スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Date: --.--.--
Category: スポンサー広告

朝まで飲るよ、の巻 其の参

 ドヤ顔で並走を始めた慶次の姿を確認した瞬間、男の中で何かが弾けた。

???「・・・うおおおーーーっ!!」

 右手に握りしめた苦内の先端を、慶次の顔面目がけて突き出したのだ。この至近距離ではかわすのは至難の業と言える。だが、それはあくまで一般ピーポーに限っての話である。

斜メ前田慶次「スカ」

 レベル70プレイヤーキャラクターにとって、低レベルNPCの攻撃をかわすなど造作もないことだが、それは慶次も決して例外ではなく、眉一つ動かすことなく男の先制攻撃をかわしてのけた。

???「・・・うがああああーーーっ!!」

 パニックに陥った男は、幾度も幾度も慶次の顔面を狙った。断っておくが、この男の腕は決して悪くない。今までに数十人を暗殺してきた経歴もある。しかし、男の苦内が慶次の顔面を捉えることはついに一度もなかった。

斜メ前田慶次「当てていいんだよ?w」

 物理アタッカーが連続でスカッた際に言われることのある台詞を、得意げに言い放つ慶次。まさに余裕の現れと言えるだろう。恐怖に耐えられなくなった男は、急遽方向転換を行い慶次を撒くことを試みた。

斜メ前田慶次「850文の桂皮売?」

 だが無駄だった。瞬時に追いつかれ、意味不明な言葉を耳元で囁かれた男の恐怖は、ついに絶頂に達した。

???「・・・うわっ! うわあっ! うわああああーーーーっ!!」

 もはや滅茶苦茶に苦内を振り回し始めた男に対し、慶次は余裕の表情であらゆる方向から男に対して語りかけた。

斜メ前田慶次「お前、俺にどうして追いつかれたのか、どうして攻撃をかわされるのかわからないだろう?」
???「・・・!?」
斜メ前田慶次「レベル70プレイヤーキャラクターは、全力疾走すりゃ時速70キロ以上で走ることができるんだ。覚えておけ」

 ・・・じそく? きろ? 何のことだかわからない・・・!

斜メ前田慶次「それと、お前の動きなど止まって見えるぞ。超スローモーションだ」

  「時速70キロ以上で走る? 至近距離の攻撃が超スローに見える? 何を馬鹿な」とお考えになった方もおられるだろうが、そもそも戦国の世に生きる人間を、平成の世に生きる人間と決して一緒にして考えてはならない。考えてもみてもらいたい。

 自分の身体より遥かに巨大な化け物を刀でガシガシ斬り刻んだり、空を飛んでエネルギー弾を放ったりするような人間がゴロゴロいる時代なのだ。そんな連中が本気で走ったら一体どうなるか? そんな連中が攻撃をかわせば一体どうなるか?

斜メ前田慶次「・・・今、お前、”じそく? きろ? 何のことだかわからない” って思っただろう!」
???「・・・!!」
斜メ前田慶次「俺たちレベル70プレイヤーキャラクターは、お前らの考えなど手に取るようにわかるんだよ!」

  「おいおい、今度は心まで読んじゃうのかよ」とお考えになった方もおられるだろうが、そもそも戦国の世に生きる人間を、平成の世に生きる人間と決して一緒にして考えてはならない。考えてもみてもらいたい。

 自分の身体より遥かに巨大な化け物を刀でガシガシ斬り刻んだり、空を飛んでエネルギー弾を放ったりするような人間がゴロゴロいる時代なのだ。そんな連中が相手の気持ちを想像したら一体どうなるか。

???「・・・も、もはや、これまで!」

 男はとうとう自害を決意した。

続く
スポンサーサイト
Date: 2016.05.19
Category: 信on休止中
Comments (0)Trackbacks (0)

朝まで飲るよ、の巻 其の弐

斜メ前田慶次「そうだ。俺たちの頭上にな」

 慶次がこの言葉を発した瞬間、天井裏で何かが動く気配があった。

ドラえもん・零式「ネズミ!?」
斜メ前田慶次「ネズミはネズミでも、でっけえ奴だ!」

 槍を片手に勢いよく庭へと飛び出して行く慶次。その姿を何かに例えるなら、まさに獲物を見つけたハンターと言えるだろう。

ドラえもん・零式「・・・慶次君!」

 慶次は振り返りもせず、ひたすら”ネズミ”の気配を追い、走り続けた。

???「・・・くそ! まさか気付かれるとは・・・!」

 慶次宅の天井裏に忍び込んでいたこの男は、紛れもなく忍びであった。

???「イカレだと聞いていたが・・・」

 この男の目的はこの時点では不明であった。もっとも、天井裏に忍び込んで気配を消している点ですでに慶次たちの味方ではなかったと言えるだろうが・・・

???「しばし様子を見るしかあるまい」

 男は脚の速さには自信があった。今までに追われたことは幾度もあったが、追いつかれたことは一度もなかった。慶次がこの男を追いかけるまでは。

斜メ前田慶次「・・・その必要はねえ!」
???「・・・何!?」
斜メ前田慶次「来てやったぞ、感謝しろ!」

 男は愕然とした。慶次に見つかったことも理由の一つだが、小声で呟いた独り言までも聞き取られていたからだ。まだ遥か後方を走っている慶次が何故、自身の独り言を聞き取ることができたのか、男にはどうしても理解できなかった。

???「・・・くっ!」

 徐々に距離を詰められていることを感じた男は、焦りに焦りながらも速度を上げ、なおも逃走を続けた。このままではいずれ息が上がってしまうがやむを得ない。とにかく慶次を撒かなければならない。

斜メ前田慶次「・・・無駄なあがきはやめろ!」

 慶次の声が近くなっていることに、男は恐怖を感じた。そんなはずはない。俺の脚に追いつける者などいるはずがない。まして、毎日酒を飲んではゴロ寝をしている慶次に追いつかれることなど、断じてあってはならないのだ。男の呼吸が、急に乱れ始めた。

斜メ前田慶次「・・・俺はレベル70プレイヤーキャラクターだ!」

 そんなことは、わかっている。だからこそ、踏みとどまって戦うわけにはいかないのだ。まともに戦えば万に一つも勝ち目はないからだ。しかし、すぐ背後に迫っている。斜メ前田慶次という名の化け物が、間近に迫ってきている。

斜メ前田慶次「こんばんは、徒党に入れて下さい」

 ドヤ顔で並走を始めた慶次の姿を確認した瞬間、男の中で何かが弾けた。

続く
Date: 2016.05.18
Category: 信on休止中
Comments (0)Trackbacks (0)

朝まで飲るよ、の巻 其の壱

 遅漏になってからというもの、生活に張りのなくなった慶次は毎日のようにため息をついてはビールを呷る日々を送っていた。

      _____
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ
  |/ ── |  ──   ヽ   |
  |. ── |  ──    |   |
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「もう、いい加減にしないか」
斜メ前田慶次「放っておいてくれい」
ドラえもん・零式「いいや、放っておくわけにはいかない。僕は君の面倒を見るために22世紀から来たんだから」
斜メ前田慶次「何が面倒を見る、だ。逆に俺に面倒ばっかかけてるくせによ」
ドラえもん・零式「とにかく、最近の君はだらしなさすぎる。生活を改めたまえ」
斜メ前田慶次「んなこと言ったって、しょうがねえだろ! 見ろ! 俺のこの腹を!」

 そう言うと慶次は勢いよく上着を胸まで捲り上げ、ドラえもん・零式に向き直った。

ドラえもん・零式「お腹が、どうしたんだい?」
斜メ前田慶次「ここのところずっとブログ主の都合で、合戦場に全然行けてねえのはお前も知っているだろう」
ドラえもん・零式「うん」
斜メ前田慶次「おかげで腹の肉がこんなにだぶついちまった。これぞまさに脾肉の嘆ってやつよ」
ドラえもん・零式「君のはただのビールッ腹だろう。ビールを飲むのを控えたまえ。それと以前にも言ったけど」
斜メ前田慶次「あん?」
ドラえもん・零式「君、最近全然傾いてないよね。傾奇者のくせに」
斜メ前田慶次「お前が信濃に逃亡したからだろうが」
ドラえもん・零式「傾奇者なんだから、傾きたまえ」
斜メ前田慶次「そう簡単に言うな。アイディアが浮かばねえんだよ」
ドラえもん・零式「何を漫画家みたいなことを・・・」

 このとき、ドラえもん・零式は最後まで言葉を続けることができなかった。瞬時にして慶次の顔が「いくさ人」の表情になったからだ。

ドラえもん・零式「・・・ど、どうしたんだい? 怒ったのかい?」
斜メ前田慶次「どうやら、久々に傾くチャンスがやってきたようだ」
ドラえもん・零式「傾くチャンス、だって?」
斜メ前田慶次「そうだ。俺たちの頭上にな」

続く
Date: 2016.05.11
Category: 信on休止中
Comments (0)Trackbacks (0)

今度こそさようなら、ドラえもん・零式の巻 其の弐拾六

斜メ前田慶次「・・・ち・・・違う・・・そっちじゃねえ・・・!」

 どういうわけか慶次の出した尿は、ドラえもん・零式が倒れている方向に流れていかず、茜の脱ぎ捨てた浴衣の方向へまっしぐらに進んでいったのであった。

斜メ前田慶次「む、無念・・・!」

 三分ほど後に、全ては終わった。最後の希望であった尿は、茜の浴衣に全て吸収された。これでドラえもん・零式を起こす手だてはなくなった。早漏になることから逃れられなくなってしまったのである。

斜メ前田慶次「・・・・・・!」

 麻痺はとうとう舌にまで及んだ。眠気ももはや限界を迎えていた。精根尽き果てた慶次は、何もかも諦め大人しく眠りに落ちることに決めた。


2016050701.gif

ジョースター卿「・・・慶次、逆に考えるんだ。『早漏でもいいさ』と考えるんだ」

 重くなった瞼を閉じ、意識を失う前のほんの一瞬。瞼の裏に浮かんだのは、何故かジョースター卿の姿だったと後に慶次は語った。

斜メ前田慶次「・・・・・・?」

 一体どれほど時間が経ったのだろうか。慶次は人のいる気配で目を覚ました。そこはさすが、戦国の世に生きるいくさ人と言えるだろう。だが身体が動かず、声を発することもできないのは相変わらずであった。

斜メ前田慶次「・・・・・・」

 誰かが、自分の足元で両膝をつき、すすり泣いている。声から判断すると若い女か。目がぼんやりとしてその姿ははっきりしないが、何故かその女は自分を助けようとはせず、背中を向けたまま、ただすすり泣きを続けている。一体どういうことなのだろうか。

斜メ前田慶次「・・・・・・!?」

 何度かまばたきをして、ようやくはっきりした視界に映ったのは、まさかの茜の後ろ姿だった。すすり泣いていたのは茜だった。

斜メ前田慶次「・・・・・・・!」

 浴衣を小便まみれにされたことが悔しくて泣いているのだと、慶次は解した。だがそれは決して茜に対する仕返しなどではなく、ただ早漏になりたくない一心で行ったことであり、あくまでハプニングに過ぎない。どうにかして誤解を解きたいと必死にもがく慶次であったが、残念ながら一声たりとも発することはできなかった。

茜「・・・・・・」

 茜もまた、一声も発せずただひたすら、すすり泣きを続けていた。慶次はたまらなく、情けなくなった。そして誤解をされたままおそらく茜と今生の別れとなることも悲しくてならなかったが、やがて訪れた第二の睡魔に抗うことができず、再び眠りに落ちることになった。慶次の一日はこれで終わった。

 もっとも、茜は浴衣を汚されたことが悔しくて泣いていたのではなかった。無論、悔しくはあったがそれ自体は泣くほどではない。仕事における常日頃のストレスと、ここ最近プライベートで悪いことばかりが起こり精神的に疲労していたところに、浴衣が使い物にならなくなったことが契機となり、こらえ切れなくなってしまったのである。

茜「・・・痛っ! ・・・いったぁっ!」

 ひとしきり泣き、涙が枯れたところで越後に帰ることを決意した茜は、立ち上がって一歩進んだところで慶次の小便に足を滑らせ転倒。右ひじを強打したという。泣きっ面に蜂とはまさにこのことだろう。やはり二度と来るべき場所ではないと心に刻み、茜は一人越後へ向けて旅立ったのであった。

斜メ前田慶次「・・・・・・・」

 茜に毒を盛られた事件から数日が経過した。慶次はその間、食事もろくに取らず塞ぎ込んでしまっていた。

      _____
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ
  |/ ── |  ──   ヽ   |
  |. ── |  ──    |   |
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「・・・もういい加減、元気を出したまえ」
斜メ前田慶次「お前に何がわかるってんだよ」
ドラえもん・零式「家の中が辛気臭くてしょうがないんだよ」
斜メ前田慶次「俺はもう、男として終わったんだぞ。どうやって元気を出しゃいいんだよ」
ドラえもん・零式「起たなくなったわけでもないし、大げさなんだよ」
斜メ前田慶次「ドラ、俺はな・・・」
ドラえもん・零式「ん?」
斜メ前田慶次「今後、オネエキャラとして生きることも考えている・・・そのほうが人生、楽になるんじゃないかと」
ドラえもん・零式「気持ち悪いことを言うんじゃない。そんなことで前田慶次に勝てると思っているのか」
斜メ前田慶次「その夢ももう、だんだん遠くなってきている。もうずいぶん、合戦場に入れてねえしな・・・」
ドラえもん・零式「全く、しょうのない男だな・・・」

 ため息をつきながらドラえもん・零式が慶次に差し出したのは、今までに見たことのない丸薬であった。

斜メ前田慶次「何だよ、こりゃあ」
ドラえもん・零式「残念ながら、早漏を治せる薬は22世紀でも開発されていない。しかしこの薬なら、早漏を治すことができるかもしれない」
斜メ前田慶次「だからこの薬は何だってんだよ」
ドラえもん・零式「遅漏仙さ」
斜メ前田慶次「遅漏仙、だと!?」
ドラえもん・零式「君は、茜ちゃんに感謝しなければならないんだよ」

 ドラえもん・零式の話すところによると、やはり慶次のことを哀れに思った茜は越後への道中で再び踵を返し、買い物に出ていたドラえもん・零式と甲府の両替所前で接触したという。

茜「早漏仙の効果を打ち消す薬はこの世にありませんが、この薬を飲めばあるいは・・・」

 中和されるかもしれない。片寄った天秤が元に戻るかもしれないと茜は語った。直接本人に渡してやってはどうかとドラえもん・零式が提案したが、茜は頑として首を縦に振らなかったという。またどんなひどい目に遭うかわからないからだ。

ドラえもん・零式「・・・そう言わず、寄って行きなよ! このままお別れじゃ寂しいよ!」
茜「さようなら・・・」
ドラえもん・零式「!?」
茜「ドラえもん・零式さん」
ドラえもん・零式「・・・茜ちゃん!? どこだい? 茜ちゃん!」

 その言葉を最後に、茜はドラえもん・零式の前から姿を消したという。

ドラえもん・零式「どうだい? わだかまりを捨てて、この薬に賭けてみては」
斜メ前田慶次「・・・どうだいも何も、使うに決まってんだろうが! 来た! 俺の青春が再びやって来たんだ!」
ドラえもん・零式「この薬も早漏仙と同じく、効き目が出るのに時間がかかるらしいよ。まあ八時間は見たほうがいいんじゃないかな」
斜メ前田慶次「八時間かよ・・・ちくしょう、待ちきれねえ。このムラムラをどうやって発散すりゃいいんだ」
ドラえもん・零式「頼むから、自家発電はしないでくれよ。感電のリスクが高まるから」

 そしてきっちり八時間後。意気揚々と甲府の一画に設けられた遊郭に出かけていった慶次であったが・・・

娼婦「お客さん、お時間です」
斜メ前田慶次「遅漏になっただけじゃねえか!」

 ・・・慶次は遅漏になった。

おわり
Date: 2016.05.07
Category: 信on休止中
Comments (0)Trackbacks (0)
プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

にほんブログ村 ゲームブログ 信長の野望Onlineへ
にほんブログ村

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
04 | 2016/05 | 06
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
QRコード
QR
訪問者数
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。