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ドラえもん・零式の恋!の巻 その弐

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タイムパトロール蝶野「タイムパト・・・もとい、武州浪人、蝶野正右衛門だ」

 蝶野が名乗るやいなや、ドラえもん・零式に暴行を加えていた三人の無頼者がぱっと後ろへ飛び退り、それぞれ腰に差してあった太刀を引き抜いた。やはり両刀を帯する侍相手では反応も違ってくる。蝶野の挙動一つ一つに注意を払いながら、徐々に蝶野に対する包囲隊形を組む。

タイムパトロール蝶野「・・・物騒なもん、抜くんじゃねえよ」

 この期に及んでも蝶野は、刀の柄に手をかけようともしない。

無頼者・壱「・・・お侍さまが、何の用だ?」
タイムパトロール蝶野「たまたま通りかかっただけだ」
無頼者・壱「そうかい、じゃあ悪いがここから去ってくれねえか? これは俺たちとこいつらの問題でね」
無頼者・弐「そうだ! 関係ねえのに、首突っ込んでくるんじゃねえよ」
無頼者・参「早く行かねえと、たたっ斬るぞ!」

 少しばかり沈黙した後、蝶野が口を開いた。

タイムパトロール蝶野「嫌だね」
無頼者・弐「な、何だとこの野郎!」
タイムパトロール蝶野「どうしても去って欲しけりゃ、力ずくで来い」
無頼者・弐「・・・アニキ! こいつ殺っちまっていいですか!」

 考えるまでもない。無頼者・壱は即座に答えた。

無頼者・壱「殺れ」

 弾かれたように、蝶野へと突進する無頼者・弐。

無頼者・弐「・・・死ね!」

 太刀を振り下ろした無頼者・弐と蝶野の身体が交錯した瞬間・・・

無頼者・弐「・・・ぎゃああああああ!!」

 無頼者・弐の両手首が太刀を掴んだまま、近くの茂みの中へ落下した。切断されたのである。

無頼者・弐「・・・いっ、痛え! 痛えよおおおーーーー!!」

 絶叫しながら地面を転げ回った無頼者・弐は、ショックと激痛により間もなく気を失った。しかし残された二人にとっては、それどころではない。目の前に、今まで見たことのない刀が、不気味な赤い光を湛えていたのである。


2013073001.jpg


タイムパトロール蝶野「実力もねえのに、かかってくるからだ。だがもうこれで・・・」

 ライトセーバーを正眼に構えながら、蝶野が呟いた。

タイムパトロール蝶野「もうこれで、女を手籠めにはできねえだろう」
無頼者・参「・・・こっ、こっ、この野郎!!」
無頼者・壱「・・・よせ!」

 無頼者・壱が止めるのも聞かず、蝶野の喉を狙って突きを放った無頼者・参もまた悲惨な運命をたどった。

無頼者・参「・・・ぐあっあああああーーー!!」

 両肘の先から切断された無頼者・参の両腕が宙を舞い、同じく茂みの中へと姿を消した。七転八倒する無頼者・参の両頬には、苦痛と両腕を失った衝撃で涙が溢れ出していた。今のところ気を失う気配はないが、出血の量がおびただしいため、時間の問題と言えた。

無頼者・四「・・・ひっ!」

 あまりの恐怖に、百姓娘を放り捨てて逃亡を図った無頼者・四を、無頼者・壱が一喝した。

無頼者・壱「テメエ! 逃げたらどうなるかわかってんだろうな! ああ!?」
無頼者・四「だ・・・だって・・・勝てっこない・・・こんなバケモノに・・・!」
無頼者・壱「俺がやる」

 蝶野と同じく、太刀を正眼に構えた無頼者・壱が蝶野に尋ねた。

無頼者・壱「流派は何だ?」
タイムパトロール蝶野「俺の流派か? 仕方ねえなあ、教えてやろう」

 不敵な笑みを浮かべながら、蝶野が答えた。

タイムパトロール蝶野「タイムパトロール剣道だ」
無頼者・壱「た、たいむぱと・・・!?」
タイムパトロール蝶野「この時代のあらゆる剣法は俺には通用しねえ。ところで・・・」
無頼者・壱「何だ?」
タイムパトロール蝶野「お前の特化は何だ?」
無頼者・壱「こんなナリをしているが、武芸だ。俺をそこに倒れている特化なしの雑魚と一緒にするなよ」
タイムパトロール蝶野「チンピラかと思ったら、一刀武芸か。いつぞやは僧兵とやったが・・・面白い。かかってこいよ」
無頼者・壱「・・・言われねえでも、行ってやるよ! 喰らえ! 天地斬伏!!」

続く
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Date: 2013.07.30
Category: 信on
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ドラえもん・零式の恋!の巻

 慶次が槍を担いで箕輪へと飛び出して行ったあの日。ドラえもん・零式は食器洗いを済ませた後、人間に変身して春日山城へと向かっていた。慶次が納付し忘れた税金を支払うためである。

2013051102.jpg

ドラえもん・零式「それにしても、薄気味の悪い道だな・・・」

 つい最近まで、変質者が出没するという噂のあった林の中の小路を一人行くドラえもん・零式。この小路は住宅街と春日山城下を繋ぐ近道となっており、往来する人の数は少なくはない。だが合戦の影響もあってか、この日は人っ子一人歩く気配がなかった。

 蝉の鳴き声だけがそこかしこから響いてくるが、太陽の光が入ってこないこともあり、真夏だというのに汗一つかかない。それでもドラえもん・零式は、帰りにもこの道を使おうとは思わなかった。彼にとっては、それほどこの小路が気味悪く感じられたのである。確かに、首つり死体がそのへんにぶら下がっていそうな雰囲気が、そこにはあった。

 小路の中ほどまで歩いてきたところで、ドラえもん・零式は足を止めた。右前方の木立の中から、若い女のくぐもった声と、数人の男たちの下卑た笑い声が聞こえてきたのである。何かはわからないが、ただ事ではない何かが起こっている。気配を消し、慎重に現場へと近付いていくドラえもん・零式。そこで見たものとは・・・

若い女「・・・ンーッ! ンーッ!!」
???「おい! 早く脱がせろ!」

 何と、近在の百姓娘が四人の無頼者たちに押さえ付けられ、暴行されかかっていた。口も手で押さえられており、悲鳴を上げることさえできない。娘の着物の帯に、荒々しい男の手がかかった。両脚をジタバタさせ、必死に抵抗する娘だったが、男四人相手ではどうしようもない。

2013051102.jpg

ドラえもん・零式「(・・・ゲエーッ! 何てことを!)」

 誰かを呼びに行くべきか!? いや、そんな時間はない。しかし自分一人で助けられる自信はない。相手が一人ならともかく、四人相手では・・・! どうする!? どうすればいい!? 肝心なときにそばにいない慶次を、ドラえもん・零式は心から呪った。

 合戦が起こり、多数のプレイヤーたちが国を留守にすると、こういった現象が起こる。平時はプレイヤーたちの目が光っているため、無頼者たちも大人しくしているしかないのだが、いざ合戦が起こって国内の警備が手薄になると、水を得た魚のように意気揚々と暴れ回るのである。この百姓娘も、野良仕事の帰りにたまたま無頼者たちと出くわし、有無を言わさず林の中へと拉致されてしまったのであった。

 やがて帯が取り去られ、着物の前が開かれたところで、男の一人が娘の身体に覆いかぶさった。もはや一刻の猶予もない。意を決したドラえもん・零式は奇声を発しながら無頼者の一人に体当たりをかまし、続けざま娘に覆いかぶさっている男の首根っこを掴むと、力任せに地面に放り投げた。

ドラえもん・零式「・・・君たち、やめたまえ!」
無頼者・弐「な、何だテメエは!!」
ドラえもん・零式「このケダモノどもめ! さっさと消えろ!」
無頼者・弐「何だとこの野郎!!」

 無頼者・弐がドラえもん・零式に殴りかかろうとしたところで、先ほど首根っこを掴まれて放り投げられた無頼者・壱が手で制し、ドラえもん・零式に語りかけた。

無頼者・壱「テメエ、何もんだ?」
ドラえもん・零式「ぼ、僕は斜メ前田家の使用人だ! 僕に手を出すと慶次くんが黙っちゃいないぞ!」
無頼者・壱「・・・あの傾奇者か」
ドラえもん・零式「そうだ! この場は見逃してやるから、さっさと行け!」
無頼者・参「アニキ、まずいですぜ。斜メ前田慶次といやあ、上杉家の中老」
無頼者・壱「・・・・・・」
無頼者・参「俺ら全員とっ捕まって、打ち首にされちまいますぜ」
無頼者・弐「くっ・・・!」
無頼者・四「う、打ち首だって!? 冗談じゃねえ。俺は軽い気持ちで・・・」

 色めき立つ三人の手下たちとは対照的に、無頼者・壱は不敵な笑みを浮かべた。

無頼者・壱「関係ねえよ、こいつ殺して埋めちまえばいいじゃねえか」
ドラえもん・零式「・・・なっ!?」
無頼者・壱「死人に口なしだ。その娘も、犯ったあとに殺せばいい」
百姓娘「・・・ひっ!」
無頼者・参「そうか、それもそうですね」
無頼者・弐「おいお前ら、そこ動くんじゃねえぞ」
無頼者・四「大人しくしてりゃ、楽に死なせてやるからよ」

 当ブログには珍しい極悪人どもの登場に、ドラえもん・零式は一瞬怖気づきそうになったが、すぐに心を奮い立たせた。

ドラえもん・零式「・・・僕をナメるな! 22世紀の『ひみつ道具』でやっつけてやるぞ!」

 怯える娘を片手でかばいながら、四次元ポケットをまさぐろうとしたところで、ドラえもん・零式は絶望した。人間の姿に変身しているため、四次元ポケットが腹のいつもの場所に付いていないのである。四次元ポケットを使うためには、元の姿に戻るしかないのだが、人間変身薬の効果が切れるにはまだ少し時間がかかる。

ドラえもん・零式「・・・くそっ!」
無頼者・壱「やっちまえ!!」
ドラえもん・零式「君は逃げるんだ!!」

 ドラえもん・零式に促され、半裸に近い状態で駆け出そうとしたところで、無頼者・四に取り押さえられてしまった。

百姓娘「・・・嫌っ! 放して!!」
無頼者・四「逃げんじゃねえよ。ヘッヘッヘ・・・」

 その頃、ドラえもん・零式は三人の無頼者相手に懸命に闘っていたが、しょせん多勢に無勢であった。やがて袋叩きとなり、全身に多数の傷を負ったドラえもん・零式は地面に倒れ伏した。

ドラえもん・零式「・・・け・・・けい・・・じ・・・くん・・・」

 殴られ、蹴られ・・・とうとうドラえもん・零式は意識を失った。もはや絶体絶命と思われたが、ここでまさかのあの男が、近くの茂みから颯爽と登場したのであった。

???「・・・おいおい、大の男が寄ってたかって、恰好悪いな」
無頼者・弐「あん? なんだテメエは?」
???「俺か? 俺はな・・・」


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タイムパトロール蝶野「タイムパト・・・もとい、武州浪人、蝶野正右衛門だ」

続く
Date: 2013.07.29
Category: 信on
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戦国の世のラーメン道の巻

 ・・・時は昨日の昼に遡る。

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 買い物から戻り、玄関の引き戸を開けたドラえもん・零式が、台所から妙な匂いが漂ってくることに気付くのに、そう時間はかからなかった。

ドラえもん・零式「何だ? このニオイは」

 買ってきた日用品や食材をひとまず床に置き、台所へと向かうドラえもん・零式。おそらくは慶次が何か調理しているのだろうが、何の匂いなのかどうしてもわからない。決して嫌な匂いではないのだが・・・。

斜メ前田慶次「・・・帰ったか、ドラ」

 慶次がやたら大きい鍋を煮立たせ、これまた長い木の棒で鍋の中をかき回しながら、ドラえもん・零式に声をかけた。ドラえもん・零式が居候として住みついてからというもの、料理をほとんどしなくなった慶次だったが、この日ばかりは目を輝かせながら、夢中に何かを煮込んでいた。

ドラえもん・零式「・・・その恰好はどうしたんだい?」
斜メ前田慶次「これか? これはな、堺で南蛮人から買ったんだよ」

 見ると慶次、頭にタオルを巻き、黒いTシャツに白いパンツ、白い長靴を着用している。そして鍋を一回かき回すごとに両手で腕組みをし、意味もなく眉間に皺を寄せるのであった。

ドラえもん・零式「どうして、いちいち眉間に皺を寄せるんだい?」
斜メ前田慶次「ラーメン屋の主人になりきってんだよ」

 腕組みをしながら答える慶次。眉間の皺は相変わらず寄ったままだ。

ドラえもん・零式「君のラーメン屋に対するイメージは、やや偏ってるところがあるな」
斜メ前田慶次「ラーメン屋って、こんなもんだろ」
ドラえもん・零式「それより、ひょっとしてラーメンを作っているのかい?」
斜メ前田慶次「これでシチューを煮込んでたら、ただの馬鹿だろうが」
ドラえもん・零式「ほう。まさか君にそんな趣味があるとはね」
斜メ前田慶次「・・・よし、スープがいい感じになってきた。まあ座れ。一杯馳走してやろう」

 醤油ベースの「かえし」に、たった今完成したスープを注ぎ込む。ちなみに、どんぶりもラーメン用のどんぶりを使用している。慶次なりにこだわっていることが見て取れた。

ドラえもん・零式「戦国の世で、まさかラーメンを食べられるとは、感激だよ」
斜メ前田慶次「まあ、戦国の世にラーメン屋はないからな」
ドラえもん・零式「ヤサイマシマシニンニクアブラカラメで頼むよ」
斜メ前田慶次「ここは二郎じゃねえよ。そんなオプションはねえ」
ドラえもん・零式「わかったよ。じゃあ全部普通で」
斜メ前田慶次「・・・これがレベル64になった俺の湯切りだ!」

 ざるに乗せた麺の湯を、目にも止まらない早さで切る慶次。慶次曰く、「もっとレベルが上がれば、さらに早くなる」そうだが、こればかりはレベルが上がってみなければわからない。麺をどんぶりに投入した後に手早くホウレンソウ、何かの肉で作ったチャーシュー、煮卵、のり、メンマを乗せ、ドラえもん・零式に差し出した。

ドラえもん・零式「本格的じゃあないか。僕も22世紀ではラーメン通としてちょっと有名でね」
斜メ前田慶次「ほれ、食べてみろ」
ドラえもん・零式「ダシは何で取ったんだい?」
斜メ前田慶次「食べてからのお楽しみだ。ラーメン通なら舌で当ててみろ」
ドラえもん・零式「どれどれ・・・」

 れんげでスープをすくい、口に含むドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「・・・むっ!」
斜メ前田慶次「どうだ?」
ドラえもん・零式「野菜はわかる・・・わかるけど・・・他がわからない。食べたことのない味だ・・・」
斜メ前田慶次「そうだろう、そうだろう。ちなみに魚介でも豚でも牛でもねえぞ」
ドラえもん・零式「こ・・・これは、一体!?」

 夢中になり、何回もスープをすするドラえもん・零式だったが、どうしても何がメインのダシなのかがわからない。ただ一つだけ言えることは・・・少し臭みがあるが、一口でも味わえば飲まずにはいられない。中毒性があるといってもいい、摩訶不思議な味であるということであった。

ドラえもん・零式「こ、この僕が・・・ラーメン通のこの僕が、ダシを当てられないだと・・・!?」
斜メ前田慶次「おいおい、スープばっか飲んでねえで、麺も食べろよ。のびちまう」
ドラえもん・零式「あ、ああ、そうだった」

 慌ててハシを手に取り、麺をすすり込むドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「・・・むっ!」

 腕組みをしながら、慶次がニヤリと笑う。

ドラえもん・零式「カンスイ臭さが全く感じられない・・・そしてこのちぢれ具合だ。スープに実によく絡む・・・!」
斜メ前田慶次「研究に研究を重ねた、俺の手打ち麺だ」
ドラえもん・零式「むう・・・!」

 この後は無言で、夢中にラーメンを貪った。具の一つ一つにも慶次のこだわりが込められていて、食すたびにドラえもん・零式はうっとりとため息をついていた。やがてスープを飲み干し、どんぶりを置くとまたも感嘆のため息をついたのであった。

ドラえもん・零式「・・・参った。参ったよ。ケチのつけようがない、素晴らしい味だった」
斜メ前田慶次「そうだろう、そうだろう」
ドラえもん・零式「惜しい、実に惜しい。もし今が22世紀なら、僕が店舗を用意するのに・・・!」
斜メ前田慶次「残念ながら、今は戦国の世だからな」
ドラえもん・零式「窯作りの他に、ラーメン作りの才能もあったとは。いっそ傾奇者やめたらどうだい?」
斜メ前田慶次「信オンにラーメン屋って職はねえからな。しばらく傾奇者を続けるさ」
ドラえもん・零式「ところで、一体何でダシを取ったんだい?」
斜メ前田慶次「何で取ったと思う?」
ドラえもん・零式「質問に質問で返すなよ。僕はそういうのが嫌いなんだ」
斜メ前田慶次「しょうがねえな。教えてやるよ」
ドラえもん・零式「おおっ・・・! おおっ・・・!」
斜メ前田慶次「聞いて驚け。魚介でもなく、豚でも牛でもねえ。身近にいくらでもいるアレだ」
ドラえもん・零式「アレ、とは!?」

 ・・・ドラえもん・零式が腰を抜かしたのは、この後間もなくのことであった。

斜メ前田慶次「門前のネズミだよ」
ドラえもん・零式「・・・なっ!?」

2013072501.jpg

斜メ前田慶次「地域によって呼び方は多少異なるが、越後では越冬ネズミと呼んでいる」
ドラえもん・零式「・・・ネ・・・ネズ・・・ネズミ・・・だって・・・!」

 椅子から崩れ落ちるドラえもん・零式。

2013072502.jpg

斜メ前田慶次「暴れるから面倒くせえんだけど、俺はこいつに以前から目をつけていた」
ドラえもん・零式「・・・う・・・うぐっ・・・オエッ・・・!」
斜メ前田慶次「絶対いいダシが取れるはずだ、ってな。他のNも試したが、やっぱり駄目だった」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「俺の勘に狂いはなかった。まさに至高の食材・・・!」
ドラえもん・零式「・・・な、何が至高の食材だァーッ!!」

 涙目で慶次に飛びかかるドラえもん・零式だったが、すでに予想していたのであろう。難なくかわし、再び鍋をかき回す。うつ伏せに床に倒れたドラえもん・零式が、苦し紛れに怒鳴った。

ドラえもん・零式「ド、ドラえもんであるこの僕に・・・! よりによって! ネズミなんかを! よくも!」
斜メ前田慶次「まあ座れよ」
ドラえもん・零式「・・・まだ僕に、何かを食べさせようというのか! 馬鹿にするな! 僕は!」
斜メ前田慶次「つけ麺一丁出来あがりだ」
ドラえもん・零式「・・・!?」

 おそらく、同じスープを使ったのであろう。濃い目に作られたタレと、ざるに盛られた中華麺がテーブルの上に並んでいた。

斜メ前田慶次「試作品だが・・・まあ食ってみろ」
ドラえもん・零式「・・・た、食べないと言っているだろう!」
斜メ前田慶次「じゃあ、俺が食うとするか。ちょうど昼時だしな」

 ラーメン通は、通っているラーメン屋がこっそり出してくれる試作品に、非常に弱い。ネズミでダシを取っているにも関わらず、大のネズミ嫌いであるドラえもんの亜種にも関わらず・・・ドラえもん・零式は、再びハシを取りつけ麺と向かい合っていた。

ドラえもん・零式「・・・ぐうっ・・・うっ・・・旨い・・・!」
斜メ前田慶次「そうだろう、そうだろう」

 一心不乱に麺をすすり込むドラえもん・零式の頬には、一筋の涙が伝っていた。まさに「くやしいっ・・・! でも・・・食べちゃう! ズルンズルン」状態であった。麺の3分の2ほどを平らげたところで、慌ただしく台所に駆け寄ってくる足音が聞こえ、ドラえもん・零式はハシを止めた。

戦中門衛「・・・台所におられましたか! 斜メ前田どの!」
斜メ前田慶次「ん? 何かあったのか?」
戦中門衛「三好勢が箕輪へ攻め込みました! 上様より、至急参陣せよとのことです」
斜メ前田慶次「三好が来たか。ということは、徳川と斎藤も・・・」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」

 せわしく駆け去っていく戦中門衛の背中を眺めながら、慶次はゆっくりと頭に巻いたタオルを取った。

ドラえもん・零式「行くんだね・・・また僕を一人残して・・・」
斜メ前田慶次「出陣だ! 具足を持てい! というか、そんな恨めしげに見るなよ」
ドラえもん・零式「またこんな辛気臭いところで、一人で留守番をしなきゃならないんだぞ」
斜メ前田慶次「合戦が終わったら、また作ってやるよ。お前の大好きなチュウ骨ラーメンをな」
Date: 2013.07.25
Category: 信on
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身体がもたないの巻

 この日の朝。起床したばかりの慶次とドラえもん・零式が、庭に面する廊下で静かに対峙していた。まだ気温はそれほど上がっていないというのに、二人とも額に汗を浮かべている。おそらくは緊張のためであろう。

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 徐々に、そして確実に間合いを詰める二人。傍目から見れば真剣を用いての果し合いに見えなくもないが、妙なことにこの二人、何故か丸腰である。では、一体何をしようとしているのか? その答えはこれから数秒後に明らかになる。

 やがて間合いの極限まで迫ったとき、二人の右手が同時に動いた。

ドラえもん・零式「・・・っしゃあっ!!」
斜メ前田慶次「・・・オラアッ!!」

 裂帛とともに放った二人のビンタが、同時に二人の左頬に炸裂した。「バシンッ!」という乾いた音が、まだ朝もやに包まれた春日山の住宅街に響く。

ドラえもん・零式「・・・っ・・・ぶっ・・・!」
斜メ前田慶次「・・・ぶえっ・・・!」

 お互いに逆方向を向きながら、床に崩れ落ちないように必死に耐えていた。そして膝頭をガクガクさせながら数秒間同じ姿勢を保った後、二人はそれぞれ思うままの方向へと歩き去ったのであった。

 もうおわかりかと思うがこの二人、モーニングビンタを交わしていたのである。しかしこの二人の場合、手加減なしで思い切りビンタをぶち込むため、頭を「シャキッ」とさせるどころか、逆に「クラクラ」しているありさまである。これでは行う意味がない。

 ちなみにこのモーニングビンタ・・・ドラえもん・零式の語るところによれば、22世紀の、特に若い夫婦の間で浸透しつつある朝の習慣で、挨拶とともにビンタを交わし、その痛みでお互いの頭を「シャキッ」とさせる意味があるのだそうだが、実際は流行してからわずか数ヶ月で廃れている。

 というのも、やはり痛いからである。「やっぱ痛いし、やめない?」と、あるラブラブの新婚夫婦が言い出してからは、廃れていくのは非常に早かった。その後、お互いに全力でデコピンを交わすモーニングデコピンに代わっていったのだが・・・戦国時代に取り残されたドラえもん・零式は、この事実を知らない。もはや22世紀の情報においては、ドラえもん・零式は情報弱者となってしまっていた。

 朝餉を済ませた後、旅装に身を固めた慶次が玄関先で草鞋の紐を結びながら、見送りに来たドラえもん・零式へ呟いた。

斜メ前田慶次「今夜もたぶん遅くなるから、夕飯は外で済ます。先に寝てていいぞ」
ドラえもん・零式「また日帰りの安土出張かい?」
斜メ前田慶次「上が見聞してこいってうるさくてな」

 慶次が草鞋の紐を結び終わり、立ち上がったところで、ドラえもん・零式が少し甘えた調子で慶次に声を掛けた。

ドラえもん・零式「慶次くうん」
斜メ前田慶次「何だ?」

 そして返事をした瞬間、ドラえもん・零式の強烈なラリアットが慶次の喉に極まった。

ドラえもん・零式「デイイッ!!」
斜メ前田慶次「・・・ぅぶえっ!!」

 予想もしなかったこのラリアットに、為すすべなく玄関先まで吹っ飛び、仰向けに倒れる慶次。武人としては失格と言えよう。

斜メ前田慶次「・・・ごぼっ・・・なっ・・・なっ!?」

 喉を手で押さえながら苦しげに上半身を起こすと、何とドラえもん・零式、何事もなかったかのように玄関の引き戸を閉め、台所へ向かって歩き出そうとしていた。

ドラえもん・零式「・・・さて、洗い物でも済ますか」
斜メ前田慶次「・・・おい! こら!」

 引き戸を乱暴に開きながら、今まさに玄関から姿を消そうとしているドラえもん・零式を慌てて呼び止めた。

ドラえもん・零式「何だい、忘れ物かい?」
斜メ前田慶次「忘れ物かい、じゃねえだろ! 何だ今のラリアットは!!」
ドラえもん・零式「何って・・・行ってらっしゃいのラリアットじゃないか」
斜メ前田慶次「い、行ってらっしゃいのラリアットだと!?」

 ドラえもん・零式の語るところによると・・・22世紀の、特に若い夫婦の間で浸透しつつある朝の習慣で、行ってらっしゃいのキスに代わって流行し始めたという。出勤しようとする旦那のネクタイをイチャつきながら直した後に、妻が全力で旦那の喉にラリアットをぶち込む。そしてその衝撃と苦しみで、旦那に活を入れる意味があるのだそうだ。とある新婚の嫁などは「旦那を少しでも遠くにぶっ飛ばすために、最近スポーツジムに通ってるんですよ~。今朝も筋肉痛です(笑)」と、街頭のインタビューに答えるほどらしい。

ドラえもん・零式「結婚していなくても、付き合っていればやるのが普通になってるね」
斜メ前田慶次「また妙なこと言い出しやがって・・・本当に流行ってるんだろうな?」
ドラえもん・零式「もちろん。そして旦那は何事もなかったかのように着衣を直し、出勤していくのさ」
斜メ前田慶次「最初にイチャつきながらネクタイ直す意味あんのかよ? どうせぶっ飛ぶのに・・・」
ドラえもん・零式「ない。だがそれがいい」
斜メ前田慶次「22世紀ぱねぇーな」
ドラえもん・零式「ちなみに、僕がこれをやるのは・・・僕が君を家族と認めてる証拠ってことさ」
斜メ前田慶次「だから、居候のお前が何で上から目線なんだよ。ここ、俺の家だろうが」
ドラえもん・零式「細かいことは、いいじゃないか」
斜メ前田慶次「それより、今後こういうことをやるときは、事前に言え」
ドラえもん・零式「あれ? 言ってなかったっけ?」
斜メ前田慶次「俺のリアクションでわかるだろうが。今日が初めてだ」
ドラえもん・零式「おっと。こりゃあ、すまなかった」
斜メ前田慶次「正直、身体がもたねえからよ。実は天下夢幻の章導入の日にもこんなことがあった・・・」


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屋敷管理人「死んでも屋敷には入れんぞ!」
斜メ前田慶次「・・・何でだよ!」

 忘れもしない、天下夢幻の章導入当日の7月10日。慶次他数名のプレイヤーキャラが、屋敷管理人による鉄壁のディフェンスにより、自分の家に帰ることができなかった。平成の世に例えるならば、マンションの管理人がエレベーターの前に仁王立ちしている状態である。慶次たちは帰宅難民者となり、ほとほと困り果てていた。

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 ・・・やっとの思いで自分の家に入ったと思っても、

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 すぐに町に引き戻されてしまい、何もできないという状態がしばらく続いた。屋敷が準備中とは、一体どういうことなのだろうか。「いや、屋敷って人じゃないですよね?」みたいな。生物ではない「物」が一体何の準備をするというのだろうか? 私には未だにそれがわからない。

 膠着状態が続いた後、とある人の好さそうなミニスカ薬師がこう言い出した。

ミニスカ薬師「・・・こうなったら、私が切り込みますので、皆さんも攻め上がって下さい」
斜メ前田慶次「応!」

 返事とともに、まずミニスカ薬師が全盛期の前園を彷彿とさせるドリブルで屋敷管理人のディフェンスを突破し、自分の屋敷へ向かって駆け出した。間髪入れず、慶次たちもそれに続く。この人数差では、屋敷管理人も為すすべなしと思われたその刹那、屋敷管理人が思い切った行動に出た。

屋敷管理人「・・・甘いわ!」

 何と屋敷管理人、ミニスカ薬師へ向かって投げ縄を投じたのであった。背後からの予想だにしない攻撃であったため、避けようがない。投じた縄がミニスカ薬師の上半身にしっかりと巻き付いたことを確認すると、全力で縄尻を引き寄せた。

ミニスカ薬師「・・・きゃあっ!」

 M字開脚で尻もちをついたミニスカ薬師の股間に慶次他、スケベな数名の男性プレイヤーキャラが足を止めた。その姿を満足そうに確認した屋敷管理人は、口元をにやつかせながら、無差別にスライディングタックルを放ち始めた。

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屋敷管理人「抜かせん!」
斜メ前田慶次「・・・ぐおっ!」

 屋敷管理人によるハードタックルで右足首を巻き込まれたまま地面に倒れ込んだ慶次は、2005年シーズンの田中達也と同様、「右足関節脱臼骨折」という重傷を負ったのであった。

斜メ前田慶次「・・・ぐああああああああーーーーーー!!」

 右足首をブランブランさせながら、必死に治身仙を連打する横で、数名のスケベな男性プレイヤーキャラもまた屋敷管理人によるハードタックルで重傷を負い、悶絶の表情で地面に転がっていた。その隙をついて自分の屋敷へ駆け込もうとしたミニスカ薬師は、またも屋敷管理人の罠によりM字開脚を余儀なくされ、屋敷にたどり着くことができなかったのであった。

斜メ前田慶次「・・・わかっただろう? 身体がもたねえんだよ。頼むから・・・」
ドラえもん・零式「なるほど。善処しよう」
斜メ前田慶次「また曖昧なこと言いやがって。お前は平成の世の政治家か」

 ちなみにこの屋敷管理人、たまに乱心を起こすことがあるそうで、一部の住人からは「休養させたほうが良いのではないか?」という意見が上がっているそうだが、現在のところ各大名家では休養させるつもりはないという。代わりの人材を育ててこなかったツケが、今まさに回ってきていると言えよう。

 ・・・まあ何が言いたかったかというと、あの日、屋敷になかなか入れなかったのでちょっとイライラしたということです。頼むよコーエーさん!
Date: 2013.07.23
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いっぱいいっぱいの巻

 ここ最近多忙のため、信onにログインする暇もなければ、ブログを更新する暇もありません(;´Д`) 来週半ばには少し落ち着くとは思うのですが、正直今はリアルのことでいっぱいいっぱいです。もうみんな、結構進んでるんだろうなあ・・・。今からでもついていけるかな? という不安が一杯で、そして妄想も一杯です。書きたいけど書けないこのもどかしさ・・・。ひとまず、今日はこれが精一杯です。では今日の日記はこの辺で ノシ
Date: 2013.07.18
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新章で早くも弱気の巻

2013071001.jpg

 駄目だ。もう何が何やらわからない。新しいことが増えすぎていて、ついていける自信がありません・・・。この画像は、逃げるように安土を後にするときに撮影したものです。技能は覚えたものの、結局新ダンジョンでの戦闘はできませんでした。この環境に素早く順応できる人がうらやましい・・・。
Date: 2013.07.10
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隠れ里よ永遠に、の巻

 7月9日の巳の刻(午前9時頃)。具足を身に纏った隠れ里名主の前に、隠れ里の主だった面々が腰を下ろし、最後の軍議が始まるのを今か今かと待っていた。いずれもその表情が緊張と興奮で朱に染まっている。

2013070901.jpg

隠れ里名主「物見の報告によれば、コーエーが隠れ里へ差し向けた軍勢は約一万五千とのこと」
里普請の亀鉄「・・・い、一万五千だと!?」
隠れ里名主「さすがはコーエー。寄せるに寄せたりといったところか。それに引き替え・・・」

 固唾を飲んで、隠れ里名主の次の言葉を待つ一同。

隠れ里名主「我らは盗人や波多野勢、四神を合わせてもその数はせいぜい五百。万が一にも勝てる見込みはない」 
不審な新参者「おのれ! コーエーめ・・・!」
隠れ里名主「命が惜しい者は、この場を去るがよい。まだ間に合う。命を無駄に捨てる必要は・・・」

 このとき、隠れ里名主の言葉を遮る一人の男がいた。

波多野秀治「・・・何を今さら! 我ら、とうに覚悟はできておる!」

 それに同調する形で、おなじみの面々から次々と声が上がった。

妖魔秀治「ソノトオリジャ」
変わり翁「わしのようなジジイは、もはや行く先などない。この里とともに死のう」
熊公「グルルルルル!(命がある限り、この爪で奴らを引き裂いてやるぜ!)」

 集まった全員が、覚悟を決めた者たちであることを確認した隠れ里名主は、一同を手で制すると、静かに語り始めた。

隠れ里名主「皆の覚悟、まことに嬉しく思う。思えば短いようで長い月日であった」
辰狐「色々あったよね~。本当に、色々あった」
隠れ里名主「この隠れ里が、今までどうにかこうにかやってこれたのは、皆のおかげだ。感謝してもしきれない」
吉田兼見「何を水臭いことを申されるのじゃ。この里は、あなたのおかげでもっていたようなものではないか」
隠れ里名主「私は、コーエーからの立ち退き要求を、どうしても受け入れることはできなかった」
狩野永徳「貴公は間違ってはおらぬ。新章が始まるから出て行けなど、勝手極まりないことじゃ」
隠れ里名主「もののふ道場だかなんだか知らんが、隠れ里には隠れ里の意地がある」
屯所兵隊長「その通り!」
隠れ里名主「我らの意地・・・」

 太刀を抜き放ち、切っ先を天にかざしながら、隠れ里名主が叫んだ。

隠れ里名主「コーエーに見せつけてくれようぞ!」

 一同が「応!」と力強く返したところで、アゴを手で押さえた慶次が何の前触れもなく屋敷に入ってきたことで、ざわめきが起こった。

斜メ前田慶次「アゴが痛え・・・」
隠れ里名主「お主は斜メ前田どの!? 何ゆえ、ここへ・・・」
斜メ前田慶次「いや、その意地、俺も一枚噛みたくなってな」

 アゴをさすりながら、慶次が腰を下ろした。どういうわけかアゴを痛めているようだが、全身が合戦用の装備で固められている。治身仙や毒薬、八方手裏剣なども袋の中にぎっちりと詰め込まれているようであった。

隠れ里名主「貴公の所属する上杉家は、今川家の援軍として、雑賀衆と合戦を行っていると聞きましたが」
斜メ前田慶次「今日ばかりは、別だ。俺はこっちの合戦に参加する」
隠れ里名主「お気持ちはありがたいが、プレイヤーを巻き込むわけには・・・」
斜メ前田慶次「俺にとっても、ここは故郷なんだ。戦わないわけにはいかねえよ」
隠れ里名主「斜メ前田どの・・・」
斜メ前田慶次「敵はコーエーか。相手にとって不足はねえ! 出でよ! 我が斜メ前田家臣団!」

2013070902.jpg

『このゾーンでは家臣を呼び出すことはできません。』

斜メ前田慶次「・・・ちょっ!」
隠れ里名主「隠れ里では、家臣を呼ぶことはできませんぞ」
斜メ前田慶次「わかってらあ! 今のは場を和ますためのボケだ」
隠れ里名主「それより、早く春日山へ戻られたほうがよい。間もなくここにはコーエーの大軍がなだれこんで来ます」
斜メ前田慶次「その大軍を蹴散らすためにやって来たんだよ」
隠れ里名主「敵の数は我々を大きく上回ります。蹴散らすことなど不可能です」
斜メ前田慶次「やってみなけりゃあ、わからんだろうが! 今から徒党作るぞ。盾・詠唱・回復・アタ募集だ。さあ、誰かいないか!」

 もはや説得は不可能と判断した隠れ里名主は、名主補佐に目配せをすると、慶次に背後から問いかけた。

隠れ里名主「・・・斜メ前田どの」
斜メ前田慶次「何だよ。徒党に入りたいのか?」
隠れ里名主「隠れ里を出てからもうすぐ一年になりますが、念願の前田慶次を討ち取ることはできたのですかな?」
斜メ前田慶次「賤ヶ岳のは倒したが、合戦場のはまだだな。ほら、誰かいないか!」
隠れ里名主「そうでしたか。ではなおさら」
斜メ前田慶次「盾・詠唱・回復・アタだ! さあ! さあ!」
隠れ里名主「なおさら、こんなところで死んではいけない」
斜メ前田慶次「!?」

 妙な気配を感じ、慶次が振り向こうとしたのと、隠れ里名主の放ったみね打ちが決まったのはほぼ同時のことであった。

斜メ前田慶次「・・・ぐふっ!」

 ぐったりと床に倒れ伏した慶次を抱き起しながら、隠れ里名主は名主補佐に命じた。

隠れ里名主「この御仁を春日山へお送りしろ」
名主補佐「はっ」
隠れ里名主「相和法師には、もうこちらへプレイヤーを送らないよう、念力で伝えよ」
名主補佐「はっ」

 名主補佐が、気絶した慶次を廬山昇龍覇で春日山へ飛ばした。さらにアゴを痛めることになった慶次の身体がはるか上空へ消え去るのと、コーエー軍の鬨の声が上がったのは、ほぼ同時のことであった。すでに隠れ里の面々はそれぞれの持ち場へ向かっており、屋敷の中に残っているのは隠れ里名主と名主補佐のみとなっていた。

隠れ里名主「・・・名主補佐」
名主補佐「はっ」
隠れ里名主「弓を持てい」
名主補佐「はっ」

 急ぎ南門へ向かった隠れ里名主と名主補佐が到着したときには、すでに南門は修羅場となっていた。門を破って侵入した多数のコーエー軍が、波多野秀治、妖魔秀治、熊公、屯所兵隊長、不審な新参者を十重二重に取り囲み、追い詰めていた。矢が尽きるまで弓を放ち、刀身が折れるまで敵を斬り続けた隠れ里名主だったが、所詮多勢に無勢であった。やがて名主補佐ともはぐれ、全身に多数の傷を負った隠れ里名主は、屋敷に戻ると油を撒き、燭台を倒して屋敷を炎上させた。

2013070901.jpg

隠れ里名主「コーエーよ・・・」

 隠れ里名主は脇差を腹にあてがいながら、呟いた。

隠れ里名主「古き良きものをばっさりと切り捨てるようでは、この先の繁栄はないと思え」

 裂帛とともに、隠れ里名主が腹を一文字に切り裂いた。その頃隠れ里はコーエー軍によってほぼ制圧され、隠れ里側の戦死者が約250名、コーエー軍の戦死者が約500名を数える激闘に、ようやく終止符が打たれたという。一方、春日山へ強制送還された慶次は・・・痛むアゴを手でさすりながら、悔しさで全身を震わせつつ、宛てもなくよたよたと歩いていた。


2013070903.jpg

 ・・・隠れ里、なくなってしまうんですね。私にとってはここは故郷であり、寂しい思いでいっぱいです。隠れ里名主を始めとした隠れ里の面々も、もののふ道場にて何らかの形で再登場させてあげて欲しいところですが、こればっかりは始まってみないと何とも言えないですね。今はもう存在しない隠れ里に思いを馳せつつ、今日の日記はこの辺で。
Date: 2013.07.09
Category: 信on隠れ里クエ編
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近況報告の巻

 ここ最近の近況など一つ。

2013070602.jpg

 まずは、城とも申請ありがとうございます! 受理させていただきました。成長の遅い我が『斜メ前田郷』ですが、ちょくちょく施設レベルは上げていますので、今後とも是非よろしくお願いいたします!

 次に、少し前の話になりますが、一門の皆さんの助力でついに賤ヶ岳の前田慶次を撃破しました。

2013070601.jpg

 松風が落ち、あとはひたすら慶次をタコ殴りする展開となったところ。ジャンプ・コミックス『花の慶次』の愛読者である私としては、「あの松風ですら、信オンプレイヤーたちの前に屈したか・・・」と複雑な思いでした。しかしそれにしてもこの前田慶次、

2013070603.jpg

 以前にも記事にしたことがあるのですが、どうして小さいんですかね。堺に立っている前田慶次とは身長が同じなのに、助っ人で呼べる前田慶次や賤ヶ岳の前田慶次は、何故か身長が一回り小さくなってしまうのが不思議でなりません。せめて合戦場での前田慶次とは身長が同じであって欲しい・・・。

 ・・・そういえば、東西戦での召喚7の記事は後日まとめて書こうと思っています。今週は主に何をしているかというと、暇を見つけては、飯田合戦に顔を見せています。

2013070604.jpg

 東西戦のようなおふざけはできませんが、マイペースで楽しんでおります。では今日はこんな感じで ノシ
Date: 2013.07.07
Category: 信on
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慶次、空への巻

 この日の朝。井戸で洗顔を済ませた慶次が自室へ戻ろうと廊下を歩いていたところで、同じく起床したばかりのドラえもん・零式と出くわした。

      _____
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  < やあ、おはよう
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  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

斜メ前田慶次「おう」

 そしてすれ違いざま・・・何とドラえもん・零式の強烈なビンタが慶次の左頬に炸裂した。「バシン!」という乾いた音が廊下に響き渡る。

斜メ前田慶次「・・・ぶえっ!」

 何が起こったのか咄嗟に理解できず、右方向を向いたまま硬直する慶次を気にも留めず、ドラえもん・零式は井戸を目指して歩を進めていく。

斜メ前田慶次「なっ・・・!? なっ・・・」

 あまりにナチュラルにその場を去ろうとするドラえもん・零式を、ようやく我に返った慶次が呼び止めた。

斜メ前田慶次「・・・おい! こら!」
ドラえもん・零式「ん?」
斜メ前田慶次「ん? じゃねえだろ! 何だ今のビンタは!」
ドラえもん・零式「何って・・・モーニングビンタだよ」
斜メ前田慶次「モ、モーニングビンタだと!?」

 ドラえもん・零式の語るところによると・・・22世紀の、特に若い夫婦の間で浸透しつつある朝の習慣で、挨拶とともにビンタを交わし、その痛みでお互いの頭を「シャキッ」とさせる意味があるのだそうだ。とある新婚夫婦などは「これをやらないと、一日が始まりません。私たちはラブラブなので・・・3発ずつやってます(笑)」と、街頭のインタビューに答えるほどらしい。

ドラえもん・零式「結婚していなくても、付き合っていればやるのが普通になってるね」
斜メ前田慶次「また妙なこと言い出しやがって・・・本当に流行ってるんだろうな?」
ドラえもん・零式「もちろん。男女ともに、笑顔でビンタを交わしているよ。ダブルベッドの上でね」
斜メ前田慶次「22世紀ぱねぇーな」
ドラえもん・零式「ちなみに、僕がこれをやるのは・・・僕が君を家族と認めた証拠ってことさ」
斜メ前田慶次「居候のお前が、何で上から目線なんだよ。ここ、俺の家だろうが」
ドラえもん・零式「細かいことは、いいじゃないか」
斜メ前田慶次「ってことは、だ。俺もお前にビンタする権利があるってことになるな」
ドラえもん・零式「ないよ」
斜メ前田慶次「何でだよ」
ドラえもん・零式「ビンタはすぐ返さないと、駄目なのさ。時間を置いたらやらないのがマナー」
斜メ前田慶次「本当わけわからねえな、22世紀」
ドラえもん・零式「そんなことより、朝ごはんが済んだら、君をびっくりさせてやるよ。楽しみにしていたまえ」

 そして半刻(約1時間)ほど後に、庭にいるドラえもん・零式から声をかけられた慶次が庭へ下りると、そこには・・・

斜メ前田慶次「うおっ!? こりゃあ・・・プロペラ機じゃねえか」

 二人乗り用の小型プロペラ機が、離陸を今か今かと待っているかのように、勢いの良いエンジン音を響かせていた。

ドラえもん・零式「さあ、後部座席に座りたまえ。空中旅行といこうじゃないか」
斜メ前田慶次「こいつはすげえ・・・! こんな物までそのポケットに入っていたのか」
ドラえもん・零式「いつだったか、タケコプターを出して迷惑をかけてしまったからね。これはほんのお詫びさ」
斜メ前田慶次「それじゃあ、お言葉に甘えて、春日山周遊といこうじゃねえか」

 二人がプロペラ機に乗り込み、シートベルトを締め終わったことを確認したところで、操縦席にいるドラえもん・零式が力強く操縦桿を引いた。垂直離陸を開始したプロペラ機が、瞬く間に高度を上げていく。

斜メ前田慶次「・・・こりゃあ、壮観だ! 春日山の町全体が見渡せるぞ!」

 プロペラの音に負けじと慶次が叫んだ。それに応える形で、ドラえもん・零式が振り向き、慶次に声をかけた。

ドラえもん・零式「まずはお城のほうに行ってみよう! その後に、春日山を一周しよう!」
斜メ前田慶次「コースは、任せる! それにしても、こりゃあ気分がいい!」
ドラえもん・零式「お城の連中、きっとびっくりするよ!」

 眼下に広がる春日山の町を目にして、慶次はすっかり上機嫌になっていた。加速に伴い、身体にかかる圧力も心地よく感じた。下を歩いている知人は、空を見上げてさぞかし驚いているだろう、と笑いさえ込み上げてきた。操縦しているドラえもん・零式もまた、背後の慶次が大喜びしていることを感じ、上機嫌になっていた。調子に乗り、操縦桿から手を放して慶次を慌てさせては、心から笑った。

 そしてそんな二人を、恐怖のどん底に陥れるアナウンスが操縦席から流れたのは、この後間もなくのことであった。

『自爆装置起動 自爆装置起動 当機はこれより60秒後に自爆します』

斜メ前田慶次「!?」
ドラえもん・零式「!?」

『カウントを開始します。59、58、57・・・』

 きっとこれも、ドラえもん・零式が自分を驚かせようとしているのだろうと、慶次は思った。「おいおい、悪い冗談はよせよ」とすぐ前にいるドラえもん・零式に声をかけるも、何故か返事をしようとしない。

斜メ前田慶次「おい!」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「どうした! 返事をしろ!」

『52、51、50・・・』

 ドラえもん・零式は、全身に冷や汗を滲ませながら、何やら必死にボタンを押していた。そしてたまに計器に目線を移しては、再びボタンを押すことを繰り返している。様子がおかしいことは、誰の目から見ても明らかであった。

斜メ前田慶次「おい! 何が起こってんだ!」
ドラえもん・零式「じ・・・! じ・・・! じば・・・!」
斜メ前田慶次「じば、がどうした!」

『45、44、43・・・』

ドラえもん・零式「じ・・・自爆装置が誤作動を起こした! このプロペラ機は爆発する!」
斜メ前田慶次「・・・ちょっ! おまっ! ふざけんな! 止めろ! 今すぐ止めろ!!」
ドラえもん・零式「うおおおおおおおおお!!」

 狂ったように操縦席のとあるボタンを連打するドラえもん・零式だったが、カウントが止む気配はない。

『38、37、36・・・』

斜メ前田慶次「・・・早く止めろってんだよ!!」
ドラえもん・零式「駄目だ! 非常停止ボタンが故障している! 止まらない!!」
斜メ前田慶次「お前、ふざけんなよ毎回毎回! もうお前の出す乗り物には乗らねえからな!!」

『32、31、30・・・』

ドラえもん・零式「僕だって、好きでやっているわけじゃない!!」
斜メ前田慶次「ゲエーッ!! ドラ! 前だ! 前を見ろ!!」
ドラえもん・零式「!?」

 春日山城の天守閣が真正面から迫ってきていた。回避しない限り、正面から突っ込むことになる。

斜メ前田慶次「ドラ! 避けろ! 天守閣に正面衝突するぞ!!」
ドラえもん・零式「・・・ライトターン!!」

『26、25、24・・・』

 操縦桿を右いっぱいに切るドラえもん・零式だったが、何故かプロペラ機の方向は変わらなかった。どうやらここに来て、操縦桿も不具合を起こしたようであった。

斜メ前田慶次「避けろって言ってんだろうが!!」
ドラえもん・零式「そ・・・操縦桿が・・・言うことを・・・聞かな・・・!」

『19、18、17・・・』

斜メ前田慶次「何とかしろおーーーー!!」
ドラえもん・零式「ウ・・・ウーン」

 あまりの恐怖に、白目を剥いて気絶するドラえもん・零式。

斜メ前田慶次「・・・お前ふざけんな!!」

 後部座席から身を乗り出し、操縦桿を掴んだ慶次の眼前に、春日山城の天守閣が間近に迫っていた。このままでは、意味もなく自爆テロを行ってしまうことになる。慶次は最後の望みをかけて、操縦桿を目いっぱい手前に引いた。

斜メ前田慶次「・・・上がれぇーーーーーーー!!」

 『天空の城ラピュタ』に登場するパズーのように、慶次は叫んだ。しかしラピュタとは全く話が異なる。この二人はただ単に整備不良の飛行機に乗り込み、春日山城天守閣にいる人々の命を危険に晒しているだけなのである。上杉家からしてみれば、迷惑以外の何物でもなかった。

『11、10、9・・・』

 自爆カウントが一桁になったところで、奇跡が起こった。プロペラ機が急上昇し、ぎりぎりのところで天守閣との正面衝突を免れたのである。しかし無情にも、カウントはどんどん進んでいく。

『5、4、3・・・』

 カウントが3秒を切ったところで、慶次はドラえもん・零式を抱き抱えて機体から離れることに成功していた。しかしパラシュートを発見することはできず、絶体絶命のスカイダイビングとなっていた。間もなく上から爆発音が響き、その衝撃で慶次の身体は両替上空にまで飛ばされていた。

斜メ前田慶次「・・・ぐっ・・!」

 このまま転落しては、万が一自分が助かることはあっても、ドラえもん・零式の命が助かることはない。レベル63である自分の力量では、ドラえもん・零式をお姫様抱っこしながら地面に着地することはできないのである。意を決した慶次は、たまたま下を歩いていたレベル65の知人に、気絶したままのドラえもん・零式の身体を投げつけた。

レベル65の知人「・・・ちょっ!?」

 何やら困惑した声が聞こえてきたが、あの人は人が好い。きっとドラを助けてくれるだろう。自分のできることをやりきった慶次は、特に悪あがきすることもなく、ある建物の屋根に頭から突っ込んでいった。板を何重にも破り、タイル地の床の上に背中から落下した慶次は、一瞬気が遠くなりかけたが、

レベル65女PC「・・・きゃあああああ!!」

 目の前の若い女の裸体に、嫌でも覚醒することになった。そう、慶次が落下したのは、春日山に一軒だけある銭湯の女風呂であったのだ。胸や股を隠し、憎悪の視線を向けながら慶次に詰め寄る高レベルの女PCたちへ、慶次は苦し紛れにこう呟いた。

斜メ前田慶次「引き続き、戦国の世をお楽しみください」

 その後、覚醒威力MAXの様々な攻撃を受けた慶次が、墓地で目が覚めることになったのは、ほんの数秒後のことであったという。
Date: 2013.07.06
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早くレベル65になりたい・伍の巻

 この日の巳の刻(午前10時頃)。越後は春日山郊外の林の中で一人、怪しげな男が獲物を求めて不審な行動を繰り返していた。

???「ハア、ハア・・・」

 この男、季節は夏だというのに南蛮渡来のコートを羽織っている。それだけでも充分怪しいのだが、何とコートの下から伸びている両脚は素足で、胸元からは濃い胸毛がのぞいている。どうやら素っ裸の上にコート1枚を羽織っている格好のようであった。まさに変質者である。

変質者「ハア・・・ハア・・・」

 この林の中を通っている小路は住宅街と春日山城下を繋ぐ近道となっており、往来する人の数は少なくはない。しかしここ最近は、変質者が出没するという噂があり、子どもや若い娘は両親からこの小路を通ることを止められていた。獲物が少なくなったことで、男は焦りに焦っていた。自分の欲望を満たす機会が極端に減ってしまったからである。

変質者「ハア、ハア・・・おっ!?」

 男は浴衣を着た若い娘が一人で歩いてくることを確認すると、慌てて近くの木の陰に身を潜めた。久しぶりの獲物である。気取られて逃げられることだけは避けたい。興奮して乱れる息を、必死に整えた。男の存在に気付かなかったのか、草履の音が少しずつ、少しずつ近付いてくる。

 やがて足音がすぐ近くまで迫ったところで、男は意を決して飛び出した。

2013070501.jpg

変質者「やあ、娘さん」
若い娘「!?」
変質者「これについてどう思うね?」

 問いかけるやいなや、男は勢いよくコートの前を開いた。二人の距離があまりに近かったため、娘は否が応でも男のイチモツを目にすることになった。そしてそんなやり取りを、たまたま逆方向から歩いてきた慶次と兼続が目撃することになったのは、運命の巡り合せというものなのであろうか。

曲江兼続「・・・ゲエーッ! 変質者!」
斜メ前田慶次「・・・!」
曲江兼続「慶次どの! 早く助けに行かないと!」

 兼続の想像を絶する言葉を慶次が吐いたのは、この後間もなくのことであった。

斜メ前田慶次「いや、その必要はない」
曲江兼続「どうしてですか!? ああ! ほら! あんなにブランブランさせてますよ!」
変質者「スンスンスーン」

 男は軽快にステップを踏み、股間にぶら下がったイチモツを揺らしに揺らしていた。

斜メ前田慶次「いいから見ていろ」
曲江兼続「だから、どうして!」
斜メ前田慶次「ありゃあ、レベル65の女PCだ」
曲江兼続「!?」

 確かに、よく見てみるとレベル65であった。しかし、それを理由に助けに行かないことが、兼続には理解できなかった。娘はその場から一歩も動こうとしない。きっと恐怖のあまり立ちすくんでいるのだと、兼続は思った。

曲江兼続「・・・こ、こうなれば拙者だけでも行きます!」

 脇差の鯉口を切り、駆け寄ろうとする兼続を、慶次が一喝した。

斜メ前田慶次「動くな!」
曲江兼続「・・・しかし!」
斜メ前田慶次「兼続どの、これから起こることを、よく見ておられよ」
曲江兼続「!?」
斜メ前田慶次「きっと、俺が止めた理由が理解できるはずだ」

 娘が逃げないため、下卑た笑みを浮かべながら男が一歩近づいた、その時である。突如「パーン!」という破裂音が林の中に響き、両手で股間を押さえた男が地面にうずくまったのであった。

変質者「・・・うぐおおおおおおおおーーーーー!!」

 娘は涼しい顔をして、再び歩を進め始めた。下らねえもん、見せてんじゃねえよ。表情からそれが窺えた。

曲江兼続「・・・なっ!? 一体何が! 何が起こったんですか!?」
斜メ前田慶次「イチモツが破裂したんだよ」
曲江兼続「は、破裂!?」
斜メ前田慶次「65女の眼力をナメちゃいけねえってことだ」

 やがて二人の前に到達した娘は軽く会釈をし、住宅街の方向へゆったりとした足取りで去って行った。想像を絶する出来事を目の当たりにした兼続は、会釈を返すことも忘れ、ただ茫然と娘の背中を眺めることとなった。

斜メ前田慶次「もしあそこで、兼続どのが飛び出して行っていたら・・・」
曲江兼続「・・・・・・」
斜メ前田慶次「レベル60だから破裂とはいかないまでも、数日間は影響を受けることになっただろうな」
曲江兼続「い、一体、どのような・・・!?」
斜メ前田慶次「極端に早くなったり、遅くなったり、起ちやすくなったり、逆に起たなくなったり・・・」
曲江兼続「・・・ゲエーッ!」
斜メ前田慶次「あの眼力に耐えられないようでは、かえって迷惑をかけるんだよ。だから止めたんだ」
曲江兼続「眼力だけで・・・イチモツを破裂させるとは・・・何と・・・何と恐ろしい・・・」
斜メ前田慶次「さて、せめてもの武士の情けだ。あの男の応急処置くらいはしてやろう。手伝ってくれ」

 見るも無残となった男の股間の応急処置を終えた慶次は、

斜メ前田慶次「命だけは拾うだろう。この国を出て、二度と戻ってくるな。命が惜しけりゃあな」

 男にそう告げると、兼続を連れて再び春日山城下へと歩を進めた。

曲江兼続「慶次どの・・・」
斜メ前田慶次「どうした?」
曲江兼続「さっきから・・・起っちゃって・・・収まりません・・・」
斜メ前田慶次「まだあの娘のオーラが残っていたか。手伝ってもらわなきゃよかったな。すまん、兼続どの」
曲江兼続「あっ・・・あっ・・・」
斜メ前田慶次「!?」
曲江兼続「・・・うっ!」

 ビクンビクンと身体を震わせる兼続。

斜メ前田慶次「・・・おいおい、こんな所でイクんじゃねえよ! これから登城するってえのに、全くしょうがねえな」

 急遽ふんどしを換えることになった兼続と慶次は、指定された時刻に遅刻し、二人揃って家老から叱責を受けたという。


 ・・・さて、早くレベル65になりたいシリーズも、今回で最終回ということになりそうです。7月10日導入の天下夢幻の章からはレベル70が上限になるそうなので、もし今後書くとすれば、「早くレベル70になりたい」がタイトルになるでしょう。何でも聞いたところによると、レベルアップのための経験値が大幅に緩和されるとか・・・? なかなかレベル上限に達しないことで成り立っていたこのシリーズが、果たしてどのような影響を受けることになるのか、ひとまず様子見といったところです。それでは今日の日記はこの辺で。
Date: 2013.07.05
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何だかんだで一周年の巻

 7月4日の夕刻。暮れなずむ庭を眺めながら、縁側で煙管を吹かしていた慶次に、ドラえもん・零式がやや改まった調子で声をかけてきた。

      _____
    / -、 -、   \
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  / / `-●-′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・慶次君
  |. ── |  ──    |   |    \_______
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

斜メ前田慶次「おう、もう夕飯か」
ドラえもん・零式「うん。まあ、座りたまえ」
斜メ前田慶次「うおっ!? こりゃあ豪勢な・・・」

 膳の上には寿司、天麩羅、うなぎ、その他山海の珍味と越後の幻の銘酒が並べられており、慶次を大いに驚かせた。

斜メ前田慶次「どうしたんだ? ずいぶん奮発したな」
ドラえもん・零式「そりゃあ、そうさ。何しろこのブログの一周年にあたる日だからね」
斜メ前田慶次「一周年!? そうか、もうそんなに経つのか・・・」
ドラえもん・零式「まあ、一献」
斜メ前田慶次「うむ」

 いつもの湯飲み茶碗ではなく、杯に注がれた越後の銘酒を一気に飲み干してから、満足げに慶次が口を開いた。

斜メ前田慶次「こりゃあ、うめえ。水みたいにすいすい入ってきやがる」
ドラえもん・零式「このお酒を手に入れるのに、相当苦労したんだよ」
斜メ前田慶次「まあ、お前も飲れよ」
ドラえもん・零式「望むところさ。おっとっと・・・慶次君、注ぎすぎだよ」

 なみなみと注がれた酒を、そっと口元に持っていくドラえもん・零式もまた酒好きであるため、杯を口に付けた瞬間、一気にぐいっと飲み干した。

ドラえもん・零式「・・・ぷはーっ! 効くね! そして旨い!」
斜メ前田慶次「何から手を付けりゃいいか、迷うな」
ドラえもん・零式「迷い箸は良くないなあ、慶次君」
斜メ前田慶次「いいじゃねえか。一年にいっぺんの日なんだからよ」

 ・・・当ブログ『斜メ前田慶次のかぶいて候』も、ようやく一周年を迎えることができました。これもひとえに、当ブログに足を運んでくれている皆様のおかげです。読んでくれる人がいるということがモチベーションとなり、今までどうにかこうにかやってこれました。

 思えば去年の今頃は、試行錯誤の日々でした。「信オンとほとんど関係のない、妄想ばかりの記事になっているけど、大丈夫か?」「下ネタを書いたけど、読んだ人が気分を害さないか?」「自分のオ〇ニーの場所になっていないか?」などと、色々と迷いながら、ブログを更新しておりました。

 そして次第にキャラが成長していき、合戦にも参加するようになっていったのですが、これまた試行錯誤の日々でした。何をどうすればいいのかわからない、というのが参加し始めた頃の正直な感想でした。今でも仕様を完全に理解しているわけではないのですが、マイペースで楽しませてもらっています。

 当ブログの目標である、合戦場での前田慶次打倒は未だ果たせておりませんが、今後もそれを目標に頑張っていこうと思います。妄想を垂れ流すことの多い『斜メ前田慶次のかぶいて候』を、今後ともよろしくお願いいたします。リアル都合のこともあり、更新頻度は下がってしまっていますので、たまに足を運んでいただければ幸いです。

斜メ前田慶次「・・・ところでよおー」
ドラえもん・零式「ん? 何だい?」
斜メ前田慶次「いい加減、もういいだろ」
ドラえもん・零式「何がだい?」
斜メ前田慶次「そろそろ、自分をさらけ出してもいいんじゃないか?」
ドラえもん・零式「言っている意味がわからないな。何が言いたいんだい?」
斜メ前田慶次「もう季節も夏だし、その恰好は暑いだろう」
ドラえもん・零式「恰好? 普段と変わらないじゃないか」
斜メ前田慶次「俺が言いたいのは、一年を通して変わらない、その恰好のことだ」

 ここに来てようやく、ドラえもん・零式は慶次の言いたいことを理解した。

ドラえもん・零式「ま・・・まさか・・・! 君はまだ・・・!」

 慌てて腰を浮かせながら、ドラえもん・零式が叫んだ。その全身に脂汗が滲み出ている。

ドラえもん・零式「僕が実は着ぐるみで、中に人がいると思っていたのか・・・! この期に及んで・・・!」
斜メ前田慶次「それ以外、考えられねえだろう」

 慶次の目が据わっている。越後の銘酒を飲み過ぎたせいだろう。

ドラえもん・零式「・・・ならばもう一度言ってやる! よく聞け! このドラえもん・零式に・・・」

 慶次を指さしながら、ドラえもん・零式が再度叫んだ。

ドラえもん・零式「中の人などいない!」
斜メ前田慶次「着ぐるみを脱がせてみりゃあ、わかるってもんよ」
ドラえもん・零式「着ぐるみじゃないと、言っているだろう!」
斜メ前田慶次「思えば去年の俺は、未熟だった・・・だから発見できなかったんだ」
ドラえもん・零式「何がだ!」
斜メ前田慶次「精巧に作られた、22世紀製の目立たないチャックをな・・・だが今の俺ならきっと・・・」
ドラえもん・零式「チャックなんか無いって言っているだろう! 馬鹿な真似はよせ!」

 部屋の外へ逃亡しようとするドラえもん・零式に、慶次が背後から飛びかかった。

斜メ前田慶次「・・・素直になれよ!」
ドラえもん・零式「な なにをする きさまー!」

 ・・・慶次とドラえもん・零式は慶次の部屋の中でもみ合った。

ドラえもん・零式「・・・くっ! は、放せー!」
斜メ前田慶次「ぬん! ふん!」
ドラえもん・零式「今日は一周年だろ! こんな終わり方でいいのか!」
斜メ前田慶次「ふん! ふん!」
ドラえもん・零式「人の話を聞け! こら! このイカレめ!」

 慶次によって床の上に引き倒されるドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「・・・ちょっ! もう! ああもう! ああ! 誰か何とか言ってやって下さい!!」

 やがて寝技・関節技の応酬となり、二人が汗だくになって床を転げ回っているその頃・・・。信州飯田では、上杉家と同盟を結んでいる今川軍が雑賀衆を相手に、有利に戦さを展開していた。
Date: 2013.07.04
Category: 信on
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7人の召喚 序章の巻

 演舞7をやり終えた翌日。慶次は風呂敷包みを小脇に抱え、春日山のとある町家を訪れていた。

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鶴松「・・・あ! 慶次のおじちゃん、来てくれたんだ!」
斜メ前田慶次「よしよし、いい子にしていたようだな」

 いつの頃からか、慶次は近所の子どもらから『キ〇ガイおじさん』と呼ばれるようになり、近付くだけで逃げられる存在となっていたのだが、不思議と鶴松だけは慶次に懐き、たまに慶次の家に遊びに行っては、槍の使い方などを教わっていたのであった。

 慶次とて人の子である。避けられれば傷つくし、懐かれれば可愛いと思う。慶次はまるで自分の子のように鶴松を愛し、そして鍛えた。そしてそんな鶴松が病に倒れたのは、先月の初めのことであった。慶次が身銭を切り、遠国から呼び寄せた医者が、

今夜が山田「コンヤガヤマダー」
斜メ前田慶次「・・・お前、それしか言わねえじゃねえか!」

 とんだヤブ医者だったこともあり、鶴松の病状は次第に悪化していった。業を煮やした慶次が、自称名医の山田を叩き出して近所の町医者を招いた頃には、もはや手遅れとなっていた。

町医者「この子は、死病に冒されております・・・もって、あと半年かと」
斜メ前田慶次「くそっ・・・俺のせいだ。すまん鶴松、すまん・・・」

 このことがあって以来、慶次は玩具やお菓子を手土産に、鶴松の家を頻繁に訪れるようになっていた。母親はひたすら恐縮していたが、慶次は鶴松を見舞うことをやめなかった。この日も鶴松の大好物であるあたりめを大量に持参し、鶴松を喜ばせていた。

2013070201.jpg

鶴松「そういえばおじちゃん」
斜メ前田慶次「ん?」
鶴松「東西戦で演舞7をやったんだってね」
斜メ前田慶次「おう、やったとも。楽しかったぞ。何しろ・・・」

 慶次の東西戦での土産話を、目を輝かせながら聞いていた鶴松が、慶次の想像もつかない質問を口にしたのは、この後間もなくのことであった。

鶴松「ところでおじちゃん」
斜メ前田慶次「何だ?」
鶴松「陰陽師が開幕に7人全員で、宿曜月触を撃ったらどうなるの? 対人戦での話ね」
斜メ前田慶次「どうなるの、って言われてもなあ・・・俺、陰陽師じゃねえし」
鶴松「・・・うっ!」
斜メ前田慶次「どうした鶴松!? しっかりしろ!」

 腹を両手で押さえ、脂汗を額に浮かべる鶴松。呼吸も乱れていて、いかにも苦しげであった。慶次が慌てて町医者を呼びに行こうとしたところで、鶴松が慶次の着物の袖を引っ張った。

鶴松「ハアッ・・・ハアッ・・・痛いよ、おじちゃん・・・」
斜メ前田慶次「待ってろ! 今、医者を呼んできてやる!」
鶴松「と・・・とこ・・・ろで・・・」
斜メ前田慶次「何だ!?」
鶴松「召喚が開幕に7人全員で、婆を召喚したらどうなるの? 対人戦の話ね」
斜メ前田慶次「どうなるの、って言われてもなあ・・・俺、召喚じゃねえし」
鶴松「・・・うっ!」
斜メ前田慶次「鶴松! 鶴松! しっかりしろ!」

 鶴松の背中をさすりながら、慶次が懸命に鶴松を励ましている姿を目にして、母親は慌てて草履を突っかけ、外へと駆け出していった。町医者を呼ぶためである。

鶴松「召喚7で武将に行ったらどうなるのかな?」
斜メ前田慶次「・・・もう喋るな! 頼む! もう・・・喋らないでくれ・・・」

 まだ何か言いたげな鶴松を半ば無理やりに横にさせ、掛布団をかぶせた。町医者が到着するのはあと数分といったところだろうか。

鶴松「おじ・・・ちゃん・・・」
斜メ前田慶次「もう少しで医者が来る・・・もう少しの辛抱だ」
鶴松「僕・・・知りたいよ・・・さっき言ったこと。知りたいよ」
斜メ前田慶次「というか、子どもにしては・・・妙な・・・」
鶴松「・・・うっ!」
斜メ前田慶次「大丈夫か鶴松! しっかりしろ!」
鶴松「おじちゃん・・・お願いだよ・・・おじちゃん・・・このままじゃあ・・・」
斜メ前田慶次「このままじゃあ、何だ?」
鶴松「僕、死んでも死にきれないよ・・・」

 死に瀕した鶴松の懇願。どうも召喚7をやって欲しいようである。妙なことを頼んでくるものだとは思ったが、この状況では首を縦に振るほかなかった。

斜メ前田慶次「鶴松。俺に任せろ」
鶴松「お・・・おじ・・・ちゃん・・・」
斜メ前田慶次「今、お前が言ったこと、必ず試して報告してやるよ」
鶴松「あ・・・ありがとう・・・おじちゃん・・・」
斜メ前田慶次「とは言え、あいにく俺は召喚じゃねえ。演舞だ。だが心当たりがある」
鶴松「心・・・あたり・・・?」
斜メ前田慶次「桜子の富くじキャンペーンのときに作ったキャラで、消すのも面倒でとりあえず放っておいたあいつがな・・・」

2013062040.jpg

宗惟「・・・嫌でおじゃーーーー!!」

続く
Date: 2013.07.02
Category: 信on
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7人の演舞・3日目の巻 後編

 確か相手の構成は、盾2僧1薬1典1法1陰1とバランスの良い構成だったと思います。しかし演舞7の怒涛の攻撃を耐えるには、盾2枚では少なすぎた。開始早々、相手の盾鍛冶を瀕死に追い込み、盾侍にも襲いかかる演舞7。

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 多少の反撃はありましたが、気にせず槍をぶん回す演舞7の前にとうとう盾鍛冶が崩れ落ち、続けて盾侍も戦場の露と消えることとなりました。

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 ちなみに、こうなるまでに時間はあまりかかっていません。超高火力で一気に押し切った感じです。やはり、殴ることさえ妨害されなければ強い。それを実感した一戦でした。

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 完全勝利し、気を良くした演舞7は次なる戦いを求め、戦場を駆け巡ったのであった。

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 不思議と、追いかけると逃げられます。しかし逃げられると追いたくなるのが人間の心理というもの。変質者になった気分で追いかけ回していたところ、突如戦闘画面へ。

2013062023.jpg

 気になる相手の構成は士軍芸陰密医神で、開幕の動き方からしても相当慣れている感じでした。おそらく、対人メインで行動していた徒党だったと思われます。思わぬタイミングでの、演舞7vs対人徒党の幕開けとなりました。

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 何となく予想はしていたのですが、やはり相手の目標は私、斜メ前田慶次でした。何故なのかはさっぱりわかりません。特に司令塔的な役割をしているわけではないのですが・・・。というか正直、対人慣れすらしてません。一応行動宣言はしたのですが、おそらく実行できずに死ぬだろうと思っていたところ、

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 やはり死亡。開始早々6人となった演舞7に、容赦なく襲いかかる対人徒党。こりゃ厳しいか・・・? せめて相手の誰か一人でも倒せれば儲けものかもしれない。不利な状況の中、演舞7は生命が凹んでいた3をターゲットとすることに決めたのであった。

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 コマンドには「離脱」の二文字のみ。こうなっては味方の活躍を祈るしかありません。

2013062028.jpg

 演舞7の式神真尋さんが削られていく中で、ついに相手の3を落とすことに成功。しかしすぐに蘇生され、演舞7は各個撃破されていくだろう・・・。まあ、一人落として意地は見せたから良いか。この時点で私はそう思っていました。ところがこの戦い、そう単純には進まなかったのです。

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 相手の3を落とした後間もなく、もう一人落とすことに成功したことで、戦況が徐々に演舞7有利に傾いていきました。相手の士軍、つまり盾がいなくなったことから、残された5人が演舞7の槍の猛威に晒されることになったのです。蘇生で一時的に持ち直されたものの、相手徒党の動きが不安定になっているのは見ていて感じました。

2013062030.jpg

 蘇生、回復を懸命に行う薬師を落とし、

2013062031.jpg

 生き返った3をもう一度落とし、さらに2へ襲いかかる演舞7。この時点でこちらは4人にまで減っていましたが、言うまでもなくこの4人、全員がアタッカーです。まだ敵を倒す力は失われていません。やがて相手の2も落ち、

2013062032.jpg

 4vs4、ノーガードの殴り合いとなりました。勝敗の行方は全くわからなくなりましたが、アタッカーが多い分、こちらが若干有利といったところでしょうか。

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 ここでセヘラザードさんが倒れ、3vs4になるも、演舞7の目標はもはや定まっていた。1である。今までの流れから見て、1が旗である可能性が高い。既に血みどろとなっていた3人だったが、最後の力を振り絞り、1に突進していった。

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 ・・・そしてついに1が落ちたところで、チャット欄に待望のあのメッセージが!

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 ブレまくっていて申し訳ないのですが、相手の旗を折った時の、あのメッセージです。演舞7はここに奇跡の逆転勝利を果たしました。正直、勝てるとは全く思っていなかったので、勝った瞬間に「おおお!」と叫んでしまいました。部屋に誰もいなくて良かった。

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 こちらの被が5、相手の被が4という死闘を、私は今までに見たことがありません。きっとみんなの頑張りが、この勝利を呼び込んだのでしょう。最後まで懸命に戦ってくれた相手徒党にも感謝したいです。みんなありがとう! これで今年の東西戦に悔いはありません。

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 最後にもう一暴れしようと、砦に再集合する演舞7。しかし・・・・・

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 ― ・・・しかし、演舞7がもう一暴れすることは叶わなかった。先ほどの死闘に全てを出し尽くした演舞7は、この後ぶつかった7人徒党にウソのようにボロ負けした ―

 スラムダンクの最終回みたいな終わり方になってしまいましたが、実際にボロ負けして終わりました。

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 今年の演舞7は、これにて終了となりました。あともう少し期間があれば、他にも色々試してみたいことがあったのですが、それは来年に取っておくことにします。忘れなければ・・・。さて、長々とお付き合い頂き、ありがとうございました! 正直、始める前は誰も来ないんじゃないかと思っていたのですが、それも杞憂に終わり、非常に楽しい時間を過ごすことができました。参加いただいた演舞の皆さんに心から感謝しつつ、この辺で筆を置くことにします。

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宗惟「くっ・・・! どこまで麿を愚弄するつもりでおじゃる! こら! 聞いておるのでおじゃるか!」

 ・・・次回、おまけの召喚7の記事へ続きます。
Date: 2013.07.01
Category: 信on
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プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

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