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小鳥茶房のおせち料理の巻

 ・・・時は今年の元旦にまで遡る。

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    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「慶次君」
斜メ前田慶次「何だよ。ニューイヤー・ビンタはもうやっただろ」
ドラえもん・零式「おせち食べたいだろう?」
斜メ前田慶次「おせち料理か。俺はあんまり食べない方だけどな」

 慶次はおせち料理を好まない。大の酒好きを自負する慶次にとっては、酒のつまみになる物が少ないおせちはつまらない料理であり、あまり食欲をそそられないのである。出てきたら仕方なく箸を付けるが、がっつくことは決してない。

ドラえもん・零式「そう言わずに。これから豪勢なおせちが届くから、期待して待っていたまえ」
斜メ前田慶次「届くって、どこかに注文したのか?」
ドラえもん・零式「滑り込みでぎりぎり間に合ってね」
斜メ前田慶次「どこの業者に頼んだんだ?」
ドラえもん・零式「小鳥茶房ってとこだよ」
斜メ前田慶次「何か、嫌な予感がする名前だな。本当に大丈夫なんだろうな?」
ドラえもん・零式「中が九つに仕切られた漆塗りの重箱を用いた、豪華三段の高級おせち料理らしいよ」
斜メ前田慶次「おいおい、そりゃあ値が張るんじゃねえか。金はどうしたんだよ」
ドラえもん・零式「両替商を騙して、君の口座から引き出したのさ」
斜メ前田慶次「犯罪じゃねえか、この野郎! いくらだ! いくら引き出しやがった!」

 目的のためなら詐欺ですら平然と行う。それがドラえもん・零式という生物なのである。

ドラえもん・零式「ん? 確か平成の世で言えば、デー万(2万)だったかな」
斜メ前田慶次「おせちなんぞにデー万もかけやがったのか・・・しかも俺の金で・・・」
ドラえもん・零式「いいじゃないか! 高い分、満足できるはずなんだから!」
斜メ前田慶次「だからってお前、無断で・・・俺の金で・・・」

 険悪な雰囲気になりかけたそのとき、玄関から聞き慣れない声が響いてきた。

???「ごめん下さーい。小鳥茶房さんからお届け物です」
ドラえもん・零式「お、来た来た! 慶次君、テーブルを片付けて待っていたまえ! 今、ここに持って来る!」

 慌ただしく部屋を飛び出して行くドラえもん・零式の背中を眺めながら、慶次の口から出てきたものは、ため息のみであった。

 ・・・それから五分後。

2015020501.jpg

ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「何なんだ、これは。説明してもらおうか」

 あまりにひどい中身に絶句しているドラえもん・零式と、呆れかえっている慶次の姿がそこにはあった。

ドラえもん・零式「・・・こ・・・こんな・・・はずは・・・!」
斜メ前田慶次「漆塗りの重箱じゃなかったのかよ。何で紙の箱なんだよ」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「しかも、四(死)に仕切ってやがる。縁起が悪くてかなわん。正月だってのによ」
ドラえもん・零式「・・・何で・・・こんな・・・!」
斜メ前田慶次「ん? よく見ると、仕切り板がずれて”凶”になってるじゃねえか。ここまで来ると喧嘩を売られてるとしか思えねえな」
ドラえもん・零式「う、嘘だ・・・こんな・・・だって・・・!」
斜メ前田慶次「だって、何だよ」
ドラえもん・零式「チラシには、この絵が載っていたんだ!」

2015020504.jpg

斜メ前田慶次「本当にこれが来るなら、デー万でも俺は文句は言わねえよ。だが現実はどうだ?」
ドラえもん・零式「う・・・うう・・・!」
斜メ前田慶次「しかもこの料理は何だ。ボリュームがとにかく無え。そのうえ、ところどころから酸っぱい臭いが漂ってきやがる。とても箸を付けられたもんじゃねえ」
ドラえもん・零式「ううう・・・!」
斜メ前田慶次「どんな環境で調理されたもんかわからんが・・・こりゃあ犬でも食わねえな」

2015020505.jpg

ドラえもん・零式「うううっ・・・! くうう~~~~~っ・・・・・・・・・・・・!」
斜メ前田慶次「もう一度言うぞ。これは何だ? 何でこんな物が届いたんだ? 説明してくれよ、なあ」
ドラえもん・零式「う・・・ぐ・・・ち・・・!」
斜メ前田慶次「全く、お前と正月を迎えるとロクなことがねえよ、毎年毎年。お前は俺の疫病神か?」

 ドラえもん・零式を精神的に追い詰めすぎた代償は、この後間もなく支払うことになるのだが、このとき慶次はそれに気付くことはなかった。人としてまだまだ未熟だったと言えよう。

2015020506.jpg

ドラえもん・零式「ちくしょう・・・・・・!! ちくしょおおーーーーーーーーーーーっ!!!」

 何と、ドラえもん・零式がブチ切れたのである。これには慶次も仰天した。

ドラえもん・零式「許さない!! 絶対許さないぞ!! よくも、よくもこんな物を!!」

 叫ぶやいなや、腐ったおせちを抱えて外へ飛び出すドラえもん・零式。小鳥茶房へ怒鳴り込むつもりなのだ。しかしあまりに冷静さを欠いている。その証拠に、人間に変身することすら忘れてしまっている。慶次は慌てて後を追った。

斜メ前田慶次「・・・待て、ドラ! 人間に! 人間に変身しろ!」
ドラえもん・零式「こんな屈辱は初めてだ! 客をナメやがって! 待ってろよ! 待ってろよちくしょう!!」
斜メ前田慶次「お前が待て! ドラ! 止まれ! 止まるんだドラ!」

 半狂乱になりながら十分ほど駆けた先に、目指す小鳥茶房の店舗があった。だが・・・。

ドラえもん・零式「ない・・・! 店が・・・店がなくなってる・・・!」
斜メ前田慶次「夜逃げか。まあ、このくらいの規模の店舗なら、一晩もあれば片付くしな」
ドラえもん・零式「してやられたというわけか・・・」
斜メ前田慶次「何故、このタイミングで承太郎のモノマネをするのかわからんが・・・そうだ。お前はしてやられたんだ」
ドラえもん・零式「慶次君・・・」
斜メ前田慶次「何だよ」
ドラえもん・零式「僕が悪かったよ・・・この責任は必ず取る」
斜メ前田慶次「気にするな。元々、俺はおせちは好きじゃねえ。ほら、帰って酒でも飲むぞ」
ドラえもん・零式「・・・こんなおせち!」

 閉ざされた小鳥茶房の店舗におせちを投げつけようとするドラえもん・零式を、慶次が慌てて押し止めた。

斜メ前田慶次「何するんだ、もったいねえ。食いもんだぞ」
ドラえもん・零式「じゃあ、どうするんだ!? こんな、犬でも食べないようなおせち・・・」
斜メ前田慶次「腹空かしてる奴らに心当たりがある。きっと今も外で寒い思いをしながら働いている。ちと面倒だが仕方がねえ。俺が差し入れしてきてやるよ」

 それから四半刻(約三十分)ほど後の、甲斐の某所にて。慶次と男二人が一定の距離を保ちつつ、睨み合いを続けていた。

斜メ前田慶次「遠慮しなくていいって言ってんだろ」

2015020507.jpg

間諜1「ハアッ・・・ハアッ・・・!」
間諜2「何て・・・何てオーラだ・・・!」
斜メ前田慶次「どこの国の忍びかわからんが・・・お勤めご苦労。正月くらい、おせちでも食ってのんびりしろよ」
間諜1「な・・・何を・・・言って・・・!? ハアッ・・・ハアッ・・・!」
間諜2「お・・・お頭・・・逃げましょう! とても太刀打ちできませぬ!」
斜メ前田慶次「その覆面、食事をするのに邪魔だろう? 大サービスだ。俺が脱がしてやるよ。そこを動くな」
間諜1「・・・ひっ!」
間諜2「ああっ! お頭! お頭ァーーーーッ!!」

2015020508.jpg

斜メ前田慶次「・・・嬉しすぎて、気を失っちまったか。まあいい、ほれ。たーんと食え」

 腐ったおせちを口の中一杯に詰め込まれる間諜1を見るに及び、間諜2はとうとう腰を抜かしその場から動けなくなってしまった。

間諜2「お・・・お助け・・・!」
斜メ前田慶次「お前にも食べさせてやるよ。遠慮すんな。おっと、その前に覆面を脱がないとな。ウヘヘヘヘヘヘ」
間諜2「だ・・・誰かァーー! 誰か! 助けッ・・・!! アッ・・・」

 おせちを間諜二人に無理やり完食させた慶次はその後、意気揚々と自宅へ引き上げていったそうだが・・・この哀れな二人がその後どうなったかは、誰も知らない。
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Date: 2015.02.05
Category: 信on休止中
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