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野菊の誓いの巻

 末森合戦のインターバルを利用し、春日山の自宅へ一時帰宅した慶次は自室にて早速、ドラえもん・零式と酒を酌み交わし始めていた。合戦で敵と斬り合っている間は当然ながら飲めないため、その反動も多分にあったのであった。

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ドラえもん・零式「君はどうして、そこまで前田慶次に対抗意識を燃やすんだい?」
斜メ前田慶次「何だよ今さら」
ドラえもん・零式「いや、深い話まで聞いたことはなかったからさ」
斜メ前田慶次「・・・俺が前田に対抗意識を燃やす理由、か」

 慶次はそう呟くと、まだ酒の残っている湯飲み茶碗を静かに床に置き、遠い目をした。

斜メ前田慶次「俺と奴とは当時住んでいた家も近く、歳も同じだったことから、何かと比較の対象にされたんだ」
ドラえもん・零式「ふむ」
斜メ前田慶次「そして俺は武芸、膂力、学問、教養、その他いかなる分野においても奴に一歩及ばなかった」
ドラえもん・零式「本当に一歩だけだったのかい?」
斜メ前田慶次「余計な茶々を入れると話をやめるぞ」
ドラえもん・零式「おっと申し訳ない。さあ、続けたまえ」
斜メ前田慶次「あくまで奴に一歩及ばなかっただけで、他の者に比べて劣っていたわけじゃあなかったんだ」
ドラえもん・零式「ふむ」
斜メ前田慶次「・・・にも関わらず、だ」

 そこまで言うと、慶次は先ほどの湯飲み茶碗を手に取り、一気に飲み干した。

斜メ前田慶次「いつ、誰が言い出したのか・・・俺はいつの間にか、『駄目な方の慶次』、『冴えない方の慶次』になってしまっていた」
ドラえもん・零式「それもちょっと気の毒な話だね」
斜メ前田慶次「ひどい話だろう。まだ若かった俺は徐々に腐り始め、世の中を恨むようになっていった」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「そんなときに知り合ったのが、俺の数少ない友の一人、前村助右衛門だったんだが」
ドラえもん・零式「ああ、あの奥村助右衛門のバッタモノの」
斜メ前田慶次「こいつも俺と同じく、奥村助右衛門と比較される人生を送ってきたせいか、目が死んでいた」
ドラえもん・零式「打たれ弱そうだしね、助右衛門君」
斜メ前田慶次「無差別テロを起こしそうな精神状態だった奴を、どうにか立ち直らせるまで相当、骨が折れたもんだ」
ドラえもん・零式「君も腐りかけていたのに、よくやったね」
斜メ前田慶次「人気のない場所に酒を持ち込んでチビチビと飲っては、愚痴を言い合ったもんさ」
ドラえもん・零式「人気のない場所ってのが切なさを感じるね」
斜メ前田慶次「そんなこんなで、ようやく二人が少しずつ前向きになりかけたとき、あの事件が起こった」

続く
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Date: 2013.05.31
Category: 信on
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中老に昇進しましたの巻

 沼田の合戦は上杉軍の敗北に終わり、慶次は春日山の自室で一人、ゴロ寝をして疲労回復に努めていた。慶次がウトウトしかけていたその頃・・・

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 そこに現れたのが、何やら風呂敷包みを手にしたドラえもん・零式であった。

斜メ前田慶次「何だよ。俺は眠いんだ、寝かせろ」
ドラえもん・零式「実は良い物を持って来たのさ」
斜メ前田慶次「お前が持ってくる物にロクなもんねえだろうが」
ドラえもん・零式「まあ、そう言わずに見てみたまえ」

 ドラえもん・零式が風呂敷包みを開くと、そこには・・・

斜メ前田慶次「おっ! こりゃあ、シースーじゃねえか」
ドラえもん・零式「見事なもんだろう? ついさっき握ってもらったのさ」
斜メ前田慶次「この町に寿司屋なんてなかったはずだが、どこで握ってもらったんだ?」
ドラえもん・零式「君らプレイヤーキャラとその家臣お断りの、あの居酒屋だよ」
斜メ前田慶次「こりゃあ大したもんだ。寿司もやってんだな、あの店」
ドラえもん・零式「今、お酒も持ってくるから、待っていたまえ」

 やがて、寿司をつまみながらの二人だけの酒宴が始まった。

ドラえもん・零式「沼田の合戦は残念だったけど、中老昇進おめでとう」

2013052901.jpg

斜メ前田慶次「ようやくといったところだ」
ドラえもん・零式「隠れ里にいた頃の、クズの君からは想像もつかないよ。いや、めでたい」
斜メ前田慶次「・・・それにしても旨いな、シースー」

 居酒屋のマスターが握った寿司はまさに絶品で、早くも寿司桶の中は空になりかけていた。無言となった二人の視線は、最後に残った大トロ一貫に集中していた。

斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「・・・・・・」

 しばしの沈黙の後、二人の手が同時に大トロへと伸ばされた。まさに一瞬の出来事であったが、この大トロ争奪戦に勝利したのは・・・

斜メ前田慶次「・・・くそっ!」
ドラえもん・零式「モグモグモグモグ」

 ドラえもん・零式がコンマ数秒早く大トロを手に掴み、素早く口の中へ運び咀嚼を始めたのであった。勝ち誇った顔で大トロを味わうドラえもん・零式。よほど旨いのか、表情までトロけ始めている。

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 ・・・俺は、


 ニア チョークスリーパー
   チョークスリーパー
   チョークスリーパー


 迷いはなかった。咀嚼の終わった大トロを、満足げに飲み下そうとしているドラえもん・零式は完全に無防備で、難なくチョークスリーパーの体勢に入ることができた。左腕を彼の首に回し、右手で頭を下方向に力強く押さえつける。

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 物を飲み込もうとしている時に、突然チョークをかけられるというのは、一体どんな気分するものなのだろう。筆者には想像もつかない。ただ一つだけ言えることは、「良い子は真似しないでね」ということである。下手をするとかけられた側が本当に死ぬからである。

 飲み込もうとした大トロを吐き出したドラえもん・零式は、パニックになりながら必死にタップした。タップとは、降参の意を示す動作である。彼の手が数回、慶次の左腕を叩いたところで、慶次は彼を解放した。苦しげに喉を押さえ、咳き込みながら彼が叫んだ。

ドラえもん・零式「・・・物を飲み込もうとしている時にチョークをかけるなあーーーーーー!!」
斜メ前田慶次「昭和の世のCMで『レーサー100! ウハハハハハ!』が流行ったのは知ってるだろ?」



斜メ前田慶次「実は戦国の世でも『ドラといえばチョーク! ウハハハハハ!』が流行りつつある・・・」
ドラえもん・零式「・・・は、流行らしてる奴らは誰だ! サーバー名とキャラ名を教えろ! 今すぐに! 彼ら一人一人との対話が必要だ!」

※流行ってません

斜メ前田慶次「流行ってるもんはしょうがねえだろ」
ドラえもん・零式「・・・何がウハハハハハだ!」

 その時、息を乱しながら庭へと駆け込んできた一人の男がいた。

戦中門衛「・・・斜メ前田どの! 斜メ前田どの!」
斜メ前田慶次「ん? 何かあったのか?」
戦中門衛「同盟を結んでいる本願寺勢が末森へ攻め込みました! 上様より、至急参陣せよとのことです」
斜メ前田慶次「末森奪還か」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」

 せわしく駆け去っていく戦中門衛の背中を眺めながら、慶次はゆっくりと立ち上がった。

ドラえもん・零式「行くんだね・・・また僕を一人残して・・・」
斜メ前田慶次「そんな恨めしげに見るなよ。今週は売り子もしなくていいし、遊びながら待ってろ」
ドラえもん・零式「本当かい!?」
斜メ前田慶次「相手は織田だ。今度こそ前田慶次に一泡吹かせてやる」
Date: 2013.05.29
Category: 信on
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謹慎解除の巻

 この日の昼下がり。慶次とドラえもん・零式は、慶次宅のすぐ裏手にある小川へ魚捕りに出かけていた。夕飯の膳におかずとして並べるためである。二人とも黙々と魚捕りを続けているうちに、

 慶次がうっかりはねた水しぶきがドラえもん・零式の顔にかかった。「気を付けてくれたまえよ。冷たいなあ、もう」「はっはっは、悪い悪い」などと、ほのぼのとした会話をしていたのだが、それからおよそ十分後。

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 鬼の形相で、慶次の顔面を川面に押さえ付けているドラえもん・零式の姿がそこにはあった。この二人は、ふざけ合いが高じると命のやり取りにまで発展する、そういう仲なのである。別に今に始まったことではない。

 ドラえもん・零式がうっかりを装い、慶次の顔面に水しぶきをかけ返したことが開始のゴングとなったのだが、こうなってしまってはもはや魚捕りどころではない。笑いながら水のかけ合いへと発展したが、二人とも目だけは笑っていない。

 やがて掴み合いとなり、もみ合っているうちに、慶次が水底の石につまずき転倒した。すかさずドラえもん・零式が慶次の後頭部を両手で捕らえ、体重をかけて水中に押し込む。端から見て、ドラえもん・零式の勝利に見えたが、

ドラえもん・零式「・・・ぐわっ! 足が!」

 慶次が懐から短刀を引き抜き、ドラえもん・零式の脛を斬り払ったのだ。

斜メ前田慶次「今度はこっちの番だ!」

 素早く払い腰でドラえもん・零式を水面に叩きつける。慶次が馬乗りになろうとしたところで、間一髪逃れるドラえもん・零式。続けて殴り合い、引っ掻き合い、首の絞め合いとなるうちに、とうとう慶次のチョークがドラえもん・零式に極まった。

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 ところが体勢が悪かったため、ドラえもん・零式にチョークをかけたまま背後へ倒れ込むこととなった。二人の身体が、水中へと沈む。

ドラえもん・零式「・・・ゴボッ・・・ボッ・・・!」

 水中でチョークをかけられているドラえもん・零式の苦しさ、恐怖といったら筆舌にし尽くしがたいであろう。一体、どんな気分がするものなのだろうか? ただ一つだけ言えることは、「良い子は真似しないでね」ということである。下手したら、かけられた人が本当に死ぬからである。

斜メ前田慶次「ゴヴダッ! ゴボアップビロッ!(どうだっ! ギブアップしろ!)」
ドラえもん・零式「・・・・・・ッ」
斜メ前田慶次「・・・って駄目だ! 俺も息ができねえ!」

 たまらずドラえもん・零式を解放し川原へと座り込む慶次と、苦しげに喉を押さえ、咳き込みながらフラフラと歩いてくるドラえもん・零式の姿がそこにはあった。

ドラえもん・零式「・・・水中でチョークをかけるなあーーーーーー!!」
斜メ前田慶次「平成の世で『じゃあいつやるの? 今でしょ!』が流行ったのは知ってるだろ?」
斜メ前田慶次「実は戦国の世でも『ドラといえば? チョークでしょ!』が流行りつつある・・・」
ドラえもん・零式「・・・は、流行らしてる奴らは誰だ! サーバー名とキャラ名を教えろ! 今すぐに! 彼ら一人一人との対話が必要だ!」

※流行ってません

斜メ前田慶次「そんなことよりお前、さっさと魚を捕らねえと今夜のオカズがなくなるぞ」
ドラえもん・零式「・・・何がそんなことだ!」

 その時、息を乱しながら駆け寄ってくる一人の男がいた。

戦中門衛「・・・ここにおられましたか! 斜メ前田どの!」
斜メ前田慶次「ん? 何かあったのか?」
戦中門衛「徳川勢が沼田へ攻め込みました! 上様より、至急参陣せよとのことです」
斜メ前田慶次「会議じゃ、合戦はなさそうだって話だったけどなあ」
戦中門衛「拙者は他にも回るところがありますので、これにて」

 せわしく駆け去っていく戦中門衛の背中を眺めながら、慶次はゆっくりと立ち上がった。

ドラえもん・零式「行くんだね・・・また僕を一人残して・・・」
斜メ前田慶次「そんな恨めしげに見るなよ。今週末はあの居酒屋に行くことを許す」
ドラえもん・零式「本当かい!?」
斜メ前田慶次「その代わり、売り子と家事をしっかりやれよ。なまけたらまた謹慎させるからな」
Date: 2013.05.22
Category: 信on
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ドラえもん・零式、家出するの巻 その四

ドラえもん・零式「・・・こ、こうなったら、土管の中へ隠れるしか・・・!」

 ドラえもん・零式が一本目の土管の中へ飛び込むのと、子供らが空き地へ駆け込んできたのは、ほぼ同時のことであった。

ドラえもん・零式「(お願いだ・・・! どこかへ行ってくれ・・・!)」

 明らかに、子供らが自分を探している気配を感じる。ドラえもん・零式は息を殺して、この嵐が過ぎ去るのを待った。だが・・・

ドラえもん・零式「・・・痛っ!」

 かくれんぼにかけては、子供らのほうが数枚上手のようであった。難なく土管の中へ隠れているドラえもん・零式を発見した子供らは、どこで調達したのか、木の棒でドラえもん・零式の頭を突っつき始めたのであった。

ドラえもん・零式「・・・や、やめたまえ!」

 たまらず後退さるドラえもん・零式の尻を、これまた数本の木の棒が襲う。

ドラえもん・零式「あひいっ!」

 股間を責められ、反射的に前へ飛ぼうとしたドラえもん・零式を押さえるかのように、先ほどの棒が突いてきた。完全に挟み撃ちとなり、身動きが取れなくなってしまった。

ドラえもん・零式「・・・やっ、やめっ・・・!」

 子供らはキャッキャッとはしゃぎながら、容赦なく前後から棒を突いてくる。子どもは総じて無邪気な生き物だが、実は残酷な生き物でもある。面白いオモチャを見つけたら、飽きるまで遊び倒す。そういう生き物なのである。

 後ろからドラえもん・零式を突く子の中に一人だけ、執拗に股間を狙って突く子もいた。子どもが集まれば、必ず一人はこういう子もいるのである。股間を責められるたびに「ひぎいっ!」「あっはあん!」などと気色の悪いリアクションを取るドラえもん・零式だったが、これが余計に子どもらを喜ばせる結果となった。

 前からも後ろからも責められ、恐怖と屈辱で泣き出すドラえもん・零式。このままオモチャにされ続けるかと思われたが、突如攻撃が止んだ。この騒ぎを不審に思い、駆けつけた大人が子どもらを怒鳴りつけたからである。

「・・・こらあっ!」

 と一喝され、子どもらは四方八方へと散り始めた。しかし子どもらとしても、ただで去るつもりはない。逃げながらその大人が誰かを確認し、ある一人の子が振り向きざま叫んだ。

町の子ども「・・・あっ! キ〇ガイのおじさんだ! 逃げろー!」
???「誰がキ〇ガイだ!」

 「キ〇ガイ」呼ばわりされ、腹を立てた大人が腕を伸ばすも、俊敏なその子を捕まえるには至らなかった。

???「誰がキ〇ガイだ!」

 同じ台詞を二回言った頃には、子どもらの姿はすでに視界から消えていた。さて、近所の子どもからキ〇ガイ扱いされているこの大人とは・・・

斜メ前田慶次「俺、いつの間にキ〇ガイおじさんになってんだよ・・・へこむわ・・・」

 慶次であった。茶店へ酒を買いに行こうとして、たまたまこの現場に遭遇したのだが、イジメられていたのがまさか家出人であるドラえもん・零式だとは知る由もない。野良犬でもイジメているのだろうと思い、一喝したまでのことであった。

斜メ前田慶次「おいワン公、もう大丈夫だ。出てこいよ」

 屈みながら土管の中へ声をかけた。どうも妙だ。犬のくせに身体が青く、鳴き方もおかしい。何故か声が大山のぶ代っぽい。てっきり犬だと思っていたが、本当に犬なのか? よく目をこらしてみると、そこにいたのがドラえもん・零式であったことに、慶次は驚愕した。

斜メ前田慶次「(・・・ド、ドラじゃねえか! 子どもたちにイジメられてたのか!?)」
ドラえもん・零式「うひい~ひっひっひ~! あっふぁっは~~~!」

 全身を震わせ、泣き咽んでいる彼は、どうやら慶次の存在に気付いていない様子であった。どんなに呼びかけても出てこようとしないため、足首を掴んで引っ張り出そうとするも、暴れるのでどうしようもない。

斜メ前田慶次「やむを得ん・・・」

 慶次はそう呟くと脇差を抜き放ち、その切っ先でドラえもん・零式の尻をちょいと突いた。

ドラえもん・零式「・・・ギニャア!」

 たまらず土管の中から飛び出してきたドラえもん・零式の正面に回り、様子を窺う。極度の興奮状態にあるようで、慶次の顔を見ると再び号泣した。子どもらからバケモノ扱いされてイジメられたこともショックだったが、よりによってこんな情けない姿を慶次に見られたこともショックだったのである。

斜メ前田慶次「おい、もう大丈夫だって。いい加減泣きやめよ」
ドラえもん・零式「ふぁあ~っはっはは~! うひひはあ~~!」
斜メ前田慶次「(相変わらず、見苦しい泣き方だな・・・)」

 流れ出る涙、鼻水、よだれを一切拭おうとせず、大声を上げて泣き咽んでいる。変身薬を使って人間に変身しないから、こんな目に遭うのだ。油断なのか、忘れていたのか定かではないが、とにかくどうにかして泣きやませなければならない。

 もし今、このタイミングでタイムパトロール蝶野が通りかかったら、為すすべなく捕まることになるからだ。そして一緒にこの場にいる自分も、おそらくは助からないだろう。もはや一刻の猶予もない。今すぐに行動を起こさなければならない。

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 ・・・俺は、


   抱きしめる
   頭をナデナデする
 ニア チョークスリーパー


 抱きしめてやろうか、頭をナデナデしてやろうか迷ったが、敢えてチョークスリーパーをかけることにした。泣き咽んでいるドラえもん・零式は完全に無防備で、難なくチョークスリーパーの体勢に入ることができた。左腕を彼の首に回し、右手で頭を下方向に力強く押さえつける。

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 号泣しているときに突然、チョークをかけられるというのは、一体どんな気分するものなのだろう。筆者には想像もつかない。ただ一つだけ言えることは、「良い子は真似しないでね」ということである。下手をするとかけられた側が本当に死ぬからである。

 ところで俺は今、何故チョークをかけているのか? 慶次は両腕に力を込めながら考えた。普通に考えれば、抱きしめたり、頭をナデナデして安心させてやるのが正しい。それが優しさというものではないか。恐怖と屈辱で絶望し、泣き咽んでいる相手にさらに追い討ちをかけるようなことをして良いのだろうか?

 迷いが生じ、一瞬腕の力を抜いたが、慶次の中で結論が出たのであろう。緩めた腕をもう一度きつく絞め上げた。

ドラえもん・零式「・・・ンゲッ!!」

 ドラえもん・零式にとってはたまらないだろうが、この場で敢えてチョークをかけることこそが、真の優しさである。この結論に達した慶次はもう迷わなかった。両腕に全力を込め、ドラえもん・零式を落としにかかる。

 ただ優しい言葉をかけたり、抱擁してやることが、果たして真の優しさなのだろうか。答えは「否」である。無防備に自らの青い姿を外で晒し、さらに大声で泣き喚くなど、危険極まりないことをドラえもん・零式はしてしまっている。日頃から「油断するな」「危機意識を持て」と言っているにも関わらず、である。

 イジメられて泣いているからといって、タイムパトロール蝶野が見逃してくれるはずがないのだ。今、この瞬間にタイムパトロール蝶野が来たら一体どうするつもりなのだ。いい加減に危機意識を持ってくれ。こんなところで泣いている場合ではないのだ。だから俺は敢えてお前にチョークをかける。いつ何が起こっても不思議ではないことをわかってもらうために。口で言ってわからないなら、行動で示す。慶次はそれを言いたいのである。

 混乱と苦しみの極みに達した彼はパニックになりながら、必死にタップした。タップとは、降参の意を示す動作である。彼の手が数回、慶次の左腕を叩いたところで、慶次は彼を解放した。苦しげに喉を押さえ、咳き込みながら彼が叫んだ。

ドラえもん・零式「・・・泣いている時にチョークをかけるなあーーーーーー!!」
斜メ前田慶次「実は最近、このブログについてお叱りの対話がたまに来るんだが・・・」
斜メ前田慶次「そのいずれも、『もっとドラにチョークをかけないと(’’』という内容の対話だった・・・」
ドラえもん・零式「・・・そっ、その連中のサーバー名とキャラ名を教えろ! 今すぐに! 彼ら一人一人との対話が必要だ!」

※来てません

斜メ前田慶次「そんなことよりお前、こんなところで泣いている場合か」
ドラえもん・零式「・・・なっ・・・何が・・・そんなことっ・・・だっ・・・!」
斜メ前田慶次「!? ・・・おい、ドラ」
ドラえもん・零式「・・・ウ、ウ~ン」

 慶次を怒鳴りつけようとしたところで、ドラえもん・零式は白目を剥いて気絶した。おそらくは酸欠を起こしたのであろう。涙、鼻水、よだれを顔中にぶちまけながら、大の字になって倒れている。とても子どもたちのアイドルには見えない。もっとも彼の場合は、自称アイドルでしかないのだが。

斜メ前田慶次「・・・やれやれ、しょうがない野郎だ」

 慶次はドラえもん・零式を背中におぶった。

斜メ前田慶次「心配で、とても外をうろうろさせていられねえよ。家事や売り子のこともあるし・・・」

 自宅の方向へ足を踏み出しながら呟いた。

斜メ前田慶次「もう少しうちにいろ」

 四半刻(30分)ほど後に、慶次宅の布団の上で目を覚ましたドラえもん・零式は慶次へ謝罪し、元鞘へ収まったということだが・・・何気に子どもらのイジメよりひどい目に遭わせられたことについては、若干の不満を持っているようであった。さて、空き地に放置された三本の土管だが、その後どうなったかというと、特に撤去などはなされず、いつしか近所の音痴なガキ大将が自作の歌を披露する場となり、他の子どもらを大いに悩ませたという。


 ・・・さて、最近の信onですが、今週は合戦がないということもあり、大したことはしておりません。

2013051901.jpg

 先日行ってきた、田谷の洞窟を新ダンジョンとして加えて欲しいという要望を出したり、週間瓦のポイント狩りをしたりなど、特に変わらない日常を送っております。

2013051902.jpg

 あとは、ようやく『逆薙旋舞』の覚醒が皆伝したことくらいでしょうか。今まで上げてたのがこの技能と、『飛槍絶無』と『落花の舞』だったのですが、代わりに何の技能の覚醒を上げていくか、悩みどころです。

 そういえば今週は、今川家と斎藤家の合戦が熱い戦いになっているようです。参加できないのが残念です。両家の皆さんにエールを送りつつ、今日の日記はこの辺で。
Date: 2013.05.19
Category: 信on
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ドラえもん・零式、家出するの巻 その参

町の子ども「バケモノだぁー! やっつけろー!」
ドラえもん・零式「・・・なっ!?」

 町の子ども数人がいつの間にか、ドラえもん・零式の背後まで忍び寄っていたことに気付かなかったのは、ドラえもん・零式の油断によるものなのだろうか・・・

ドラえもん・零式「(・・・バケモノだって!? まさかこの僕のことなのか?)」

 そのまさかであった。子どもらはドラえもん・零式と一定の距離を保ちつつ、「大人を呼んでこようよぉー」「へん、大丈夫だこんな青ダヌキ」などと会話を交わしていた。

ドラえもん・零式「・・・ふっ」

 石を後頭部に投げつけられて動揺したものの、相手が子どもだとわかれば何も怖くはない。ドラえもん・零式は瞬時にして冷静さを取り戻した。自分が子どもたちのアイドルだという自負がそうさせたのであろう。

ドラえもん・零式「(この決め台詞で・・・キメる!)」

 自信満々にドラえもん・零式が子どもらへ向けて発した言葉とは・・・

ドラえもん・零式「やあ僕、ドラえもん・零式です」

 ここは是非とも、大山のぶ代ボイスで脳内再生して頂きたい。

ドラえもん・零式「ふ、ふ、ふ・・・」

 完璧だった。いや、完璧なはずだった。この一言で子供らはもう自分にメロメロになり、あとは『田舎に泊まろう』のノリで、彼らのうちのいずれかの家にお世話になるつもりだったのだ。ところが、現実はそう甘くはなかった。

ドラえもん・零式「・・・痛っ!」

 またもや石を投げつけられたのである。今度は鼻っ柱にクリーンヒットし、涙ぐみながら鼻を押さえるドラえもん・零式。

町の子ども「やっつけろー!」
ドラえもん・零式「・・・ちょっ! 待っ!」

 たまらず逃げ出すドラえもん・零式と、それを追う子どもらの鬼ごっこが始まった。

ドラえもん・零式「・・・馬鹿なァー! こんな! こんなことが!!」
町の子ども「待てー!」

 確かにドラえもんは子どもたちのアイドルである。しかしそれはあくまで昭和からのことだ。戦国の世に生きる春日山の子どもらにとっては、ドラえもん・零式はバケモノ以外の何者でもなかったのである。

ドラえもん・零式「なっ、何かないのか!? この状況を打開できる何か・・・!」

 走りながら四次元ポケットをまさぐるものの、不思議なことに何も手に触れなかった。ウィキによると四次元ポケットとは、

『口の部分には「イメージ検索機能」が内蔵されている。欲しいひみつ道具を頭でイメージしながらポケットへ手を入れると、内部のコンピューターが自動的にひみつ道具を選び出す。これにより、数多くのひみつ道具の中からその場に応じたひみつ道具を素早く取り出すことができる』

 とのことであり、動揺してイメージが固まっていない状態では何も取り出すことはできないと思われる。走りながらでは猶更であろう。やむなくドラえもん・零式は「ひみつ道具」に頼ることを諦め、逃走することに専念した。

ドラえもん・零式「・・・タイムパトロール蝶野を振り切った、僕の脚をナメるなよ!」

 徐々に子どもらとの距離が広まっていき、彼らをまくことに成功したドラえもん・零式は、人気のない空き地へと駆け込んだ。「ひみつ道具」に頼るなら、今しかない。

ドラえもん・零式「な、何でもいい! とにかく何か・・・!」

 四次元ポケットから出てきたのは、何故か土管であった。

ドラえもん・零式「・・・何でこんな物が! 他に何かないのか!」

 土管を地面に投げ捨て、もう一度「ひみつ道具」を取り出す。しかし出てきたのはまたしても土管であった。

ドラえもん・零式「ああもう! 何で土管が出てくるんだァーーーッ!」

 二本目の土管を一本目の横に並べ置き、さらに四次元ポケットをまさぐる。

ドラえもん・零式「だから何で土管なんだよ!!」

 合計で三本目になった土管を、二本の土管の上に置いたところで、子どもらのはしゃいだ声が聞こえてきた。もはや一刻の猶予もない。

ドラえもん・零式「・・・こ、こうなったら、土管の中へ隠れるしか・・・!」

 ドラえもん・零式が一本目の土管の中へ飛び込むのと、子供らが空き地へ駆け込んできたのは、ほぼ同時のことであった。

続く
Date: 2013.05.17
Category: 信on
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ドラえもん・零式、家出するの巻 その弐

 泣きながら慶次の家を飛び出したドラえもん・零式は、あてもなく春日山の両替前へと歩を進めていた。

ドラえもん・零式「ああっ・・・! 僕はこれからどうしたらいいんだ・・・!」

 金も人脈も無い。つい先ほどまでは慶次の家で三食昼寝付きの生活が保障されていたというのに、自らの短気のせいで一転、ホームレスとなってしまった。腹が減ればゴミ箱を漁るしかない。

ドラえもん・零式「嫌だ、そんなのは・・・! 冗談じゃあない・・・!」

 22世紀のギロッポンでは羽振りの良さで「そこそこ有名(本人談)」だったというプライドもある。そこまで落ちるわけにはいかない。では今後、どうやって生きていくべきか。歩きながら懸命に頭を働かせた。

ドラえもん・零式「・・・そうだ! 他のプレイヤーの家に転がり込めばいいんだ!」

 ドラえもんを知らない信onプレイヤーは、まずいないだろう。もっとも自分の型はノーマルではなく零式だが、さほど問題にはならないはずだ。言葉巧みに居候になれば、少なくとも食うには困らない。

ドラえもん・零式「問題は・・・」

 自分がタイムパトロールに追われている、ということをどう説明するかである。この問題さえクリアできれば、居候になることはそれほど難しくはない。しかしこの問題こそが一番の難題なのだ。

 またもや懸命に頭を働かせるドラえもん・零式。時間は刻一刻と過ぎてゆき、やがて腹の虫が鳴り始めた。どうやら時間の猶予はあまりないようであった。空腹は彼にとって最大のストレスであり、思考能力をも奪ってゆくのだ。

ドラえもん・零式「そうだ・・・!」

 その時、歴史が動いた。

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 自分がお尋ね者だということを言わず、あくまで子どもたちのアイドルとして生活すればいい。考えてみれば、自ら言わない限りバレることはないのである。あとは誰の家に、どうやって上がり込むか。万が一に備え、慶次の口をどう塞ぐか。

ドラえもん・零式「それはこれから、あの居酒屋でゆっくり飲みながら考えればいい・・・フッフッフ」

 昨晩の軍資金の余りを手に取りながら、呟いた。慶次には全額使ったと言って騙したのである。

ドラえもん・零式「平成の世で言うと、エフマンゲーセン(4万5千)ほどか・・・充分だな」

 意気揚々と居酒屋へ足を向けようとしたその時、後頭部に「ガツン!」と激しい痛みが走った。

ドラえもん・零式「・・・痛っ!」

 拳大よりはやや小ぶりの石が、足元に落ちた。誰かが自分に向かって投げたのであろう。こんなことをするのはあの男しかいない。

ドラえもん・零式「・・・何をするんだ、慶次君!」

 怒気を発しながら振り返るドラえもん・零式。しかしそこにいたのは、慶次ではなかった。

町の子ども「バケモノだぁー! やっつけろー!」
ドラえもん・零式「・・・なっ!?」

続く

 ・・・そういえば吉崎合戦は、めでたく本願寺の勝利で終わりました。昨日は週刊瓦のポイント狩りを終わらせたかったので参戦しなかったのですが、月曜日の合戦では個人的に嬉しいことがありました。

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 斎藤家小荷駄へのゲリラの呼びかけがあったので、カウント0とともに発進。今までゲリラに入れたことがなかったので、どうせ今回も漏れるんだろうな、などと思っていたのですが、何と入れてしまいました。

 何げにゲリラ初成功です。慶次の筆下ろしの相手は、斎藤家小荷駄さん46歳となりました。開幕のマクロのミスは気にせず、前向きに生きていこうと思います。党首もして、ゲリラもして、いずれは旗も振れるようになれたら・・・などと思いを馳せつつ、今日の日記はこの辺で ノシ
Date: 2013.05.15
Category: 信on
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ドラえもん・零式、家出するの巻

 大決戦の翌日の朝。ドラえもん・零式は謹慎を破り、飲みに行った件について、慶次に問い詰められていた。

斜メ前田慶次「・・・俺の口座から金を下ろして飲みに行っただと!?」
ドラえもん・零式「う、うん・・・まあ・・・」

 ドラえもん・零式がモジモジしながら返答する。施錠できる場所へ証文と判子をしまっていなかったことに、慶次は後悔した。

斜メ前田慶次「いくら使ったんだよ!」
ドラえもん・零式「そ・・・その・・・平成の世の金額に例えるなら・・・」

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  ヽ (__|____  / /
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斜メ前田慶次「ふざけんな! 何でゲーマン(5万)も使ってんだよ!」
ドラえもん・零式「あ、バター君のお土産も加えると・・・」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
ドラえもん・零式「ゲーマンゲーセン(5万5千)に・・・」
斜メ前田慶次「お前、何してくれてんだよ!」
ドラえもん・零式「つい、気が大きくなって・・・」

 自身が吉崎の大決戦で血みどろになって戦っている間に、謹慎を破った挙げ句、豪遊してきたドラえもん・零式に対し、怒りを通り越して呆れの感情が芽生えた。深いため息をつき、重い口を開く慶次。

斜メ前田慶次「無期限の自宅謹慎に加え・・・」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「しばらく小遣いなし、だ。いいな」
ドラえもん・零式「・・・そ、そんな! 勘弁してくれよ!」
斜メ前田慶次「人の金使って豪遊してきた分際で、何がそんな、だ」
ドラえもん・零式「お願いだよ! 小遣いなしなんて、そんな生活耐えられない!」
斜メ前田慶次「三食昼寝付きの生活はできるだろう。贅沢言うな」
ドラえもん・零式「許してくれよ! この通り! 悪かったよ!」

 床に額をこすり付けて謝るドラえもん・零式。しかし慶次は取り合わない。

斜メ前田慶次「駄目だ駄目だ。はい、この話はもう終了」
ドラえもん・零式「くっ・・・!」

 煙管に火を点け、庭に目をやる。その正面ではドラえもん・零式がプルプルと身体を震わせていたのだが、沈黙を破ったのは・・・

ドラえもん・零式「・・・こんな家、出て行ってやるう!」

 涙を両眼に溜めたドラえもん・零式であった。

斜メ前田慶次「ああ、出てけ出てけ」
ドラえもん・零式「止めるなよ!」

 庭に飛び降り、数歩走ったところで、ドラえもん・零式が振り返った。

ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「何だよ、忘れ物か?」
ドラえもん・零式「止めるなよ!」
斜メ前田慶次「別に止めてないだろ。行けよ」
ドラえもん・零式「ううっ・・・」

 この時、ドラえもん・零式の様子に異変を感じた番犬バターがすり寄ってきたが、もはやそれに気付く余裕もなかったドラえもん・零式は、「うひいい~!」と見苦しく泣き出すと、門の外へと駆け出して行った。

斜メ前田慶次「どうせすぐ帰って来るだろ・・・」

 煙を吐き出しながら、慶次が呟いた。

 続く

 ・・・さて、大決戦の翌日の陣取大戦では、久しぶりに徒党を作って合戦場の中をうろうろしてみました。

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 敵陣でNを狩りながら、私設で伏主に立候補したところOKをもらい、スタンバイ完了となったのですが、

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 この後ミスって7のまま叩いてしまい、徒党を壊滅させてしまいました(;´Д`) あの時は本当に申し訳ありませんでしたm( _ _ )m

 5になったところでリベンジさせてもらったのですが、戦闘中にもミスってしまいました・・・。結局、伏主打倒は失敗に終わり、この後の中後奪還でも失敗。皆さま、グダグダになってしまい、本当にすみませんでした。

 この日の失敗を教訓に、今後もたまに党首をしようと思います。こんな党首でよければ是非ご参加下さい。それでは今日の日記はこの辺で。
Date: 2013.05.13
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ドラえもん・零式は自宅謹慎中ですの巻

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 熱の下がったドラえもん・零式が、慶次から自宅謹慎を言い渡されたのは、5月10日の戌の刻(19時頃)のことであった。

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  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・そんな!
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  ヽ (__|____  / /
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斜メ前田慶次「何がそんな、だ。人類を滅亡の危機に追い込んだ分際で」
ドラえもん・零式「あれはハプニングだったんだよ!」
斜メ前田慶次「とにかく、お前は無期限の自宅謹慎だ。俺はこれから吉崎へ向かわなきゃならん。お前の言い分を聞いている暇はねえ」
ドラえもん・零式「くっ・・・!」
斜メ前田慶次「いいか、謹慎してろよ」

 ドラえもん・零式の返事を待たず、慶次は槍を掴んで外へと飛び出して行った。

ドラえもん・零式「今日は・・・今日は金曜の夜なのに・・・!」

 握り締めた拳が震えている。

ドラえもん・零式「こんな辛気臭いところで独り、宅飲みをしろというのか・・・!」

 落胆と憤りの入り混じった表情で、暗くなった庭を眺めながら苦しげに呟いた。

ドラえもん・零式「駄目だ、我慢できない・・・週末の夜はあの店に行かないと落ち着かない・・・」

 慶次が吉崎へ向かってからわずか数分ほどしか経っていなかったが、ドラえもん・零式は早くも慶次の言いつけを破ることにした。

ドラえもん・零式「バレなきゃ・・・大丈夫だろう。よし!」

 まずは慶次の部屋へ向かい、両替商の証文と判子を手に入れた。これらがあれば慶次の口座から金を下ろすことができる。慎重に四次元ポケットの中へしまった後に、22世紀製の変身薬を使って人間の姿へと変身した。

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ドラえもん・零式「これで準備は整った」

 念のため、息を殺して外の様子を窺う。慶次が庭の何処かに潜んでいる可能性があるからだ。人の気配が無いことを確認してから、ドラえもん・零式は庭へと足を踏み出した。数歩歩いたところで、腹でも減ったのか、番犬のバターが足元にすり寄ってきた。

バター「クゥ~ン、クゥ~ン」
ドラえもん・零式「よしよし。待ってな。旨いお土産を買ってきてあげるから」

 門を出たドラえもん・零式は、抜き足・差し足・忍び足で春日山の両替へと向かった。多少、挙動不審ではあったが、証文と判子を差し出すと、両替商は何の疑いもなく、言われたとおりの金額の金をドラえもん・零式に手渡した。

 完全な詐欺なのだが、両替商を責めるのはあまりにも酷と言えた。というのも、ドラえもん・零式は日常の買い物をする際も、慶次から証文と判子を預かってここで金を下ろしている。両替商が疑いを抱く余地は無いのである。

ドラえもん・零式「軍資金は、たっぷりだ。フ、フ、フ・・・」

 ニヤケ顔を隠せないドラえもん・零式が向かった先は・・・

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 昨年の10月に、慶次と兼続が門前払いを喰らったあの居酒屋であった。この店はプレイヤーキャラクター及びその家臣を一切入れないという営業方針を採っているのだが、そのどちらにも該当しないドラえもん・零式は、

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居酒屋店主「・・・入りな。今日は、いい魚が入っている」
ドラえもん・零式「是非、そうさせてもらいますとも!」

 当然、客として扱われる。ドラえもん・零式は嬉々として店の中へと足を踏み入れた。一方その頃の慶次はというと、

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 大決戦の会場へ入っていた。ドラえもん・零式が謹慎を破り、居酒屋で飲み始めていることには気付く由もない。

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 対人徒党に絡まれ、慶次がとりあえずkpしている頃、

ドラえもん・零式「・・・旨い! さすがはマスター。いい魚を仕入れてきたね」
居酒屋店主「ますたあ? そりゃあ、南蛮の言葉かい?」

 新鮮な魚と、極上の酒で上機嫌になっていたのであった。

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 慶次がハアハアしながら『飛槍絶無』を入力している頃、

ドラえもん・零式「・・・ギャッハッハッハッハ!」
居酒屋店主「まだ続きがあってな・・・」

 居酒屋店主のスベらない話で爆笑していたのであった。ちなみに1は仕留め損ねました。

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 慶次が仙石秀久の3にトドメを刺した頃、

ドラえもん・零式「・・・そうか、そりゃあ大変だね・・・」
居酒屋店主「俺は、どうしたらいいんだろうな・・・」
ドラえもん・零式「まあ、マスターも一杯やりなよ。僕のオゴリさ」

 居酒屋店主の身の上相談に乗っており、

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 慶次たちが遠山友忠との戦闘を開始した頃、

居酒屋店主「今日は特別だぜ」
ドラえもん・零式「・・・うおお! これは、まさか!」

 メニュー表に載っていない、幻の一品を出されてテンションが上がっていたのであった。

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 慶次たちが最後の武将キープをしている頃、

ドラえもん・零式「うちにはグルメなわんこがいてねw」
居酒屋店主「よっしゃ。任せろ」

 バターのお土産を包んでもらっていたのであった。

 この日の大決戦は残念ながら、戦果があと50足らず本願寺の敗戦となった。肩を落としながら慶次が合戦場を後にした頃、

ドラえもん・零式「釣りはいらないよ」
居酒屋店主「・・・おいおい、いくら何でも、多過ぎだって」
ドラえもん・零式「またそのうち来るよ。旨い酒と料理に、楽しい時間をありがとう」

 慶次の金にも関わらず、大見栄を張って店を後にしたのであった。数分ほど歩き、住宅街へ入った頃には変身が解けてしまっていたのだが、すっかり上機嫌になっていたドラえもん・零式は、それに気付かなかった。

 お土産を片手に、フラフラと門前にたどり着いたところで、合戦場から戻った慶次と出くわすことになったのは、彼の運が相当悪いせいなのだろうか・・・

斜メ前田慶次「・・・どこで飲んできやがった、この野郎!!」
ドラえもん・零式「オーケーわかった落ち着け」
斜メ前田慶次「全部吐き出させてやる!!」
ドラえもん・零式「な なにをする きさまー!」

 またもや深夜のもみ合いとなった二人を、隣人の女が怒鳴りつけにやって来たのは、この後間もなくのことであったが・・・バターだけは我関せずといった具合で、ドラえもん・零式が手放したお土産を貪り喰っていた。
Date: 2013.05.11
Category: 信on
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人類滅亡!?の巻

 この日の朝。慶次が行水を終えて自室へ戻ったところ、ドラえもん・零式が恍惚とした表情で、黒光りしている何かを丁寧に磨いていた。重さにすると、およそ20キログラムほどだろうか。

斜メ前田慶次「何だよ、そりゃあ」
ドラえもん・零式「何だと思うね?」
斜メ前田慶次「質問に質問で返すな。俺あ、そういうのが嫌いなんだ」
ドラえもん・零式「フ、フ、フ・・・」

 不敵な笑みを浮かべながら、ドラえもん・零式が答えた。

ドラえもん・零式「これは地球破壊爆弾さ」
斜メ前田慶次「人の部屋で大量破壊兵器出してんじゃねえよ。しまえ、しまえ」
ドラえもん・零式「もっとも、これはノーマルのものより遥かに性能が優っている、『地球破壊爆弾・零式』だけどね」
斜メ前田慶次「性能とかどうでもいいから、しまえってんだよ」
ドラえもん・零式「僕がノーマルのドラえもんより優れているように、この爆弾もってわけさ。フフフ」

 何故、このような危険な物をこれ見よがしに磨いているのか。おそらくは「武力の誇示」が目的であると思われる。僕はその気になれば、地球を滅ぼすことだってできるんだよ。もっと丁寧に扱うべきなんじゃないのかい。彼の表情からその意図が窺えた。

斜メ前田慶次「いいから、早くしまえって。何かのはずみで爆発したらどうすんだよ」
ドラえもん・零式「突然爆発することは絶対にないから、安心したまえ」
斜メ前田慶次「時限式なのか?」
ドラえもん・零式「うん。それに緊急停止ボタンも付いている。何も心配することはない」
斜メ前田慶次「しかし、落ち着かんなあ・・・」

 呟きながら、慶次が煙管を手に取ったところで、何と地球破壊爆弾・零式が何の前触れもなくカウントダウンを開始した。

地球破壊爆弾・零式『カウントを開始します。カウントを開始します』
ドラえもん・零式「!?」
斜メ前田慶次「!?」
地球破壊爆弾・零式『30、29、28・・・』
斜メ前田慶次「・・・おい、何かカウントダウンが始まったぞ」
ドラえもん・零式「・・・・・・!」
地球破壊爆弾・零式『26、25、24・・・』
斜メ前田慶次「おい」

 慶次の呼びかけを無視し、息を乱しながら地球破壊爆弾・零式を検め始めるドラえもん・零式。

斜メ前田慶次「おい! どうしたってんだよ!」
地球破壊爆弾・零式『22、21、20・・・』
ドラえもん・零式「・・・グオ、ゴ、ゴ、ゴ」

 パニックになり、言葉を発することすらままならなくなっているようであった。

斜メ前田慶次「しっかりしやがれ! 一体、何が起こってんだ!!」
ドラえもん・零式「・・・ゴ、ゴ、誤作動・・・!」
斜メ前田慶次「!?」
地球破壊爆弾・零式『17、16、15・・・』
ドラえもん・零式「ご、誤作動を起こした! ば、ばばば、ば・・・」
斜メ前田慶次「爆発するってのか!?」
ドラえもん・零式「・・・うおおおおーーーーー!!」

 狂ったように、緊急停止ボタンを連打するドラえもん・零式だったが、無情にもカウントダウンは止まらなかった。

地球破壊爆弾・零式『11、10、9・・・』
斜メ前田慶次「緊急停止ボタンはどうなってんだよ!!」
ドラえもん・零式「・・・だ、駄目だ! 故障している! 止まらない!!」
斜メ前田慶次「ふざけんなお前! 止めろ! 早く止めろ!」

 慶次はドラえもん・零式を殴りつけてやりたくなった。何故、自分の部屋で時限式の即死技を喰らわなければならないのか。仮にここが何処かのダンジョンで、ボスが放つのならまだ納得がいく。しかしここは全くのプライベートな空間である。

 こんなに馬鹿馬鹿しい話はない。それに何より嫌なのが、全人類を巻き込んでしまうことであった。地球そのものが消滅してしまえば、助かる者は誰もいない。瞬間的にだが、頭の中に親しい知人たちの顔が次々と浮かび、涙が出そうになった。

 一方、ドラえもん・零式はというと・・・起爆装置の誤作動に、緊急停止ボタンの故障。突如襲ったこの二重のハプニングに、いよいよ彼の精神は限界を迎えようとしていた。

斜メ前田慶次「こうなったら、sを入れるしかねえ!」

 脇差の柄に手をかけた慶次を、必死に制止するドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「・・・や、やめるんら・・・! 今、ショーゲキを、加えらら、ヴぁ、ヴァく・・・!」

 恐怖とプレッシャーで、舌がもつれている。だが言いたいことは理解できた。

斜メ前田慶次「くそっ・・・!」
地球破壊爆弾・零式『7、6、5・・・』
ドラえもん・零式「・・・ウ、ウ~ン」

 5秒後に人類滅亡となった段階で、ドラえもん・零式は気を失い仰向けに倒れた。その股間がびっしょりと濡れている。恐怖のあまり失禁したのだ。

斜メ前田慶次「気絶してんじゃねーーー!! 起きろこらあああああああ!!」
地球破壊爆弾・零式『4』
斜メ前田慶次「も、もう・・・駄目か・・・ああ・・・ちくしょう・・・!」

 がっくりとその場に崩れ落ちた慶次の目に、ある物が留まった。

斜メ前田慶次「あれは・・・!」
地球破壊爆弾・零式『3』
斜メ前田慶次「(・・・一か、八かだ!)」
地球破壊爆弾・零式『2』
斜メ前田慶次「(間に合ってくれっ・・・!!)」

 無言で跳ぶ慶次。

地球破壊爆弾・零式『1』

 ・・・それから数秒後、全身に冷たい汗をかきながら、ぐったりと床に横たわっている慶次と、白目を剥き、股間を濡らしながら気絶しているドラえもん・零式の姿がそこにはあった。

斜メ前田慶次「・・・な、何とか、なったか・・・ハア・・・ハア・・・!」

 ドラえもん・零式からの返答は、当然ながらない。

斜メ前田慶次「これで駄目だったら、本当にもう終わりだったが・・・」

 慶次は、カウントが『0』を迎えた瞬間に、ドラえもん・零式の腹に付いている四次元ポケットの中へ地球破壊爆弾・零式を押し込むことに成功していた。ひょっとしたら、ポケットの中へしまえばどうにかなるかもしれないことに賭けたことが、功を奏したのだ。

 もしこの賭けに出ることが、あとほんのコンマ数秒ほどでも遅れていたら、今頃は地球が宇宙の塵となっていたであろう。今、この状況でただ一つだけ確かなことは、慶次は地球を救ったヒーローでも何でもない、ということである。同居人のミスで人類を滅亡の危機に追い込み、結果的にどうにかなっただけのことだからだ。

 冷静さを徐々に取り戻してきた慶次の鼻に、ツンとする臭いがついた。ドラえもん・零式が漏らした小便のアンモニア臭であろう。舌打ちをしながら立ち上がり、雑巾を探しに行こうとする慶次だったが、おもむろに振り返り、こう呟いた。

斜メ前田慶次「・・・お前って、ノーマルのドラえもんより全然駄目だよな・・・」

 前田慶次のバッタモノである斜メ前田慶次も、決して他人のことは言えないのだが、ドラえもん・零式はこの後高熱を発し、その看病に追われた慶次は、吉崎合戦への参加が二日ほど遅れたという。
Date: 2013.05.09
Category: 信on
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まったりと、の巻

 平成の世においては、ゴールデン・ウィークの最終日となったこの日。戦国の世に生きる慶次とドラえもん・零式は、昼間から慶次の部屋で静かに酒を酌み交わしていた。

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  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・ところで、
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  ヽ (__|____  / /
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ドラえもん・零式「君の中の人は、ゴールデン・ウィークに何処か出かけたのかい?」
斜メ前田慶次「おう」
ドラえもん・零式「ほう。そりゃ意外だった」
斜メ前田慶次「何がだよ」

 言いながら、湯飲み茶碗に注がれた酒を一気に呷る。

ドラえもん・零式「いや、君は絶対にリア充じゃないと思っていたからさ」
斜メ前田慶次「馬鹿にすんな。俺だって・・・」
ドラえもん・零式「何処に行ったんだい? 国内? それとも海外かい?」
斜メ前田慶次「国内でまったりだ」
ドラえもん・零式「ふむ。それはそれでまた良いね。下手に海外に行って疲れるよりかはね」
斜メ前田慶次「まあ、な」
ドラえもん・零式「ディズニーランドかな? それとも富士急ハイランド?」
斜メ前田慶次「いいや」

 質問ばかりしてくるドラえもん・零式。やむなく手酌で酒を注ぐ。

ドラえもん・零式「わかった! 温泉に行ってきたんだろう? 君、温泉好きだし」
斜メ前田慶次「いいや」
ドラえもん・零式「プロ野球か、サッカーでも観てきたのかい?」
斜メ前田慶次「いいや」
ドラえもん・零式「わからないな。一体何処に行ってきたんだい? 勿体ぶらずに教えてくれよ」
斜メ前田慶次「ダンジョンだ」
ドラえもん・零式「ダンジョン? 何を言っているんだ、君は。平成の世にそんなもの無いだろう」
斜メ前田慶次「いいや、ある。2人徒党を組んで行ってきた」
ドラえもん・零式「やれやれ。とうとう、ゲームとリアルの区別が付かなくなったか」

 呆れ顔を隠せないドラえもん・零式に、少しムッとした表情で返事をする慶次。

斜メ前田慶次「だから、馬鹿にすんなってんだよ。ちゃんと区別は付いてらあ」
ドラえもん・零式「一体、何処に行ってきたって言うんだい?」
斜メ前田慶次「聞いて驚け。幽玄の巨大地下迷宮・・・!」
ドラえもん・零式「!?」
斜メ前田慶次「日本珍スポット100景の一つ・・・!」


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斜メ前田慶次「田谷の洞窟だ! どうだ驚いたか!」
ドラえもん・零式「何処だいそりゃあ」
斜メ前田慶次「横浜市栄区田谷町だよ」
ドラえもん・零式「いや、場所を聞いてるんじゃなくてさ、その・・・」
斜メ前田慶次「お前の言わんとしていることはわかる」
ドラえもん・零式「・・・・・・」
斜メ前田慶次「だが、有名どころに行くだけがゴールデン・ウィークの過ごし方じゃねえだろう」
ドラえもん・零式「・・・まあ、そうだけどね、でも・・・」

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斜メ前田慶次「これが、入り口だ。いかにもダンジョンって感じだろう?」
ドラえもん・零式「何だか、こじんまりとしてるね。信onのダンジョンの入り口と比べると」
斜メ前田慶次「ちなみに、中は涼しい。夏場に行くときは、一枚羽織る物を持っていくことをオススメする」
ドラえもん・零式「中の写真は無いのかい?」
斜メ前田慶次「中は撮影禁止だからな」
ドラえもん・零式「そうか。そりゃあ、残念」
斜メ前田慶次「俺は、この田谷の洞窟を新ダンジョンにしてくれるよう、要望を出すつもりだ」
ドラえもん・零式「通らないだろうけどね」
斜メ前田慶次「ちなみに、年中無休、有料駐車場あり。大船駅西口からバスも出ています」
ドラえもん・零式「・・・やれやれ、宣伝を始めちゃったよ、この男」

 というわけで、斜メ前田慶次の中の人は、横浜市栄区にある田谷の洞窟を探検してきました。中に入った途端、信onのダンジョンの音楽が頭の中に流れ出すのは、もはや病気なのでしょうか・・・。マイナーな観光スポットかもしれませんが、個人的には結構気に入りました。

 一人ででも、ブラッと行ってみたいと思うくらい、まったりとして良いところでした。周りの景色ものどかで、まるで時間が止まっているかのような。場所柄、田舎のおばあちゃんちの匂いがそこかしこに。それもまた良かったです。

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 似たようなまったり感を覚えた場所と言えば、数年前に訪れたここ。山形県米沢市は、前田慶次が眠る堂森善光寺です。あの頃は、まさか自分が前田慶次のバッタモノキャラを作って、戦国の世を駆け回ることになるとは予想もしていませんでした。また行きたいな、とは思うのですが、何ぶん遠くてなかなか・・・

 ちなみに、斜メ前田慶次もここに眠っています。前田慶次と異なり、供養塔はありません。風化してしまったのか、撤去されたのか定かではありませんが、とにかく近くに眠っている、という妄想です。それでは皆様、ゴールデン・ウィーク最終日の夜をまったりとお過ごし下さい。
Date: 2013.05.06
Category: 信on
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見るんじゃなかった、の巻

 この日の丑の刻(午前2時頃)。慶次とドラえもん・零式は、灯りのないドラえもん・零式の部屋の中でもみ合っていた。

ドラえもん・零式「・・・一人で寝ろって言ってるだろ!」
斜メ前田慶次「お前だって、怖い夢を見た時に、俺の布団の中に入ってくるだろうが!」

 慶次は、たまにドラえもん・零式からノートパソコンを借り、平成の世にアクセスしてネットサーフィンをする。特にこれといってお気に入りのサイトがあるわけではないが、暇つぶしには持ってこいなのだそうだ。

 たまたま怖い話をまとめたブログに辿り付き、始めのうちは面白がって読んでいた慶次だったが、読んでいるうちに怖くなったのだろう。すでに自室で寝ていたドラえもん・零式の布団に潜り込もうとして気付かれ、この事態に発展した、というわけだ。

ドラえもん・零式「普段、妖怪を狩ってるくせに何が怖いんだよ!」
斜メ前田慶次「それとこれとは違うんだよ! 頼む、今夜は!」
ドラえもん・零式「子どもみたいなこと言うな! さっさと自分の部屋に帰れ!」
斜メ前田慶次「俺、呪われちゃったかもしれないんだよ! 畜生、あんなブログ見るんじゃなかった!」
ドラえもん・零式「回復さんか神職さんに頼んで解呪してもらえって!」
斜メ前田慶次「だから、そういうことじゃねえんだって!」

 もみ合いになりながら、怒鳴り合う二人がビクッとなり、動きを止めたのはこの後間もなくのことであった。庭先からヒタヒタと、部屋に近付く足音が聞こえてきたためだ。

ドラえもん・零式「・・・・・・!」
斜メ前田慶次「・・・・・・!」

 部屋が暗いため目には見えないが、慶次の額には脂汗が滲んでいた。一応、脇差の柄に手はかけているものの、緊張で全身が強張っている。これでは抜いたところで、どうにもならないであろう。

ドラえもん・零式「ハア、ハア・・・!」
斜メ前田慶次「ハア、ハア・・・!」

 二人の息遣いが荒くなっていた。例え、「大人」と呼ばれる年齢になったとしても、やはり怖いものは怖いのである。やがてその足音はドラえもん・零式の部屋の障子の前で止まった。障子一枚を隔てて、得体の知れない何かがそこにいる。二人の恐怖と緊張はピークに達した。

 障子がスーッと開き、長い黒髪の女が目の前に現れたところで、二人は絶叫した。

ドラえもん・零式「うわああああああああああーーー!」
斜メ前田慶次「うおおおおおおおおおおおおーーー!」

 二人が絶叫したことで、女も驚いたのか身体をビクッとさせたが、すぐに気を取り直し、二人に怒鳴りつけた。

???「・・・ちょっと! 斜メ前田さん! うるさいんですけど!」

 女は慶次の隣人であった。昼間ならまだしも、夜中にもみ合うのはやめて下さい。狩りで疲れてるのに眠れません、と抗議をして帰って行った。確かに近所迷惑であったことは否めない。二人は終始、平身低頭で女の話を聞いていたが、女が帰ると再びもみ合いとなり、またも女が怒鳴り込んでくるという、騒々しい一夜となったのであった。

 ・・・斜メ前田慶次の中の人は、さっきまで怖い話をまとめたブログを読んでおりました。いや、正直怖くて怖くてどうしよう、という感じです(;´Д`) とある集落の話とか、押入れから爪で引っ掻く音が聞こえてくる話とか、いやもう本当怖いです。そしていつの間にかこんな時間に・・・ああ・・・どうしよう・・・
Date: 2013.05.03
Category: 信on
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斜メ前田慶次

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