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近況など

 斜メ前田慶次は、今週の水曜日から始まった本願寺vs織田家の七尾合戦に、暇を見つけては参加しております。先日、合戦私設に入った瞬間に、「徒党で軍師を狙うので囮をお願いします!」というアナウンスがあり、意気揚々と現地へ向かったところ、

 現地近くにいたレベル48のNと肩が触れ、口論の末もみ合いとなり、混乱のさなか抜け出したところでまた違うレベル48のNと肩が触れ、口論の末もみ合いとなってしまいました。涼しい顔をして駆けつけるつもりが、襲われログを2回も出してしまう始末。

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 「今日は妙にNに絡まれる日だから、囮には適してるな~」などと考えながら囮として出発。先頭を走り、華々しい『一騎駆け』をするつもりが、回線の影響なのかそれともPCがしょぼいせいなのか、どちらが原因かは不明ですが、周りにどんどん追い抜かれていきました。

 そしていざ軍師のところへたどり着いたら、何故かNから全く襲われず、仕方なく自分からNを叩くことに。このように、人生とはなかなか自分の思うようにならないものです。それでも、何かの役には立ったはずだと思い込むことに決め、その場は昇天することにしました。

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 ・・・いくさ人として、常に死は覚悟しております。この後、飛ぶかどうか迷いましたが、どうも近くの陣で転生をもらえる様子。ひとまず転生をもらうためにうろうろしていたところ、無事に転生をもらうことができました。せっかくなので、敵陣の様子を見てみるかと思い、敵陣の奥を歩き回っていたところで、何と『奴』と遭遇しました。

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 ついに会ったな、前田・・・!

 目視できるほど、『奴』との距離が近づいた瞬間でした。斬りかかりたい衝動を必死に抑えながら、「まだその機ではない」と自分に言い聞かせ、その場を後にしました。さて、どうも敵陣にはNが多い様子。「それならいっちょN狩り徒党でも作るか~!」と思い、即席でN狩り徒党を作成しました。

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 時間的に7人揃えるのはきつかったので、ひとまず2人で出発し、救援を出しつつ敵陣でのN狩りを続けました。これが地味に戦果に関わってくるのですが、どうしても退屈な狩りとなってしまいます。何しろ敵が弱く、流れが単調なので。参加頂いた方には感謝しております。また機会がありましたら是非お願いします!

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 N狩りをしている最中に、またしても『奴』と遭遇しました。そして・・・

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 とうとう自分こそがオリジナルだと言い出す慶次。彼が果たして『奴』を倒す日はやってくるのだろうか!?

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 話はガラッと変わりますが、これは我が家の愛犬バター。実はこのバターのせいで昨晩ハラハラさせられました。というのも、今、リアルでお付き合いしている人が「信長の野望オンラインを見てみたい!」と言うので、まずはキャラを操作しながら、街並みや門前のネズミとの戦闘を見せたわけです。

 続いて屋敷の中に入り、「ほら、ペットも飼えるんだよ~」と教えたところ、「バター!?」と訝しげに言われてしまいました。内心、「・・・しまった!」と思いました。このペットの名前を付けるにも、過程があったのですが、果たしてわかってもらえるだろうか!? 数秒のうちで、どう答えるべきか、私は必死に考えました。そして・・・

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 ・・・俺は、


  ニア 華麗にスルーする
   「実は・・・」 経緯を説明する
   「くっ! 何てオーラだ・・・!」

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 ・・・華麗にスルーすることを決めた俺は、話を変えることにした。

「次は合戦場に行ってみよう!」
「うん」

 ・・・というわけで、バターについての言及はそこで終わりました。「犬の名前が、どうしてバターなの?」とさらに踏み込まれたら、危ないところでしたが・・・。こんな感じでその日は終わりました。どうやら信オンを始めてくれる気はあるようです。もしデビューしたらよろしくお願いします。それでは今日の日記はこの辺で ノシ
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Date: 2013.08.31
Category: 信on
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美味しんぼ!?の巻

 二晩連続で死にかけたドラえもん・零式だったが、その後ぐっすりと眠ったことで体調はすっかり回復していた。巳の刻(午前10時頃)に宿泊していた天城湯ヶ島の宿を出発し、太陽の光が照りつける下田街道を南下する二人の額に、汗の粒が浮かんでいる。

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ドラえもん・零式「・・・その空斎って僧は、どこの国の人なんだい?」
斜メ前田慶次「わからん。だが、もし生きていればいずれ合戦場で相まみえることもあるだろう」
ドラえもん・零式「僕は、結果的に盗撮マニアに命を救われたということか・・・」
斜メ前田慶次「お前もオーラを使えればいいんだがな」
ドラえもん・零式「だからオーラって何なんだよ」

 天城峠へ近付くにつれ、道の勾配が早さを増してきた。始めのうちは黙って歩いていたドラえもん・零式だったが、その辛抱も長くは続かなかった。やがて「歩けない」「おぶってくれ」「喉が渇いた」などのワガママを口にし始め、慶次を困らせたのであった。

斜メ前田慶次「ああもう、しょうがねえ野郎だ。ほれ、そこの蕎麦屋で休憩するぞ」
ドラえもん・零式「生ビールあるかな?」
斜メ前田慶次「あるわけねえだろ」

 慶次は、川端康成著の『伊豆の踊り子』に登場する『私』に成りきって伊豆を旅することを、もはや諦めていた。『伊豆の踊り子変身薬』の効果で外見のみ伊豆の踊り子の姿になっているドラえもん・零式は結局、伊豆の踊り子には成りきれなかったのであった。

斜メ前田慶次「ごめんよ。二人なんだが景色のいい席は空いてるかい?」
蕎麦屋店主「あちらの席へどうぞ」

 店主に勧められた席についた慶次の眼下に、天城湯ヶ島の宿場町と田園風景が広がっていた。

斜メ前田慶次「・・・見ろドラ! 素晴らしい景色だろう?」
ドラえもん・零式「冷酒と、鴨煮でまず一杯飲るとして・・・蕎麦は何にしようかな・・・」

 メニュー表に夢中になっているドラえもん・零式は、まるで慶次の話を聞いていなかった。やがて注文した冷酒と鴨煮、続けてざる蕎麦が卓上に届き、二人は舌鼓を打った。

斜メ前田慶次「旨いな、この蕎麦」
ドラえもん・零式「22世紀では蕎麦通としてちょっと有名な僕だけど、確かに旨い。この時期の蕎麦をここまでに仕上げるとは、さすが」

 店内にいる数名の旅人たちも、店主こだわりの蕎麦を一口すするたびに、ため息を漏らしていた。実はこの店、知る人ぞ知る蕎麦の隠れた名店で、この店の蕎麦を食べるためにわざわざ伊豆まで旅をしてくる者もいるほどであった。

斜メ前田慶次「俺はおかわりを頼むぞ。お前は?」
ドラえもん・零式「当然、頼もうじゃないか」

 慶次が店主に声をかけようとしたところで、店内に異変が起こった。

???「やれやれ、この店の蕎麦が旨いと聞いたから来てみたものの、とんだデタラメだったな!」

 カウンター席で、蕎麦を一人黙々とすすっていた男が、ざるの上の蕎麦を完食すると同時に、上記の台詞を叫んだのであった。店主が慌ててその客のもとへ駆け寄った。

蕎麦屋店主「お客様、他のお客様のご迷惑になりますので、大声はどうか・・・」
???「まずいものはまずい。俺は本当のことを言っているだけだよ」

 慶次とドラえもん・零式含め、店内の客全てが箸を止め、成り行きを見守っていた。

斜メ前田慶次「・・・何だあの野郎、気ぃ悪いわー」
ドラえもん・零式「こんなに旨いのに、何が不満なんだろう」

 ・・・その男は山岡某という者らしいが、何者かについてはよくわからない。その後も店主に散々文句を言い続け、やがて店主の人間性の批判まで始めるに及び、業を煮やした慶次がとうとう席を立った。

斜メ前田慶次「・・・おい、アンタ!」


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山岡某「・・・何だよ。関係ないくせに口出しはやめてもらおうか」
斜メ前田慶次「そんなにこの店の蕎麦が気に入らねえなら、さっさと勘定済ませて出て行けよ。不愉快なんだよ!」
ドラえもん・零式「そうだ! この店の蕎麦を気に入って食べている人だっているんだぞ!」
山岡某「かわいそうに。本物の蕎麦を食べたことがないんだな」
斜メ前田慶次「何だと!」

 山岡某はゆっくりと立ち上がり、店内にいる者全てに聞こえるように言い放った。

山岡某「明日、もう一度この時間にこの店に来てもらおうか。こんな店の蕎麦よりも、もっと旨い蕎麦を食わせてやる!」
斜メ前田慶次「面白え、食わせてもらおうじゃねえか! 逃げるなよ!」

 慶次に背を向け、店の外へ出ようとする山岡某に、店主が声をかけた。

蕎麦屋店主「・・・あの、お客様、お勘定がまだ・・・」
山岡某「これから仕入れやら何やらで忙しい。明日にしてもらおうか」
蕎麦屋店主「はあ・・・わかりました・・・」

 天城峠の方向へ足早に山岡某が去った後の店内では、慶次が残っていた客と密談を交わしていた。

斜メ前田慶次「もし、あいつが本当に旨い蕎麦を持ってきたとしても、不味いって言って、あいつの顔を潰してやろうぜ」

 この慶次の提案に、他の客全員が乗った。それほど山岡某の態度に不満を感じていたのだ。

「それがしも蕎麦通ですが、この店の蕎麦を愛しております。あの男のしたことは許せません」
「私も蕎麦通なんですけど、ああいう人嫌いなんですよね。賛成です」
「拙者も蕎麦通だが、ああいう男は一度痛い目に遭わなければ懲りぬ。賛成だ」

 明日の再会を期して、一同は別れた。宿場町と言うほどの規模ではないが、この店の付近には、宿が数軒散在している。慶次たちは「今日中に天城峠を越える」という予定を変更し、この地で一泊することにした。

 そして翌日。約束の時間に、山岡某は現れなかった。四半刻(約30分)過ぎても来ない。そして半刻(約1時間)を過ぎても、あの男がやってくる気配はなかった。

斜メ前田慶次「勘定を支払わずに出て行き、約束の時間に現れない、ということは・・・」

 もはや全員が、同じ結論に達していた。

斜メ前田慶次「・・・あの野郎、ただの食い逃げだったんだ! ふざけやがって!」

 騙されたことに激怒した蕎麦通全員が、それぞれ武器を手に天城峠へ向けて駆け出した。

「・・・徒党を組んで、強行隊列で追いましょう! それがしはレベル68武芸です!」
「私はレベル70の修験です!」
「拙者も同じくレベル70の、武士でござる!」

 その頃慶次は・・・何故か山岡某の勘定を支払うことになり、蕎麦通徒党に入り損ねたという。
Date: 2013.08.26
Category: 信on
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箕輪合戦に参加中の巻

 ・・・春日山の斜メ前田慶次の自室にて。

斜メ前田慶次「春日山には、相変わらず春画が売ってねえんだよなぁ」
斜メ前田慶次「しょうがない、今日も想像で・・・」

 自家発電を始める慶次。

斜メ前田慶次「ハアッ・・・ハアッ、うっ、イク・・・」


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戦中門衛「・・・ここにおられましたか! 斜メ前田どの!」
斜メ前田慶次「うおっ!? なっ、ちょっ・・・くっ・・・」

 ビクビクッと身体を震わせる慶次。

斜メ前田慶次「おいふざけんな! お前の顔見ながらイッちまっただろうが!!」
戦中門衛「我が軍が箕輪を奪還すべく攻め込みました! 上様より、至急参陣せよとのことです」
斜メ前田慶次「いきなり入ってくんなよ!!」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」

 せわしく駆け去っていく戦中門衛の背中を眺めながら、慶次は懐紙で股間を慌ただしく拭き始めた。ようやく戦さ支度を終えたその頃・・・戦中門衛はVラインのむだ毛を線香の火で処理している最中の、某女PCの家へ駆け込んでいた。

戦中門衛「合戦ですぞ! むだ毛処理をしている場合ではござらん!」
某女PC「・・・ちょっ!? 熱っ!」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」
某女PC「何でいきなり入ってくるのよ!;;」

 一番見られたくない姿を見られた挙げ句、動揺して手元が狂い火傷をした某女PCが涙目で戦さ支度を始めた頃・・・戦中門衛は乳繰り合いを始めたばかりの新婚夫婦の部屋へと駆け込んでいた。

戦中門衛「合戦ですぞ! 乳繰り合っている場合ではござらん!」
夫「・・・うわっ! 何ですか! いきなり!!」
妻「いやん!!」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」
夫「お前空気読めよ!!」

 こうして、様々な事情を抱えたPCたちをイラつかせながら戦中門衛が合戦への参加を呼び掛けた結果・・・箕輪合戦場には多数のPCが集結し、三好家相手に有利に戦さを展開することとなったのであった。

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 ・・・さて、今回の箕輪合戦もマイペースでのんびり参加しております。リアル都合もあるので、日によっては参加できないこともあるかと思いますが、できる限り参加したいと思います。それでは今日の日記はこの辺で ノシ
Date: 2013.08.22
Category: 信on
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早くレベル70になりたいの巻・其の弐 後編

???「・・・貴公も、あの部屋に用事ですかな?」
斜メ前田慶次「そ・・・そうだ・・・! このままじゃ、ドラが死んじまうからな・・・!」
???「奇遇ですな。拙僧も、あの部屋に向かうところでござった。共に参りましょう」

 謎の僧は空斎と名乗った。レベルは70、特化は僧兵とのことだった。

斜メ前田慶次「さすがはレベル70だな・・・涼しげな顔をしているじゃねえか・・・!」
空斎「いやいや、いかなレベル70の拙僧とて、決して平気というわけではござらぬ」
斜メ前田慶次「そうは見えねえがな」
空斎「見なされ、拙僧の股間を・・・」

 空斎は自らの股間を指差した。

斜メ前田慶次「・・・ゲエーッ! はちきれんばかりに隆起しているッ!!」
空斎「オーラによる影響でござる。このままでは今夜、眠れませぬ。それゆえ、乳繰り合いをやめてもらう必要があるのです」
斜メ前田慶次「自家発電すりゃあ収まるだろうが」
空斎「先ほどすでに試しましたが、残念ながら・・・」

 空斎曰く「一時的には収まるが、すぐに復活してしまう」そうだ。それほどレベル70夫婦の放つオーラが強力ということになる。

斜メ前田慶次「じゃあ、アンタ行ってやめさせてきてくれ。レベル65の俺では、歩くのも辛いんだよ」
空斎「それは拙僧も同じこと。たとえレベルが70でも、一人でこのオーラをかき分けてゆくのは辛うござる」
斜メ前田慶次「・・・ちくしょう! どうすりゃいいんだ! このままじゃあ、ドラの命が・・・!」

 絶望する慶次に、空斎が一つの提案をした。

空斎「一人では無理ですが、二人が力を合わせればあるいは・・・」
斜メ前田慶次「力を合わせる・・・!?」
空斎「二人のオーラを合体させるのです。あのレベル70夫婦のように」
斜メ前田慶次「そんなことが、可能なのか・・・!?」
空斎「拙僧の手を握りなされ」

 言われるがまま、空斎の手を握る慶次。すると・・・

斜メ前田慶次「・・・うおお! これは!?」

 何と、心臓の重苦しさや身体の重さが驚くほど軽減されたのであった。

空斎「どうやら、貴公と拙僧のオーラは相性が良いようでござる。似た者同士ということですかな」
斜メ前田慶次「・・・これなら、行ける! 行けるぞ!」
空斎「では向かいましょう。レベル70夫婦の部屋はすでに突き止めてあります。一つだけ気を付けて頂きたいのですが」
斜メ前田慶次「・・・何だ!?」
空斎「決して、手を離してはなりませぬ。離した瞬間、互いに彼らのオーラに晒されることになりますゆえ」

 たまに「ビクンビクンッ」と縦揺れを起こす廊下を、二人はまるで熱々のカップルのように恋人握りをして目的の部屋へと向かった。

斜メ前田慶次「・・・この部屋だな」

 障子越しに聞き耳を立てる慶次。部屋の中からは、女のか細い喘ぎ声と、男の荒々しい息遣いが聞こえてきた。

???「・・・あっ・・・あっ・・・んっ・・・」
???「ハアッ・・・ハアッ・・・!」
斜メ前田慶次「・・・くそっ! 人の気も知らねえで、ズッコンバッコンやりやがって!」

 怒りに我を忘れた慶次、ここで致命的なミスを犯してしまった。空斎と握っていた手を離してしまったのである。このあたりが、まだまだレベル65の未熟さといったところか。

斜メ前田慶次「・・・こら! お前ら!」

 怒鳴りながら障子を開いた慶次を、予想外の事態が襲った。

斜メ前田慶次「・・・うっぐあああああああーーーー!!」

 何と、障子を開いた瞬間に眼球が破裂し、失明したのである。

斜メ前田慶次「・・・目が! 目があーーーーー!!」

 失明し、のたうち回る慶次を、さらに悲劇が襲った。

レベル70夫「・・・ちょっ! 何ですかいきなり!」
斜メ前田慶次「・・・ぎゃあああああああーーーーーーっ!!」

 「パーン!」という音と共に、慶次の鼓膜が破裂した。両耳から血が噴き出している。たまらず庭へ転げ落ちた慶次だったが、すでに治身仙の連打を開始していた。

斜メ前田慶次「・・・ひ・・・人の命がかかってるんだ・・・! 今すぐ乳繰り合いをやめろ・・・!」

 視力・聴力を取り戻すべく治身仙を使用しながら、慶次は懸命に口上を述べた。しかしそれにしても、エッチの最中に踏み込まれるというのは、果たしてどんな気分なのだろうか。

斜メ前田慶次「・・・頼む・・・! やめてくれ・・・乳繰り合いを・・・やめてくれ・・・!」

 まだ目を開けることのできない慶次だったが・・・何かが「パッ」と光ったことだけはわかった。瞼の裏が一瞬、赤くなったためである。そして誰かが慌ただしく駆け出す音と、レベル70夫の怒鳴り声が聞こえ、慶次の頭は混乱の極みに達した。

レベル70夫「・・・くそっ! スクリーンショットを撮られた! 追うぞ!」
斜メ前田慶次「・・・!?」
レベル70夫「あの僧を追え!!」

 視力が完全に回復していないため詳細はわからないが、レベル70夫が全裸のまま太刀を手に駆け出したことだけはわかった。続けて浴衣一枚を裸体にかけただけのレベル70妻が駆け出した。帯など結ぶ余裕がないため、端から見ればかなりのセクシーショットである。

斜メ前田慶次「・・・なっ・・・なっ!?」

 遠くの方で、刃と刃の噛み合う音、罵声、爆発音などが聞こえてきたが、慶次にとってはどうでもいいことであった。今はとにかく、ドラえもん・零式の蘇生に全力を注がなければならない。視力・聴力をようやく取り戻した慶次は、懸命の心臓マッサージと人工呼吸を繰り返した。そして・・・

ドラえもん・零式「・・・う・・・うー・・・ん・・・」
斜メ前田慶次「ドラ! 生き返ったか! ドラ! ちくしょう、心配させやがって・・・!」

 慶次が涙ぐみながら、ドラえもん・零式の蘇生を喜んでいる頃・・・・・宿の外では、逃走する空斎をレベル70夫婦が必死に追っていた。後にわかったことだが、彼の趣味は盗撮で、こっそりと他人の情事を撮影してはSSを貯め込んでいるそうである。彼の趣味に利用される形になったことと、わずかな時間ではあるが変質者である彼とオーラを交わせてしまったことを、慶次は心から恥じた。そして早くレベル70にならなければならないと、慶次は決意したのであった。

レベル70夫「・・・くそっ! 極楽うぜえ!」
レベル70妻「僧兵だと90秒だっけ!?」

 やがて三人の戦いの場は、真夜中の天城湯ヶ島山中へと至ったそうだが、その後どうなったかは誰も知らない。
Date: 2013.08.22
Category: 信on
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早くレベル70になりたいの巻・其の弐 前編

 先日の夜に死にかけたドラえもん・零式だったが、その後数時間眠った結果、すっかり元気を取り戻したようだった。快晴の下田街道を、天城湯ヶ島へ向けて歩く二人。

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ドラえもん・零式「この夏の空、山の緑に田んぼ・・・やっぱり旅は良いね!」
斜メ前田慶次「何せ越後は、一年中冬だからな。俺も久々に夏を感じているよ」

 慶次の言うとおり、戦国の世の越後は異常気象により、プレイヤーたちの居住区及び城下町を除く全土に一年中雪が降っている。聞くところによると、この異常気象は戦国の世の始まりとともに起こり、戦国の世が終焉を迎えると同時に静まったそうだが・・・筆者にも詳しいことはわからない。何しろ文献が残っていないからである。興味を持たれた方はぜひ、ご自分の足で調べて頂きたい。

 さてドラえもん・零式だが、徐々にではあるものの、ガニ股歩きが直ってきていた。しかし彼のワガママさは鳴りを潜める気配はない。今日も目に付いた茶店で酒を買い、慶次に荷物を持たせて豪快に飲みながら歩く彼に女は微塵も感じられなかった。女なのは、あくまで外見のみであった。

 夕刻頃、天城湯ヶ島へ入った二人は、レベル70の夫婦もしくはカップルが泊まっていない旅籠を探し歩き、ようやく条件に合った旅籠を見つけて旅装を解いたのであった。

ドラえもん・零式「夏は[ピー]が痒くなる♪ 痒くなったらフェミニーナ軟膏♪」
斜メ前田慶次「その姿で、変な替え歌やめろ」
ドラえもん・零式「さて・・・いっちょ、[ピー]でも洗ってくるか」
斜メ前田慶次「だから、その姿でそういうことを言うなってんだよ」
ドラえもん・零式「いやあ、パイオツの谷間が蒸れて痒い痒い」

 直ったかと思われたガニ股歩きだったが、宿に入って気が緩んだのだろう。ドスドスと足音を立てながらガニ股歩きで女湯へ向かうドラえもん・零式に、女としての魅力は全く感じられなかった。おそらく、彼には女を演じる才能が皆無なのであろう。

斜メ前田慶次「天城峠に着くまでには、何とか形にしねえとな・・・」

 ・・・そしてその夜。二人にとって予期しない事態が起こったのは、またも丑の刻(午前2時頃)のことであった。

ドラえもん・零式「・・・慶次君、また地震だ! 起きろ! 起きるんだ!」

 ドラえもん・零式によって揺り起こされた慶次は、昨晩と同様の横揺れで瞬時に覚った。

斜メ前田慶次「・・・何てこった! こりゃあ、昨日のレベル70夫婦のオーラ・・・!」

 苦しげに呟く慶次の額に、脂汗が滲み出ている。

斜メ前田慶次「俺たちがこの宿にチェックインした後に、偶然チェックインしたってことか・・・ちくしょう!」
ドラえもん・零式「だから、オーラって何なんだよ! 一体何が起こっているんだ!」
斜メ前田慶次「逃げろ! 今すぐここから離れるんだ!!」
ドラえもん・零式「説明してくれ! どうして二日連続で、こんな・・・!」
斜メ前田慶次「早くしろっ!! 間に合わなくなっても知らんぞーーっ!」

 『ドラゴンボール』のベジータばりに叫びながらオーラを噴出する慶次を見るに及び、ようやく逃げることを決意したドラえもん・零式だったが、すでに手遅れであった。

ドラえもん・零式「・・・くっ! 障子が開かない!!」
斜メ前田慶次「誰も部屋に近付けない気か! ドラ! オーラを出せ! オーラを出して身を守れ!!」
ドラえもん・零式「そのオーラってのが、何だかわからないんだって!」
斜メ前田慶次「・・・くそっ、しょうがねえ! 俺のとこまで来い!!」

 レベル70夫婦の旦那が早漏であることを願いつつ、慶次はドラえもん・零式を手招きした。事が済むまで、自分のオーラでドラえもん・零式を守るつもりなのだ。しかし、何といってもオーラの総量が違い過ぎる。レベル70夫婦の夜の営みが長引けば、慶次とドラえもん・零式ともに死ぬことになる。

ドラえもん・零式「・・・ぐ・・・げ・・・!」

 慶次のもとに駆け寄ろうとしたところで、ドラえもん・零式が白目を剥いて倒れた。レベル70夫婦のオーラにやられたのである。

斜メ前田慶次「・・・遅かったか! ちくしょう、こうなったら直接部屋に踏み込んで、やめさせるしか・・・!」

 今頃は、レベル70夫婦が互いに浴衣の帯を解いている頃であろう。これからだというところで、果たしてやめてもらえるのだろうか・・・!? いや、考えている暇はない。モタモタしていたら、ドラえもん・零式の命がないのだ。

斜メ前田慶次「・・・うおあああああーーーー!!」

 渾身の力で障子を開けることに成功した慶次だったが、そこから一歩も踏み出すことができない。それほどレベル70夫婦のオーラが重いのだ。

斜メ前田慶次「くっ・・・! 何てオーラだ・・・! これでは近付けん・・・!」

 たまらず振り返ると、泡を吹きながら痙攣しているドラえもん・零式の姿が目に入った。弱気になっている場合ではない。今ここで引き返せば、彼が死んでしまう。一か八か、自らの命を賭してでも乳繰り合うレベル70夫婦の部屋へ踏み込まねばならない。

斜メ前田慶次「はあっ・・・! はあっ・・・! くそっ・・・!」

 押しつぶされそうになる心臓を手で押さえ、鉛のように重い足を一歩踏み出したところで、思わぬ来訪者とばったり出くわすこととなった。

???「・・・貴公も、あの部屋に用事ですかな?」
斜メ前田慶次「そ・・・そうだ・・・! このままじゃ、ドラが死んじまうからな・・・!」
???「奇遇ですな。拙僧も、あの部屋に向かうところでござった。共に参りましょう」

続く
Date: 2013.08.19
Category: 信on
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早くレベル70になりたいの巻

 冷酒の酔いが回り、慶次の背中で眠ってしまったドラえもん・零式をおぶさったまま、炎天下の中を歩き続けた慶次はとうとう伊豆韮山で音を上げ、一泊することにした。

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ドラえもん・零式「あれ? 今日中に修善寺まで行くんじゃなかったのかい?」
斜メ前田慶次「誰のせいだと思ってやがる」
ドラえもん・零式「まあいいや、ここにも温泉はあるし。風呂から上がったら一杯飲ろう」
斜メ前田慶次「俺は、その一杯だけで潰れそうな気がするよ」
ドラえもん・零式「情けないことを言うんじゃないよ、全く。それでも男かい」

 そう言うと、ドラえもん・零式は手拭を肩にかけ、立ち上がった。

ドラえもん・零式「さて・・・いっちょ、[ピー]でも洗ってくるか」
斜メ前田慶次「だから、その姿でそういうことを言うなってんだよ」
ドラえもん・零式「いやあ、パイオツの谷間が蒸れて痒い痒い」

 ガニ股歩きで、ドスドスと足音を立てながら女湯へ向かうドラえもん・零式に、女としての魅力は全く感じられなかった。おそらく、彼には女を演じる才能が皆無なのであろう。

斜メ前田慶次「天城峠に着くまでには、何とか形にしねえとな・・・」

 その夜、慶次はやはり昼間の疲れがたたったのか、冷酒を二杯ほど飲んだところで布団に横になり、高いびきをかき始めた。一人酒はつまらない、と思い付く限りのイタズラで慶次を起こそうとするドラえもん・零式だったが、やがてそれにも飽き、はだけまくった浴衣を直そうともせず、慶次の隣の布団で眠りについた。

 ・・・事件はその数時間後に起こった。時刻にすれば丑の刻(午前2時頃)くらいだろうか。

ドラえもん・零式「・・・地震!?」

 旅籠全体が、激しい横揺れを起こしている。ドラえもん・零式は慌てて慶次を起こした。

斜メ前田慶次「・・・何だ・・・!? どうした・・・?」
ドラえもん・零式「地震だよ、慶次君!」
斜メ前田慶次「・・・おう、こりゃあ、でけえな。ひとまずそこの机の下に」

 身を隠せ、と言おうとしたところで、慶次の顔が真っ青になった。

斜メ前田慶次「・・・何てこった。こりゃあ・・・!」
ドラえもん・零式「どうしたんだい!?」
斜メ前田慶次「今すぐ体内からオーラを出して、身を守れ! こりゃあ隣室のレベル70夫婦のオーラだ!」
ドラえもん・零式「オ、オーラって何だよ!?」
斜メ前田慶次「・・・ちくしょう! こんな時間から、おっ始めんじゃねーよ!」
ドラえもん・零式「一体、何を始めたって言うんだ!? 説明してくれ!」
斜メ前田慶次「一言で言えば、乳繰り合いだ」
ドラえもん・零式「君は何を言っているんだ」
斜メ前田慶次「冷静に突っ込んでいる場合じゃねえ! 早くオーラを出せってんだよ!」

 時代を問わず、夫婦の夜の営みは必ずあるものだが、例えば戦国の世に生きる人間のそれと、平成の世に生きる人間のそれを一緒にしてはならない。考えてもみてもらいたい。

 自分の身体より遥かに巨大な化け物を刀でガシガシ斬り刻んだり、空を飛んでエネルギー弾を放ったりするような人間がゴロゴロいる時代なのだ。その男女が布団の上で交わったらどうなるか。

斜メ前田慶次「ぐっ・・・! 何てオーラだ・・・! やべえっ・・・!」

 レベル70夫婦のオーラに押しつぶされないように、全身全霊のオーラで身を守る慶次だったが、やはりオーラの総量が違い過ぎた。徐々に押され始め、額に脂汗を滲ませながら耐える慶次だったが、オーラを使えないドラえもん・零式は一たまりもなかった。

ドラえもん・零式「・・・ぐ・・・げ・・・!」
斜メ前田慶次「ドラ! しっかりしろ! ドラ!」

 白目を剥き、気絶したドラえもん・零式の身体がビクビクと痙攣を始めた。

斜メ前田慶次「・・・くそっ! このままじゃドラが死んじまう! 何とかしねえと・・・!」

 慶次は、真夜中にも関わらず乳繰り合うレベル70夫婦の部屋に踏み込むことを決意した。

斜メ前田慶次「待ってろ、ドラ・・・! 今、やめてもらうよう、頼んできてやる・・・!」

 一歩踏み出したところで、「ビクンッ」という激しい縦揺れのため、体勢を崩した。

斜メ前田慶次「・・・くそっ! どっちかがどっちかの弱いところを責めやがったな!」

 歯を喰いしばり、立ち上がったところで、連続で「ビクンビクンッ」と縦に揺れ、慶次はまたも床に這いつくばることになった。

斜メ前田慶次「く・・・そ・・・!」

 まるで、「ここか? ここがええのんか?」と聞こえてくるようで、無性に腹が立った。そしてこのままではドラえもん・零式の命も危ない。慶次は最後の気力を振り絞り、絶叫とともにオーラを全身から噴き出した。まさに、燃え尽きる前のロウソクの炎であった。

 しかし、しょせんはレベル65の慶次である。レベル70のプレイヤーの前では・・・・・残念ながら無力であった。女の方が「ハッ・・・」と色っぽい吐息を漏らした瞬間に起こった突風に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられてしまった。とても隣室に近付くどころではない。

斜メ前田慶次「・・・感じてんじゃねーよ!」
ドラえもん・零式「・・・・・・」

 ドラえもん・零式の呼吸は、もはや止まっていた。

斜メ前田慶次「・・・ドラ、死ぬな! 死ぬんじゃねえ! こんな死因、恥ずかしすぎるだろうが! こら、何とか言え!」

 心臓マッサージと人工呼吸を試みるため、ドラえもん・零式に駆け寄ろうとしたところで、連続した縦揺れが起こり、慶次を妨害した。決して激しくはないが、一定のペースで小刻みに揺れている。慶次は即座にさとった。

斜メ前田慶次「・・・このオーラの流れ、振動・・・! フェラーリか! ちくしょう!」

 まだフェラーリということは、この後もしばらく続くということになる。慶次は絶望的な気分になった。振動に耐え、ドラえもん・零式に近付こうとするが、どうにもうまくいかない。やがて足を挫いた慶次は、苦悶の表情を浮かべ、床にうずくまることとなった。

斜メ前田慶次「・・・くそっ! お前ら!」

 レベル70夫婦と自分の部屋を隔てる壁に向かって、慶次は叫んだ。

斜メ前田慶次「・・・人の命がかかってるんだぞ! 今すぐフェラーリをやめろ!」

 慶次の叫びに反応したのか、数秒ほど縦揺れが治まったが、間もなく再開された。おそらく、ここまで来てやめるわけにはいかなかったのであろう。しかも、先ほどより若干勢いが増している。隣室の者にバレているとわかり、少しばかり興奮したのかもしれない。

斜メ前田慶次「・・・助けて下さい! 助けて下さい!!」

 意識のないドラえもん・零式を抱きかかえながら、『世界の中心で愛を叫ぶ』ばりに叫ぶ慶次。もはや絶望的に思われたが・・・・・何とここで予想外のことが起こった。「ビクンビクンッ!」という激しい縦揺れの後、あれほどきつかったオーラが嘘のように消え去ったのである。

斜メ前田慶次「・・・フェラーリで、イッたか・・・こりゃあ、奥さん不満だろうな」

 ドラえもん・零式に心臓マッサージを施しながら、慶次が呟いた。隣室は静まり返っている。ようやく嵐が過ぎ去ったというところだろうが・・・・・まだまだ油断はできない。慶次はドラえもん・零式の蘇生に全力を注いだ。

ドラえもん・零式「・・・う・・・うー・・・ん・・・」
斜メ前田慶次「ドラ! 生き返ったか! ドラ! ちくしょう、心配させやがって・・・!」

 慶次が涙ぐみながら、ドラえもん・零式の蘇生を喜んでいる頃・・・・・隣室では、レベル70の夫がレベル70の妻ヘ必死に詫びていた。

「なあ、ごめんよ。今日は疲れていたんだ。なあ・・・なあ・・・」

 ・・・まあ何が言いたかったかというと、「早く緊急メンテを終えてログインさせろコーエー」ということです。この記事は本来、今日書く予定ではなかったのに・・・では今日はこのへんで ノシ
Date: 2013.08.15
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伊豆へ行って来ましたの巻

 ここのところ、ドラえもん・零式にとっては災難が続いている。失恋に始まり、ビンタ事件、ネズミ肉チャーシュー事件など、並の人間ならあまりの辛さに寝込んでしまうほどであろう。しかし、それでも健気に売り子の仕事や家事に精を出すドラえもん・零式に、慶次は褒美としてある提案をしたのであった。

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  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・本当かい!?
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  ヽ (__|____  / /
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斜メ前田慶次「本当だ。さあ、早く旅の支度をしろ」

 何と、伊豆へ二人旅をしようというのだ。しかし、それにはある条件があった。

ドラえもん・零式「・・・できなくはないけど、悲しくならないかい?」
斜メ前田慶次「うるせえ! 行くのか行かないのか、ハッキリしろ!」
ドラえもん・零式「わかった、わかったよ。確かあったはず・・・」

 そう言うと、ドラえもん・零式は四次元ポケットからいつもと違う人間変身薬を取り出し、口に含んだ。

ドラえもん・零式「・・・ほら、これが伊豆の踊子変身薬の効果さ」
斜メ前田慶次「おお! これなら雰囲気が出る! さすが22世紀の科学力だな」


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 ドラえもん・零式は薬の効果で、伊豆の踊子に変身していた。そして慶次は川端康成著の『伊豆の踊子』に登場する『私』に成りきって旅をするつもりなのだ。これにはドラえもん・零式もさすがに呆れた。

ドラえもん・零式「あくまで、正体は僕なんだけどね」
斜メ前田慶次「細けえことは、いいんだよ! ほら、さっさと支度して出発するぞ!」
ドラえもん・零式「それにしても、女の身体に変身するってのは落ち着かないな」
斜メ前田慶次「やっぱり違うもんなのか?」
ドラえもん・零式「股間に、あるべきものがないからね。あと、肩が凝る。パイオツが重いんだよ」
斜メ前田慶次「その姿でパイオツとか言うな」

 戦国の世では、どこの国に住んでいようと早馬を利用すれば、小田原へは数秒で到着する。馬を下りた後、二人は徒歩で箱根を越え、三島に着いたところで一泊した。

ドラえもん・零式「・・・あの番頭さん、僕らを夫婦だと思っているようだよ」
斜メ前田慶次「無理もねえだろうな。外見は女だからな」
ドラえもん・零式「さて、一風呂浴びて来るとするかな」

 手拭を肩にかけ、ガニ股で浴場へと向かうドラえもん・零式。どうやらまだまだ心は女に成りきっていないようであった。

斜メ前田慶次「天城峠に入るまでには、何とか形にしねえとな・・・」

 その夜は、ドラえもん・零式のイビキと歯ぎしり、身体をボリボリ掻く音で、慶次はなかなか寝付けなかった。

ドラえもん・零式「・・・良い天気だ! やっぱり旅は良いね!」
斜メ前田慶次「お前、ガニ股やめろって」

 翌朝。修善寺へ向けて出発した二人だったが、ドラえもん・零式のガニ股歩きは一向に直る気配がない。

ドラえもん・零式「仕方がないだろう。正体は僕なんだから」
斜メ前田慶次「雰囲気が出ねえんだよ」
ドラえもん・零式「ところで、この荷物持ってくれよ」
斜メ前田慶次「何で俺がお前の荷物を持たなきゃなんねえんだよ」
ドラえもん・零式「何しろ女の身体だから、荷物が重たくてしょうがないんだよ」
斜メ前田慶次「・・・・・・」

 伊豆の踊子に変身しろと言った手前、断ることはできない。慶次はしぶしぶドラえもん・零式の荷物を受け取った。

ドラえもん・零式「・・・お! 茶店がある。お酒買おう、お酒!」
斜メ前田慶次「・・・朝から飲む気かよ」
ドラえもん・零式「いいじゃないか、せっかく旅に出てるんだから。すみません! 冷えてるの下さい!」

 こうして、荷物を慶次に持たせたドラえもん・零式は、右手に冷酒の入った瓢箪、左手に湯飲み茶碗を持ち、飲みながら修善寺へ向けて歩き続けたのであった。ちなみにこの光景は、斜メ前田慶次の中の人も東京・八王子の高尾山で見たことがある。何と若い女数人が、日本酒を飲みながら高尾山頂を目指して歩いていたのだ。これには正直引いた。

 ・・・半里ほど歩いたところで、今度はドラえもん・零式が「歩けない」と言い出した。

ドラえもん・零式「・・・お酒が回って、歩けないよお。おぶってくれ」
斜メ前田慶次「何で俺がお前をおぶらなきゃなんねえんだよ」
ドラえもん・零式「僕は、今は女なんだぞ! 男なら何とかしたまえ!」
斜メ前田慶次「・・・・・・」

 こうして慶次は口に荷物をくわえ、ドラえもん・零式をおぶって伊豆半島を南下することとなった。こうなっては旅を楽しむどころではない。背中にずっしりとパイオツの重みが感じられたが、正体はあくまでドラえもん・零式である。正直どうでも良かった。

ドラえもん・零式「・・・Zzzzz」
斜メ前田慶次「こいつ、眠りやがった。もう、伊豆の踊子の気分を楽しむどころじゃねえな・・・」

 ・・・さて、慶次にとっては楽しくない旅になってしまいましたが、斜メ前田慶次の中の人は先日、伊豆の旅を満喫して参りました。

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 浄蓮の滝。滝に近付くにつれ、どんどん涼しくなっていきました。

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 道の駅で食べた猪ラーメン。味はあっさりとした醤油味でした。ひょっとしたら、ダシは猪ではないのか・・・? ちなみに、チャーシューは紛れもなく猪でした。独特の臭みがまた良かったです。

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 そういえば伊豆の海は、やはりきれいでした。磯遊びをして小魚やヤドカリが捕れました。特段、戦国の世の技能を使わなくても、あっさりと捕まえられるほど、警戒心がありませんでした。夜は花火をしたい! と思い、宿の近くのスーパーへ徒歩で向かう途中、

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 ちびまる子たちのバッタモノを発見しました。目を隠す必要あるのか・・? と思いながら、その場を後にしました。それにしても、やっぱり旅は良いですね。仕事や私生活のストレスが一気に消えてなくなりました。海へは、何とか夏の間にもう一回行きたいと思います。それでは今日の日記はこの辺で。皆様、酔いお盆をお過ごし下さい。
Date: 2013.08.14
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実は甲賀忍びでしたの巻

 越中木舟の合戦場へ向かう日の朝。慶次はドラえもん・零式の炊いた飯、味噌汁、香の物と、ドラえもん・零式特製の佃煮で、すでに飯を4杯も平らげていた。

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斜メ前田慶次「当たり前だ。合戦場ではP、N問わず薙ぎ倒さなきゃならん。今のうちに栄養を摂っておくんだ」
ドラえもん・零式「またおかわりかい?」
斜メ前田慶次「おう、頼む」

 飯を頬張った慶次が差し出した茶碗に、これまた山盛りに飯を盛るドラえもん・零式。

斜メ前田慶次「・・・それにしても旨いな、この佃煮」
ドラえもん・零式「そうだろう、そうだろう。何しろ美食家であるこの僕の特製だからね」
斜メ前田慶次「この佃煮だけで、飯があと5杯はいけそうだ」
ドラえもん・零式「そうだろう、そうだろう。ほら、ご飯」
斜メ前田慶次「おう、悪いな」

 慶次が茶碗を受け取った瞬間・・・。ドラえもん・零式は自称アイドルとは思えない邪悪な笑みを浮かべ、ぱっと後ろへ飛び退った。

ドラえもん・零式「・・・あっはっはっは!」
斜メ前田慶次「いきなりどうしたんだよ。ワライタケでも食ったのか」
ドラえもん・零式「あのとき、何も知らない僕にネズミラーメンを食べさせてくれたお礼さ! その佃煮をよく見てみたまえ!」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「見覚えのある触角があるだろ! そりゃあ、ゴキブリの佃煮だよ! 君は今までゴキブリをおかずに、飯を食べていたのさ!」

 ※もしお食事中の方がいましたらすみません

ドラえもん・零式「どうだい? ゴキブリの佃煮の味は? くっくっく・・・!」

 得意げに慶次に問いかけたドラえもん・零式の表情が驚愕で歪むのは、この後間もなくのことであった。

斜メ前田慶次「・・・味って言われても、わからねえな。何しろ、一口も食べてねえからな」
ドラえもん・零式「何!? 嘘をつくな! 君はあんなに旨そうに・・・!」
斜メ前田慶次「ドラよ」
ドラえもん・零式「何だっ!?」
斜メ前田慶次「どうやら、俺が甲賀忍びの出であることを忘れていたようだな」
ドラえもん・零式「き、君が元忍者だって!? そんなこと、初めて聞いたぞ!」
斜メ前田慶次「俺の後ろを見てみろ」
ドラえもん・零式「!?」

 慶次に促され、慶次の背後に回り込んだドラえもん・零式が見たものとは・・・

ドラえもん・零式「・・・ゲエーッ! ゴキブリの佃煮!」
斜メ前田慶次「忍びなら、これくらいは朝飯前ってもんよ」

 何と慶次の尻のすぐ後ろの床に、慶次が食べたはずのゴキブリの佃煮が散乱していた。慶次は佃煮を食べたフリをしてその実、器用にゴキブリの佃煮を尻まで運び、床に捨てていたのであった。平成の世で言えば、手品のようなものか。後に語った慶次曰く「こんなものは初歩の初歩。熟練者は気付かぬうちに相手の口に放り込む」とのことだが・・・

ドラえもん・零式「・・・うぐ・・・ぐ・・・!」
斜メ前田慶次「お礼に、俺の特製のこれを食べてもらおうか」

 言うやいなや、慶次は胸元から何やら怪しげな食材の入ったタッパーを取り出した。

ドラえもん・零式「・・・な、何だーっ!? それは!」
斜メ前田慶次「ネズミ肉で作ったチャーシューだ。今回は良い具合に仕上がった」
ドラえもん・零式「・・・ゲエーッ!」
斜メ前田慶次「心配するな。ちとクセはあるが、猪(しし)肉ほどじゃねえ。口の中でとろけるぞ」
ドラえもん・零式「・・・だ、誰が食べるかーっ! そんなものーっ!」
斜メ前田慶次「ころしてでも たべさせる」
ドラえもん・零式「な なにをする きさまー!」

 ・・・慶次とドラえもん・零式は慶次の自室内でもみ合った。

ドラえもん・零式「・・・は、放せー!!」
斜メ前田慶次「ぬん! ふん!」

 素早く両脚でドラえもん・零式の両腕・両脚をロックする慶次。いくさ場仕込みの体術をここぞとばかりに駆使していた。そして空いた両手でタッパーの蓋を開き、チャーシューを掴むとドラえもん・零式の鼻先にヒラヒラとチラつかせた。

ドラえもん・零式「・・・や、やめろーっ!!」
斜メ前田慶次「おらあっ!!」

 叫んだのがいけなかった。開いたドラえもん・零式の口中に手早くネズミ肉のチャーシューを投入すると、吐き出せないように両手でドラえもん・零式の口を塞ぐ慶次。

ドラえもん・零式「・・・ンガアーッ!!」
斜メ前田慶次「さあ、食事の時間だ。たっぷりと味わえ」
ドラえもん・零式「・・・フモガアーッ!!」

 こうして、結局タッパーの中のチャーシューを全てドラえもん・零式に食べさせた慶次は、越中木舟への参戦が少しばかり遅れたという。

 ・・・さて、今回慶次が甲賀忍びの出であるということが発覚しましたが、それはジャンプ・コミックス『花の慶次』に登場する前田慶次も同様で、彼も甲賀忍びの出であるということになっています。

 ジャンプ・コミックス『花の慶次』によれば、前田慶次は織田家武将である滝川一益の従兄弟、益氏(ますうじ)の実子で、滝川一族は元々甲賀忍びだったらしいです。そして、当ブログ『斜メ前田慶次の傾いて候』もその設定を借りることにします。

 斜メ前田慶次は滝川益氏のバッタモノ、滝山益氏の実子で、前田利久のバッタモノである斜メ前田利久に養子に行ったという設定にしようと思います。今さらですが、そんな感じで。

 そして何故、今回滝川一族にこだわった記事を書いたかというと・・・越中木舟の合戦で、前田慶次と縁のある滝川一益と槍を交える機会があったからです。

2013081101.jpg

 本陣武将と初めて戦いましたが、強さが段違いでした。開始から間もなく『嵐手裏剣』とかいう技能で5500もダメージを受け、目玉が飛び出そうになりました。その後、必死に生き抜こうとしましたが、二回目の『嵐手裏剣』で為すすべなく昇天・・・;; 今まで戦ってきた武将とはレベルが違うな、と実感させられた一日でした。それでは今日の日記はこの辺で。
Date: 2013.08.11
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拳で語る!の巻

 失恋の後、ドラえもん・零式は自室に引きこもり、ろくに食事も摂らずにひたすら寝込んでいた。たまに用を足しに起きてくることはあったのだが、その足取りは重く、慶次と顔を合わせても会話を交わすことはなかった。

 そんな状態が丸一日続いたため、ドラえもん・零式の身を案じた慶次は思い切ってドラえもん・零式の部屋に踏み込むことにした。「ドラ、入るぞ」と声をかけ、引き戸を開け放ったところ、布団に身を横たえたドラえもん・零式はやはり身を起こそうとはしなかった。

斜メ前田慶次「・・・まあ、何だ。元気出せよ」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「いつまでもこんなんじゃ、いずれ身体壊すぞ。いい加減立ち直らなきゃいかん」
ドラえもん・零式「放っておいてくれよ」
斜メ前田慶次「俺も、俺の中の人も、恋に破れたことはあったが、そういう時は・・・」

 そう言うと慶次は、酒が満たされた瓢箪を勢いよく床に置いた。

斜メ前田慶次「これだ。さあ、起きて飲め。浴びるほど飲め」
ドラえもん・零式「今はそういう気分じゃないんだ」
斜メ前田慶次「じゃあ、ここで一人で飲る。飲みたくなったら声をかけろ」
ドラえもん・零式「・・・・・・」

 こうして、慶次一人だけの酒宴が始まった。始めのうちは一人で黙々と飲んでいたのだが、酔いが回ってきたのだろう。無言を貫くドラえもん・零式に、さちのことについて何やかやと質問をし始めた。歳はいくつなのか、かわいいのか、おっぱいは大きかったのか、どこに住んでいるのかなど、ドラえもん・零式にとってはさぞかし鬱陶しかったに違いない。

斜メ前田慶次「おっ、そうだ。良いことを思い付いたぞ」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「俺が悪党を演じてその娘を襲って、それをお前が助けるってのはどうだ?」
ドラえもん・零式「・・・!?」
斜メ前田慶次「そうすりゃ、またお前のもとに通い出すようになるじゃねえか」

 ここで身を起こしたドラえもん・零式が慶次を一喝した。

ドラえもん・零式「・・・やめろ!」
斜メ前田慶次「不満か?」
ドラえもん・零式「そんなのは間違ってる! そういうことじゃないんだ!」
斜メ前田慶次「ああもう、面倒くせえな。だったら一か八かアタックしてこい」
ドラえもん・零式「・・・それも無理だ」
斜メ前田慶次「何でだよ」
ドラえもん・零式「考えても見ろ。例えば平成の世で、オッサンがいきなり女子高生に告白するようなものだ」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「もし君がその女子高生ならどう思う?」
斜メ前田慶次「・・・まあ、知らないオッサンからいきなり告られたら、気味が悪いだろうな」
ドラえもん・零式「そうだろう。無理なんだ。無理なことをさせようとするなよ」
斜メ前田慶次「じゃあ、やっぱり俺が悪党を演じて・・・」
ドラえもん・零式「だから、それは駄目だって言っているだろう! もう出て行ってくれ!」

 怒鳴り散らしたドラえもん・零式の顔を見て、慶次は愕然とした。すっかりやつれ、まるで生気がない。このままでは、いずれ心も身体も壊れてしまうだろう。何とか彼を救ってあげなければならない。彼をなだめるため、優しい言葉をかけようとしたところで、慶次はふと考えた。それは、

「・・・今、優しい言葉をかけてやることが、果たしてドラのためになるのか?」

 ということである。おそらくドラえもん・零式は、挫折を知らない人生を送ってきたに違いない。だからこその、この落ち込みようである。人は生きていく中で、多くの挫折を経験するものである。そうなった場合、自分で自分で奮い立たせ、立ち直っていくしかない。周りがあれやこれやと世話を焼いてくれるのは、子供のうちだけなのである。

 慶次はドラえもん・零式を下に見ていない。あくまで自分と対等の立場の者として接している。今ここで彼に対し情をかければ、それは彼を子供扱いしていることになると、慶次は思った。そして、優しい言葉をかけずに彼を発奮させる方法はないか、慶次は短い時間の中で必死に考えた。そして出た結論が、

斜メ前田慶次「・・・ドラ、こっちを向け」
ドラえもん・零式「何だよ」

 しばしの沈黙の後、部屋の中に「バシンッ」と乾いた音が響いた。慶次がドラえもん・零式に強烈なビンタをかましたのである。

ドラえもん・零式「・・・ブエッ!」

 ドラえもん・零式の顔が痛みと驚きで歪むのを確認した慶次は、ゆっくりと立ち上がると、何事もなかったかのように部屋を退出し、静かに引き戸を閉めたのであった。

ドラえもん・零式「・・・こら!」

 去りゆく慶次の背中を、ドラえもん・零式が怒鳴りつけた。

ドラえもん・零式「・・・何だ今のビンタは!」
斜メ前田慶次「ん?」
ドラえもん・零式「今のビンタは、何だって聞いてるんだ!」

 慶次は問いに答えず、諸肌を脱いでドラえもん・零式に対しファイティング・ポーズを取った。

斜メ前田慶次「来いよ」
ドラえもん・零式「何!?」
斜メ前田慶次「拳で語るんだよ。ほら来い」
ドラえもん・零式「いきなり何を言いだすんだ」
斜メ前田慶次「参れ! 存分に語り合おうぞ!」

 ジャンプ・コミックス『花の慶次』において、前田慶次が伊達政宗と殴り合うシーンがあるのだが、今回、バッタモノの斜メ前田慶次もまたドラえもん・零式と拳で語り合わんとしていた。

斜メ前田慶次「来いよベネット。銃なんか捨ててかかってこい」
ドラえもん・零式「僕はベネットじゃない。というか『コマンドー』の見過ぎだろ」
斜メ前田慶次「それとも、俺が怖いか?」

 この挑発に対し、ドラえもん・零式もまた『コマンドー』のベネットに成りきってしまった。

ドラえもん・零式「・・・誰がてめえなんか、てめえなんか怖かねえ! 野郎、ぶっ殺してやる!」
斜メ前田慶次「そうだ、かかってこい! おらあっ!」
ドラえもん・零式「おうっ!」

 やがて寝技・関節技の応酬となり、二人が汗にまみれて床を転げ回っているその頃・・・。越中木舟では、上杉・今川連合軍が、攻め込んできた織田・足利連合軍を相手に、有利に戦さを展開していた。
Date: 2013.08.09
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ドラえもん・零式の恋!の巻 その四

 全身に多数の打撲を負ったドラえもん・零式が意識を取り戻したのは、蝶野が慶次の屋敷を後にしてからのことだった。

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ドラえもん・零式「・・・ハッ!」

 弾かれたように上半身を起こし、辺りの様子をうかがったところで、脇腹に強烈な痛みが走り、表情を歪ませるドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「痛い・・・!」

 そこに湯を満たした桶と手拭を持った百姓娘が現れた。

百姓娘「まだ寝ていないと駄目ですよ」
ドラえもん・零式「君は・・・!? 僕はどうなったんだい?」
百姓娘「身体を拭きますね」

 痣だらけになった背中が、百姓娘の手によって丁寧に拭われていく。

ドラえもん・零式「・・・あっはあああん!」

 痛みと若干のくすぐったさで気持ちの悪いリアクションを取るドラえもん・零式。これでも自称『子どもたちのアイドル』である。

百姓娘「すみません、痛みましたか」
ドラえもん・零式「だ、大丈夫・・・! あっ! あうっ! ・・・んっ!」
百姓娘「前も拭きますね」
ドラえもん・零式「あっ! そこはっ・・・! あっ! あんっ!」

 その後、痣になっている部分に膏薬が貼られ、再び布団に横になった頃にはだいぶ落ち着きを取り戻したようであった。

ドラえもん・零式「・・・ありがとう。助かるよ」
百姓娘「とんでもないです。助けられたのは私のほうです」
ドラえもん・零式「もうじき暗くなるから、君はもう帰ったほうがいい。ご両親が心配するよ」
百姓娘「そうですね・・・。食事の支度をしたら、今日は帰ります。台所をお借りしますね」
ドラえもん・零式「いや、いいよ。そんなことまでしてもらうわけには・・・」
百姓娘「いえ、させて下さい。それと、明日からしばらくここに通います。何かと不自由でしょうから」

 手製の粥を寝床まで運んだところで、百姓娘は帰って行った。すっかり恐縮し、玄関まで送ろうとするドラえもん・零式を必死に制し、さらに明日の着替えまで用意していく気の配りように、ドラえもん・零式は心を打たれた。

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  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・いい子だなあ・・・
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ドラえもん・零式「もし僕が猫型ロボットじゃなかったら、惚れてしまっているだろうなあ」

 後に、まさか実際に惚れてしまうことになるとは、このときのドラえもん・零式には想像もついていなかった。百姓娘が帰って間もなく人間変身薬の効果が切れた彼は、粥を食べ終えると青い身体を再び布団の上に横たえた。

 ・・・百姓娘の名前は「さち」といった。

さち「昨日よりは、腫れは引いてきてますね」

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ドラえもん・零式「君が貼ってくれた膏薬のおかげだよ」

 本来の姿を見られるわけにはいかないため、さちと会う際には人間変身薬を用いて人間に変身することが必要となる。

ドラえもん・零式「傷が治ったら、そのお侍さんにお礼を言いに行かないといけないな」
さち「旅のお方のようです。数日は春日山に滞在するそうですよ」

 さちから蝶野の名前をまだ聞かされていないドラえもん・零式は、まさかその侍がタイムパトロール蝶野だとは知る由もない。しかし今の彼にとって、興味の対象は自分の命の恩人ではなく、さちにあった。

ドラえもん・零式「・・・・・・」
さち「どうしたんですか?」
ドラえもん・零式「・・・い、いや、何でもないんだ」

 さちと目が合い、慌てて目を逸らすドラえもん・零式の顔は赤く染まっていた。

ドラえもん・零式「(・・・おかしい。この感情は一体何なんだ?)」

 ドラえもん・零式にとって、人間の女は恋愛の対象ではない。同じ生物ではないから当然のことである。22世紀では数多くの女友達がいるのだが、彼が人間の女と遊ぶ理由としては「かわいいから」「一緒にいて楽しいから」「癒されるから」「いいニオイがするから」などであり、恋心を持つことは決してない。

 高級外車で女子大生を大学まで迎えに行ったり、仕事が終わったOLをタクシーに乗せ、銀座の寿司屋に連れて行くことなどは彼にとって日常茶飯事のことだが、全て上記の理由による。ちなみに彼に男友達はいない。作ろうともしない。その理由を一度慶次に語ったことがあるのだが、

ドラえもん・零式「ムサいし、臭いし、下品だからね。やっぱり一緒に遊ぶなら女の子に限るよ」
斜メ前田慶次「・・・今、お前は全ての男性読者を敵に回した」

 稼いだ金を湯水のように使い、人間の女と遊びまくっていた頃にも、こんな感情を抱いたことは一度たりとてなかった。しかし今は、さちの姿を目で追うたびに胸の鼓動が高鳴り、妙にソワソワしてしまう。一体何故なのか? 彼は布団の上で必死に考えた。そして出た結論が、

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ドラえもん・零式「(・・・きっと、人間に変身しているからだ)」

 身も心も人間の男になりきっていることが原因であると、彼は考えた。事実、さちが屋敷に通ってくるようになってから三日目くらいまでは、人間の姿でいる間のみ、さちに恋心を抱いていた。さちが帰り、元の姿に戻った瞬間、恋愛感情は一切なくなっていたのである。そのバランスが、ある日突然崩れた。

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  |/ ── |  ──   ヽ   |  < さっちゃん・・・
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ドラえもん・零式「どうやら、僕はおかしくなってしまったよ・・・」

 何と、元の姿に戻っても、さちに対する恋心が胸から離れないのである。人間の女を恋愛対象として見ない彼が、唯一惚れてしまった人間の女がさちであった。布団に横になっても、さちが恋しくて全く眠れそうにない。

ドラえもん・零式「明日・・・」

 暗い部屋の中で、一人呟いた。

ドラえもん・零式「言おう。僕の気持ちを。それと・・・僕の正体も・・・」

 まんじりともしないで夜を明かした彼の目の下に、クマが浮かび上がっていたことにさちが気付いたのは、翌朝のことであった。

さち「・・・眠れなかったんですか?」

2013051102.jpg

ドラえもん・零式「うん・・・」
さち「ひょっとして、傷がまだ痛むのですか?」
ドラえもん・零式「いや、もうだいぶ良くなったよ。眠れなかったのは、考え事をしていたからさ」
さち「眠らないと身体に毒ですよ」
ドラえもん・零式「さっちゃん。大事な話があるんだ。今から僕の言うことを落ち着いて聞いて欲しい」

 ただならぬ気配に、さちは慌てて居住まいを正した。

ドラえもん・零式「実は・・・僕は人間じゃないんだ」
さち「・・・え?」
ドラえもん・零式「今は人間の姿をしているけど、変身しているだけなんだ」
さち「へん・・・しん?」
ドラえもん・零式「僕の気持ちを知ってもらう前に、正体も知ってもらう必要がある」
さち「・・・・・・」
ドラえもん・零式「今から変身を解く。どうか驚かないで」

 人間変身薬の効果を解く薬を口に含み、飲み込んだ彼の表情は緊張で強張っていたが、それはさちも同じであった。間もなく人間変身薬の効果が切れ、続きを話そうとしたところで、彼の想像を絶する事態が起こった。

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ドラえもん・零式「これが僕の・・・正体・・・」
さち「・・・ひっ!」
ドラえもん・零式「驚かせてしまってすまない。けど、どうしても見てもらわないと」
さち「・・・ひっ・・・人殺し・・・!」
ドラえもん・零式「!?」

 ・・・この時、さちの脳裏にあの日蝶野が発した言葉がよぎっていた。

『こいつはドラえもん・零式といって、俺の両親の仇なんだ』
『こいつは危険だ。油断させて人に近付き、そして無慈悲に殺す』
『人殺しを楽しんでいる、猟奇殺人犯なんだ』

ドラえもん・零式「人殺し!? 何を言っているんだ。僕は・・・」
さち「・・・い・・・嫌・・・来ないで・・・!」

 ドラえもん・零式が一歩近付くたびに、さちも一歩後ずさる。その表情が恐怖で歪んでいた。

ドラえもん・零式「君は・・・君は何か誤解をしているようだ。落ち着いて、僕の話を・・・」
さち「・・・だっ・・・誰かーーー!」

 裸足のまま庭へ飛び降り逃走するさちを、慌てて追いかけるドラえもん・零式は、またも人間に変身することを忘れてしまった。

ドラえもん・零式「・・・待ってくれ! 頼む!」

 いつしか二人は、二人が初めて出会った林の中の小路を駆けていた。

ドラえもん・零式「僕は、人殺しなんかじゃない! お願いだよ! 話を聞いてくれ!」

 小路の中ほどまで来たところで、さちが叫んだ。

さち「・・・蝶野さまーーーーー!」
ドラえもん・零式「!?」
さち「・・・ドラえもん・零式が! 蝶野さま!!」
ドラえもん・零式「・・・なっ、何だとおおおおおおお!?」

 これは一体、どういうことなんだ!? 何故、さちが蝶野のことを知っている? 何故、僕の本名を!? 何故? 何故こんなことに! 何故こんな、こんな馬鹿なことが・・・!

さち「・・・嫌! 放して! 蝶野さまーーー!!」

 やがてドラえもん・零式に追いつかれたさちは、偶然にも先日自分が無頼者たちによって引きずり込まれた現場に、今度はドラえもん・零式の手によって引きずり込まれていた。

さち「・・・ンーッ! ンーッ!!」
ドラえもん・零式「声を出すんじゃない!」

 口を塞がれ、懸命に足をジタバタさせてもがくさちの表情には、恐怖と嫌悪が浮かび上がっている。もはや何を言っても無駄だと判断したドラえもん・零式は、さちに馬乗りになりながら、ある『ひみつ道具』を四次元ポケットから取り出した。

ドラえもん・零式「わすれろ草・零式ぃ~」

 できれば大山のぶ代ボイスで脳内再生していただきたい。ちなみに『わすれろ草・零式』とは、ノーマルの『わすれろ草』よりも強力な効果を持ち、その匂いを嗅いだ者は約一週間ほどの記憶を失うことになる。

ドラえもん・零式「さっちゃん・・・乱暴しちゃってごめんよ。すぐ済むから・・・」
さち「・・・!?」
ドラえもん・零式「僕のことは・・・僕のことは・・・忘れてくれ・・・」

 『わすれろ草・零式』を、さちの鼻に押し当てて数秒が経過したところで、さちの抵抗がぴたりと止んだ。『わすれろ草・零式』が効いたことを確認したドラえもん・零式は、さちの身体から離れると、すぐにその場から逃走した。先ほどの悲鳴を聞きつけて、蝶野がやって来るかもしれないからである。

さち「・・・あれ? 私、何でこんなところに・・・?」

 林の中の小路を、ひたすら駆けるドラえもん・零式の頬に、ぽつぽつと涙がこぼれ落ちた。足を止めて嗚咽したくなるのを必死にこらえ、慶次の屋敷に飛び込んだところで、箕輪合戦場から帰った慶次とばったり出くわした。

斜メ前田慶次「よう、今帰ったとこだ」
ドラえもん・零式「・・・・・・!」
斜メ前田慶次「腹が減ってたまらん。何か作ってくれ」
ドラえもん・零式「・・・うっ・・・うっ・・・」
斜メ前田慶次「どうした? 気分でも悪いのか?」
ドラえもん・零式「・・・うわああああああーーーーー!!」

 突如、その場に崩れ落ちて号泣するドラえもん・零式を見た慶次は、何が何だかわからず、ひたすらうろたえた。

斜メ前田慶次「・・・なっ、何だよいきなり!? 一体どうしたんだ?」
ドラえもん・零式「・・・さっちゃーん! ・・・さっちゃーん!!」

 ドラえもん・零式の恋は、自らの手によって、儚くも散った。さて、その後さちはどうなったかというと・・・履物を無くして帰ってきたことを両親に咎められたが、記憶にないものはどうしようもなく、別の履物を履いて野良仕事へと出かけたそうである。そして蝶野は・・・

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タイムパトロール蝶野「そろそろ次の町へ向かうか・・・」

 春日山でのドラえもん・零式探索を諦め、上野方面へ向かって歩き始めていた。彼の捜査は、まだまだ終わりが見えそうにない。


『ドラえもん・零式の恋の巻』 完
Date: 2013.08.03
Category: 信on
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ドラえもん・零式の恋!の巻 その参

 『天地斬伏』とは、天下夢幻の章で追加された武芸伝の技能の一つで、逆袈裟斬りで斬り上げた後に、間髪入れず袈裟斬りで相手を斬り伏せる高威力の技能だが、無頼者・壱が蝶野へ向けて放った天地斬伏は虚しく空を斬ることとなった。

無頼者・壱「・・・くそっ!」

 続けざまに天地斬伏を放ったものの、軽々と斬撃をかわす蝶野の表情には余裕すらうかがえた。驚異的な回避力を誇る蝶野の前に、為すすべなく立ちすくむ無頼者・壱。気合切れを起こしているため、動くことができないのである。

タイムパトロール蝶野「言っただろう。この時代の剣法は俺には通用しねえってな」
無頼者・壱「ハア・・・ハア・・・ちくしょう・・・!」
タイムパトロール蝶野「今度はこっちから行くぞ」
無頼者・壱「!?」

 口元に笑みを浮かべながら蝶野が一歩間合いを詰めたところで、無頼者・壱が慌てて後ろに飛び退った。もはや勝負は決したと言ってもいい。圧倒的な実力差を見せつけられ、逃げ腰になっている無頼者・壱の表情が恐怖で歪んでいた。

タイムパトロール蝶野「大人しくしてりゃ、楽に死なせてやるよ」
無頼者・壱「ぐっ・・・!」
無頼者・四「・・・ア、アニキ!」

 追い詰められた無頼者・壱が取った行動は、まさに悪党にふさわしいものであった。

無頼者・壱「・・・おい! 女を殺せ!」
無頼者・四「えっ!?」
無頼者・壱「女を殺せってんだ! 早くしろ!」
無頼者・四「・・・わ、わかった!」

 無頼者・四が慌てて太刀を引き抜いたところで、百姓娘の悲鳴が上がった。舌打ちをして百姓娘のもとへ駆け出す蝶野であったが、その背中が完全にガラ空きになってしまっている。無頼者・壱はこれを狙っていたのだ。蝶野のすぐ後ろを追う無頼者・壱の口元には、残忍な笑みが浮かんでいた。

無頼者・四「・・・死ね!」

 という言葉を最期に、無頼者・四の首が宙に舞った。間一髪のところで、蝶野のライトセーバーが彼の首を捉えたのである。続けざま蝶野の背中へ渾身の突きを入れた無頼者・壱であったが・・・

無頼者・壱「・・・いない!?」

 目の前にいたはずの、蝶野の姿がない。

無頼者・壱「どこだ!?」
タイムパトロール蝶野「お前の後ろだよ」

 しかし、無頼者・壱が後ろを振り返ることはできなかった。背後から胴ごと輪切りにされた彼の上半身が地面に落下すると同時に、その下半身も地面に崩れ落ちたのであった。ポンプのように排出される血液が、乾いた地面を黒く染めていく。

タイムパトロール蝶野「小賢しいマネしやがって」

 ライトセーバーを鞘に納めながら、蝶野が不機嫌そうに呟いた。完全に呆気に取られている百姓娘は開いた胸元を隠すことも忘れており、小ぶりな乳房が木漏れ日のもとに晒されていた。

タイムパトロール蝶野「・・・娘さん、怪我はないか?」
百姓娘「はい・・・」
タイムパトロール蝶野「じゃあ、それを隠さなきゃいかんな」

 蝶野に促され、百姓娘は慌てて襟を正し、先ほど取り去られた帯を拾い上げた。

タイムパトロール蝶野「そこで気絶している男は、あんたの彼氏だろう?」
百姓娘「・・・え?」

 蝶野が指差した人間姿のドラえもん・零式の意識は、未だに戻っていなかった。

タイムパトロール蝶野「弱いが、あんたを守ろうとしたんだ。立派な男だ。大事にしてやりなよ」
百姓娘「・・・いえ、その・・・この人は・・・」

 「助けてくれようとはしましたが、知らない人です」と言おうとしたが、そういう空気ではなかった。

タイムパトロール蝶野「怪我が治ったら、こいつとそのうちどこかで一杯飲りてえな」

 一緒に一杯飲りたがっているその男が、昨年から自分が血眼で追い続けているドラえもん・零式だということに、蝶野は気付いていなかった。人間変身薬の効果はそれほど優秀であったと言える。

タイムパトロール蝶野「こいつの家はどこだ? 運んで行ってやるよ」
百姓娘「家、ですか? 確か・・・」

 「僕は斜メ前田家の使用人だ!」というドラえもん・零式の言葉を思い出した百姓娘は、ドラえもん・零式の身体を肩に担いだ蝶野を先導し、少し道に迷いながらもどうにか慶次の屋敷にたどり着くことができた。気絶したままのドラえもん・零式の身体を布団の上に横たえると、蝶野は足早にその場を去ろうとした。

タイムパトロール蝶野「この先は二人だけの時間だ。俺は退散することにするよ」
百姓娘「その、実は・・・」
タイムパトロール蝶野「しっかりと手当てしてやりなよ」

 百姓娘の言葉を遮り、蝶野はいそいそと玄関へ向かったが、何かを思い出した様子で再び部屋へと戻ってきた。

タイムパトロール蝶野「そういやあ、娘さん」
百姓娘「はい?」
タイムパトロール蝶野「この人相の男に、見覚えはないか?」

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百姓娘「・・・変わった人相ですね」
タイムパトロール蝶野「そうなんだよ。見覚えはないか?」
百姓娘「いえ、ありません。この人が何か?」
タイムパトロール蝶野「実は・・・」

 自分がタイムパトロール隊員で、タイムマシンの飲酒運転をした挙げ句逃走したこの男を追っている、と言いかけてやめた。戦国の世の百姓娘に話しても理解できるはずがないと思ったからだ。蝶野は適当な嘘をつくことにした。

タイムパトロール蝶野「実は、こいつはドラえもん・零式といって、俺の両親の仇なんだ」
百姓娘「ご両親の、ですか!?」
タイムパトロール蝶野「俺の両親を惨殺し、逐電しやがったんだ。憎んでも憎みきれねえ」
百姓娘「まあ・・・」
タイムパトロール蝶野「俺は元々、北条家に仕えていたが、仇討ちのために浪人になったんだ。今は武州浪人・蝶野正右衛門として全国を放浪している」
百姓娘「そうだったんですか・・・」
タイムパトロール蝶野「もしこいつを見かけたら、すぐに俺に知らせてくれ。こいつは危険だ。油断させて人に近付き、そして無慈悲に殺す。こいつは人殺しを楽しんでいる、猟奇殺人犯なんだ」
百姓娘「わ、わかりました!」
タイムパトロール蝶野「俺は春日山に数日滞在する。昼間はさっきの林を抜けたとこの茶屋で飲んでいることが多い。頼んだよ、娘さん」

続く
Date: 2013.08.02
Category: 信on
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信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

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