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侍大将昇進試験・伍の巻

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金造「そっそれは! 正真正銘の<<霊宝>>!」
金造「よく見つけたね、早く見せてよ」
金造「じゃあ! これが約束の<<ゼンマイ>>ね」

 慶次はゼンマイを手に入れた。

斜メ前田慶次「ところで金造よ・・・」
金造「何だい?」
斜メ前田慶次「その、話し出す時に急に帽子を被るのと、着替えるのはやめた方がいいと思うぜ」
斜メ前田慶次「見栄を張りたいのか何なのか、理由は知らんけどな」
拾丸「旦那、金造の外見のことはひとまず置いといて、遊子のところに向かいましょう」

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遊子「おかえりなさい斜メ前田さん」
遊子「集まったんですね、ありがとうございます」
斜メ前田慶次「じゃあ、そろそろ南蛮街を案内してくれよ」
遊子「じゃ、ちょっと待ってくださいね」

 言うやいなや、遊子は何やら組み立て始めた。

斜メ前田慶次「・・・おい、人の話を聞け」
遊子「では、これをお持ちください」

 慶次はオルゴールを手に入れた。

斜メ前田慶次「・・・くれるのか、ありがとよ」
斜メ前田慶次「ところで、南蛮街見物は?」
遊子「それを<<本国>>の幽玄導師にお渡しください」
斜メ前田慶次「くれるんじゃねえのかよ・・・」
斜メ前田慶次「ところで、南蛮街見物は?」
遊子「では、またお会いできる機会を楽しみにしています」
斜メ前田慶次「何でそうなるんだよ」





拾丸「・・・さて、金沢に帰りますかね」
斜メ前田慶次「南蛮街見物はどうなったんだよ!」
斜メ前田慶次「お使いして終わっただけじゃねえか!」
拾丸「クエなんですってば! 聞き分けて下さいよ」
斜メ前田慶次「こうなったら、無理やりにでも南蛮街を案内させてやる!」
拾丸「金沢に帰ったら、幽玄導師のところへ向かいましょう」
斜メ前田慶次「おいこら無視すんな」





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幽玄導師「!? よっ、よく戻られましたね・・・斜メ前田さん・・・」
拾丸「やっぱり引いてますよ・・・服着たほうがいいですって」
斜メ前田慶次「何言ってやがる。これでおあいこだろうが」
拾丸「いや、その理屈はおかしい」

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幽玄導師「<<堺南蛮街>>はどうでしたか?」
斜メ前田慶次「ぼちぼちですな」
幽玄導師「!?」
幽玄導師「いろいろと勉強になったのではないでしょうか」
斜メ前田慶次「いや、あいにくの空模様で」
幽玄導師「!?」
幽玄導師「それは、私が頼んでおいたものですね。やっと来ましたか」
斜メ前田慶次「さようですか、それはお大事に」
幽玄導師「!?」

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幽玄導師「あの~・・・人の話聞いてます?」
斜メ前田慶次「えっ? ええ、まあ」
幽玄導師「とっとと昇進して下さい」

 またも幽玄導師のおっぱいに気を取られ、ろくに話を聞いていなかった慶次だが、ひとまず拾丸と共に寄合所の座頭へ報告を済ませ、城へ向かうことにしたのだった。

拾丸「・・・旦那、いくら何でも・・・」
斜メ前田慶次「・・・やっぱりまずかったか?」
拾丸「あれじゃあさすがに怒りますよ」
斜メ前田慶次「そうか・・・それじゃあ今度からは、」
拾丸「真面目に服を着て話を聞くんですね?」
斜メ前田慶次「彼女の話を聞くとき、もっと脱ぐことにしよう。きっと露出が足らなかったせいだ」
拾丸「いや、その理屈はおかしい」

 ・・・そんなこんなで斜メ前田慶次は、遅ればせながら侍大将に昇進したのであった。

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斜メ前田慶次「よっしゃあ、拾丸! 昇進祝いだ! 飲みに行くぞ!」
拾丸「へい、旦那! 今日はどこに行きます?」
斜メ前田慶次「茶店・・・しか無いな・・・」

 ・・・まあ何が言いたかったのかというと、傾奇者の昇進試験は面倒くさすぎるので何とかして下さいということです。

侍大将昇進試験の巻・完
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Date: 2012.09.30
Category: 信on
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侍大将昇進試験・四の巻

 ・・・狂人・京介の斬撃を軽々とかわす慶次。

斜メ前田慶次「『マトリックス』のモノマネ!」
京介「何だと!?」
拾丸「・・・旦那、遊んでないでさっさとやっちまいましょう」

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京介「ぐふっ・・・」
斜メ前田慶次「レベル30がレベル60に斬りかかっちゃあいけねえ」
斜メ前田慶次「このあたりも、レベル差があり過ぎる場合は省略させてくれりゃあ、いいんだけどな」
拾丸「・・・京介さん、大丈夫ですかい?」

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京介「見事な腕前であった」
京介「すまぬ、拙者が知っている情報の中にはないようだ・・・・・・」
京介「ただ最近、深夜の<<堺の寺>>に子どもの霊が出没するらしい」
京介「特に人間に迷惑をかけているわけではないが、」
京介「一部の住人が気持ち悪いと騒いでいるようだ」

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京介「正直、拙者は幽霊や妖怪といった類のものが苦手で余り関わりたくないのだ」
京介「だが、<<霊宝>>というくらいだ、その霊を見つけることができれば、」
京介「何か手掛かりがつかめるかもしれぬぞ」
斜メ前田慶次「・・・拾丸よ、この侍、何か急にまともになったな」
拾丸「頭を強く打った影響ですかねえ」
斜メ前田慶次「京介殿、貴重な情報、感謝致す」
斜メ前田慶次「お主にはまだまだのびしろがあるゆえ、精進なされよ」
京介「・・・は、ははっ!」
斜メ前田慶次「いずれの再戦、楽しみにしておる。ではこれにて」
京介「拙者も楽しみにしておりますぞ! いずれまた!」

 慶次と拾丸が京介に別れを告げ、堺の寺へ向けて歩き出してから間もなく・・・・

「・・・あじゃぱー!!」

 という叫び声が背後から聞こえてきたのだった。振り返ると、地面に倒れ伏している京介の、全身の穴という穴から血が噴き出していた。驚愕する慶次と拾丸。

拾丸「・・・ちょっ、旦那! ひょっとして秘孔でも突きましたかい!?」
斜メ前田慶次「・・・お、俺ぁ知らねえぞ!」
拾丸「うへ・・・こりゃあ・・・もう・・・」

 出血性ショックによるものか、全身が痙攣し始める京介。死に瀕した彼を助けようにも、治療や回復の術を持たない傾奇者と忍者ではどうにもならない。

斜メ前田慶次「・・・と、とにかく逃げるぞ!」

 無意識のうちに京介の秘孔を突いてしまっていたことに、全く気付いていなかった慶次もまた、まだまだ精進が足らないと言えよう。走っている最中、すれ違った親切そうなミニスカ女薬師に、

斜メ前田慶次「あちらに、気分の悪そうなお侍さんが・・・」

 と伝えるのが精々であった。

拾丸「・・・あれじゃあ、旦那との再戦どころじゃないですね・・・」
斜メ前田慶次「一体何事が起こったというんだ・・・」
斜メ前田慶次「今の俺たちにできることは、京介殿の奇跡的な回復を祈ることしかない」

 遠く、ミニスカ女薬師の悲鳴が聞こえてきたような気がするが、二人が果たして気付いていたのかどうか・・・・

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斜メ前田慶次「さて、寺に着いたが夜中まではまだまだ時間があるな」
拾丸「どうやって時間つぶします?」
斜メ前田慶次「酒でも飲んで待つしかねえな・・・」

 昼間から、墓地の前に座り込み黙々と酒を酌み交わす二人。墓参りに来る堺の人々の眼にはどう映ったであろうか。

斜メ前田慶次「・・・何か視線が痛えな」
拾丸「これも試験のうちだと思って、辛抱することです」
斜メ前田慶次「手でも振ってみるか」
拾丸「やめて下せえ、下手すりゃ奉行所の人間が駆けつけてきますぜ」

 ・・・散々に飲み、食い、一眠りして目が覚めると、闇に包まれた墓地の横に一人の子どもが立っていた。

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秀坊「僕が怖くないの? 大人はみんな、僕を見ると怖がって逃げてしまうんだ」
斜メ前田慶次「そりゃあそうだろうな」
秀坊「ただ、遊んでほしいだけなのに・・・・・・」
斜メ前田慶次「さすがに無理だろうな」
拾丸「旦那、少し黙ってください」
斜メ前田慶次「・・・・・・」
秀坊「<<霊宝>>が欲しいのかい? 欲しいのならいくらでもあげるけど・・・・・・」
秀坊「そうだ、僕と遊んでよ! もし僕に勝つことができたら<<霊宝>>をあげるよ」
斜メ前田慶次「いいだろう。どんな遊びだ?」

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秀坊「今から僕が逃げるから、5分以内に見つけるだけ」
秀坊「ただし、僕は物陰に隠れているとはかぎらないからね」
秀坊「ふふ、何に化けているかはナ・イ・ショ」
秀坊「じゃあ、開始!」

 そう言うと、秀坊はいずこかへと姿を消した。

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斜メ前田慶次「5分以内とは厳しいな・・・」
拾丸「・・・急ぎましょう! 町中全体を探さないといけませんので!」
斜メ前田慶次「ナ・イ・ショ、とか、小憎らしい幽霊だな」
拾丸「ほら、モタモタしないでいきますよ!」

 正直なところ、何の宛てもない二人であったが、堺・傾奇者寄合所のあたりを駆け回っていたところで、奇妙なNPCが徘徊しているのが目に付いたため尋ねたところ、驚いたことにドンピシャであった。

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童子の傾奇者「なっ、何か御用でしょうか?」
童子の傾奇者「悔しいなあ、もうみつかっちゃった・・・・・・」
童子の傾奇者「完璧な変装だと思ったのになあ」
童子の傾奇者「しょうがないな、約束だし、これをあげるよ」

 慶次は<<霊宝>>を手に入れた。

斜メ前田慶次「ところで秀坊よ・・・」
秀坊「ん?」
斜メ前田慶次「お前は確か5分以内、と言ったな?」
秀坊「うん」

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斜メ前田慶次「俺はお前を5分以内に発見できなかったぞ」
斜メ前田慶次「65分、経っている。にも関わらず何故霊宝を俺にくれるんだ?」
秀坊「えっ!? 5分というのは慶次さんのリアル時間のことで・・・・」
斜メ前田慶次「り・あ・る? 拙者、南蛮の言葉は理解できぬ」
秀坊「いやいやいやいや! わかるでしょ!?」
斜メ前田慶次「わからぬ」
秀坊「慶次さんの中の人の、現実の時間の5分ということだよ!」
斜メ前田慶次「中の人なんかいねえよ。それに、現実の時間って?」
秀坊「・・・何でとぼけるの!?」
斜メ前田慶次「65分経っているのにお前は俺に霊宝をくれた」
斜メ前田慶次「お前は自分の言葉に責任を持たないのか?」
秀坊「・・・だから!」

 何か言いかけた秀坊の言葉を、気合でかき消す慶次。

斜メ前田慶次「喝!!」
秀坊「・・・う、うわ~ん・・・」

 泣きながら姿を消す秀坊。

拾丸「旦那、もういいじゃないですか・・・」
斜メ前田慶次「いいや、駄目だ」
斜メ前田慶次「あの子は自分の言葉に責任を持っていない」
拾丸「ゲーム内時間の5分じゃあ、成功する人いませんって」
斜メ前田慶次「今、叱っておかねえと、将来ろくな大人にならん」
拾丸「あの子に将来なんかありませんって」
斜メ前田慶次「何いっ!? テメエ、何てひどいことを抜かしやがる!」
拾丸「いや、だから! あの子はそもそも・・・!」
斜メ前田慶次「テメエにもお灸をすえてやる!」
拾丸「な なにをする きさまー!」

 慶次と拾丸は堺の町中でもみ合った。

拾丸「・・・ちょっ! いい加減にして下さい! あの子は幽霊なんですってば!」
斜メ前田慶次「ん? ああ、そうだったっけ」

 慌てて拾丸から飛び退る慶次。

拾丸「・・・早く金造のところに行きましょう!」
斜メ前田慶次「おう、これでゼンマイが手に入るな」
拾丸「全くこの気狂いめ・・・」
斜メ前田慶次「ん? 何か言ったか?」
拾丸「いえ、別に何も」

 その後、ヒノキ材もついでに調達し、慶次と拾丸の二人は金造のところへと向かったのであった。

続く
Date: 2012.09.30
Category: 信on
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オフーナの特化取得の巻

ofuna1.jpg

 - 三輪山にて撮影 -

斜メ前田慶次「オフーナよ、あれに見ゆるが抜け忍の才蔵・・・・」
斜メ前田慶次「お前の宿命の敵だ。奴を倒さなければ、特化技能目録は手に入らねえ」
オフーナ「・・・うち、怖い」
斜メ前田慶次「大丈夫だ。自分を信じろ」
斜メ前田慶次「この日のために日々、厳しい訓練をしてきたんじゃないか」
斜メ前田慶次「俺の作戦通りに動け。いいな?」
オフーナ「・・・・・」
斜メ前田慶次「いくぞ!」





 一方、慶次とオフーナの接近に気が付いていない才蔵は一人興奮し、三輪山の原野に喚き散らしていた。 

抜け忍の才蔵「・・・まだか! まだ来ないのか!」
抜け忍の才蔵「まさかこの俺に恐れを為したというのか・・・?」
抜け忍の才蔵「斜メ前田慶次主従ッ!」

 両腕を広げ、天を仰ぐ才蔵。

抜け忍の才蔵「今日こそは、先日のような不覚は取らん・・・ッ」
抜け忍の才蔵「どこからでもかかって来るがいいッ!」
斜メ前田慶次「・・・お言葉に甘えさせてもらうぞ、才蔵」
抜け忍の才蔵「なッ!?」

 気配を消し、背後から忍び寄った慶次が才蔵を羽交い絞めにするのと、才蔵が振り向いたのは、ほぼ同時のことであった。

斜メ前田慶次「・・・お前も学習しねえな」
抜け忍の才蔵「ひ、卑怯な! 放せッ!」
斜メ前田慶次「今、どこからでもかかって来いって言ってたじゃねえか」
抜け忍の才蔵「ぐっ、くそお! 放せッ!」

 慶次を振り払おうと必死にもがく才蔵だったが、慶次の両腕にがっちりと抑え込まれてしまい、身動きが取れない。その表情には、明らかな焦りと悔恨が浮かび上がっていた。

斜メ前田慶次「・・・オフーナ! 急げ!」
オフーナ「うん!」
抜け忍の才蔵「なッ! まさかッ!?」

 オフーナが地面に材料を下ろし、何やら組み立て始めるのを見て、驚愕の表情を浮かべる才蔵。

抜け忍の才蔵「・・・小娘ッ! まさかそれはッ!」
斜メ前田慶次「察しがいいじゃねえか、才蔵さんよ」
抜け忍の才蔵「・・・やめろ小娘ッ! そんなものを組み立てるんじゃないッ!」
オフーナ「できたよ、慶次!」
抜け忍の才蔵「やめろッ! やめろおおおおおおおッ!!」

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斜メ前田慶次「見てのとおり、窯だよ。懐かしいだろう?」
斜メ前田慶次「オフーナの力でも運べるよう軽量化した、改良版・組み立て式の窯だ!」
斜メ前田慶次「今からお前をこの中に放り込む」
抜け忍の才蔵「・・・だからやめろって言ってるだろうがッ!!」

 羽交い絞めにしたまま、才蔵の身体を持ち上げる慶次。才蔵の両脚は完全に地面から浮かび上がっていた。

抜け忍の才蔵「・・・いい加減に、俺を窯と結び付けて考えるのをやめろッ!」

 慶次は答えず、『ジョーズ』のテーマ曲を口ずさみながら才蔵を窯に近付けていく。

斜メ前田慶次「ズーズン♪ ズーズン♪ ・・・・」
抜け忍の才蔵「放せッ! この気狂いめッ! 放さんかッ!」
斜メ前田慶次「ズンズンズンズンズンズンズンズン ・・・・」
斜メ前田慶次「お前がこの窯で焼け死んだら、俺たちの勝ち」
斜メ前田慶次「お前が窯から脱出し、俺とオフーナを討ち取ったら、お前の勝ちだ」
斜メ前田慶次「さあ、お手並み拝見だ! 『窯隠れの才蔵』さんよ!」
窯隠れの才蔵「やめろーーーーーッ!!」

 窯に無理やり才蔵の身体を押し込み、蓋を閉じる慶次。

斜メ前田慶次「オフーナ! 急いで薪をくべろ!」
オフーナ「うん!」
窯隠れの才蔵「だ、出せッ! 熱いッ!!」
斜メ前田慶次「駄目だ。そのまま焼け死ね」
窯隠れの才蔵「出せーーーーッ!」

 ・・・窯から出ようとする才蔵と、出すまいとする慶次の必死の攻防が始まった。

窯隠れの才蔵「ぬおーーーー!!」
斜メ前田慶次「君がッ! 死ぬまで! 蓋を押さえるのをやめないッ!」
窯隠れの才蔵「うおおおおおおーーーー!!」
斜メ前田慶次「ぬっ! くっ! くっ!」

 ・・・命がかかっている者の土壇場の底力はやはり侮れないものがあった。両足を突っ張って必死に蓋を押さえる慶次だが、その奮闘も空しく、徐々に蓋が開きつつあった。

斜メ前田慶次「くっ、やはりこいつ・・・・!」
斜メ前田慶次「オフーナ! こっちに来い!」
オフーナ「・・・今行く!」
窯隠れの才蔵「貴様! 何してる!?」
斜メ前田慶次「今回はオフーナも一緒に蓋を押さえる流れになってんだよ!」

 間もなくオフーナも両足を突っ張り、慶次と共に蓋を押さえたのであった。それに伴い、開きかけた蓋が再び閉じつつあった。

窯隠れの才蔵「ぐッ・・・! ちくしょおおおおおお!!」
斜メ前田慶次「こ、今回こそは・・・いけるか!?」
オフーナ「んーーーーーっ!」
窯隠れの才蔵「あッ・・・あああああッ!!」

 完全に蓋が閉じたその瞬間・・・信じられないことが起こった。何と窯が「ピシッ」という音と共に、真っ二つに割れてしまったのであった。狂ったように地面を転げ回り、忍び装束の炎を消す才蔵。

斜メ前田慶次「軽量化しすぎた影響か・・・どうやら耐久性が無くなっていたようだ」
オフーナ「うちの作った窯が・・・;;」
斜メ前田慶次「肩を落とすな、オフーナ。この失敗は必ず次に繋げてみせる」

窯隠れの才蔵「ぐうッ・・・ハアッ・・・ハアッ・・・」
窯隠れの才蔵「熱いッ! 何をするんだ貴様ッ!」
斜メ前田慶次「くっくっく・・・計算通り衰弱してるな。オフーナ、かかれ!」
オフーナ「うん!」
窯隠れの才蔵「・・・ちょッ! 待ってくれ変身させてくれッ」
オフーナ「問答無用!」

ofuna2.jpg

窯隠れの才蔵「くっ! ひ、卑怯者め・・・」
斜メ前田慶次「さて、首を頂くとするか・・・ん!?」
斜メ前田慶次「き、消えた!? 馬鹿な・・・!」

 ・・・オフーナの術で倒されたはずの才蔵の姿が、いつの間にか消え失せていた。決して油断はしていないはずだったが・・・この時、慶次は忍びの恐ろしさを改めて認識することになったのであった。

オフーナ「特化技能目録だけ残して、消えた・・・」
斜メ前田慶次「窯隠れの才蔵・・・またどこかで会う気がするぜ・・・」
Date: 2012.09.27
Category: 信on
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侍大将昇進試験・参の巻

堺町奉行所・門番1「おっ、おい! あれ・・・」
堺町奉行所・門番2「げえっ! また・・・秀麻呂が・・・!」

 堺町奉行所の門番二人が驚愕の表情を浮かべ、身体を震わせながら見ているものとは・・・仰向けになり、気を失っている秀麻呂の身体であった。この秀麻呂、何と宙に浮いている。まさに超常現象と言えた。

堺町奉行所・門番1「い、一体何が・・・何が起こっているんだ・・・!」
堺町奉行所・門番2「ナンマンダブナンマンダブ・・・!」

 やがて秀麻呂の身体が宙に浮かびながら水平飛行をし、門に近づいてくるのを見るに及び、門番二人は悲鳴を上げながら奉行所の中へと駆け込んだのであった。二人の後を追うように、門内に投げ込まれる秀麻呂。

 何を隠そう、秀麻呂を堺町奉行所の門内に再度投げ込んだのは、隠形薬・改で姿を消した慶次と、忍びの術・参で姿を消した拾丸の二人であった。大騒ぎになっている奉行所を後にし、悠々とサンチョのもとへと向かう道中、拾丸は慶次に尋ねた。

拾丸「・・・どうして消える必要があるんですかい?」
拾丸「堂々と引き渡せばいいものを」
斜メ前田慶次「拾丸よ、それは思慮が足らぬというものだ」
斜メ前田慶次「考えてもみろ。俺たちは本願寺の人間で、堺は三好家の管轄だ」
拾丸「へえ」
斜メ前田慶次「他家の者が、ドヤ顔で変質者を奉行所に叩きだしたりしようものなら、」
斜メ前田慶次「堺町奉行所の、引いては三好家の面目丸潰れってもんじゃねえか」
拾丸「・・・た、確かに!」
斜メ前田慶次「そのへんを上手く気遣うべきだと俺は思うんだよ」
拾丸「いや、さすがです、旦那」
斜メ前田慶次「俺は、女子供が安心して南蛮街を歩けるようになりゃあ、それでいい」

 慶次と拾丸の二人はあくまで変質者を検挙し、南蛮街の治安維持に貢献したつもりだったが、堺町奉行所の者から見れば、まさしく警察組織への挑戦と言えた。

拾丸「ところで、秀麻呂から、落とした材料の在処を聞き出すのを忘れてましたね」
斜メ前田慶次「あ、そうだったな。しまった。吐かせてからボコるべきだったか」
拾丸「どうします? 闇雲に探し回ったら時間がいくらあっても足りないですぜ」
斜メ前田慶次「こういうときは・・・ここに頼ろう」

傾奇者昇進試験 信長の野望オンライン寄合所(本陣)
http://wiki.ohmynobu.net/nol/index.php?%B7%B9%B4%F1%BC%D4%BE%BA%BF%CA%BB%EE%B8%B3

斜メ前田慶次「ふむふむ・・・なるほどな。こりゃあ助かる」
斜メ前田慶次「よし、サクサクいくぞ」

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斜メ前田慶次「これであとはゼンマイだけだな」
拾丸「ひとまず南蛮街で聞き込みですね」





金造「ゼンマイが欲しければ、霊宝を持ってきな。霊宝と交換してやるよ」
斜メ前田慶次「ゼンマイを手に入れるためには、霊宝が必要ってことか。めんどくせえな」
拾丸「南蛮街で聞き込みを続けましょう。誰かが霊宝について知っているかもしれませんぜ」





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京介「なんだ、おぬしは?」
京介「ふむ、<<霊宝>>を手に入れる方法が知りたいと?」
京介「拙者、おぬしをまだよく知らぬ」
斜メ前田慶次「これは失礼。拙者、本願寺に仕える斜メ前田慶次と申す」
京介「おぬしから、ただならぬ気配を感じる」
斜メ前田慶次「侍大将昇進試験がかかっているせいかと思われます」
京介「剣客としての拙者の魂が、おぬしと戦いたくてたまらないと言っておる」
斜メ前田慶次「おい、人の話を聞け」
京介「ぜひ、手合わせを願いたい」

斜メ前田慶次「・・・おい拾丸、南蛮街ってのはイカレた奴ばっかりだな」
斜メ前田慶次「しかも話し出すといきなり額が禿げ上がるし」
拾丸「顔のことはこの際置いといて下さい」
京介「・・・何をごちゃごちゃと言っておる! いくぞ!」
斜メ前田慶次「うおっ! ・・・って、動き遅っ!」

続く
Date: 2012.09.26
Category: 信on
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わけのわからん理由の巻

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 - 週刊瓦クエスト 大友佐賀城攻めにて撮影 -

龍造寺隆信「・・・宗麟の教えにたぶらかされた馬鹿者どもがまた来たか」
龍造寺隆信「神にすがっても、我が爪をかわすことはできんぞ」
龍造寺隆信「覚悟するがいい」
斜メ前田慶次「いや、宗麟の教えには特に興味はない」
龍造寺隆信「!?」

龍造寺隆信「・・・ならば、領土が望みか?」
龍造寺隆信「この国を治められるものなら治めてみるがよい」
龍造寺隆信「まあ、軟弱者揃いの大友家の者には到底無理であろうがな」
斜メ前田慶次「いや、この国の領土にも興味はない」
龍造寺隆信「!?」

龍造寺隆信「(・・・こいつら何しに来たんだ・・?)」
龍造寺隆信「俺を討ち取って、天下にその名を轟かせたいということか?」
斜メ前田慶次「いや、そういうわけでもない」
龍造寺隆信「!?」

龍造寺隆信「・・・わかったぞ! 誰かの仇討ちだな!?」
龍造寺隆信「俺も、この国をここまで拡げるためには、数々の戦さをし、」
龍造寺隆信「たくさんの人間を殺めたものだ・・・」
龍造寺隆信「だがこれも戦国の世のならいというものだ」
斜メ前田慶次「いや、仇討ちでもない」
龍造寺隆信「!?」

龍造寺隆信「・・・テメエら一体何なんだ! 何しに来たんだ!」
龍造寺隆信「理由もなく人の国に攻めてくるんじゃねえ!」
斜メ前田慶次「実は藤岡屋伝助の依頼でな」
龍造寺隆信「藤岡屋伝助だぁ? 聞いたことのない名だが・・・」
龍造寺隆信「そうか! その藤岡屋伝助が俺に恨みを抱いているということだな!?」
斜メ前田慶次「いや、そういうわけでもない」
龍造寺隆信「!?」

龍造寺隆信「(・・・わからん・・・何が何なのかさっぱりわからん・・・)」
龍造寺隆信「藤岡屋伝助の背後にいる者の名は!?」
斜メ前田慶次「黒幕って意味か? そんなもんいねえよ」
龍造寺隆信「・・・ああもう、わからん! 一体何なんだ!!」
龍造寺隆信「俺を討ち取ってどうしたいんだ!? 早く言え!!」
斜メ前田慶次「週刊瓦クエストをクリアすると、翌週に報酬が手に入るんだよ」
斜メ前田慶次「そうするとキャラクターがちょっぴり強くなるというわけだ」

龍造寺隆信「・・・・・」
斜メ前田慶次「というわけで、死んでくれ。龍造寺隆信」
龍造寺隆信「・・・・・」
斜メ前田慶次「どうした? 黙りこくっちまって。腹でも痛えのか?」
龍造寺隆信「何かわからんがくらえッ!」

 龍造寺孝信の繰り出した鉄の爪を、すんでのところでかわす慶次。

斜メ前田慶次「・・・うおっ! 危ねえ!」
斜メ前田慶次「お前はジョジョ五部のディアボロか!!」
龍造寺隆信「わけのわからん理由で国を侵しやがって! 死ね、下郎!!」

 闘いは四半刻(30分)ほど続き、双方入り乱れての死闘の末、龍造寺隆信は討ち取られたという。この「わけのわからん理由」での領土紛争・・・・日本の戦国の世に限らず、いつの時代にも起こってしまうのが悲しいところだ。
Date: 2012.09.26
Category: 信on
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侍大将昇進試験・弐の巻

 気を失った秀麻呂の身体が門内に放り込まれ、堺の町奉行所が騒然としている頃・・・・慶次と拾丸の二人は堺の東両替所前にいる沙耶のもとを訪れていた。

沙耶「あら、アナタ寄合所の使いの人?」

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拾丸「ええ、そうです。あっしじゃなくてこっちのお方ですけど」
沙耶「ちょうどよかったわ」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」
沙耶「・・・?」
沙耶「今、変な人に追われていて困っているのよ」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」
沙耶「・・・?」
沙耶「追っ払ってくれないかしら」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」

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沙耶「・・・ちょっと! 人の話聞いてるの!?」
斜メ前田慶次「えっ? ええ、まあ」
沙耶「とっとと康虎ってチンピラ倒してきな!」

 沙耶の太ももに気を取られ、ろくに話を聞いていなかった慶次だが、ひとまず拾丸と共に康虎のもとへ向かうことにしたのだった。

拾丸「・・・旦那、またやっちゃいましたね」
斜メ前田慶次「・・・そんなに見てたか?」
拾丸「穴が開くほど見てましたぜ。あれじゃあさすがに怒りますよ」
斜メ前田慶次「そうか・・・それじゃあ今度からは、」
拾丸「真面目に話を聞くんですね?」
斜メ前田慶次「彼女の話を聞くとき、俺もふんどし一丁になろう。それでおあいこだ」
拾丸「いや、その理屈はおかしい」

 平成の世で言うストーカーの康虎は、東両替所から西の方角へ進み、最初の右へ折れるところの左の窪みに一人佇んでいた。これだけでもまともな人間とは言えないのだが、話し出すと何故か眼帯を取る、慌てて髪の毛を黒に染める、付け髭を付けるなど、慶次たちの理解を超えた行動も取ったのだった。

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康虎「なんだっ、てめえは!」
斜メ前田慶次「拾丸、よく見ておけ。これがイカレだ」
拾丸「ほう、これが・・・実はあっしも見るのは初めてです」
斜メ前田慶次「季節外れではあるんだけどな」
康虎「・・・て、てめえら、人を何だと思ってやがる! 死ね!」

 叫ぶや否や、慌てて髪の毛を金に染め直し、付け髭を取り、眼帯を装備し直す康虎に慶次主従は大いに引いたのだが、

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 武芸の腕では慶次に遠く及ばず、反撃のみで地面に崩れ落ちる康虎に、慶次主従は哀れみの念を抱かずにはいられなかったのだった。

斜メ前田慶次「・・・拾丸よ」
拾丸「へい、旦那」
斜メ前田慶次「お前もどっちかというと、あっち側(変質者側)の人間だが」
拾丸「・・・・・」
斜メ前田慶次「ああいうふうには、なるんじゃねえぞ」
拾丸「肝に銘じておきます」
斜メ前田慶次「ところで、康虎の野郎が落としたこの紙切れは何だろうな」





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沙耶「そう、ご苦労様、でもこれくらいの事もっと楽に済ませなさいよ」
拾丸「だいぶ楽だったんですけど、手厳しいですねえ」
沙耶「チンピラ一人追い払うのに、怪我なんかして・・・・・・、恩でも着せるつもりなの?」
拾丸「怪我は一切していませんが」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」
沙耶「まあいいわ、この程度のことで」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」
沙耶「恩を売ったと思われるのも・・・」
斜メ前田慶次「ハアハア・・・」

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沙耶「・・・ちょっと、人の話聞いてるのかい!」
斜メ前田慶次「えっ? ええ、まあ」
沙耶「とっとと遊子のとこに帰んな!」





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遊子「二人に伝えてくれたのですね。ありがとうございます」
斜メ前田慶次「それじゃあ、そろそろ南蛮街を案内してくれよ」
遊子「あっ、それは!」
斜メ前田慶次「・・・秀麻呂が持ってた紙だが、これがどうした?」
遊子「これは私が、秀麻呂に集めるように指示した材料が書いてある紙じゃないですか」
斜メ前田慶次「そうだったのか。じゃあ返すよ」
遊子「まだ、集まっていなかったなんて・・・・・・」
斜メ前田慶次「ほら、返すって! 手出せよ!」
遊子「というわけで、その紙に書かれた材料を集めてきて下さい」
斜メ前田慶次「何でそうなるんだよ」





拾丸「・・・さて、まずは巌次から探しますかね」
斜メ前田慶次「何で俺たちが探さなきゃなんねえんだよ」
斜メ前田慶次「普通、初対面の人間にこんなこと頼むか!? しかも二回も!」
拾丸「クエなんですってば! 聞き分けて下さいよ」
斜メ前田慶次「南蛮街見物のはずなのに、どうしてこうなった」
拾丸「・・・どうも巌次は南蛮街の中にいるらしいです。探せばすぐ見つかりますよ」
斜メ前田慶次「おいこら無視すんな」





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巌次「その材料は、今日入ってくるはずだったんだが」
巌次「取りに行った秀麻呂が、酒場で仲良くなったサンチェだか、サンチョだかいう南蛮人にそそのかされて、」
巌次「とんでもない場所に連れて行かれて、命からがら逃げ帰ってくる途中に落としたそうだ」
斜メ前田慶次「そりゃ参ったな・・・あいつは奉行所の牢の中だ」
巌次「ああ、あいつは奉行所から出てきてあの場所にいるよ」
斜メ前田慶次「な、何だってー!」





秀麻呂「痛ててて・・・ちくしょう、今日は厄日だな」
秀麻呂「南蛮人に変なところに連れて行かれるわ、」
秀麻呂「変な二人組に袋叩きに遭って奉行所に放り込まれるわ・・・」

 奉行所からお情けでもらった傷薬を、腫れあがった個所に塗り込みながらつい一人言を漏らす秀麻呂であった。 

秀麻呂「こんな目に遭うのは、二度とごめんだ」
斜メ前田慶次「お前、ここで何をしている」
秀麻呂「!?」
斜メ前田慶次「どうやって奉行所の牢から脱出したのかは知らんが、」
斜メ前田慶次「もう一度ボコボコにして、奉行所に叩きだしてくれる」
秀麻呂「・・・なっ! ちょっ!」
斜メ前田慶次「拾丸! やるぞ!」
拾丸「合点承知! この変質者め、覚悟しやがれ!」
秀麻呂「ギニャーーーー!」

続く。というか長すぎ( ; ゚Д゚)

Date: 2012.09.23
Category: 信on
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侍大将昇進試験・壱の巻

 この日の午後。慶次は侍大将試験を受けるべく、幽玄導師のもとを訪れていた。

幽玄導師「ようこそいらっしゃいました、斜メ前田さん」

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幽玄導師「侍大将への昇進試験ですね、話は聞いております」
斜メ前田慶次「ほほう」
幽玄導師「・・・?」
幽玄導師「さっそくですが、斜メ前田さんは<<堺南蛮街>>をご存知でしょうか?」
斜メ前田慶次「ふむふむ」
幽玄導師「!?」
幽玄導師「<<堺南蛮街>>は、傾奇者にとって重要な意味を持つ場所です」
斜メ前田慶次「それは難儀なことですなあ」
幽玄導師「!?」
幽玄導師「<<堺南蛮街>>を見ておくことは、決して無駄にはならないはずですよ」
斜メ前田慶次「確かに今日は良い天気だ」

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幽玄導師「あの~・・・人の話聞いてます?」
斜メ前田慶次「えっ? ええ、まあ」
幽玄導師「とっとと堺南蛮街へ行って下さい」

 幽玄導師のおっぱいに気を取られ、ろくに話を聞いていなかった慶次だが、ひとまず拾丸と共に堺南蛮街へ向かうことにしたのだった。

拾丸「・・・旦那、いくら何でも見過ぎですぜ。前回の与力昇進試験のときもそうでしたけど」
斜メ前田慶次「・・・そんなに見てたか?」
拾丸「穴が開くほど見てましたぜ。あれじゃあさすがに怒りますよ」
斜メ前田慶次「そうか・・・それじゃあ今度からは、」
拾丸「真面目に話を聞くんですね?」
斜メ前田慶次「彼女の話を聞くとき、俺も諸肌を脱ぐことにしよう。それでおあいこだ」
拾丸「いや、その理屈はおかしい」





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斜メ前田慶次「堺南蛮街に着いたのはいいけど、俺はこれから何すりゃいいんだ?」
斜メ前田慶次「というかここ、もう何回も来てんだけどな。今さら見るもんなんか・・・」
拾丸「遊子って人に会うんですよ」
斜メ前田慶次「そうか、さぞかし遊んでるんだろうなぁ」
拾丸「名前で偏見を持っちゃいけませんぜ、旦那」

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遊子「長旅おつかれさまです、斜メ前田さんですね」
遊子「おねえちゃ・・・・・・いや、幽玄導師より話は聞いてます」
遊子「私は、堺南蛮街の傾奇者寄合所を任されている、遊子です」
遊子「バレてしまいましたが、幽玄導師は私の姉です。えへへ・・・・・・」
斜メ前田慶次「全然似てないな」
遊子「!?」
斜メ前田慶次「もう少し似せないと駄目だろ、コーエーさんよお」
拾丸「・・・旦那、顔のことはこの際置いておいて下さい」

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遊子「私に時間があれば、ゆっくりと堺南蛮街を案内してあげられるのですが、」
遊子「あいにく今忙しくて・・・・・・・」
遊子「堺へ行った<<沙耶>>はそのままどこかへ行ってしまうし・・・・・・」
遊子「お使いを頼んだ<<秀麻呂>>も帰ってこないし・・・・・・」
遊子「というわけで二人を探してきて下さい」
斜メ前田慶次「何でそうなるんだよ」





拾丸「・・・さて、まずは秀麻呂から探しますかね」
斜メ前田慶次「何で俺たちが探さなきゃなんねえんだよ」
斜メ前田慶次「普通、初対面の人間にこんなこと頼むか!?」
拾丸「クエなんですってば! 聞き分けて下さいよ」
斜メ前田慶次「南蛮街見物のはずなのに、どうしてこうなった」
拾丸「・・・どうも秀麻呂は南蛮街北東の奥にいるらしいです」
斜メ前田慶次「おいこら無視すんな」

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秀麻呂「何か用かい? なに遊子が捜していたって?」
秀麻呂「まだ、帰れそうにないんだが・・・・・・」
秀麻呂「そうだ、ひとつ頼まれてくれないか?」
秀麻呂「遊子にこれを届けてほしいんだ」
斜メ前田慶次「このような人目につかぬところで、片肌を脱ぎ、佇んでいるとはうろんな奴め」
秀麻呂「!?」
斜メ前田慶次「帰れそうにないだと? 何を企んでいるのか知らんが、」
斜メ前田慶次「ボコボコにして、奉行所に叩きだしてくれる」
秀麻呂「・・・なっ! ちょっ!」
斜メ前田慶次「拾丸! やるぞ!」
拾丸「合点承知! この変質者め、覚悟しやがれ!」
秀麻呂「ギニャーーーー!」

 ・・・慶次と拾丸にタコ殴りにされ、気を失った秀麻呂が奉行所の門内に放り込まれたのは、それから間もなくのことだった。

続く
Date: 2012.09.22
Category: 信on
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オフーナ萌えの巻

 ・・・パン! パン! パン! パァン! ・・・

オフーナ「あっ・・・あんっ、あっ、ああっ・・・」
斜メ前田慶次「ハアッ・・・ハアッ・・・ハアッ・・・」
オフーナ「け、慶次・・・もうっ・・・あっ!」
オフーナ「・・・も、もう・・・尻叩くのやめて!」

 とある城下町の櫓の前で、慶次の小脇に抱えられたオフーナは、尻を叩かれて必死に泣きを入れていた。

斜メ前田慶次「・・・尻をペンペンするのも、意外と体力を使うもんだな」
斜メ前田慶次「どうだ? 心を入れ替えて走る気になったか?」
オフーナ「ううっ・・・ひどい・・・!」

 解放され、両手で尻を押さえながら、恨めし気に慶次の顔を見上げるオフーナ。

見張り兵「・・・続けていいんですね?」
斜メ前田慶次「ああ、どんどん走らせて生命を上げてやってくれ」
見張り兵「了解しました、さあ、オフーナ殿」
オフーナ「・・・嫌や! もう走れない!」
斜メ前田慶次「まだちょっとしか走ってねえじゃねえか!」
斜メ前田慶次「すぐ弱音を吐くのはその尻か? またペンペンすんぞ」
オフーナ「・・・くっ・・・」

オフーナ「(・・・おふうは慶次にあんなにかわいがられているのに・・・!)」

 ※ジャンプ・コミックス『花の慶次』のおふうと前田慶次のこと

オフーナ「(・・・何で、うちんとこの慶次は・・・!)」


matsuoka.jpg

「諦めんなよ諦めんなよ、お前!! どうしてそこでやめるんだ、そこで!! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメ、諦めたら周りのこと思えよ、応援してる人たちのこと思ってみろって。 あともうちょっとのと… 諦めんなよ諦めんなよ!」


オフーナ「(・・・松岡修造みたいにっ! ・・・うっとうしいわホンマ・・・!)」
オフーナ「・・・慶次っ!」
斜メ前田慶次「何だよ、早く走ってこいって」
オフーナ「うち、か弱い女の子なんやけど」
斜メ前田慶次「ああ、知ってる」
オフーナ「だったら! ・・・だったら!」
斜メ前田慶次「だったら?」


            / ̄\
            |    |
            \_/
              |
           /  ̄  ̄ \
         /  ::\:::/::  \
        /  .<●>::::::<●>  \    慶次はうちにもっと萌えるべきだと思う。
        |    (__人__)     | 
        \    ` ⌒´    /
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |   ワ     ゴ      ン   |


斜メ前田慶次「・・・・・」
斜メ前田慶次「・・・萌えりゃいいんだな?」
オフーナ「・・・うん!」
斜メ前田慶次「よし、ちょっとこっち来い」





 ・・・パン! パン! パン! パァン! ・・・

オフーナ「・・・痛い! 痛い! もうやめてえ!」
斜メ前田慶次「萌えーーーっ! 萌えーーーっ!」
斜メ前田慶次「オフーナ萌えーーーっ!」

 言葉とは裏腹に、先ほどよりもより速く、より強くオフーナの尻をペンペンする慶次であった。

オフーナ「・・・何で! 何でやーーー!」
斜メ前田慶次「どうだ! これで満足か! 萌えーーーーっ!」
見張り兵「あのー・・・再開しないんですか?」





Nol12091902.jpg

 ・・・そんなこんなで、二人目の家臣オフーナは、レベル36になりました。
Date: 2012.09.19
Category: 信on
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城とも申請ありがとうございます

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 城とも申請ありがとうございます! 先ほど承認させて頂きました。日々思いつく妄想をもとに、マイペースで続けていく予定です。今後ともよろしくお願いいたします!
Date: 2012.09.19
Category: 信on城下町
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囚われの曲江兼続の巻

???「あ、あのう・・・」
斜メ前田慶次「あ?」

 この日も、慶次は城下町手形を納入すべく城下町『斜メ前田郷』を訪れていたのだが、先日茶店娘たちに生け捕りにされたという若い男が、まるで捨てられた子犬のような、すがる顔で慶次に話しかけてきたのだった。

???「お願いです! 拙者を助けて下され!」
斜メ前田慶次「お前、この城下町を襲撃して生け捕りにされたんだろ?」
斜メ前田慶次「だったら自業自得じゃあねえか」
???「そ、それには理由がございまして・・・」

斜メ前田慶次「襲撃する理由なんて、略奪以外にねえだろ」
???「違うんです! 拙者は無理やり、この城下町を襲撃させられたのです!」
???「元々、拙者は越後から来た侍でして、野盗などやりたくてやっていたわけでは・・・」

 若い男はそこまで言うと、涙ぐみ、声を詰まらせた。

斜メ前田慶次「・・・お主、名は?」
???「・・・拙者は越後の斜メ上杉家に仕える、曲江(まがりえ)兼続と申します」
斜メ前田慶次「な、何だってー!!」
曲江兼続「お願いです。どうか拙者をここから、連れ出して下され」

斜メ前田慶次「・・・斜メ上杉景勝殿の側近のお主が、何故こんなところに?」
曲江兼続「実は先月、公用で越後を出発し、金沢に向かう途中で野盗に生け捕りにされまして」
斜メ前田慶次「野盗にも生け捕りにされてたのかよ」
曲江兼続「身ぐるみを剥がされた挙げ句、命が惜しくば仲間に加われ、と言われ、やむなく・・・」
斜メ前田慶次「嫌々、野盗に加わったというわけか」
曲江兼続「・・・そして先日、この城下町を襲撃したら、またも生け捕りにされまして」
斜メ前田慶次「捕まってばっかじゃねえか。情けねえな。本当に侍なのか?」

 曲江兼続はうなだれ、それ以上口を聞こうとはしなかった。

斜メ前田慶次「・・・助けようと思えば助けられなくもないが、どこに帰るつもりだ?」
曲江兼続「・・・そ、それはもちろん、越後に・・・」
斜メ前田慶次「もし俺が斜メ上杉景勝殿なら、お主を切腹させるよ」
曲江兼続「ええっ!?」
斜メ前田慶次「言っちゃあ悪いが、お主のような男を生かしておいては、お家の恥だろうからな」
曲江兼続「・・・そ、そんな! ひどい! あんまりです!」
斜メ前田慶次「他の家臣たちからの嘲笑の眼差しのもと、腹を切ることになるだろうな」
曲江兼続「ああっ・・・拙者は一体どうすれば・・・!!」

 両手で頭を抱え、地面にうずくまる兼続。

斜メ前田慶次「・・・ここで細々と生きるしかないんじゃないか?」
曲江兼続「・・・嫌です・・・それだけは・・・」
斜メ前田慶次「何せお主は弱い」
斜メ前田慶次「仮に越後に帰って、切腹を免れたとしても、恥をそそぐことはできまい」
曲江兼続「・・・毎晩毎晩、茶店娘たちの相手をさせられ・・・」
斜メ前田慶次「・・・え!?」
曲江兼続「・・・昼は昼で、茶店の雑用をこなしつつ、彼女らの肩や腰、足を揉んだり・・・」
斜メ前田慶次「・・・・・」
曲江兼続「たまに菊酒じゃんけん大会にも引きずり出され・・・もう身体が持ちません!」

 事実、兼続の目の下にはクマが浮かび、顔色もすぐれない。疲労の限界に達しているようだった。

斜メ前田慶次「・・・よしわかった! 今すぐには無理だが、いずれ助け出してやろう」
曲江兼続「ほ、本当ですか!?」
斜メ前田慶次「・・・そのかわり、と言っちゃあ何だが、たまにその・・・」
曲江兼続「え!?」
斜メ前田慶次「・・・たまにその・・・代わっちゃあくれ・・・」

 そこまで言いかけた慶次の左頬を、竹槍がかすめて後ろに飛んで行った。

斜メ前田慶次「・・・しまった、気付かれたか!」
曲江兼続「な!?」

 竹槍が飛んできた方向に目を向けると、茶店娘たちがそれぞれ竹槍を手にし、喚きながら集結しつつあった。

斜メ前田慶次「話はまたいずれ! 俺はひとまず金沢に戻る」
斜メ前田慶次「あとお主、普段は人目につかないように、隠れておれ。じゃあな!」
曲江兼続「そ、そんな! 待って下され!」

 慶次の身体が城下町から消えるのと、竹槍を手にした茶店娘たちが兼続のもとに殺到したのは、ほぼ同時のことだった。

茶店娘1「・・・兼続さま、無事かい!? 怪我はない!?」
曲江兼続「えっ? ええ、まあ・・・」
茶店娘1「もしまたあの男が侵入してきたら、すぐに知らせるのよ!」
曲江兼続「し、侵入って、あのお方はこの城下町の主では・・・!?」

 ・・・こうして兼続は、わけもわからず茶店娘たちに護衛され、茶店へと連れ戻されたのだった。ちなみに後でわかったことだが、兼続が茶店娘たちを相手に毎晩毎晩していることは、性的なことではなく、酒の相手らしい。
Date: 2012.09.18
Category: 信on城下町
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城とも申請ありがとうございます

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 城とも申請ありがとうございます! 先ほど承認させて頂きました。たまに下ネタに走ったりもしますが、前田慶次打倒に向けて引き続き頑張りますので、今後ともよろしくお願いします!
Date: 2012.09.17
Category: 信on城下町
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上級心得・六がもらえません、の巻

 ・・・この日。慶次は朝から自室で一人、冷酒を呷っていた。

「ちくしょうめ、一体どうなっていやがる。何で600枚も必要なんだ・・・」

      ______
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  < やあ
  |. ── |  ──    |   |    \____
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

斜メ前田慶次「・・・何だお前か」
ドラえもん・零式「やれやれ、また酒を飲んで荒れているのかい?」
斜メ前田慶次「当たり前だろうが! 一体、上級心得・六ってのはどうなってやがる!」

 ・・・慶次は湯飲み茶碗を壁に投げつけようとして、やめた。勿体ないからだ。

斜メ前田慶次「上級心得・伍まで修得終わったから六をもらおうと思ったら、」
斜メ前田慶次「勲札が足らなくてもらえねーんだよ!」
ドラえもん・零式「TDに行って雲龍紙断片取ってくればいいじゃないか」
斜メ前田慶次「・・・今どき、TDなんか行く奴がいるか!!」

 ドラえもん・零式は無言で、持参した湯飲み茶碗に冷酒を注いだ。

斜メ前田慶次「報酬は不味い、道が迷路になっててわかりづらい、じゃあ誰も寄りつかねーよ!」
ドラえもん・零式「銅銭300枚でも交換できるけど?」
斜メ前田慶次「TDに行かねえのに、銅銭が貯まるわけあるか!」

 冷酒を喉に流し込みながら、ドラえもん・零式は何かを思い付いたようだった。

ドラえもん・零式「そうだ、領国銀とは交換できなかったっけ?」
斜メ前田慶次「・・・できねえ」
ドラえもん・零式「ああ、そうか。領国銀でもらえるのは新星以降の特化目録だけだったね」
ドラえもん・零式「じゃあ、勲札600枚でもらうしかないか」
斜メ前田慶次「一昔前に錬輝装備もらったから勲札が貯まってねーんだよ」

斜メ前田慶次「だいたい、例えば忠義装備だって銀250枚から150枚に値下げしたんだろ?」
斜メ前田慶次「何でこの上級心得の勲札600枚は据え置きなんだよ?」
斜メ前田慶次「何で領国銀でももらえるようにしねーんだよ?」
ドラえもん・零式「・・・・・」

斜メ前田慶次「雲龍紙断片はどうしてTDにしか出ないんだ?」
斜メ前田慶次「TDに行かせたいなら行かせたいで、どうして欠点を直さないんだ?」
斜メ前田慶次「というか、上級心得はもう全部、寄合で配布でいいんじゃねーの?」
斜メ前田慶次「・・・なあ、渡辺P」

 湯飲み茶碗を傾きかけたドラえもん・零式の手が止まる。

ドラえもん・零式「・・・まだ僕の中の人が、渡辺Pだと思っているのかい?」
ドラえもん・零式「僕の身体にチャックが無いのは、確認しただろ?」
斜メ前田慶次「確かに、お前の身体にはチャックは無い」
斜メ前田慶次「だが、キン肉マンみたいに、マスクをかぶっている可能性が無いでもない」

 ・・・急に酔いが回ったのか、慶次の目が目が据わっている。この時ドラえもん・零式は例えようのない恐怖を覚え、後ずさりしながら慶次に向かって叫んだ。

ドラえもん・零式「・・・無い無い! 無いよそんな可能性は!」
ドラえもん・零式「今さら何を言い出すんだ!!」
斜メ前田慶次「マスクを脱がせてみりゃあ、わかるってもんよ」
ドラえもん・零式「・・・こ、この酔っ払いめ! 常識的に考えてマスクなんかかぶるか!」
斜メ前田慶次「ころしてでも ぬがせる」
ドラえもん・零式「な なにをする きさまー!」

 ・・・ドラえもん・零式が久しぶりにこのような目に遭ったのは、渡辺Pにも若干の責任があるような気がするのだが、どうだろうか。
Date: 2012.09.17
Category: 信on
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新家臣・オフーナの巻

 この日の夜。オフーナが眠りに落ちたのを確認してから、慶次とドラえもん・零式は酒の注がれた湯飲み茶碗を片手に、オフーナの身の上について話し合っていた。

斜メ前田慶次「毎日毎日、食っちゃ寝、食っちゃ寝だ」
斜メ前田慶次「しかもお前が甘やかし放題に甘やかしている」
斜メ前田慶次「このままじゃあ、オフーナにとって良くねえ」

 ・・・不機嫌そうな顔をして、茶碗の酒を一気に呷るドラえもん・零式。

斜メ前田慶次「いっそ、どこかの武家か商家へ奉公に出すべきだと思うんだ」
ドラえもん・零式「・・・僕は反対だよ」
ドラえもん・零式「ずっとここに置いてあげればいいじゃないか!」
斜メ前田慶次「奉公に出りゃ、同年代の子とも知り合える」
斜メ前田慶次「オフーナには友達が必要なんだ」

 そこまで言ってから、慶次も茶碗の酒を一気に飲み干した。そしてそんな慶次を、ドラえもん・零式が泣きそうな顔をしながら睨んでいる。

ドラえもん・零式「・・・そんなにオフーナちゃんのことが嫌いなのかい!」
斜メ前田慶次「好き嫌いの問題じゃねえ」
ドラえもん・零式「もしいじめられたらどうするんだよ!」
ドラえもん・零式「例えば平成の世でも、いじめが大問題になってるじゃないか!」
斜メ前田慶次「大きな声を出すな。オフーナが目を覚ましちまうだろ」
ドラえもん・零式「ぐ・・・」

 二人の間に、しばしの沈黙が流れた。

ドラえもん・零式「・・・とにかく僕は反対だ!」
ドラえもん・零式「それに、オフーナちゃんの考えもまだ聞いてないんだろ!?」
斜メ前田慶次「ああ、まだ聞いてねえ」
斜メ前田慶次「だから、明日オフーナに話してみようかと・・・ん?」
斜メ前田慶次「オフーナが・・・いない!?」

 いつの間にか、オフーナの姿が布団の中から消え失せていたのだった。

ドラえもん・零式「オフーナちゃん!? オフーナちゃん!」
斜メ前田慶次「きっと厠にでも行ったんだろ。慌てるな」
ドラえもん・零式「・・・君が変なこと言い出すから、家出したんだ!」
ドラえもん・零式「どうするんだよ!? ねえ、どうするんだ!」

 ・・・舌打ちをした慶次がドラえもん・零式を怒鳴りつけようとしたその時、

オフーナ「・・・はあ、はあ、はあ・・・」

 オフーナが両手に大量の干し柿を抱えながら部屋の中に走り込んできたのであった。

斜メ前田慶次「お・・・オフーナ。どこ行ってたんだ!?」
オフーナ「慶次、干し柿!!」
斜メ前田慶次「え?」
オフーナ「慶次、干し柿あげる!!」
オフーナ「食べて!! 干し柿!!」
斜メ前田慶次「オ、オフーナ・・・」

 必死の表情で干し柿を差し出すオフーナを見て、二人とも咄嗟に言葉が出てこなかった。

ドラえもん・零式「・・・まさか、さっきの話を聞いていたのかい・・・?」

 問いかけに答えず、目に涙を浮かべながら、オフーナは叫んだ。

オフーナ「・・・奉公なんか、行きとうない!!」


            / ̄\
            |    |
            \_/
              |
           /  ̄  ̄ \
         /  ::\:::/::  \
        /  .<●>::::::<●>  \    ずっとニートでいたい!!
        |    (__人__)     |  
        \    ` ⌒´    /
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    |   ワ     ゴ      ン   |


斜メ前田慶次「!?」
斜メ前田慶次「ちょっ・・・おまっ・・・」
オフーナ「・・・もとい、」
オフーナ「ずっと慶次といたい!!」
斜メ前田慶次「・・・言い直しても無駄だコノヤロー!」

 ・・・がっくりとうなだれるオフーナと、ひたすらオロオロするドラえもん・零式。

斜メ前田慶次「ニートなんて言葉、どこで覚えたんだ全く・・・」

 そして、頭をボリボリと掻きながら呟く慶次。再び部屋の中に沈黙が流れた。

斜メ前田慶次「そんなに俺と一緒にいたいか・・・」
オフーナ「・・・う、うん!」
斜メ前田慶次「じゃあお前、俺の家臣になれ」
オフーナ「えっ!?」
斜メ前田慶次「奉公には行きたくない、俺と一緒にいたい、じゃあそれしかないだろ」
オフーナ「くっ・・・!」

 不満と不安の入り混じった表情を浮かべるオフーナ。

斜メ前田慶次「心配するな、ドラが上手く人間の姿に変身させてくれるからよ」
斜メ前田慶次「働かざる者、食うべからずだ。それより・・・」
斜メ前田慶次「この干し柿はどうした!? どこから持ってきた?」

 観念したのか、オフーナは慶次の目を見ようとせず、ボソボソと白状を始めた。

オフーナ「ん・・んと、ぬ・・・」
斜メ前田慶次「ぬ?」
オフーナ「ぬ、盗んできた・・・」
斜メ前田慶次「!?」

 その後間もなく、慶次の「テメエらいい加減にしろ!!」という怒声が夜の住宅街に響いたのであった。飲酒運転のドラえもん・零式といい、下着の常習累犯窃盗の拾丸といい、何故か犯罪者ばかりが慶次の周りに集まってくるようである。


ofuna.jpg

 ・・・新家臣のオフーナ。生命と魅力を主に伸ばし、桶狭間・長篠の巻き込み戦闘に連れて行く予定です。
Date: 2012.09.15
Category: 信on
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城とも申請ありがとうございます

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 申請ありがとうございます! 承認させて頂きました。茶店は今後もできるだけ増やしていきたいところですが、土地に余裕が無くなってきてしまいました。48人まではまだまだ遠いようです・・・。
Date: 2012.09.15
Category: 信on城下町
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菊酒じゃんけん大会の巻

斜メ前田慶次「・・・何だ・・・? 祭りか!?」
城主補佐「いえ、あれは・・・」

 この日も、慶次は城下町手形を納入すべく城下町『斜メ前田郷』を訪れていたのだが、どうも茶店娘たちの様子が普段と違う。総勢25名の茶店娘たちが空き地で円になって座り、何やら馬鹿騒ぎをしていたのだ。

城主補佐「あれは・・・『第7回 茶店娘 菊酒じゃんけん大会』です」

 眉を顰めながら答える城主補佐であった。

斜メ前田慶次「菊酒・・・じゃんけん大会!?」
斜メ前田慶次「何だかわからんが、いつの間にか7回もやってんじゃねーよ!」
斜メ前田慶次「茶店の仕事放り出して、何してやがんだ!」
城主補佐「私に言われても・・・」

 そんな二人をよそに、菊酒じゃんけん大会はいよいよ佳境を迎えつつあるようであった。

茶店娘1「行くよ! せーの・・・」
茶店娘1「じゃんけん・・・ぽん!」
茶店娘14「・・・やった!!」
茶店娘21「あ~・・・負けちゃった・・・」

 勝利した茶店娘14に惜しみなく拍手を送る、その他の茶店娘たち。

斜メ前田慶次「・・・たかがじゃんけんで、何であんなに盛り上がってんだ!?」
斜メ前田慶次「大会の名前から察するに、菊酒を賭けているようだが、」
斜メ前田慶次「あの盛り上がり方は異常だ」
城主補佐「まあ、見ていればわかります」

 やがて、菊酒と大杯を持った若い男が茶店娘たちの中央に現れるやいなや、黄色い悲鳴が一斉に上がったのであった。頬を赤らめながら、若い男から大杯を受け取る茶店娘14。

斜メ前田慶次「・・・おい、誰だあいつ!?」
城主補佐「先日、彼女らが生け捕りにした男です」
斜メ前田慶次「・・・生け捕りだと! あいつら何やってやがんだ!」
斜メ前田慶次「人として、やっていいことと悪いことがあるだろ!!」
城主補佐「いえ、あの男、元は野盗でして・・・」
斜メ前田慶次「何!?」

 城主補佐の話によると、数日前に『斜メ前田郷』は騎乗の野盗およそ20名ほどから襲撃を受けたが、茶店娘1の指揮のもと、竹槍を得物に見事野盗どもを撃退したらしい。驚くことに、茶店娘側には負傷者すら出なかったようだ。

 その際に生け捕りにされたのが、今まさに茶店娘14に酌をしている若い男なのであった。頬がげっそりとやつれ、震える手で酌をしている姿が、見ていて痛々しい。それとは対照的に、酌を受けはしゃぎにはしゃいでいる茶店娘14であった。
 
斜メ前田慶次「・・・あの男以外に、生け捕りにされた奴はいるのか!?」
城主補佐「いえ、2、3名は逃げたと思いますが・・・他の連中は、」
城主補佐「竹槍で刺し貫かれ・・・」
斜メ前田慶次「・・・ど、どうなったんだ!?」
城主補佐「そこに全員眠っております」
斜メ前田慶次「・・・どこに!?」

shitaiiki.jpg

城主補佐「あなたのすぐ後ろの地面の下に、全員・・・」
斜メ前田慶次「・・・うわあああああああああ!!」

 真横に飛び退き、腰を抜かしてしまう慶次。

斜メ前田慶次「・・・なっ! なっ! 何てことしやがんだあいつら!!」
斜メ前田慶次「よりによって何でここに! 何でここに埋めやがったんだ!!」

城主補佐「きっとあなたへの意趣返しかと・・・」
城主補佐「私としても、気味が悪くて悪くて」
斜メ前田慶次「・・・ここは俺だけじゃなくて、城ともの人も来るんだぞ・・・」

 両手で頭を抱え、うずくまる慶次だが、こうなってしまってはもはやどうしようもない。

斜メ前田慶次「・・・俺のせいだ・・・俺のせいで茶店娘たちが・・・」
斜メ前田慶次「とんでもない・・・化け物ばっかりに・・・!」
斜メ前田慶次「何てことだ・・・ちくしょう、一体何てことなんだ・・・!」

 額に脂汗を浮かべ、やっとのことで声を絞り出す慶次。

城主補佐「・・・ところで今日は、いかなるご用で!?」
斜メ前田慶次「・・・ああ、もし石高が上がったら、もう一つ茶店を建設しようと思ってな」
Date: 2012.09.13
Category: 信on城下町
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くノ一無情の巻

 この日の夕暮れ時。慶次は縁側に腰かけ、一人酒を飲んでいた。

斜メ前田慶次「は~~~、うめえ!」
斜メ前田慶次「縁側で飲む酒もなかなかおつなもんだ」

 ぼんやりと庭を眺めていたところ、一筋の槍が空間を漂いながら、慶次の前に現れた。

斜メ前田慶次「あれ・・・酔ったかな?」
斜メ前田慶次「井戸で顔を洗ってくるか」

 立ち上がりかけた慶次の顔、肩、腕に斬られるような痛みが走った。

斜メ前田慶次「・・・痛えっ! 何だこりゃあ!?」
???「動かないほうがいいよ。あんたが酒くらってる間にちょっと仕かけたのさ」

 触れた者の皮膚を斬り裂く鋼の糸を、いつの間にやら謎の侵入者に仕かけられていたのだった。慶次はその場から身動きが取れず、あぐらをかいた姿勢のまま槍の上に乗った侵入者と相対することになった。

斜メ前田慶次「・・・お前何なんだよ! 何でこんなことしやがるんだ!」

hotaru.gif

???「私は棒涸らしのくノ一蛍(本物)。あんたには死んでもらう」
斜メ前田慶次「どこの誰だか知らんが、お前に命を狙われる覚えはねーぞ!」
棒涸らしのくノ一蛍「そっちにはなくても、こっちにはあるんだよ! 見るかい!」
斜メ前田慶次「結構です」
棒涸らしのくノ一蛍「・・・いいから見るんだよ!」

 そう言うと、蛍は片肌を脱ぎ、右肩に焼き付けられた雲一ツ富士の紋章を慶次に見せつけた。 

棒涸らしのくノ一蛍「これを見て、何か思い出さないかい!!」
斜メ前田慶次「・・・何それ?」
棒涸らしのくノ一蛍「くっ! とぼけやがって・・・!」
棒涸らしのくノ一蛍「この雲一ツ富士の紋章は、武田家に仕える氷室家の家紋!」
棒涸らしのくノ一蛍「ここまで言えば思い出しただろ!!」

斜メ前田慶次「・・・いや、何も」
棒涸らしのくノ一蛍「・・・とぼけるのもいい加減にしな!」
斜メ前田慶次「小便したくなってきたんだけど、この仕かけ外してくんねーかな?」
棒涸らしのくノ一蛍「あんたが長篠の合戦で討ち取った氷室信成は私の許婚者(いいなずけ)!!」
棒涸らしのくノ一蛍「あんたは私からすべてを奪った男なのさ!!」

 涙を流しながら、いいなずけの敵討ちだと訴える蛍だが、慶次には何のことだかさっぱり理解できない。

斜メ前田慶次「・・・氷室信成って誰?」
棒涸らしのくノ一蛍「見苦しいよ! いい加減とぼけるのやめな!」
斜メ前田慶次「いや、そもそも氷室信成って武将、このゲームに登場しねーし」
棒涸らしのくノ一蛍「・・・見損なったよ、前田慶次! そんなに命が惜しいのかい!」
斜メ前田慶次「つーか俺、前田慶次じゃねーし」
棒涸らしのくノ一蛍「えっ!?」

斜メ前田慶次「俺あ、斜メ前田慶次ってもんだ」
棒涸らしのくノ一蛍「ゲエーーーッ!」
斜メ前田慶次「前田慶次はこの町にはいねーよ」
棒涸らしのくノ一蛍「じ、じゃあ、人違い・・・!?」
斜メ前田慶次「やっとわかってくれたかい」

棒涸らしのくノ一蛍「た、大変失礼をいたしました・・・」
棒涸らしのくノ一蛍「では私はこれで・・・!」

 そう言い残し、蛍は槍に乗ったままいずこかへと姿を消したのだった。

斜メ前田慶次「ちょっ! 仕かけ外して行けって!!」
斜メ前田慶次「・・・ドラ! オフーナ! 助けてくれ! 漏れそうなんだ!!」

 慶次の必死の叫びも空しく、何故か二人とも助けには来なかった。おそらく、蛍に眠らされているものと思われる。

斜メ前田慶次「・・・くっ、何でこんな我慢プレイを強いられなけりゃならねーんだ・・・」
斜メ前田慶次「・・・も、もう・・・駄目だ・・・!」
斜メ前田慶次「・・・ああ・・・あ・・・!」

 我慢しきれず、その場で尿を漏らす慶次。

斜メ前田慶次「・・・ち、ちくしょう、俺がこんな目に遭うのも、全部前田の野郎のせいだ!」
斜メ前田慶次「・・・絶対に許さんぞ、前田慶次・・・!!」

 ・・・その後、棒涸らしのくノ一蛍が敵討ちに成功したかどうかは、慶次の知るところではない。
Date: 2012.09.10
Category: 信on
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城とも申請ありがとうございます

shirotomo9.jpg

 城とも申請、ありがとうございます! 承認させていただきました。励みになります。ありがとうございました! 最近、茶店娘は茶賊を名乗って、旅人たちを震え上がらせているらしいです・・・
Date: 2012.09.10
Category: 信on城下町
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城とも熱烈募集中の巻

 堺の薬種問屋『いかり屋』の主人、長介が金沢の一城下町である『斜メ前田郷』に足を踏み入れたのは、この日の正午頃のことであった。

shiro2.jpg

茶店娘一同「ワッショイ! ワッショイ!」
長介「・・・な、何をする! 下ろさぬか!」

 商談で金沢を訪れた帰途に、興味本位で『斜メ前田郷』を訪れ、ずらりと立ち並ぶ茶店を眺めていたところを物陰に潜んでいた23人の茶店娘に突如身体を担ぎ上げられ、わけもわからず胴上げされてしまったのであった。辻斬りならばいざ知らず、辻胴上げなど聞いたことがない。長介はすっかり動転してしまっていた。

長介「・・・下ろせ! 下ろさぬか! 一体何事・・・」

 長介の叫びは、23人の茶店娘の掛け声と、24人目の茶店娘が叩く太鼓の音によってかき消され、誰の耳にも届くことはなかった。為すすべもなく、城下町中央付近の空き地まで連行されてしまう長介。

茶店娘1「よし! 下ろそう!」
茶店娘2~23「はい!」
長介「・・・ぐはっ!」

 「ドスンッ」と乱暴に、地面に置いてあった腰掛けの上に着座する形で下ろされた長介の尾てい骨に、強烈な痛みが走った。 

茶店娘1「いらっしゃいませ!」
茶店娘2「いらっしゃいませ!」
長介「・・・何なんだ、これは!? お主ら一体!」
茶店娘3「いらっしゃいませ!」
茶店娘4「いらっしゃいませ!」
長介「こら! 人の話を聞かぬか!」

 立ち上がろうとする長介の両脇を、茶店娘5から10ががっちりと固め、無理やりに腰かけに着座させた。

長介「・・・は、放せ!」
茶店娘1「お茶! 急いで!」
茶店娘11&12「はい!」

 茶店娘1に促された茶店娘11と12が、熱い茶のなみなみと注がれた24口の湯飲み茶碗を盆の上に乗せて現れた。

茶店娘1「ソイヤ!」

 威勢の良い掛け声とともに、湯飲み茶碗の茶を長介の顔にぶっかける茶店娘1。

長介「・・・熱っちゃあああああ!」

 パニック状態となり、必死に茶店娘5から10を振りほどこうとしたが、さすがに6人に両脇を抱えられていてはどうしようもない。その後も間隔を開けず、茶店娘たちが次々と熱い茶を長介の顔にぶっかけていく。

茶店娘2「ソイヤ!」
茶店娘3「ソイヤ!」
長介「・・・ぎゃあああああああ!」
茶店娘4「ソイヤ!」

 茶店娘24が一心不乱に叩き続ける太鼓の音と、茶店娘の掛け声によって、長介の叫び声は完全にかき消されてしまっていた。そして24杯目の茶を顔に浴びせられた頃には、すっかり抵抗する気力を失ってしまっていたのだった。

長介「・・・うぐ・・・ぐ・・・」
茶店娘1「お客さん、ご注文は?」
長介「・・・ち、注文、だと・・・!?」
茶店娘1「大福でいいですね!?」
長介「・・・放してくれ・・・」
茶店娘1「大福、24個、注文入りました!」
茶店娘2~23「喜んで!」

 ドンドドンドドンドドン・・・と鳴り続ける太鼓の音に乗せられ、茶店娘たちの行動は実にきびきびとしている。たちまちのうちに、茶店娘12が大皿に乗った24個の大福を持って現れた。本能的に命の危険を感じた長介、歯を喰いしばって絶対に口を開けない様相を見せた。

茶店娘1「大福、お待たせしました!」
長介「・・・・・」
茶店娘1「絶対に全部食べてもらうよ! 13!」
茶店娘13「はいっ!」
茶店娘1「こいつの鼻をつまんでやりな!」

 茶と脂にまみれた長介の鼻を、躊躇せずつまみ、鼻からの呼吸を封じる茶店娘13。

長介「・・・・!!」
長介「・・・くっ! ハアッ、ハアッ・・・」
茶店娘1「ソイヤ!」
長介「モガアーッ!」

 我慢の限界に達し、やむなく開けた長介の口に、容赦なく24個の大福を詰め込んでいく茶店娘23人。5個めあたりで長介がむせて地面に吐き出したが、せっせと拾い直して再び口の中に無理やりに押し込んだのであった。恐るべき連携プレイである。

長介「・・・ぐ・・・ぐ・・・」

 恐怖と酸欠で白目を剥いて気を失う長介だったが、茶店娘1はなおも責めの手を緩めようとしなかった。

茶店娘1「・・・お客様はどうやらお疲れのようだ! 14!」
茶店娘14「はいっ」
茶店娘1「食べきれなかった分は、お持ち帰りとして包んでやりな!」
茶店娘14「わかりました!」
茶店娘1「15は16と一緒に、お酒を茶碗に24杯お願い!」
茶店娘15&16「今すぐに!」

 長介の意識はもはや無く、先ほどまで6人の茶店娘に両脇を抑えられていたのが、今では支えてもらう形となっていた。

茶店娘1「お客様! お客様!」
長介「・・・・・」
茶店娘1「聞こえているかどうかわかりませんが、心ばかりの地酒をどうぞ!」
茶店娘1「ソイヤ!」

 威勢の良い掛け声とともに、今度は湯飲み茶碗の酒を長介の顔にぶっかける茶店娘1。続いて2,3,4・・・と順番にぶっかけていったのだが、長介の意識が戻ることはなかった。

茶店娘1「お客様、お勘定でよろしいですね!」
長介「・・・・・」
茶店娘1「代金は、お財布の中身全部になりまーす!」

 茶店娘1は手早く長介の財布から金を抜きだし、財布を地面に放り投げ、こう言った。

茶店娘1「・・・撤収! 金は山分けだよ!」
茶店娘2~24「は~い!」

 茶店娘14が、持ち帰り用に包んだ大福を長介の顔面に投げつけるのを合図に、茶店娘たちは一斉に散っていったのであった。後に残ったものは、口に大福を一杯に押し込まれ、茶と酒まみれになって気絶している長介。空の財布。持ち帰り用に包まれたいくつかの大福のみであった。そしてその様子を遠くから見つめる2つの影があった。

城主補佐「商魂たくましい、とは申せど・・・」
斜メ前田慶次「まさに戦国の世のソマリアだな・・・」
城主補佐「ところで今日は、いかなるご用で?」
斜メ前田慶次「ああ、もし石高が上がったら、もう一つ茶店を建設しようと思ってな」


 ・・・戦国の世のソマリア 『斜メ前田郷』では、城ともを熱烈募集中です。
Date: 2012.09.09
Category: 信on城下町
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めぐり逢う時はふたたびの巻・後編

 戦闘開始時こそ威勢の良かった慶次だったが、タイ人キックボクサーの強さは慶次の予想を遥かに超えており、徐々に追い詰められていった。何しろ回避力が異様なほどに高く、攻撃が一切当たらないのである。

斜メ前田慶次「・・・ちくしょう、どうなってやがんだ!」

 タイ人キックボクサーは満面の笑みを浮かべながら、慶次の繰り出す矛を軽々と避け、反撃のローキックを確実に慶次の左脚に入れてくる。

斜メ前田慶次「・・・痛ってえ! くそおっ!」
拾丸「旦那、ローキックは足を上げてカットして下さい!」
拾丸「回避術神髄はどうしたんですか!」
斜メ前田慶次「実装し忘れた・・・」
ドラえもん・零式「戦闘開始前の実装確認は大事だね・・・」

 執拗に慶次をローキックで責め続けるタイ人キックボクサー。どうやら回避力だけでなく、命中力も高いようだ。

 バシンッ!
 ズビュ

『武器の毒効果が発動した』


斜メ前田慶次「・・・ぐあっ!! 痛えっ!!」
ドラえもん・零式「今のは効いたな・・・」
斜メ前田慶次「・・・おいふざけんな! こいつキックしかしてねーじゃねーか!」
ドラえもん・零式「戦国の世では、蹴りでも武器に塗った毒効果が発動するんだよ、慶次君」
斜メ前田慶次「何かもうめちゃくちゃだな」

斜メ前田慶次「くそっ・・・何かないのか・・・この状況を打開する方法は・・・」
斜メ前田慶次「ハッ、そういえば!」

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『魅了の睨み』

効果:敵数体を魅了し、敵を攻撃させる。
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斜メ前田慶次「・・・これだ!」
斜メ前田慶次「喰らえ! 魅了の睨み!」

 起死回生を狙った魅了の睨みを放つと、何故か拾丸とドラえもん・零式がくるくると回り出したのだった。あまりに予想外の出来事に、愕然とする慶次。

拾丸「・・・うえっへっへっへ」
ドラえもん・零式「・・・ふひひひひひ」
斜メ前田慶次「なっ! ちょっ!」

 二人が、左脚を負傷している慶次の両脇を抑えるのに、そう時間は掛からなかった。

斜メ前田慶次「・・・な、何をしやあがる! 離せ!」
斜メ前田慶次「というか、何でお前ら敵なんだよ!」
拾丸「タイの旦那! 早くやっちゃって下さい!」
ドラえもん・零式「タイキック! タイキック!」
斜メ前田慶次「ちょっ・・・マジやめっ・・・」

 タイ人キックボクサーは笑みを隠さず、慶次の背後ににじり寄ると、凄まじい速さで強烈なタイキックを慶次の臀部に叩き込んだのであった。

斜メ前田慶次「・・・だっはあああ!!」

 海老のようにのけ反った後、苦悶の表情で地面に崩れ落ちる慶次には目もくれず、タイ人キックボクサーは風のごとく門前を後にしたのであった。

拾丸「・・・ハッ! あっしらは一体何を!?」
ドラえもん・零式「どうも、数十秒ほど記憶が飛んだような・・・!?」
拾丸「・・・って旦那! 旦那! しっかりして下さい!」

 慶次は尻を押さえたまま、うつ伏せに倒れ伏している。どうやら相当なダメージだったようだ。

斜メ前田慶次「お、お前らふざけんな・・・」
ドラえもん・零式「いや、この際慶次君のことはどうでもいい」
斜メ前田慶次「・・・おいっ!」
ドラえもん・零式「問題は、蝶野がこの町に潜伏していることだ・・・」

 ・・・一方その頃、タイムパトロール蝶野は加賀の雪道を、馬屋の方角に向けて一人歩いていた。

タイムパトロール蝶野「・・・まずは小谷からだな」

   /""""""""彡
  / 〈~~~~~^
 |  /        |
 | / ´\  ハ /` |
 |./| ̄ ̄|冖| ̄ ̄|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (6|~`― ´ |`―‐′ |
 || |    ,,,,, 」,,,, < 朝から晩まで張り付いてやる・・・
 |||  【 一 ー 】 /    |
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彡|   \__/ |


<< めぐり逢う時はふたたびの巻・完 >>
Date: 2012.09.07
Category: 信on
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めぐり逢う時はふたたびの巻・前編

 ・・・この日の夕陽が沈みかけている頃。慶次のレベル60到達と、旧イザナミ宮クリアを祝う目的で、またもや門前での飲み会を開催する慶次・ドラ・拾丸の三人であった。偶然にも、タイムパトロール蝶野が引き上げた直後のことである。

ドラえもん・零式「隠れ里にいた頃の、クズ人間の君からは想像もつかないよ」
ドラえもん・零式「まあとにかくおめでとう」
拾丸「おめでとうございます、旦那!」
斜メ前田慶次「おう、ありがとう」
斜メ前田慶次「木村太郎氏を始め、協力してくれた人たちに感謝しなければならないな」

Nol12083014.jpg

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ドラえもん・零式「思えば、イザナミもかわいそうだよね・・・」
ドラえもん・零式「ずっと独りで、あんなところに・・・」
斜メ前田慶次「乾杯!」
拾丸「乾杯!」
ドラえもん・零式「人の話を聞け!」

 ・・・一方その頃、金沢の茶店ではタイムパトロール蝶野がヤケ酒を呷っていた。

タイムパトロール蝶野「俺の勘は外れたのだろうか・・・?」
タイムパトロール蝶野「早く捕まえねえと、ボーナスの査定に影響するばかりか、」
タイムパトロール蝶野「職場での俺の居場所がなくなっちまう」

(以下、タイムパトロール蝶野の回想)

タイムパトロール武藤「差し当たって、逃げられたってあり得ねーだろ」
タイムパトロール橋本「タイムパトロールの面汚しだな」
タイムパトロール猪木「蝶野君、ボーナスの査定やばいけど、元気ですかぁ~?」
タイムパトロール橋本「蝶野のボーナスカットの時は来た。それだけだ」

(以上、回想終了)

タイムパトロール蝶野「くそっ・・・あの青ダヌキめ、どこにいやがる!」
タイムパトロール蝶野「いっそ、別の町に向かってみるべきか・・・!?」

 ・・・そう呟くと、蝶野は懐から一枚の紙を取り出した。

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 <<ドラえもん・零式 蔵匿容疑者リスト>>

金沢 斜メ前田慶次 ◎
甲府 木村太郎 〇
小谷 ひいらぎあすか 〇
小田原 千葉屋 △



(以下略)
-------------------------------------------------------------

タイムパトロール蝶野「小谷、甲府、小田原の順に回ってみるか・・・」
茶店主「すみません、そろそろ店閉まいでして」
タイムパトロール蝶野「おう、ちょっと待っててくれ」

 タイムパトロール蝶野が懐に手を差し入れた瞬間、妙な形をしたボタンが地面に転がり落ちた。どう見ても、戦国の世に作られたものではない。

タイムパトロール蝶野「おっと、唯一の手がかりを落としてしまった」

 ・・・おそらく酔っていたのであろう。ボタンを拾おうとして、うっかり押してしまった蝶野がそこにいた。

ポチッ

デデーン
「斜メ前田、タイキック」






 ところ変わって、慶次宅の門前では、慶次・ドラ・拾丸の三人が良い感じに出来上がっていた。

ドラえもん・零式「・・・ヒック。今日の酒は格段に旨いよ」
拾丸「めでたいことがあった日の酒は格別ですね。ヒック」
斜メ前田慶次「ドラ・・・お前・・・」
斜メ前田慶次「何押してやがんだ、この野郎」
ドラえもん・零式「へ?」

 慶次に指差された方向には、例のタイ人キックボクサーが満面の笑みで立っていた。

ドラえもん・零式「・・・ち、違うよ! 僕じゃない!」
ドラえもん・零式「あのボタンは蝶野に没収されたんだよ!」
斜メ前田慶次「ってことは、蝶野の野郎が押しやがったのか」
ドラえもん・零式「馬鹿な! あのボタンは距離が離れすぎていると反応しないはず・・・」
ドラえもん・零式「ハッ! ということはまさか・・・!」
斜メ前田慶次「・・・あの頃の俺とは違うぜ。返り討ちにしてやる!」

続く
Date: 2012.09.06
Category: 信on
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レベル60になりました、の巻

 この日の夕暮れ時。慶次宅の門前に、いかにも怪しい五人組の姿があった。

   /""""""""彡
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 | / ´\  ハ /` |
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 (6|~`― ´ |`―‐′ |
 || |    ,,,,, 」,,,, < お前ら、準備はいいか?
 |||  【 一 ー 】 /    |
 || \   丁  /    \___________________
彡|   \__/ |

無頼者・壱「へい」
無頼者・弐「青いタヌキみたいな奴を見つけさえすればいいんですよね」
蝶野正右衛門「最初に見つけた者にだけ、金をたっぷりとくれてやる」
蝶野正右衛門「庭か、部屋の中にいるはずだ。張り切って探せ」

 蝶野正右衛門を取り巻く四人は全員、金沢の町の鼻つまみ者で、平均レベルは20そこそこ。腕の立つ信onプレイヤーなら、全員倒すのに1ターンといったところであろう。

 今日も町の片隅でとぐろを巻き、何事もなく一日が終わるはずだったところに蝶野正右衛門が声を掛け、法外な報酬に釣られてのこのことやって来たというわけだ。

無頼者・参「青いタヌキを見つけるだけで1000貫とは・・・ヘッヘッヘ」
蝶野正右衛門「見つけるだけでいい。手出しは無用だ。いいな」
無頼者・四「俺が絶対に一番槍を果たしてやるぜ!」
蝶野正右衛門「よしその意気だ。行って来い!」

 蝶野正右衛門に促され、意気揚々と慶次宅に突入して行く四人の背中を見つめながら、蝶野正右衛門はこう呟いた。

蝶野正右衛門「ドラえもん・零式め・・・」
蝶野正右衛門「このタイムパトロール蝶野から逃げ切れると思うなよ」

 慶次宅に侵入した四人は、まず庭を走り回って捜索したが、目当ての「青いタヌキ」は発見できない。となれば探す場所はあと一ヶ所しかない。縁側に上がり、中の様子を探る四人。

???「ハアッ・・・ハアッ、うっ、イク・・・」
無頼者・壱「・・・人の気配がするな」
無頼者・弐「よし、踏み込むぞ!」
無頼者・四「ば、馬鹿野郎! 一番槍は俺だ!」

 先を争うようにして部屋の中に足を踏み込んだ四人を待っていたのは、想像で自家発電をし、今まさにイカんとしている慶次の姿であった。

斜メ前田慶次「うおっ!? なっ、ちょっ・・・くっ・・・」

 ビクビクッと身体を震わせる慶次。四人は茫然と立ち尽くすしかなかった。

斜メ前田慶次「・・・な、な、何だテメエら、この野郎!!」
斜メ前田慶次「いきなり人の家に入って来やがって! お前らの顔見ながらイッちまっただろうが!!」
無頼者・壱「・・・あ、青いタヌキは!?」
無頼者・参「いない・・・!」
斜メ前田慶次「何をごちゃごちゃ言ってやがる!!」

 粗チンを隠そうともせず暴れ回る慶次に、為すすべもなく叩き伏せられ、這う這うの体で慶次宅から逃げ出す四人に、タイムパトロール蝶野が声をかけた。

タイムパトロール蝶野「おい! どうだったんだ!?」
無頼者・壱「・・・い、いなかったっす!」
無頼者・弐「もう1000貫なんかいらねえ! 勘弁して下せえ!」
無頼者・参「逃げろ!」
タイムパトロール蝶野「・・・待て、お前ら!」

 タイムパトロール蝶野の言葉は、もはや四人の耳には届かなかった。
  
タイムパトロール蝶野「根性なしどもが・・・」
タイムパトロール蝶野「・・・仕方ない、今日は引き上げるか」

 一方その頃、ドラえもん・零式は長い厠からようやく戻ってきていた。

      ______
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ふう。ぶっといのが出てスッキリしたよ
  |. ── |  ──    |   |    \________________
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「ん? 何かあったのかい?」
斜メ前田慶次「町のゴロツキどもが入り込んできやがったんで、叩き出してやったとこだ」
ドラえもん・零式「どうして下半身だけ裸なんだい?」
斜メ前田慶次「戦っているうちに、いつの間にか、な・・・」

ドラえもん・零式「・・・何かイカ臭いような?」
斜メ前田慶次「気のせいだ」
ドラえもん・零式「まあいいや。じゃあ今から君がレベル60になったお祝いをするとしようか」
斜メ前田慶次「おう、今日はがっつりと飲むぜ」
Date: 2012.09.05
Category: 信on
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うなる野獣の剣の巻

 ・・・チリーンチリーンと、金剛鈴の音が金沢の町中に響いている。

斜メ前田慶次「ヒック・・・何だぁ、托鉢僧か・・・?」

 この日、慶次は拾丸を連れず、一人いつもの茶店で冷酒を呷っていた。昨日の件もあり、どうしても拾丸を誘う気にはなれなかったのだった。話し相手がいないせいか、必然的に飲むペースも早くなる。

斜メ前田慶次「あ~・・・すっかり酔っ払っちまったな・・・」
斜メ前田慶次「今日はもう勘定を済ませて、帰るとするか・・・」

 よろめきながら慶次が立ち上がったのと、金剛鈴を持った巨漢が慶次に話しかけてきたのは、ほぼ同時のことであった。

???「おい」
斜メ前田慶次「あ?」
???「この人相の娘を見なかったか」


            / ̄\
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斜メ前田慶次「(酔っ払ってて、よく見えねえが・・・)」
斜メ前田慶次「(オフーナに見えなくもないな・・・)」
斜メ前田慶次「(まあ、面倒くせえからとぼけとくか・・・)」
斜メ前田慶次「・・・知らんな。たぶんこの町にはいないんじゃねえか?」
???「・・・そうか、邪魔したな。余所の町を探すとしよう」
???「オフーナめ・・・どこへ逃げおった・・・」

 巨漢の男はそう言うと、金剛鈴を鳴らしながら、いずこかへと去って行った。

斜メ前田慶次「・・・さて、帰って寝るか」

 実はこの男、平井願鬼坊といい、殺した相手の鼻を削ぎ取ってコレクションすることが趣味の性格異常者で、「鼻削ぎ願鬼坊」の異名を持つ。オフーナは過去にこの男にさらわれ、鼻削ぎと鼻持ちをさせられていたのだった。

 オフーナにしても、そんな毎日が嫌で嫌でたまらなかったのだが、ある日鼻削ぎ願鬼坊が用を足すためオフーナから目を離したところ、たまたま通りかかった拾丸がオフーナをさらった。これが7月29日のことである。

 ジャンプ・コミックス『花の慶次』第一巻では前田慶次と、この鼻削ぎ願鬼坊のモデルとなった耳削ぎ願鬼坊が決闘し、前田慶次が鮮やかな勝利をおさめ、その結果オフーナのモデルとなったおふうが救われるのだが・・・

 当ブログではそこまでするつもりはない。何故なら慶次の中の人のやる気が、書いている途中で無くなってしまったからである。そういう夜もある。というわけで鼻削ぎ願鬼坊の退治は、全国の信onプレイヤーの皆様にお任せします。では今宵はこの辺で。
Date: 2012.09.03
Category: 信on
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城とも申請ありがとうございます

shirotomo4ninn.jpg

 何と今日は4件も城とも申請頂いてました。ありがとうございます! 承認させて頂きました。今後ともこのブログをよろしくお願いいたします。それにしても、拾丸のファンがいたことにびっくりしました!
Date: 2012.09.02
Category: 信on城下町
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ついて来んな、の巻

 この日の夕方。慶次は拾丸を連れて金沢のいつもの茶店で一杯飲っていた。

Nol12090206.jpg

拾丸「仕事のあとの一杯はやっぱり格別ですね」
斜メ前田慶次「そういや、お前よぉ」
拾丸「はい」
斜メ前田慶次「いい加減、下着泥棒やめたらどうだ?」

 茶碗を口に運びかけた拾丸の手が止まる。

拾丸「そんなぁ、いきなり何を言い出すんですか」
拾丸「私の唯一の趣味なんですよ!」
斜メ前田慶次「他に何か見つけろよ・・・」
拾丸「こればっかりは、いくら旦那の言うことでも聞けません!」

 きっぱり言うと、茶碗の酒を一気に呷った。

斜メ前田慶次「・・・というのも、お前、人気無えんだよ」
拾丸「えっ!?」
斜メ前田慶次「実はドラの心配をする対話はたまにもらうんだよ」
斜メ前田慶次「出番の少ないオフーナですら、ある」
斜メ前田慶次「にも関わらず、お前と来たら」

 黙りこんでいる拾丸の額に、汗が滲み出ていた。

斜メ前田慶次「そういうのは一切無しだ」
拾丸「・・・きっと、たまたまですよ」
斜メ前田慶次「いいや。お前の趣味のせいに違いねえ」
斜メ前田慶次「下着を盗まれる娘の身にもなってみろってんだ」

 茶碗酒を呷る慶次に、拾丸が反論した。

拾丸「私だって、たまにふんどし盗まれますよ!」
斜メ前田慶次「そうか。そりゃあ困るだろう」
斜メ前田慶次「身に着ける下着が無くなって困るってのもあるし、」
斜メ前田慶次「新しい下着を買わなきゃならんから、地味に経済的にも痛手だしな」
拾丸「だからオアイコなんですよ」
斜メ前田慶次「どういう理屈だよ」

斜メ前田慶次「そういや先日、何かキモい大男が、」
斜メ前田慶次「お前の家のふんどし盗んでるの見たなあ」
拾丸「ゲエーーーッ」
斜メ前田慶次「きっと今頃、クンカクンカしたり、スリスリしてんじゃねえか?」
拾丸「ちょっと! 見てたんなら止めて下さいよ!」
斜メ前田慶次「敢えてスルーした」
拾丸「ううう・・・想像するとキメエ・・・」

 両手で頭を抱え込む拾丸を見て、慶次はふところから何枚かのふんどしを取り出し、地面に放り投げた。

拾丸「!? これは?」
斜メ前田慶次「そうだ。お前の下着だよ」
拾丸「だ、旦那・・・」
斜メ前田慶次「これで少しはわかっただろう。下着を盗まれる者の気持ちが」
斜メ前田慶次「今後は下着泥棒なんざやめて、まっとうな趣味を何か・・・ん?」
斜メ前田慶次「お前、何、頬を赤らめてんだよ」

 拾丸の異変に気付き、慌てて腰かけから立ち上がる慶次。

拾丸「旦那・・・欲しかったんなら、言ってくれれば良かったのに・・・」
斜メ前田慶次「ゲエーーーッ」
拾丸「今、脱ぎたてをお渡ししますので、今少しお待ちを・・・」
斜メ前田慶次「・・・気が狂ったか! そんなもんいらねえ!」

 答えず、無言で脱ぎ始める拾丸に狂気を感じた慶次は、慌てて茶店から駆け去った。

拾丸「旦那! ほら! 脱ぎたてです! お待ち下さい!」
斜メ前田慶次「ついて来んなあああああ!!」

 拾丸を『帰還』させれば済む話なのだが、動転した慶次はそのことに頭が回らず、下半身を露出した拾丸にその後長い間追い回されることになったのであった。慶次にしてみれば、拾丸の改善更生を願ってしたことなのだが、どうやら人間はそう単純な生き物ではないようである。
Date: 2012.09.02
Category: 信on
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城とも申請ありがとうございます

shirotomo.jpg

 ありがとうございます! 承認させて頂きました! こんなブログですが、今後ともよろしくお願いいたします。基本的に、その時の気分と妄想で書いてます。同じ真紅鯖なので、どこか一緒に行ければいいですね!
Date: 2012.09.01
Category: 信on城下町
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潰えた希望の巻

ドラえもん・零式「君は22世紀のブラジル人の、踊りにかける情熱をナメているね」
ドラえもん・零式「平成の世のブラジルとは、決して一緒にしちゃあいけない」
斜メ前田慶次「んなこと言われても、いまいち想像がつかねえよ」

 慶次とドラえもん・零式が、金沢は慶次宅の一室にて、昼間から『麦とホップ』を片手に22世紀のブラジルについて語っている傍らでは、オフーナが蚊取り線香の煙に守られ、安らかな寝息を立てていた。

ドラえもん・零式「そうだなぁ。例えば、22世紀のブラジルでは、」
ドラえもん・零式「バスは前乗り・前降りで、乗車時に運賃を精算するんだけど、」
ドラえもん・零式「その際に客は全員、サンバを踊りながらバスに乗り込むんだ」
斜メ前田慶次「どんだけだよ」

ドラえもん・零式「だから、あらかじめ細かいお金を用意していない客は顰蹙を買うことになる」
ドラえもん・零式「お釣りをもらっている間、『流れ』が止まってしまうからね」
斜メ前田慶次「『流れ』とは?」
ドラえもん・零式「その客が釣り銭をもらい終わるまでの間、その場で踊らなきゃならないだろう?」

ドラえもん・零式「それを『澱む』って言うんだけど、それをとにかく嫌うのさ」
斜メ前田慶次「いや、別に無理して踊らなくてもいいんじゃねーのか?」
ドラえもん・零式「だから君は22世紀のブラジルをナメていると言うんだよ」

ドラえもん・零式「踊りながら運賃箱に運賃を投げ込み、流れるように座席に座る」
ドラえもん・零式「もしくは吊り革をつかむ」
ドラえもん・零式「それが『粋』なんだよ。22世紀のブラジルではね」
斜メ前田慶次「面倒くせえ国になっちまったもんだな」

ドラえもん・零式「僕も22世紀で実際やってみたことあるけど、いいものだったよ」
ドラえもん・零式「是非一度見てもらいたいものさ」
斜メ前田慶次「・・・タイムマシンさえあればな」
      _____
    / -、 -、   \
   /   |  ・|・  | 、    \
  / / `-●-′ \    ヽ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |/ ── |  ──   ヽ   |  < ・・・そうだね
  |. ── |  ──    |   |    \________
  | ── |  ──     |   l
  ヽ (__|____  / /
   \           / /
    l━━(零)━━━━┥

ドラえもん・零式「あれさえあれば、僕は・・・」
ドラえもん・零式「あれさえあれば・・・やり直せるのに・・・」

 呟くドラえもん・零式の表情に、暗い影が宿った。

斜メ前田慶次「・・・実は先日、俺は隠れ里に行ってきたんだ」
ドラえもん・零式「何だって!?」

 悲鳴のような声を上げ、身を乗り出してくるドラえもん・零式。

ドラえもん・零式「じゃあ、ひょっとして!?」
斜メ前田慶次「ああ、タイムマシンを探すため、あの長屋を訪れてみたんだ」

Nol12082806.jpg

ドラえもん・零式「ど、どどどどどうだったんだい!?」
ドラえもん・零式「タイムマシンは!? 僕のタイムマシンはあったのかい?」

 答えず、険しい表情を返す慶次。ドラえもん・零式はそれで全てを察したようだった。

ドラえもん・零式「無かったんだね・・・」
斜メ前田慶次「昔住んでいた俺の家は、跡形もなく無くなっていた・・・」
斜メ前田慶次「探しようがなかったよ。でも気を落とすな。いずれ必ず救助が来るさ」
ドラえもん・零式「・・・何を言っているんだよ。気を落としてなんかいないさ」
斜メ前田慶次「まあとりあえずその『麦とホップ』空けろよ。今日はとことん飲もうや」
ドラえもん・零式「その前にちょっと厠に行ってくるよ。何か最近、近くなってしまってね」

 そう言い残し、ドラえもん・零式は足早に厠へと向かったのだった。

斜メ前田慶次「今日くらいは菊酒を酌むとするか・・・」

 慶次が菊酒と茶碗を用意するため立ち上がったとき、厠から激しい泣き声が聞こえてきた。忍ぶどころではない。まさに号泣である。眠っていたオフーナがたちまち目を覚ました。

ドラえもん・零式「・・・うわあ~~~~!!」
ドラえもん・零式「あひい~~~~~!! ああああ~~~~!!」
斜メ前田慶次「ドラ・・・」


            / ̄\
            |    |
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           /  ̄  ̄ \
         /  ::\:::/::  \
        /  .<●>::::::<●>  \    ・・・・ドラ、何で泣いてるの?
        |    (__人__)     |  
        \    ` ⌒´    /
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
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    |   ワ     ゴ      ン   |


斜メ前田慶次「気にすんな。大したことじゃねえ」
斜メ前田慶次「・・・というかいきなり喋んなよ。びっくりするだろ」
Date: 2012.09.01
Category: 信on
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プロフィール
信長の野望online真紅武田家で活動中 &相互リンク・無断リンク募集中です。

斜メ前田慶次

Author:斜メ前田慶次

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