ勝負はついていないんだぞ!」

 戦闘経験豊富な太兵衛にとって、道安のこの言葉は鼻で笑うしかないほどのものであったが、今は鼻で笑っている余裕すらない。とにかくこの場を離れなければならない。所詮、道安とは金で繋がっている仲でしかない。道安のために命を賭ける理由など何一つないのである。

百道安「・・・くそっ! 許さないぞ! 絶対に許さないからな! この人でなしが!」

 太兵衛を罵倒しながら、恐る恐る道安は木を降り始めた。当然、遅い。狙撃銃を抱えながらだから余計に遅い。結局、地面に降り立つまでに七分もの時間を浪費してしまった。この七分間という時間は、慶次にとっては充分すぎるほどの時間となった。一仕事を終え、不敵な笑みを浮かべながら慶次はとうとう道安との再会を果たした。

斜メ前田慶次「久しぶりじゃねえか。百道安」
百道安「・・・たっ・・・太兵衛・・・!」

 太兵衛はすでに慶次によって討ち果たされていた。

続く 
Date: 2016.10.20
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昨日の敵は今日の友の巻・其の四

 慶次と百道安が因縁の再会を果たしたのは、権兵衛埋葬から数日が経った、ある日の朝のことだった。

ドラえもん・零式「あのときのことは、一生根に持ってやるからな」
斜メ前田慶次「もうだいぶ経ってるじゃねえか。いつまでも根に持ってんじゃねえよ。下らねえ」
ドラえもん・零式「何が下らないんだ!」

 向かい合わせに座り、朝食の飯を頬張る二人の間には険悪な空気が流れていた。徳川家移籍の直前に、慶次が七人の男を雇い寝起きのドラえもん・零式をくすぐらせたときの話を、どうしたわけか急にドラえもん・零式が蒸し返したのだ。慶次はいかにも面倒くさそうな表情をしながら無言で味噌汁を啜った。

ドラえもん・零式「何とか言ったらどうだ!」
斜メ前田慶次「どうでもいいから早く食えよ」
ドラえもん・零式「どうしてあんなことをしたのか答えろ!」

 慶次には慶次なりの考えがあってのことで、それを口で説明することはそう難しいことではない。しかし、説明すべきではないと慶次は考えている。慶次がリスペクトする人物の一人であるキン肉アタル兄さんも「男というものはあまりしゃべるものではない。両の眼で静かに結果だけを見ていればよいのだ」と仰っているし、

2016101401.jpg

 同じく、慶次がリスペクトする人物の一人であるプロシュート兄貴も、言葉ではなく覚悟を見せてペッシを覚醒させている。慶次はプロシュート兄貴とペッシの関係を理想としており、自身とドラえもん・零式の関係もそうあるべきだと考えている。理由を聞いてくるなど問題外。俺の心底についてはお前が一人で考えて、お前一人で結論を出せ。そして一回り、いや二回り成長しろ。このとき慶次はこう思っていた。

斜メ前田慶次「・・・おい」
ドラえもん・零式「何だ!」
斜メ前田慶次「今日の飯、少し硬えぞ。ちゃんと水の量、計ったのか?」
ドラえもん・零式「・・・米の硬さなんか、どうでもいい! ああもう、全く話にならないな! これだからイカレは困るんだ!」

 弾かれるように部屋を飛び出して行ったドラえもん・零式の表情は、慶次に対する憎悪で満ち満ちていた。あの日、延々とくすぐられ続け気が遠くなりかけたところで、慶次の合図とともに男たちは一斉に姿を消した。慶次もまた、合図を出した直後に部屋から姿を消し、一人残されたドラえもん・零式は屈辱のあまり布団の上で泣いた。肩を震わせ、声を上げて泣き続けた。

ドラえもん・零式「あのときの僕の気持がわかるか・・・!」

 私がまだ小学生の頃、クラスメイトの一人が何かのゲームで負け、罰ゲームとしてくすぐられた後に泣いていたのを見たことがある。ひたすら笑い続けた後に今度は激しく泣く。あの光景が何故か今でも脳裏に焼き付いている。ちなみに担任はブチ切れていた。一体どんな気分だったのだろう。

斜メ前田慶次「・・・くそっ!」

 慶次は湯飲み茶碗を壁に投げつけようとして、やめた。勿体ないからだ。

斜メ前田慶次「一体、いつになったら俺の心底を理解するんだ・・・」

 しかし、諦めるわけにはいかない。何としてでも、ドラえもん・零式を覚醒させなければならない。さもなければいずれタイムパトロールに捕まってしまう。奇妙な縁で知り合った仲ではあるが、ある種の友情は感じている。一人の友として、座してドラえもん・零式の死を待つわけにはいかないのだ。幸い、まだ引き出しはある。くすぐりの次は何にしようか・・・そう考えていたところで、またも玄関からドラえもん・零式の声が響いてきた。生首が置かれていたあの日の朝と同じように。

ドラえもん・零式「・・・慶次君! 慶次君!」
斜メ前田慶次「今度は何だ!?」

 何事かと、急ぎ玄関へ向かう慶次の耳に、何故か子供をあやすような声が入ってきた。近所の童が、菓子でもねだりに来たのか!? しかしそれならドラえもん・零式がわざわざ玄関先で喚くことはない。一体何事かと再度声を掛けるも、ドラえもん・零式からの返答はない。慶次はさらに急ぐことにした。

斜メ前田慶次「・・・おい! 何があったかって聞いてるだろうが!」
ドラえもん・零式「びっくりだよ、慶次君!」
斜メ前田慶次「だから、何だってんだよ!」
ドラえもん・零式「赤ちゃんだよ、赤ちゃん! この赤ちゃんが玄関先で泣いていたんだ」
斜メ前田慶次「赤子、だと!?」
ドラえもん・零式「あばばばばばばば。いや、かわいい顔をしているなぁ。どこから来たんでちゅか? 君は」

 慶次は、赤子をあやすドラえもん・零式に対し、怒りの頂点に達していた。赤子がいるのなら、何故そう言わないのかと。

ドラえもん・零式「ほら、君も抱いてごらんよ」
斜メ前田慶次「・・・近付くな!」
ドラえもん・零式「急に大きい声を出してどうしたんだい? 赤ちゃんがびっくりしちゃうじゃないか」
斜メ前田慶次「いいからそこを動くな! まだ、もう少しかかる・・・」
ドラえもん・零式「かかるって、何がだい?」
斜メ前田慶次「今、オーラを引っ込めているところだ。赤子にとって、オーラは刺激が強すぎるんだ。下手したら近付いただけで死んでしまう。だから待てと言っているんだ」

 慶次の言うとおり、レベル70プレイヤーキャラクターの放つオーラは、モブである一般市民にとっては刺激が強い。それも赤子となれば、最悪の場合命に関わることにもなりかねない。慶次は赤子のためにオーラを引っ込め、レベル1相当の強さになることに決めた。しかしレベル70ともなればそのオーラの量は膨大であり、時間がかかってしまう。慶次はそう言っているのである。

ドラえもん・零式「だから、オーラって何なんだよ」
斜メ前田慶次「例えば、陰陽師が放っている術。あれもオーラだ。俺たちが巨体の怪物に棍棒で殴られても死なないのは、オーラで身を守っているからだ」
ドラえもん・零式「わかりやすく言うと、ハンターハンターの”念”とかドラゴンボールの”気”とか、そういう感じかい?」
斜メ前田慶次「・・・よし、オーラは全て引っ込んだ。俺にも抱かせろ」

 慶次とて、子供は嫌いではない。慶次は目元を緩ませ、ドラえもん・零式から赤子を受け取った。

斜メ前田慶次「久々だな、赤子を抱くのは。おう、よしよし。ところで・・・」
ドラえもん・零式「何だい?」
斜メ前田慶次「誰が置いて行ったんだろうな。わざわざ、俺の家の玄関先に」

 その頃、慶次の屋敷から二百メートルほど離れた林の樹上に、二人の人影があった。そしてそのうちの一人である百道安が邪悪な笑みを浮かべながら、慶次に狙いを定めていた。

2016101402.jpg

百道安「やはりオーラを解除したな・・・! 必ず解除すると思っていたよ。いよいよ貴様の年貢の収めどきだ・・・!」

続く
Date: 2016.10.14
Category: 信on休止中
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昨日の敵は今日の友の巻・其の参

 岡崎に移り住んでからというもの、情緒が安定しない日々を送っているドラえもん・零式に、さらに追い打ちをかける事件が起こったのは、この日の辰の刻(午前7時頃)のことであった。

ドラえもん・零式「・・・ギニャアアアアアアアアアアア!」

 ゴミ出しに出かけたドラえもん・零式が玄関先で悲鳴を上げたため、自室でくつろいでいた慶次は慌てて槍を手に取り、現場へと急行することになった。そしてそこで見たものは腰を抜かしてへたり込んでいるドラえもん・零式の姿と、

斜メ前田慶次「何て姿になりやがった・・・!」

 過日、慶次の暗殺を狙って失敗し捕まった挙げ句、無理矢理に鼻から酒を飲まされ、その後何だかんだで結局朝まで慶次と酒を酌み交わしたあの”???”の塩漬けにされた生首がそこにはあった。両眼がくり抜かれ、顔面はズタズタに斬り裂かれている。まさに残忍極まりない所業であった。

ドラえもん・零式「・・・けっ! けっ! けいっ・・・じっ!」
斜メ前田慶次「騒ぐな!」
ドラえもん・零式「・・・くっ、首だよ! ・・・ほっ、本物のっ・・・首!」
斜メ前田慶次「見りゃあわかる。ひとまず深呼吸して落ち着け」
ドラえもん・零式「誰がこんな・・・! 誰がこんなひどいことを・・・!」
斜メ前田慶次「さあな。何しろ、色んな人間から恨みを買っているからな」
ドラえもん・零式「そ、それに、その首・・・ひょっとして・・・まさか・・・!」
斜メ前田慶次「よく気付いたな。お前も知っているあの男だ」
ドラえもん・零式「・・・!」
斜メ前田慶次「名前は知らねえが、一緒に酒を酌み交わした仲だ。丁重に葬ってやらなきゃいかんな・・・」

 その数時間後。慶次は遠く三河湾を望む山中にひっそりと設けられた無縁墓地の中にいた。男の首の埋葬を済ませ、上から酒を浴びせたところで、ドラえもん・零式が「おーい、おーい」と慶次に呼びかけながら駆け寄ってきた。


2013051102.jpg

ドラえもん・零式「奉行所への届出は無事に済んだよ。重点的に警邏してくれるそうだ」
斜メ前田慶次「ご苦労だった。こっちも終わった」
ドラえもん・零式「それにしても、誰がこんな・・・こんなひどいことを・・・くそっ・・・!」

 ドラえもん・零式の両肩が小刻みに震えていた。とはいえ、たった一晩一緒に飲んだ仲でしかないため、さすがに悲しみの感情までは湧いてきていないようであった。正確には、悲しんでいいのかどうかわからない。しかしこんな惨い殺し方は許せない。絶対に。そんな複雑な感情に支配されていたのであった。

斜メ前田慶次「お前には暇を与える。家を借りてやるからしばらくの間はそこに住め」
ドラえもん・零式「暇だって!? どうして!」
斜メ前田慶次「この先、万が一のことがあるかもしれねえからだ。俺と一緒にいるのは危険だ」
ドラえもん・零式「確かに・・・君と一緒にいるのは危険かもしれない・・・」
斜メ前田慶次「心配するな。生活費は送ってやる。だから・・・」


2016100601.png

ドラえもん・零式「だが断る」
斜メ前田慶次「何だと!?」
ドラえもん・零式「このドラえもん・零式が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに”NO”と断ってやる事だ・・・」
斜メ前田慶次「何で急に岸辺露伴のモノマネを始めんだよ。いいから引っ越せ。悪いようにゃしねえからよ」
ドラえもん・零式「それが犯人の思うツボだからだよ」
斜メ前田慶次「言っている意味がわからねえが」
ドラえもん・零式「きっと犯人は、僕らが慌てふためいている姿を見て、どこかで笑っているよ。僕が君の家を出たら、もっと笑うだろう。それも得意げにね」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「犯人の思いどおりにはさせない。僕らは涼しい顔をして普段どおりの生活を送る。それが”NO”と断ってやることだと、僕は思う」
斜メ前田慶次「だが・・・」
ドラえもん・零式「心配するなよ。僕には22世紀の秘密道具がある。数十人の盗賊を秒殺した実績もあるんだ。決して足手まといにはならないよ」
斜メ前田慶次「そういや、そうだったな」
ドラえもん・零式「一緒に捕まえようよ、犯人を。彼の無念を晴らすためにも」

 つい先ほど慶次が立てた墓標を前にして、二人の間にしばしの間沈黙が流れた。そして・・・

ドラえもん・零式「・・・ところで彼、名前何て言ったっけ?」
斜メ前田慶次「知らん。聞いてなかった」
ドラえもん・零式「じゃあ、どうやってお墓を作ったんだよ」
斜メ前田慶次「とりあえず、名無しの権兵衛ってことで、名無之権兵衛之墓って刻んでおいた。今から、こいつの名前は権兵衛ってことにしよう」

 死してようやく名前の付けられた男は今頃、黄泉の世界で自分の名前についてどう思っているだろうか。それは誰にもわからない。

百道安「・・・ああもう! ぎゃあぎゃあうるさいな!」

 同じ頃、権兵衛殺害及び赤子略取の張本人である百道安は、岡崎の一画に設けられたアジトにて赤子の泣き声にイラついていた。一味の一人である太兵衛にやんわりと窘められたが、その怒りは収まる気配を見せなかった。

太兵衛「泣くのは仕方ねえでしょう。赤子なんだし」
百道安「黙らせろ! 何なら口を塞いでも構わん」
太兵衛「腹が減ってるんじゃねえですかね」
百道安「知るか! 殴ってでも黙らせろ。うるさくて構わん。私は赤子の泣き声が嫌いで仕方がないのだ」
太兵衛「何か、赤子に食べさせる物を買ってきましょう。きっとそれで泣きやみますよ」
百道安「どうせ、事が済んだらその赤子も殺すんだ。面倒なんか見なくていい。それより、酒を買ってこい、酒を」
太兵衛「・・・・・・」
百道安「見ていろ、斜メ前田。この赤子を抱いたときが貴様の最期だ。あの男のように、首を斬り落として、ズタズタに斬り刻んでくれるぞ」

続く
Date: 2016.10.06
Category: 信on休止中
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プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

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